2019/02/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に黒須さんが現れました。
黒須 > (咥え煙草をしながら気怠そうにのそのそと歩き、街並みを眺めていた。
黒いシャツに革ジャンだけの姿。見ている方が寒くなってしまいそうな大男は、暇を潰すためにのんびりと過ごしていた。)

「さて…何するか…?」

(特に趣味と言う趣味を持っていないため、外に出てもやる事が思い浮かばず、何かできそうなことが無いかと思い、頭を掻いて見渡す。)

黒須 > (しばらくほっつき歩くも中々に興味を引くような物が見当たらない。
つまらなそうな顔をしながら眉間を掻くと、ため息を一つ)

「…しゃーない、帰るか」

(咥えていた消えかけている煙草を握りつぶして灰にし撒くように捨てる。
その後、新しいのを咥え、火を点ければそのまま岐路を歩き続ける)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアケルさんが現れました。
アケル > 「寒いわ……寒いわ……」

小さな手を擦り合わせ、白い息を吐きながら、街を歩く子供。
夜分遅くに一人歩きするにはあまりに幼く見える姿だ。
衣服は上等――富裕地区を歩いていても違和感が無い程度には。

そんな子供は、道のあちこちをじぐざぐに、不規則に歩き回っている。
何をしているのかと言えば、道ゆく人の影に入りながら進んでいるのだ。
無関係の通行人を風よけに使い、少しでも寒さから逃れながら――

「今日もごはんを探すのよ私。毎日、規則的に食べるのが健康の為だもの!」

拳をぐっと突き上げて自分を鼓舞。
その拳の頂点も、道ゆく人の頭に届かない程度の背丈であった。

アケル > やがて少女――と言おうか幼女と言おうか――は、道の脇の店に辿り着く。
酒場だ。入り口の扉を開いて、中の宴の喧噪を通りへと零している。
酒の臭いに、安い肉の焼けた臭いに、ダミ声の罵り文句。

「わあ……人がたくさんいるわ!」

と、喜び勇んで、ちょこちょこと狭い歩幅で駆け込んで行く、その子供。
通行人達は、場違いな客が酒場へ向かって行くのを怪訝な目で見るばかり。