2018/12/20 のログ
ご案内:「平民地区 輝く白狼亭」にゼナさんが現れました。
■ゼナ > 「ありがとうございました、またいらしてくださいねっ♪」
赤ら顔で若干危なっかしい足取りとなった冒険者一行を元気に下げた頭で見送ったゼナは、以前働いていた酒場で着ていたエプロンドレス姿でバイト中。
フリルに飾られた襟ぐりは大きく開き、華奢な鎖骨の下ではち切れんばかりに膨らんだ肉鞠の曲線を見せつける。その直下から腰周りを覆う薄茶のコルセットベストは、下から乳肉を持ち上げるかのデザインで豊乳のボリュームを一層際立たせていた。
丈の短いスカートはフレア状の可愛らしい物なれど、瀟洒なレース飾りの純白と小麦肌のコントラストも淫靡なガーターストッキングの食い込みと、時には丸尻がはみ出すショーツのピンクまで覗かせる。
「ふぅ、今日もそろそろ閉店ですね。 ――――…ん、ぅぅう~~~~っ」
プルンと艶のある唇をタコの様に尖らせて息を吐き、傾けた首筋の根を揉む仕草が二の腕でむにゅりと豊乳を拉げさせ、店内に居座り続けるまばらな酔客の鼻の下を伸ばさせる。
■ゼナ > 酒盃の残りをいつまでもちびちびと舐めて居残る酔客に対し、この時間はホールに一人だけのウェイトレスは追い出す様な態度も見せず、大きなお尻をカウンター席にちょこんと乗せて待機姿勢。
短丈スカートの暗がりの奥、座面に拉げる太腿の行儀よく閉ざした付け根がピンクの色彩を覗かせるも、この娘は気付いているのかいないのかまるで頓着していない。
流石にテーブルに突っ伏していびきを掻き始めたりしたらゆさゆさ起こして家に帰る様に勧めるだろうが、そうでも無い限りはこうして彼らの注文を待つのがゼナのやり方であった。
時に居残り客からの相伴に預かって夜食をおごってもらったり、半ば無理矢理お酒を勧められて酔いつぶれ、2階に部屋をとってもらって一晩過ごすなんて事もあり、微妙に店の売上に貢献しているのだ。
とはいえ、働きはじめて日も浅いため一人きりで店を任されるという事もなく、折を見て厨房から顔を出した女店主が見事な手際で残った客を帰路につかせるのがいつものパターン。
ご案内:「平民地区 輝く白狼亭」にラファルさんが現れました。
■ラファル > ―――カランと、そんな音を響かせて、一人、客が入ってくる。
こんな時期には、寒いと言えるような格好をした少女であった。その出で立ちを表現するなら、半裸、といっていいだろう。
胸元を隠すしかできない機能のベルトに、生足が露出しまくりのホットパンツ。
腰には、ナイフと島国の担当を其々掃いているぐらいか。
あとは、背中を覆い隠すような大きなバックパックである、その中に荷物は入っている様子はなさそうだ。
酒場に来るのはまだ早いと笑われてしまいそうな幼い子供は、とことこ、とのんびりした足取りでテーブル席にに向かい、腰を掛ける。
ひょい、と手を伸ばしてそこに備え付けられているメニューに目を通すのだ。
無論、視線はメニューに行っている。
バラ色の唇は楽しげな笑みを浮かべていてどこかで遊んでお腹が減ったから入ってきた、と言わんばかりの様子。
んー、とメニューを眺めていて、うんと、頷いた。
金色の髪の毛を揺らしながら顔を上げて、待機姿勢のウェイトレスに視線を向ける。
注文するよーとばかりに手を振っても見る。
■ゼナ > 「――――……っ、いらっしゃいませー♪」
『まだリスは起きてるかなぁ。もう寝ちゃったかなぁ。』なんてぼんやり考えつつの店番状態だったため、ドアベルの音で椅子から跳ね降りたゼナの様子は居眠りを見咎められた生徒の風情。
そんな挙動にエプロンドレスの胸元をたゆゆんっと揺らしつつ、閉店間際の来客に向けた蒼瞳が丸くなった。
こちらもあまり人の事を言えない格好なれど、入り口の傍らに立つ人物はそのまま水浴場で泳いでいても不思議ではないくらいに露出の高い少女だったからだ。
肉付きの薄い小躯はいやらしさよりも快活な印象を強く感じさせる物の、場所と時間が問題である。貧民地区もほど近い場所に建てられた、荒くれ冒険者向けの酒場兼宿屋である。ゼナとて働き始めの頃は触られたり揉まれたり誘われたり襲われたりしたのだ。酔っ払った冒険者の節操のなさといったら、穴が空いてれば、男の子でも問題無いみたいな所もある。
慌ててサッと視線を巡らせたゼナだったが、幸い店内に残った酔客は潰れる寸前で、半裸の少女に良からぬ視線が向けられる事はなかった。
そんな折、少女の細腕がひょいと持ち上げられたのならば、ゼナは小走りで彼女に駆け寄って
「――――――――……ん、ぅ?」
何やらきょとんと小首を傾げた。
丸くした蒼瞳を数度瞬かせ、すんすん、くんくんとヒクつく小鼻が吸い寄せられるかに少女の首筋に近付く。酷く安心の出来る嗅ぎ慣れた匂い。
お尻の後ろに組んだ手で浮き上がるスカート裾を申し訳程度に抑えて腰を曲げた立ち姿が、たわわな双乳の谷間を少女に見せつけるかの状態のまままじまじと可愛らしい顔立ちを凝視する。
■ラファル > 「えーとね、メニューのご飯、全部お願いします。」
首を傾ぐ相手に、少女はにこやかにしれっと言い切る。
メニューに書いてあるそれは、それなりの量があるとも思えるが、少女はにこやかな顔のままに注文をする。
そして、自分を見て首を傾ぐ相手に、少女は視線を向ける。
「ゼナおかーさん?」
何かあったのだろうか。
目をまたたき、自分のことをくんくんと嗅ぎ回る様子。
たわわな乳房が目の前に有り、それがテーブルに押しつぶされてひしゃげている。
自分を見ている相手の目には、竜眼を合わせて見つめ返す。
彼女のことをおかーさんと呼んだのは、そのままの意味である。
自分の母親の恋人というか、妻の一人。
それなら、血が繋がっていなくてもお母さんなのだろう。
今までいろいろ出かけてて初対面ではあるけれど。
■ゼナ > 「――――……ふぇあ? あ、はい、すみませんっ! えっとメニューの品を全部で……全部っ!!?」
いつまでも嗅いでいたくなる匂いは、それがあまりに日常的に嗅ぎ慣れた匂いであるからこそ答えに至りづらい物。手を伸ばせば届きそうな答えをもどかしく感じていたゼナは、注文の声にハッとして復唱しようとして流石に驚きの声を上げてしまった。
そんなタイミングでぽつんとつぶやかれた彼女の言葉に再び動きを止めたゼナは、しばしの沈黙の後に
「――――――……も、もしかして……らふぁる、ちゃん……??」
一応は同じ家に住んでいるはずの、しかし殆どの時間を家の外で過ごしているという義理の娘の存在に思い至って問いかけを返した。
その途端、嗅ぎ慣れた匂いだとか、どこか見覚えのある顔立ちだとかの符号が全て結びつく。リスとアッシェの血を分けて生まれた娘なのだから、顔立ちやら匂いやらが似ているのも当然だろう。
「わっ、わっ、わっ、わぁああっ!? ら、ラファルちゃんなの? ラファルちゃんだよねっ? 竜雪ちゃんともまだ会ってないけど、そっちはもっと大人びた感じの子って聞いてるし………ほわぁぁああああ……っ❤ そっかそっかぁ! あなたがラファルちゃんなんだぁっ!」
今にも抱きつかんばかりの喜色は、先に出会った竜胆ちゃんへの対応とはまるで異なる物だった。竜胆ちゃんとの出会いによって義理の娘に対して抱いていた原因不明の恐怖心が消えたという事と、こちらを名を呼ぶ声にも見上げる視線にもほんのりと好意の様な物が感じられたのがその理由だろう。
■ラファル > 「うん、全部。
ご飯メニューとお酒メニュー、全部。」
繰り返す注文に、間違いはないよ、と少女はうなずいてみせる。
それぐらい食べるのは訳が無いのだ、こう見えてもドラゴンなのだから。
お酒に関してもザルと言えるので、全然飲めるのだ。
だから、お腹が減ったからよろしくね、とばかりにニコニコ笑う。
「あい、そだよ?ラファルだよ?」
え?なんでこんなこと聞かれるのだろう。
確かに少女は一緒の家にいるけど顔はあまり合わせない、でも、調べてないわけではないのだ。
彼女の経歴とか、どんな経緯で家に来たのか、とか、いつもどんな風に交わっているか、とか。
赤裸々な部分まで細かく調べ上げて、知っているのだ。
当然のことと言わんばかりに。
「うん、ゼナおかーさん。
まず、ご飯食べたいの。
ボク、今はお客さんなの……。」
すごく嬉しそう、それはいいことなのだけど。
お腹が減っているのだ、少女は、ぐぎゅるるるるる、とお腹も自己主張が激しくなってきている。
ごはんたべさせて、と上目遣いでおねだり。
ちゃんとお金はあるので、お客さんとしてきてるのです、と主張。
■ゼナ > 「――――っはわ! そ、そうですねっ、えっと……全部……全部ですね……? ちょ、ちょっと待っててくださいね……?」
今にも抱きつかんばかりの喜色を小麦の顔に浮かべていたウェイトレスは、続いて発せられた少女の言葉と薄いお腹が鳴らすおねだりの唸り声にハッとして注文を繰り返す。そしてその頬につぅ…と一筋汗を伝わせつつも、豊乳を揺らして厨房に駆け去って
「――――ロ、ロベリアさぁああん、今からメニューの料理全部作ったりとか……わわっ、そうですか、いけるんですねっ! 分かりましたっ、それじゃあ今あるのから持ってっちゃいますねっ!」
なんてやり取りを女店主と繰り広げてシチューやバゲットといった作りおきの料理から両腕に並べて運んでいく。それらをどんどんテーブルに置き、カウンターからお酒のボトルをポンポンとって酒盃と共に彼女の前に。
成人までもう少し必要と思しき少女なれど、ゼナとて8歳くらいでお酒を飲まされたのだから、駆け出しとはいえ既に冒険者デビューを終えている彼女に出すのは問題あるまい。
調理に時間の掛かる物はこれからとはいえ、それでも少女の座った6人掛けの大テーブルの上はあっという間に料理で埋め尽くされていく。
■ラファル > 「あい、お願いします。」
確認の言葉に、こくん、とひとつ頷いて、少女は同意を示してみせる。
その間もぐー、きゅるるるるるる。少女のお腹が鳴って止まない。
店の中に響き渡るそれは、それでも眠そうな客を起こすには至らないのだろう。
戻ってくる、母親、その手には料理がたくさん。
それを見る少女の目は、キラキラキラキラ輝いていた。
「いただきまーす!」
そして始まるのは、蹂躙だった。
皿が、バゲットが、シチューが、テーブルに置かれるたびにそれがもしゃもしゃむしゃむしゃと食べられていく。
その体格のどこに入るのだろうという疑問が沸くぐらいに、少女は食事をもシャリもシャリと食べていくのだ。
酒の瓶を手にして、ぐびびびびっと、一気に飲み干して、口の中を湿らせて次の料理へ。
ええ、ゼナが行って戻っている間に、魔法のように少女の目の前の食事が平らげられていくのだ。
もしゃりもしゃりと頬をリスのように膨らませながら、食事をかんでくだいて飲み干して。
調理にかかる時間よりも、食べるほうが早いのかもしれない。
「ほひひー!」
おいしー!といっているのだろう、もぐもぐもぐもぐ、目を輝かせて少女は食べている。