2019/01/10 のログ
シャルティア > 一つの宿屋で足を止める頑丈そうなレンガの宿屋
平民地区にしては広そうだが、人気があるようでなかなかに空き室がなかった宿であるが、空室ありの立て札に、ひょいっと扉をあける。
今日は、どんな部屋で寝るんだろうか、なんて考えつつ、宿に入って

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店」にミゲルさんが現れました。
ミゲル > 平民地区の商店街の一角にあるそれなりな大きさの雑貨店。
冒険者用品から日用品まで揃う、この辺りで一番目立つ場所。
そんな店の入り口の側に邪魔にならない場所に佇む少年。
壁に背を預けて俯き、時折に顔を上げては店内に入る、出てくる客に目を向けている。

「……問題…なし……」

入る客も帰る客も、特に問題はないと自分に言い聞かせるように呟き。
本日の仕事、この店の警備員もどき、何もなければこうしていれば終わる仕事。
何もない事を祈り、怪しい、おかしな雰囲気の客が来ないか帰らないかを確認し続けて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店」にリスさんが現れました。
リス >  平民地区では有数の大きさを持つ商店、トゥルネソル商会。
 そこは、分類で言えば、雑貨店ということになるのだろう、食品、冒険者用の道具、武器、防具、高級品など、様々なものを取り合う。
 そのなかには、移動サービスなども含まれているが、まあそれはそれ、である。
 店の中を歩くのはその店の店主である少女であった。

「お疲れ様、調子は、どう?
 もう少ししたら、一旦休憩して、上の階のほうも、見てくれるかしら」

 壁際で立っている少年に、声をかける。
 この店の従業員のほとんどはミレーの奴隷である、しかし、そのミレーの誰も彼もが清潔な服装で、整った髪型。
 食事も休憩もしっかりとっているのが分かるであろう。
 少女は店員を大事にする。それは、冒険者のように日雇いの相手であってもそれは変わらないのだ。

「休憩室には、温かいスープとか用意してあるから、疲れたらいつでも摂ってね。」

 そう、いいながらも、ちょっとうつむき加減に見えるその警備員のミゲル少年の顔を覗き込む。

ミゲル > 問題が起きなければ商店の警備という仕事は楽な分類の仕事。
特にこの店は問題を起こそうという客の姿もなく警備の仕事も楽。
今日はいい仕事を見つける事が出来た、そんな事を考えていたが新たな人の気配に顔を上げ。

「…問題ない。おかしな客も……万引きもいない。
解った……その時は、ここ。誰か交代がくるのか…?」

声の主が雇い主の少女と判れば壁から背を離して少しであるが姿勢を正す。
ミレー族の自分を雇うのだからどんな依頼主かというのが最初の印象。
しかし店にやってくれば奴隷として扱われいる同族が清潔な姿で働く姿。
そんな光景に最初は目を疑ったものだが、それが店主のやり方と判れば悪い印象は持つはずもなく。

「何から何まで……ありがとう。もう少ししたら……少し休む」

淡々と静かに、話すのが苦手という様子で答えていき。
顔を覗き込まれると何かあったのかとじっと見つめ返して。

リス > 「ああ、ミゲル君は初めての依頼、だったわね
 大丈夫よ、このお店は、貴方以外にも冒険者を雇っているから。
 だって、一人でずっと監視するのは、心も体も疲れるわ。
 だから、休憩と、交代はちゃんとしているわ。」

 おかしな客がいないのはいいことである、しかし、だからと安全をおろそかにしてはいけないのだ。
 少女は彼が、自分の店に始めてきたのだろう、その質問に軽く笑ってみせる。

「何事もないのが一番だけれど、何かあった時の対処をしないでもいいというわけではないでしょう?
 だから、何かあったときは、よろしくね?」

 もう少ししたら休む、と言ってくれたので。
 それなら安心ね、と思いながら。店の中に視線を馳せる。
 店は問題なく回っているようだ。
 なら、自分も少し、休憩と洒落込んでしまおうか。

「うん、ミゲル君が気になってね?
 なんか、疲れているようにも見たし。
 それとも、私がいて気が散っちゃうのかしら?」

 ちょこん、と少女は彼の隣に移動して、壁に身を寄せる。
 冬の壁は冷たいワーなんて小さく笑ってみせた。

ミゲル > 「……ここは初めて。他は偶に受けるけど。
店内の何人かも……それ?最初は…少し驚いた。
そんな事……考える雇い主……いる事。
それ、凄く助かる……」

本当に稀ではあるが受けていた商店の警備依頼、そのどこもここほどに待遇のいいところはなく。
本当にきちりとしている返事に軽く驚きを見せる。

「それはそう……この街、治安がいいようで悪い。対処は必要。
その時は……出来る限りのことは…する」

代わりがいるのなら休憩を取る事に異論もなく。
同族が活気にあふれて仕事をする店内を少しだけ覗いて笑みを零し。

「俺が……?疲れは……少し、ある。
そんな事……ない。雇い主がいて…困る事も…ない。
壁…冷たいぞ」

隣に少女が寄ってくれば少しだけ横に移動して場所を開け。
壁が冷たい事を告げるが少し遅く、笑いながらの冷たいという言葉。
今まであった事の対タイプに少し戸惑い、でも悪い気はせずに壁に背を戻して。

リス > 「珍しいのは、否定はしないけれど、でも。失敗はしてないわ?
 そう、お店の中にいる冒険者の中にも、警備はいるのよ。
 ふふ、気に入ってくれたらまた、依頼受けてね?
 基本的にはずっと張り出してるから。
 それに、貴方の視線で見てくれると、うちの店員も安心してくれるし、ね。」

 実は、基本的に冒険者ギルドには張り出し続けてもらっている。
 自分で囲い込むのにも限度があるし、それに、気に入ってくれたら、また来てくれる。
 それは集客とおなじかんがえでいるのだ。
 彼に対してはもう一つ理由が増える。彼がミレーだということだ。
 諍いがあった時、あからさま過ぎるもの以外は基本人は自分の立場に立ち、考える。
 人の冒険者では人の味方を。ミレーの冒険者なら、店員の見方をしてくれるだろう。
 そういう時、店員の方に立ってくれる第三者は嬉しいのだ。
 そういう下心もあるのよ、なんて、舌をちろりと出してみて。

「じゃあ、なかに入りましょう?
 ミゲル君、入口に立つのもいいけど、それじゃ、お客様が怖がってしまうわ?
 だから、警備は、暖かい店の中で、ね?」

 ほら、頬とかすごく冷たいわ。
 移動して、少し温まった壁を提供してくれる彼の頬に手を伸ばしてそっとなでてみせる。
 中で、警備してくださいな、と。

ミゲル > 「俺は商売とか判らない……でも失敗していないのは凄い…。
客の中に紛れてる……俺には区別…つかないけど。
また…受けると思う……他になければ…そう言えば、ずっとあった…。
俺の視線で……?そうなのか?」

そう言えば何時もギルドで見たかも、普段と違う場所に張られているのではっきりと認識したのは今回だったが。
思い出せばそうだったかも、それなら普段受ける採取以外で受けるのもいいかもと前向き。
自分の視線がという言葉に、そうなのかと判らない顔を見せる。
しかし説明を聞けば納得し、商売人はしっかりとしていると感心するしかなく。

「…今?……もしかして…威圧…してた?
解った……そうする」

頬に手を伸ばされ触れられると身を震わせて驚き。
思っていたよりも冷えていたのか少女の手が温かく感じて。
中で、との言葉に頷き。でも先にどうぞと少女を促しその後ろをついて中へと入ろうとして。

リス > 「ふふ、小さな失敗とかミスはあるわ。
 でも、ちゃんとお店として大変なことになってない、という意味よ。

 そうよ、だって、冒険者もお客様になるんだもの。なら、中でブラブラしてても警備になるのよ?
 見てわかるような警備と、見て分からない警備、どっちも必要なの。

 だって、貴方なら店員の味方にもなってくれるでしょう?
 店員が悪くない場合でも、人間の冒険者は人間を味方しがちだもの」

 ギルドがどこに貼るのかは任せているから、普段からあっちこっちしてるとは知らなかった。
 まあ、それでこういうふうに来てくれるなら、大歓迎なのである。
 わからなそうな顔、だから、ちゃんと説明する。
 わかった上なら、きっと彼は意識してくれるだろう。

「多分……大丈夫だと思うわ、私怖い人は近寄れないし。
 でも、武器を持ったままそこにいるだけで、怖いと思う人もいるかもだし。」

 威圧は、多分大丈夫だと思う。
 普通の町娘だから冒険者の威圧には耐えられないから。
 それでも、物々しく思われてしまうこともあるだろう。だから、お店の中でね、と笑う。
 冷たい頬が少し温められた頃、促されつつ、少女はお店の中に戻ろう。

ミゲル > 「俺だと……その小さいで…大変な事、なってる。
お店…やるの、才能…必要って思う。
そういう考え……なかった。いるだけで…警備になる…なんて。
そう言う…事なんだ…。
場合による……けど、雇い主の味方。だから店員も…助ける。
そういう人間……多い」

次はもう少し意識をして探してみよう。
そうすればここを含めて他にもいろいろな仕事があるかもしれないという期待。
ちゃんと説明されれば納得を出来、わからないほど頭が悪いわけでもなく。
他種族に絡む人間は嫌というほど知っている、そんな顔をして。

「そう……店長も強く…見える。
武器…それだけで……確かに…怖いかも」

威圧感がないと判れば嬉しいが、同時に警備の役に立っているのかと不安になる。
なんとなくではあるが店主も強い気がしたのだが気のせい?と首をかしげて。
店の中でという言葉に真面目に頷いて、そして笑みを零し。
少女の後に続いて店に入れば、どこに行こうとつい店内を見回して。

リス > 「私は、父親が偉大なだけ、よ?このお店は、支店で、そこの店長さんなだけだもの。
 小さな頃から商売というものを教わってる、それだけの小娘なのよ。

 お店の中に、守ってくれる人が居るっていうだけで安心だし。
 逆に、誰がその守ってくれるかわからないと、盗賊は手を出しにくくなるわ。
 だから両方必要なのよ。

 店員も、一人の人だからね。ついで、よりもしっかり守ってあげないと。」

 よろしくね、と少女は笑ってみせる。
 あと、お仕事なくて暇なら、訪ねてらっしゃいな、と。
 いつでも優秀な冒険者は募集しておりますよ、と、冗談交じりで。

「強く??ううん。
 私は、喧嘩とか、全然ダメなのよ。」

 強そうという彼にパタパタ手を横にふる。
 だって、そのへんのチンピラに凄まれたら涙目で動けなくなるぐらいなのだ。
 確かに、数奇な縁で肉体は人を辞めたが、心は経験は人でしかない。
 殴った蹴ったには向かないのだと。

「ミゲル君、こっちこっち。」

 一階は、基本的に刃物を陳列はしていない。
 ドラゴン急便や、馬車、船等の移動サービス。
 ドワーフの武器防具修繕サービス、魔法道具鑑定の受付などの、サービスの受付がほとんどである。
 売り物は、二階以上の上の方にあるのだ。
 そして、一階の奥の方、事務室の方に少女は移動しながら手招き。
 こっちにいらっしゃい、と。」

ミゲル > 「父親?立派だったんだ……それを任される。それだけで凄い。
教われる事……本当にいい事…。
誰かいると…やっぱり違う…んだ。
変に手を出すと……危険…だから?
何かあれば、きっちり守る」

店だけでなく店員も大事な存在。認識がおかしかった、きちんと守ると。
仕事以外で訪ねていいものかと考えるが、お客ならいいかなとそう取り。
自分が優秀なのかと考えるが、そう思ってくれているのならよかったと。

「そう感じた。気のせいなら…ごめん」

手を振り否定をされるとそうなのかと追及はしない。
それよりも強いと何故感じたのかと考え、気のせいだったと。

「そっちでいいのか?」

大体の店は入れば商品が並んでいる事が多いがここはそうではなく。
鑑定や他では見れないドラゴンを使った輸送などの受付がある。
何処で警備をすればいいのかと迷うが呼ばれてそちらへ足を向け。
そこは事務所だったと思いながらも、少女に歩み寄っていく。

リス > 「立派よ、今もまだ、ダイラスで商売を取り仕切ってるもの。
 私の場合はある意味スパルタだけどね、商売知ってこいという感じで。

 本当に違うものよ、見られてると悪いことしづらいし、誰だって、憲兵さんのお世話になりたくないもの。
 そう、ミゲル君の言った通り、変に手を出すと危険。普通のお客さんだと思ったら、冒険者だったら、盗賊としては目も当てられないでしょう?

 ありがとう、期待してるわ。」

 きちんと守ってくれる、自分の話を理解してくれる。
 嬉しそうに笑ってみせる、お客さんとしても、冒険者としても、お待ちしてますよ、と。


「いいえ、いいえ。
 だって、確かに肉体は、強い、と言っていいのでしょうね。
 ミゲル君は間違っていないもの。」

 混乱させてしまうだろうけれど、彼は間違っていないのだから、ちゃんとそう伝えて少女は苦笑。
 確かに、自分の肉体は、ドラゴンなのだから。

「だって、さっきからしばらく時間が経っているもの。
 休憩、してくれるんでしょう?」

 ね?
 不思議そうにしている相手に、温かいスープでもすすって、食事して。
 元気に仕事、して欲しいわと。
 歩み寄る彼を事務室に招き入れる。

 事務室の奥に簡素な料理をするためのキッチンがあって、そこにスープをはじめとした食事が。
 当番の狼ミレーの子が、尻尾を振りながら料理してるのが見えるだろう。

ミゲル > 「あっち行った事……ない。すごい場所って…聞いてる…。
でも……良い親だと…思う……。
何も…しなくても憲兵……くるから、本当に…世話になりたく…ない。
それなら…冒険者……多い事も、納得。
任せて……」

手の届く範囲なら同族は守りたい、だから店の同族も全力で守ると。
ここのような大きな店はあまり来ないのだが、仕事抜きで来てみようと決めて。

「肉体の強さ……大事。俺…脆いから。
あってるけど…間違ってる……」

自分は犬系のミレー族、ドラゴンと比べれば脆いが戦う技術はある。
少女の言葉に肉体の強さと技量は別、あり得ない事だが戦う事となれば恐らくは勝負がつかない気がして。

「……そういう約束…少し休む」

話している間に時間が立ったのだと察すれば苦笑を見せて頷き。
約束だから休憩して食事をとると事務所にお邪魔する。

事務所に入れば最初にスープの匂いに鼻を鳴らしてしまい恥ずかしそうにして。
匂いの元を視線で追えばそこには簡素なキッチン。
そこで料理をしている同族の子の姿に一瞬視線が止まり、首を振るとスープを頂こうと席にと座っていく。

リス > 「すごい場所よ、ええ。いろいろな意味で、だけれどね。
 ふふ、ありがとう。

 守る時はちゃんと依頼を受けて、ね?
 依頼を受けていてくれれば、何かあった時にお店も、君を守れるのだから。」

 仕事抜きでも嬉しいが、それは嫌疑をかけられた時にこちらは何もできなくなる。
 だから、守りたいなら、依頼を受けた状態で胸を張って欲しいとお願い。


「とまれ、私に喧嘩売らないでくださーい。」

 そもそも。喧嘩とか戦闘になれば、少女は即効で泣くだろう。
 多分そのあと、怖い嫁さんとか、冒険者とか、泣かした相手を天誅下すだろう。
 勝負以前の話というやつである。

「はい。
 今、パンとデザートも出すから。
 そっちのテーブルで待っててね。」

 苦笑こぼす少年に、少女は笑いながら、奥へと。
 ホカホカのパン、さまざまな種類のそれと、メインには、肉と魚、デザートの果物もりんごとかぶどう、オレンジなど持ってくる。
 好きなだけどうぞ、と。

 冒険者なんだから、たっぷり食べないと、と。
 にこにこ、笑いながら、伝えよう。

ミゲル > 「一度は…言ってみたい…。
解ってる……ここに、迷惑……かけない。
依頼…受けてに……なる」

依頼を受けていなければ守ったとしても迷惑がかかる。
それは判っていると何度も頷き、仕事を受けた時は恥ない仕事をしようと。

「売らない……いらない問題、起こすつもり…ない」

ミレー族というだけでも憲兵に目を付けられる、それがあるだけに自分からはもめごとを起こすつもりはない。
この店はドラゴンがいるだけでなく、子飼いの冒険者もいるという話。
そんな場所の店長に喧嘩を売るなど奴隷よりもつらい目に合いそうだと首を振る。

「おかまい……なく…?スープあれば…いい」

普段から質素にしか食事はしないので種類が色々なパン、肉や魚、デザートまで色々とあれば目移りしてしまい。
良いのかなと、心配になりながらテーブルに場所をうつり、おずおずとした態度でほしいものを取り食べ始める。

リス > 「あそこは、気をつけたほうがいいわ、喧嘩とかもそうだけど。
 カジノでお金をスったりとか、色々あるから。」

 依頼をちゃんと受けてくれるという言葉に、嬉しそうに微笑み、ありがとう、とお礼を言ってみせる。
 それと、もう一つ、ダイラスにはいろいろあるから、と注意しておく。
 特にカジノでお金をスって奴隷とか、剣奴になるとか、多いみたいよ、と。

「ふふ、気にしないでもいいわ。
 ちゃんと、依頼書にも書いてあるわよ、食事支給って。
 食べてくれないと、私嘘つきになっちゃう。」

 お構いなく、という彼に対して、よよよ、とわざと嘘泣きしてみせる。
 気にせず食べて、と、ずい、ずい、と彼の手元に食事を寄せる。

「心配しないでも、いっぱい食べたからってお給金減らすとかないから。
 しっかり食べて、時間まで元気に仕事して欲しいわ?」

 ね?と、食べている姿に言って笑う。

 

ミゲル > 「……そうなの……?
カジノ…行かないほうが…よさそう…」

薬草を集めたりとするのに比べれば実入りがいい仕事は歓迎するもの。
お礼を言われると恥ずかしそうにして。
大きい、カジノが有名としかダイラスの事は知らなかった。
少女の注意にそこには行かないでおこうと決め。

「書いてた……?気が付いてなかった……。
それなら……貰う」

街中、給金が良いとしか見ていなく、そこまで細かな事を見ていなかったとポツリ。
嘘泣きをして食事を寄せられると断り切れずに。

「食べ慣れないもの…とかある…から……でも、食べる。
時間まで…働かないと……ね」

食べる手を止めて小さくなずき。
食べ方がどうにもわからないものはマナーを守らないがそこは許してほしいと。

リス > 「うーん……どうでしょうね。
 行ったほうがいいか、悪いか、というのは結果論でしかないし……。
 ただ、経験のために見るだけはしたほうがいいと思うけど、それなりのお金はあったほうがいいわ。
 最低でも、中級冒険者ぐらいは、ね。」

 中級の冒険者でも、破滅するというのは聞いたことがあるカジノ。
 行かないほうがいいと質問には、基本はそうだけど、という前置きで言おう。
 カジノで儲けるというのは難しいと思っているから。
 いかないのが無難だと思っている。

「もう。
 そういうのはちゃんと読まないとダメ、よ?
 書面に残るから、自分に不利なことがないかどうか、ちゃんと見ないと。
 後からひどいこと言われちゃうわ。」

 細かな条件だって、大事なことは多いから、よく見ないで受けたという言葉に注意。
 これは、商人としての視点である。

「あ、食べられないものとかは食べなくていいから、ね。
 流石にそういうの食べさせるようなつもりもないし。

 マナーってのは、相手を不快にさせないための技術よ。
 普通は、美味しいものを美味しく食べる、それでいいのよ。」

 お貴族様のは頭おかしいだけだから、としれっと。

ミゲル > 「……経験は必要……けど、変な場所はいかない。
そんなに……溜まってないから…少し厳しい……」

腕は兎も角扱いは初級扱いが多い。
それにミレー族という事もあり報酬を減らされる事も多々。
当然お金もそこまである訳でもなく、どちらかと言えば行かないではなく行けない。
ダイラスに行くにはまずお金を貯める所からという現実。

「気をつける……入用で急いだから。
次は……読む」

不利な事が多いだけにその辺りがおろそかに。
注意をされ次はと反省を見せ。

「判ってる……食べれるのだけ……。
不快に……酒場だと気にしないけど…。
美味しいのは美味しい、それでいい」

マナーを注意されない事に安堵して美味しき食事を食べ終え。
そして休んでばかりではいけないと、仕事に戻る 
そう言い、何度もお礼に頭を下げて事務所を出て警備の仕事に戻っていく事に…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店」からミゲルさんが去りました。
リス > 「それなら、まだ行かないほうがいいと思うわ。」

 ダイラスは何をするにしてもお金がかかる。
 居住区とかもあるが其方は……まああれだ、海の男とかが多いのだ。
 両極端な街だと思っていいと思う。
 彼がどう考えるかはともかく、お金は必須である。

「ええ、ええ。そうしたほうがいいと思う。」

 お金が必要なら仕方がないが、ちゃんと読んだほうがいいと忠告し。
 彼はわかってくれるのだろうからそれ以上は言わないでおこう。

 そして、食事をする彼を眺め。
 残りの時間の仕事をするために事務所を出るのを見送って。
 少女も書類の仕事をし始めるのだろう。
 そんな、商店の一幕――――

ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店」からリスさんが去りました。