2018/12/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロベリアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に竜雪さんが現れました。
ロベリア > 「毒になんてならないから大丈夫よぉ」

謙遜で言っているのか自己評価が低いのか分からないが、ともかく彼女の言葉も特に気にした様子もなくご機嫌なロベリア。
別の意味で目の毒にはなるかもしれないが。
しかし食べさせてあげる事がないとなると、手持ち無沙汰である。
なので自然と、じっくりと観察するという事になるのだ。
まずは容姿。
これは見るからに、庶民という感じではない。
着こなしもだがきれいな手や肌といい、労働者という雰囲気を感じさせるものがない。
どのぐらいの身分かまでは分からないが、お嬢様といった印象を受ける。
大穴で高級娼婦とかもありえなくはないのだがまあそれこそ稀だろう。

「冒険者の男性向けのメニューだから、ちょっと大味かもしれないけどお口に合うかしら?」

滅多に不味いという感想は出ないが、ここの料理は基本的に庶民向けという事もありいわゆる繊細さはない。
調理の基本は押さえているが、良くも悪くもシンプルな味付けだ。
上流階級にはそれこそ、量が多いだけで物足りないといった事になるだろう。
彼女の作法やしぐさも見たところ、やはり冒険者連中とは全く違う。
明らかに訓練、つまり教育を受けた者の動きだ。
洗練された作法は悪いものではない。
基本的に推奨されてしかるべきものだが、ここでは浮く。

「……はいっ、あーん」

相変わらずのにこにことした笑顔のまま、おもむろに揚げ物の肉塊を一つフォークで刺すと彼女の口元へ。
建前としては空気や雰囲気に馴染むように、というもの。
結局のところはやりたいからやってみただけだが。

竜雪 > 「美人でもありませんが。する方は慣れてもされると戸惑うこの頃」

しっとりと冷たい対応を取ってしまっているのは、人見知り特有の謎の警戒心からによるもの。
でも微妙に喋る様になってきたから、そこそこ対面による対応と笑みさえ浮かべればそこそこ美少女になる筈なのに。
微笑とは程遠い顔色で、格好は微妙に冒険者だが一応実家がそこそこ大きい商会であるからして、似非冒険者紛いな格好を。

そのうち 服装は場に浮いたとしてもう一寸真面な冒険者服と令嬢ドレス服を用意する予定だ。

「まぁまぁ 腹が満たせれば暫くは身は持つでしょう。栄養面で問題がなければそれはそれで良し。」

普段、この手の庶民向けの料理を食べていない。どちらかというとシェンヤン帝国とかもっと東方料理を食べている。
時折所作が止まったり、首を傾げたり目を細めているのは 知らない具材 知らない味 知らない調味料等のせい。

「…あぐ」

あーんをされたので揚げ物のひと塊を咥え咀嚼する。
無駄のない食事の仕方をしていた為、そろそろ残り1/4位だ。
一応聞いてはおこう、無駄かも知れないけど。

「酒の取引先を開拓しに参りましたが お話は出来ましょうか?」、と。

ロベリア > 差し出した料理をあーんっと食べさせると、更にでれでれと締まりのない顔に。
態度は一見素っ気ないけど良い子だと思う、とかなり甘い人物評価をつける。

「ふぉえ?
あっ、お酒?
ええ、はい、できますけど」

突然取引、それもお酒の話しを切り出されて間抜けな声が出てしまった気がする。
変わったお客さん程度に思っていただけに不意打ちであった。
とはいえ一応は商売の話しなので、真面目に聞いてみよう。
もっとも、現在も商売中なのに個人的な趣味で一人の客に張り付いているのでそうは思っても説得力はないが。
一応背筋を伸ばし、じっと彼女の顔を見つめる。
今は邪念は置いといて、ちょっとは真面目な顔。

竜雪 > 礼儀作法には煩く真面目なだけであとは割と緩い。自己評価が低いかも知れないけどそれだけ。
なんというか彼女の事を一通り観察した限り、ある部分が妙に気になる以外は普通ですねという評価を。

ごそごそと 手元にものを持っていなさそうだったのにどこからか取り出したのは一本の巻物。
トゥルネソル商会発行の「陸文洞酒造」の酒カタログの巻物。(簡単な絵付き)その巻物を 隣に腰かけている彼女に差しだそう。

「本日はお近づきの印に此方を贈呈致しますね。 簡単な目録的な内容と注文の仕方を簡単に記しました。」

対して真面目な顔しかしていない。入ってきたときから態度が変化なし。
…そういえばそこそこ賑やかな筈なのに、自分に張り付いて接客に問題はないのでしょうかと思ったが、今さらだ放置しよう。

ロベリア > 「あら、これはわざわざどうも……」

巻物を受け取ると軽く目を通して見る。
詳細は後々確認するとして、目についたのはトゥルネソル。
最近聞いた、というかアッシェが言っていたのはここか。
一応アッシェと会った後調べてみたが、結構手広く商売をしているようで街中でもしばしば名前を目にしていたようである。
こんな酒場にまで営業がやってくるのは、余程仕事の調子が良くて余裕があるのだろうか。
あやかりたいものである。

「お酒は一応今お世話になってるところがあるから、うーん……。
仕入れが今より安くなるなら前向きに考えたいところですけど」

仕入先を変える上でのメリットは、やはり価格が大きい。
勿論品揃えや品質も重要ではあるが、こういった小規模で安価な店だと価格が最重要。
質を落とさず安く仕入れられるのであれば言うこと無いのだが。
アッシェの名刺でもあれば値切り交渉か何かに使えただろうかと今更思う。

「とりあえず、取引に関する事ですし、遅れ馳せながら私がここの店長のロベリアです。
率直に言いまして、なるべく安く仕入れが出来ればすぐにでも契約もしていいぐらいなんですけど……。
お値段の方はどんな具合になります?」

まずは話しを聞いてみよう。
折を見て、アッシェの名前を出してみてもいいのだし。
まあ値切りに使えるかは微妙なところではあるが。

竜雪 > 巻物は自動巻取りと自動開・封印付きの魔法がついている筈。
封印の紐に手をかけるだけで自動的に紐が解かれて独りでに巻物が開いたりする仕組み。
魔法の無駄遣いを仕出かすトゥルネソル商会本妻アッシェがやらかした妙なカタログ。
手広く商売をしたのはアッシェではなく、トゥルネソル商会王都支店の店主リスです。
アッシェはあくまで酒を造る杜氏の立場。
営業に出ていたのは初期なだけで最近はほぼ商売営業にすら出てきません。

「今なら仕入れ値は…輸送費が安く抑えられているので、2割引き!
 魔族の国で大半が消費され、昔ですと人族の国にはほぼ出回らなかった貴重かつレアな東方の酒類が一本当たり900ゴルドから!
 そしてお得意様になるとサービスが付きます…?割引に関して…名刺が…いや、お得意様カードでしたか。
 平均的な酒の値段は大体1000ゴルド~なので、3桁になるのはなかなかありません。」

喋り疲れた。ここまで普段喋りません。品ぞろえは無論品質は味に煩い美食家や貴族御用達、魔族の国に至るまで卸している。
価格はある程度まで下げられる。ただ900ゴルド前後がギリギリなだけ。
酒造地の場所がネックなだけでお得意様になれば価格は割と自由が利くという。

「ご挨拶が遅れました、私 トゥルネソル商会長女が竜雪と申します。
 この場での取引に関するある程度の権限を所持しております。
 たとえで言いますと、一番安い・レッド・エール種 「快楽の誘い 閻紅獄」と
 ・ダーク・エール種 「享楽の始り 暗黒舞踊」は時価ですので、
 仕入れて下さると量次第でお安く出来ます。…こちらですね。説明は目録に」

こちらですと、巻物にさっと指で魔力を込めると くるくると独りでに巻物が動き ある程度の部分で止まった。
そこに明記された酒二つを指で指示して エールの部分を指さし案内を。

ロベリア > 「むむむっ、なるほど……。
エールとワインが安定して仕入れられるのでしたら後は値段次第ですね……」

竜雪の口上に聞き入って唸るロベリア。
消費の多いエールとワインが安価に揃えられるなら、他はまあそれほどこだわりはない。
蒸留酒等も扱っているのなら一緒に仕入れられれば都合は良いし、大分魅力的な営業に見えるが安易に飛びつくと足元を見られるのが商売の世界なのでまだ勿体ぶっていて。
しかし商会の長女がわざわざ出向いて営業とは……。
大資本の商会の娘となれば、受けられる教育の質は平民よりもむしろ貴族に近いぐらいだろう。
庶民からしたらどちらも天上人のようなもの。
と、真面目に頭の中で算盤を弾いているところにある単語が呼び起こされてくる。
そして別の計算を始め……。

「うん……?
商会の長女っていう事は、ご両親が商会長……?」

何かがすごく引っかかる。
ごく最近、そんな単語を耳にしたはずだ。

「ええっと、竜雪さんのお母さんって、もしかして……、アッシェちゃん?」

自分で言っていて大分混乱してきた。
旦那さんがトゥルネソルの店長とかで、そういえば子供がいるともいないとも言っていなかったが、まさかこの子がという思いで竜雪を見つめている。

竜雪 > 「エールが一番安いですが、ワインは大体1,000ゴルドからですから。
 一つだけ王室御用達レベルの酒がありますが、それは見なかった事にしてください。
 お得意様カードさえありますとポイントがたまり、ある程度のポイントが溜まりますと、
 その分のポイントに値する酒が一本無料で提供されます。」

営業向けではない竜雪。どちらかというと職人気質で研究肌。
エールはここ最近売り始めたものの 値段をあえて抑え…間違って抑えてしまった結果大人気になった品物。

本当に先月売り始めたのは林檎酒として名のあるシードル。これはオーダーメイドが可能で、
果実と取引だとその店オリジナルで卸せるという特別感が出来るものも。
商会と言っても…そこそこだと思って居る長女がここにいる。
真面目で商売肌の現在、人竜のリスと元が竜であるアッシェの間に生まれた三姉妹が長女が竜雪。

「商会長は…ダイラスの本家の義父と義母ですね。あくまでも王都支店の店長はリス母上です。
 あ、ええ、複雑怪奇な夫婦ですが、私の実母はアッシェ母上ですね。」

複雑怪奇な夫婦です。性別同性ですから。あの夫婦の間に三姉妹が出来、全て種類の違う竜。
というか王都マグメール支店は現在 竜で溢れている商会防御力はその辺の砦より上です。

ロベリア > 血縁関係の裏が取れて密かに冷や汗を流すロベリア。
少し視線も泳いでる。
恋愛は限りなく自由で恋人や伴侶がいても同意があれば問題ないと思っているが、手を出そうとした人妻の娘が目の前にいると思うと流石にちょっとは気まずい。
まあ、言う程の事は起きなかったのだが。

「と、とりあえず、契約については前向きに検討したいと存じます」

動揺からか少し口調が硬い。
こういう時は落ち着いて、好きな事を考えて普段のペースに戻らなくては。
まあ好き勝手振る舞った結果が今の気まずさではあるのだが、それは棚に上げておく。
ロベリアが好きなものといえば、まずは可愛い女の子。
目の前にいた。
好きなものが目の前にあれば人生ハッピーである。
厳密には人外だけど。

「ところでぇ、竜雪ちゃん自身はお酒はどう?
いけるクチ?
こういうお仕事なんだし結構良いの飲み慣れてたりする?」

仕事の話しもそこそこに、ナンパめいた質問を口走る。
人妻に手を出して懲りたとかそういう事は特になく、その娘が目の前にいようが落ち着いて考えればただの美少女である。
何も動揺する必要などないと開き直った精神で、すぐに本来のペースを取り戻していた。

竜雪 > ついでに言うと 戦力的に強いのはアッシェ。頭脳的に一番はリス。
他三姉妹と、竜の群が列挙して商会の従業員に紛れている。防犯面でもあの商会を襲う阿呆は命がなくなると思う。

汗を何故垂らしているような顔色の悪いロベリアさんなのだろう。
しかも視線がそらされている気がしないでもない。何かとてつもないことを口走っただろうか?事実なのでうそ偽りはない。

「此度は私 挨拶がてらの営業なので 契約諸々はリスかアッシェの方でお願いします。連絡もそちらに。」

長女が契約…仮契約になってしまう。ある程度纏めて最後のサインは上の立場である両親級が妥当だろう。
営業はあくまでもそれに至るまでの駒の役目であると思って居るしそう心掛けている。

「自身で酒仕込んで作りますし…お酒は強いですよ?まず酔いません
 ふふ、一勝負ですか?よいですよ?? さ、何から飲みますか?」

酔ってしまったら真面目に酒造りが出来ません、なんてにやりとほくそ笑む某人妻の娘。
その辺は年相応のただの娘です。後勝手に勝負なりなんなりと酒を飲む事に目がなかった。

その後はどうなったかは 二人と店内の秘密?

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から竜雪さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロベリアさんが去りました。