2018/12/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカーレルさんが現れました。
カーレル > とある商会から依頼された借金の回収を済ませ、商会に報告を行うと辺りはすっかり夜であった
自分の見込み通り、女の所に隠れていた債務者を引っ張り出し取れる分だけの金貨を回収して
後はそいつを商会に引き渡して仕事はおしまい。報酬とは別に売れ残った酒を一本、貰えば早々に商会を後にする

冷たく乾燥した空気にぶるり、と身を震わせれば早速、手に入れた酒を瓶からくい、と一口飲む
決して酔うことはないのだが、度数の高い酒であったから幾らか身体を暖める効果はあるだろうと思われる

「…それでも冷えるなァ…」

平民地区の商家や商会の並ぶ通りから酒場や宿が軒を連ねる通りまで歩いてくると流石に賑やかであった
如何にもな冒険者一行から、赤ら顔の職人、商人…それに夜の花たる娼婦まで煩雑な様子であった
そんな賑わいの中をするり、するりと器用に通行人を交わしながら、時に客引きを断りながら、
あるいは見知った娼婦に軽く挨拶をしながら歩いていく
人混みに紛れると何やら気持ちが大きくなるというか安心するのは前歴のせいなのだろうか?
そんな風に思いながら酒瓶からまた一口、くい、とキツい酒を煽れば心なしか身体が温まってきたような気がする