2018/12/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロベリアさんが現れました。
ロベリア > すっかり日の暮れた路地裏を、場違いな少女がうろついている。
変身し正体を隠したロベリアである。
体全体が幼くなり、髪色も銀髪になっている。
そこに羽根帽子とレオタードにスカートという出で立ちで、更に目元は仮面で隠しているので見た目も雰囲気も普段とはかなり違う。
こんな格好で何をしているかといえば、地道な警邏活動であった。
治安の悪い場所を選んでうろついているのだが、探してみると案外事件は少ないもの。
いらぬ時には必要以上に舞い込んでくるというのに。
何もないならそれはそれで大いに結構な事ではあるのだが、一応こんな事をしているのには目的がある。
それは、悪漢を退治する仮面のヒロインという噂の流布だ。
単純に近所の治安が良くなればという善意と、自分のお店や生活が脅かされないようにという打算で適度に活躍と目撃情報が流れるよう活動しているのだ。

「あら、あれは……?」

思わず呟くその視線の先には、道端に突っ伏した大男の姿が。
駆け寄って体を調べてみると、意識はある。
服はあちこち汚れていて僅かな擦過傷が体のあちこちに。
そして酒臭い。
要するにただの酔っ払いなのだろうが、こんなところで寝転がっていては色々と危険である。
呼びかけようがゆすろうが、曖昧な返事をするだけで起き上がる気配はない。

「仕方ない……。
シルバーソード・ストロングフォーム!」

気合を入れて声を上げると、ロベリアの姿が淡い光に包まれ僅かに服装が変わった。
スカートが消えて、手には赤いグローブが出現している。
そして、大男を軽々と担ぎ上げるととりあえず大通りを目指して歩いていく。