2019/01/19 のログ
■シシィ > 「一応商人ですから───、それに綺麗な赤い髪してらっしゃいますし」
己の身分を明かしつつ。身長以外の特徴なんかを上げ連ねた。
言葉の合間に一口、二口。冷えた体には熱いと感じるコーヒーの熱に、ちょっと見えないように息を吹きかけつつ。静かに啜り。ほ、と温い吐息をついて、もう一度お礼を言ってから容器を返すように差し出した。
途方に暮れたような視線を追いかけるように視線を巡らせる。薄い色合いの双眸をわずかに細めて思案を一つ。
彼の言う宿と、己が目指していた場所も同じなような気はするけれど、なんて思いながら。
「私もこの先にある宿くらいしか知らないのですよね、というより、外から戻ってきたばかりなので、お湯が使いたくて。あの温泉宿、御存じです?」
彷徨った視線が己に向けられる、それを受け止めて緩く首をかしげる。多分この先にある宿といったらそれが一番に目に入る、筈で。そんな言葉を返すことになる。
■イグナス > 世辞がうまい、なんて、くくくと笑い声、ひとつ。
――さて、このままじゃあ埒が明かないのはともかくとして。
温泉宿……そういうのもあるか。
「よし、決まりだ。…ほれ、いくぞ。」
彷徨った視線同士がぴちりと合う。
お互いそれくらいしか知らないというならばもはや、悩むが悪い。
よって彼女に手を伸ばして、引っ張ってく。
目的地は例の温泉宿、さあさあと雨降る中、お湯を求めて歩き始めて―
■シシィ > 世辞についての言葉にはしれっと、何のことでしょうね、なんて表情で応じるわけで。
返そうとする珈琲の行方は、さて、押し問答の内にじわじわと熱だけを頂いて。
目が合う。
お互い知っているのは宿だけ。
どのみち己は今晩の宿をそこに求めるつもりだったのだから、特に問題もない。
手を引っ張られたのだけは意外で、わ、と小さく声を上げながら小雨の中を宿を目指し手あるいてゆくのだった──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシシィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロベリアさんが現れました。
■ロベリア > 「いやぁ、やっちゃったかなぁこれ……」
呟きながら、自室の鏡の前で回ってみたりポーズを取ってみたり。
普段のエプロン姿ではなく、いよいよ完成したメイド服でだ。
一応ベースはクラシックなメイド服。
そのままではなく手を加えており、背中が非常に大きく開いている。
開いているというよりも腰から上の背面はほぼ露出している。
構造的にブラが着けられないのでノーブラだが、胸の補正自体は服側に仕込んだ構造で保持されている。
袖は長袖のまま特に弄っていないので露出した背中はかなり目を引きそうだ。
背中だけでなく、スカート丈も調子に乗って限界近くまで切り詰めてしまった。
エプロンの方が丈が長いぐらいで、正面からはエプロンで隠れるが横と後ろからのガードは非常に甘い構造。
気をつけて動いてもパンチラは免れないだろう。
もはやミニというより、辛うじて太腿にかかる程度のマイクロミニスカートと呼んで差し支えない。
「確かに、ギリギリの感じが嬉しいです!とか言っちゃったけどぉ……」
見る分には嬉しい。
だが自分が着るとなると厳しいものがあった。
ビジュアルとしては正面から見れば背中も分からないしエプロンでスカート丈も多少誤魔化せる。
ヘッドドレスもつければ、まあメイドには見えなくないだろう。
だが背中側から見ると、中々に刺激的だ。
何はともあれ、ここで一人鏡の前で悶えていても今更デザインが変わる訳ではない。
既に予備も含めて結構な数を発注してしまったのだし。
こうなったらもう、覚悟を決めて店に出よう。
意を決してドアを開けると、一階の酒場へ。
看板を出して、冒険者たちの受付を兼ねながら昼用の仕込みを始める。
■ロベリア > 開店して間もなくちらほらと客足が。
始めは出で立ちの変わったロベリアの姿に驚くものの、大体は露出した柔肌に視線が誘導されていく。
パンチラが回避不能と悟り、ショーツは見られてもいいように黒のセクシーなやつにしておいてよかった。
見られても平気な色気のない下着にするという手もあったのだが、それよりは野暮ったい姿は見せたくないという見栄が勝った。
そもそもの服の露出でいえば、過去には踊り子のような薄布を身にまとって旅をしていた時期もあった。
それと比べれば、とは思っていたのだが、普段馴染んだ店で着るとなると感覚がかなり違う。
つまり、思ったより恥ずかしい。
歩幅は自然と小さくなり、普段より態度が大人しくなってしまっている。
■ロベリア > 幸い客からの受けは良いようだ。
当然男性客ばかりだが。
あとはウェイトレス達にも着てもらうだけだが、恥ずかしいから嫌だと言われた時の説得を用意しなくてはと思案するロベリアであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロベリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 冬でもいつでも平常運転、今日もたっぷり戦って、冒険して、お宝を見つけた。
――そういうわけでその後の酒場。
必要なのは大量の肉と飯と酒と女と法螺話と――…
挙げ始めりゃあキリがない。
とりあえずテーブルに置かれたのはなみなみと酒の注がれたジョッキだ。
ひとまず、なにはともあれ。
「お酒じゃー、お酒様じゃー。」
騒いで、ぐび、ごく、ごくごく…ン。大量のそれを一気に、喉奥へと押し込んだ。
ぷはあ、と息を吐いて。
「んー………、安酒の味だァ。」
それもまた醍醐味とでもいうように。くくくと楽しそうに笑った。