2018/11/16 のログ
■フォール > 歩きながら思い浮かぶのは冒険者酒場に平民地区にある落ち着いた雰囲気の飲み屋。
そのどれにするか決めぬまま男は大きな体を前に勧めながら散歩を続けている。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にぼたんさんが現れました。
■フォール > 「どうせならトラブルに巻き込まれたり面白い事があるといいのだが。」
そんなことを言ってはいても、男を見てかrんで来るもの等皆無なのはいつもの事である。
冬になりかけた夜に一人でぶらつくというのも寂しい物である。
■ぼたん > 夜の大通り。昼間の露店は店をたたみ、夜の店の灯りがぽつりぽつりと灯り始めている。
(遅くなっちまったね…)
富裕地区へ仕出しの弁当を配達に行った帰り。ちょっと寄り道…もとい、意図しない散歩の挙句、ようやく平民地区へと戻ってきた。
昼間の仕事もあったし、今から店を開けるかどうか…迷いながらせかせかと足を進めていると、見覚えのある大きな人影。
「おや…にィさん?」
■フォール > ぶらぶらと歩いていた男、背後から声を掛けられれば振り返る。
「む。その声は…やはりぼたんか。 また迷子か?」
等と少し悪戯な笑みを浮かべ声を掛けながら軽く手を挙げ挨拶を一つ。
■ぼたん > 振り返った顔に気だるげな笑みを向けたところ、言われた言葉にむっと口を尖らせる。
「アタシを何ンだとおもってンの…流石にここまでくれば迷わないよ…」
言下にどこかで迷っていたと言ってしまいながら、てくてくと男のそばまで歩いてから見上げて。
「どしたの?また、お腹空かせてンのかい?」
■フォール > けだるげな笑みから、自身の言葉で口を尖らせ、抗議の声を上げる相手。
男は愉しそうに笑う。
「んむ。 やはり、迷子の子だな。」
にやりと笑いながら男は頷き。続く言葉にじっと相手の顔を見つめ。
「うむ 腹をすかして歩いていたのだが、ぼたんの店より旨そうなところがなくて困っていたのだ。」
■ぼたん > 迷子だと看破されてちがう!とふくれっ面。
「…まだコッチの街のつくりに慣れてないンだよ…」
自分の店が褒められればくすぐったそうに笑う。
「仕方ないね…にィさんがそう言うなら、今日もお店あけるしかないねえ」
少しだけ得意げに、先導するように男の前を歩き出す。
■フォール > 「まぁ そういうことにしておこう。」
ふくれっ面をされればなお楽し気に笑いながら頷き。
開けるしかないねぇという言葉に太い腕を組み満足気にうなずく。
「感謝する。 それではぼたんの店に行こうか。今日は何を食べさせてもらおうか…。
冷えるからまずは体が温まる酒と…それにあう食事と…。」
等と悩みながら相手の横に立ち悩み始める。
■ぼたん > 自分の店へと歩みを進めながら、献立を口にする男にくすくすと笑って
「そだね、先ずは燗をつけなきゃァね…何か、食べたいモンとかある?それか、苦手なモンとか…」
程なくして、赤提灯の下がった店の前。鍵を開けると先に狭い店内へ。
魔法で出来ているらしい、暖かい光の灯りを手際よく点けながら、男へ声を掛ける。
「好きな席に座っとくれね。座敷がよければ、そっちでも良いよ…」
■フォール > 「うむうむ。そうだな、この間のおでんも良かったが、今日は何か別の体が温まるものを。 苦手なものがあったら子の体にはなれないな。」
はっはっはっと楽し気に笑みを返し。
手慣れたように扉をくぐり、暖かい光に照らし出されながら、小さく頷き。
「今日は椅子を休ませてやることにしよう。」
この間椅子が悲鳴を上げたことを思い出し、男は大人しく座敷へ進み、胡坐をかいて座ったのであった。
■ぼたん > 「にィさんを見せて好き嫌いする子に聞かせてあげれば、何でもたべるようになるかもねェ…」
気だるげな笑みをこぼしながらカウンターの向こうへと回り込む。
男の言葉にくすくすと笑って
「まァ…椅子がへこたれちまったら、にィさんも情けないことになるしねえ?」
手際よく熱燗の用意をしながら、作り置きの鍋から細切りの煎り蒟蒻を小皿に盛って、座敷の男の元へ向かう。
「お酒、熱ーっつくしちまっていいね?」
小皿を机に置きながら、首を傾げて男を見る。
■フォール > 「健康的な生活の素晴らしさも伝えられるぞ?」
等とにやりと笑みを浮かべながら答え、店の奥の座敷へ。
「なに、そうなってもいざとなれば空気に座ればよい。」
女のウェストよりも太い足を持つ男はぽんっと自身の太腿を叩いて見せ。
「あぁ 頼む。流石に外は寒かったからな…。」
小皿を受け取りながら大きな手で橋を持ち、煎り蒟蒻をもぐもぐ、その歯ごたえと染み込んでいる味を楽しんでいる。
■ぼたん > 「空気に座るッって……あァ…」
何度か瞬いた後、男の仕草に納得して頷いてからあはは、と笑う。
燗のつき具合を見ながら、生姜を刻んでねぎをざく切りにして鍋に入れて、これまた作り置きのスープを注いで蓋をする。
その頃にはすっかり燗がついている。徳利とお猪口をお盆に乗せて、座敷へと足を運ぶ
「日が暮れるとすッかり寒くなるようになったねェ…
にィさんでも、風邪、引くのかい?」
お盆を机に乗せながら、まさかね、という顔で尋ねる。
■フォール > 「うむ。 ぼたんであれば2~3人座れるぐらいに丈夫な椅子だ。」
と、冗談交じりに男は笑う。
店内に漂う酒の匂いにスープの香り、空腹でもあり、それは最高を至福に変えるスパイス。
「日が落ちるのも早くなってきたからな。
俺が? まぁ風邪も寄り付いてこないぞ。
たまには看病される遊びもしてみたいものだ。」
と、自分の丈夫さを笑いながら徳利と猪口を目の前に並べられれば、徳利の細くなった首のあたりを指で挟み、手に持つ猪口の中に次いでいく。
「ぼたんも料理ができたら一緒に飲むか?」
と、問いかけた。
■ぼたん > 「ヘーエ?アタシ、結構重いよ…」
試すように笑って、2,3人も一緒に乗ッかったら大変だね?とくすくす。
「まァ、鬼の攪乱ってェやつだね?ほんとに風邪ンなったら、差し入れくらい、持ってくよ…」
「あァ、ごめん、手酌させちまって…うン、ご相伴にあずかろかな…」
気だるげに笑って言いながら、また調理場へと戻る。スープに入っていた、刻み生姜と鳥肉のつみれの火の通り具合を見ると火を止める。器に盛りつけると、最後に胡椒を少し振って、これまたお盆に載せて座敷へと
「…熱いからね?」
■フォール > 「さてな。ダンベルの代わりにもならなそうだが。」
男もにやりと笑いながら答え。続く言葉には愉しそうに笑う。
「はっはっはっ。 その時は楽しみにしていよう。」
相手に謝れれば気にするなと掌で制し。
ちびちびと酒を煽る。
程なくして戻ってくる相手、鍋の中を見やれば鶏肉のつみれに、出汁。 生姜にネギと何とも言えない落ち着いた料理。
「では、酒でも飲みながら冷ましてから食べよう。
何はともあれ共に飲もう。 何だったら俺の上でも良いぞ?」
そして、相手には自分の隣を薦めながら最後には悪戯っぽく自身の太腿の上をぽんと叩いて見せた。
■ぼたん > ちょっと待って、と一度調理場に戻ってもう一皿、キムチの盛り合わせも持ってくる。
戻ってくると「…じゃァ、お言葉に甘えて…」
と一瞬男の膝に座る振りをしてからあはは、と笑って隣に腰を降ろす。徳利を手にすると、男の盃が空ならば注ぎ足そうか、と首を傾げて
「にィさん、日本酒、結構飲むのかい?」
■フォール > 「お。湯たんぽいらずかと思ったが残念だ。」
くつくつと笑いながら空になった猪口を相手に向け、注いでもらおう。
「まぁそれなりにな。 ウィスキーも好きだが、寒いときは燗も好きだ。 そういうぼたんは結構飲むのか?」
男は小さく問いかけながら互いの猪口に酒が注がれれば、軽く持ち上げ乾杯の挨拶。
■ぼたん > 相手の盃を満たしてから自分の分も注ぎ、男に合わせるように軽く掲げる。
そうしてから一口、くちをつけて。
「アタシ、あンま強くないから…色々をちょこっとずつ飲ンだら、もう、十分…」
盃を覗き込んでから、何度か目を瞬いて男を見て
「にィさん…向こうの国、旅したことあるんだっけ?」
■フォール > 日本酒を味わう様に楽しみながら、ようやく鳥のつみれ汁、箸で掴むと口の中へ。
広がる出汁の味に、鶏肉の甘みにはふはふと白い湯気を吐き出す。
「ほうほう。まぁ、程よい付き合いが一番だからな…。」
そして、ふと問われる言葉。
「あぁ だいぶ昔にな…。強い奴も多くて楽しかったし、変わった食べ物も美味かったな…。」
と、過去を思い出しながら、男はちびりと猪口から一口。
ふぅっと熱い吐息を漏らす。
■ぼたん > 男が食する様子を、片手で頬杖をついて眼を細めて眺める。
自分の故郷が語られれば、さらに目を細めて
「…他の国は?旅した事ある?」
自分はまだ、故郷とここしか知らない。ここ以外にも国があるなんて、想像もつかないが…
「…いちばん楽しかった国は?」
■フォール > 「食べるところを見ていてもつまらないだろう。」
此方の視線にそんな言葉を呟き、続く言葉にはフムト頷いた。
「うん? どの国も楽しかったから悩ましいな。
ジャングルやら砂漠だらけの国には参ったがな。
まぁ冒険としてはジャングルの方が愉しかったな…。物凄い高さから流れ落ちる滝やら、海が川を逆流したりしているのもすごい迫力だったな。」
等と昔を懐かしみながら酒と食事を味わっていく
■ぼたん > つまらない、と言われるとそンなことないよ、とゆるりと首を振って笑う。
他国が語られればふうーん、と首を傾げて…
「…にィさんの生まれたとこは?どンなとこ?」
■フォール > 「? 俺の生まれた所か…
特段変わったところもない田舎だ。
森が多くてな村も住んでいる者も少ない。侘しいところだった。」
ぽつりぽつりと男は生まれた所の話をし始める。
「子供の頃は退屈でな。体を鍛えて飛び出してあっちこっちぶらぶら旅に出たと。よくある話だな」
と、男は小さく笑って。ぐびりと猪口の中の酒を開けた。
■ぼたん > へえ…と何度か瞬いて
「にィさんが、田舎の出ねえ?…」
見えないね、と男をしげしげと見つめる。
「田舎から都に家出、ってェのはよく聞くけど…にィさんのはまた、武張ったはなしだね…」
それなら男の体躯も説明がつく。うんと納得するように頷いて、酒をもう一口。
男の盃が空になったならば、もう大分軽くなった徳利を掲げてみせる
■フォール > 「ふふ。そうか?」
相手がしげしげと見つめながらつぶやく言葉に小さく笑い。
「まぁ 子供の考える事だ。 仕方があるまい。都に出ようといっても都なんていうものも知らなかったしな。」
と、男は小さく笑いながら徳利を掲げて見せられれば応えるように空になった猪口を相手に差し出す。
暫く二人はゆったりとしたときの流れを楽しむのであろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からフォールさんが去りました。
■ぼたん > そうして酒をさしつさされつして。
鄙びた居酒屋にしては珍しく、静かな夜が更けてゆく…
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からぼたんさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > お茶もお酒も楽しめて、特にデザート類が絶品だ、一度行ってみたらいい。そんな風におすすめされたお店は、もうすこし歩けば富裕地区に踏み入りそうなところにあった。
場所が場所だからか普段利用するお店とは雰囲気が違って、なかなか踏み込めない。新しいお店を開拓する時はいつも勇気がいるけど、今回は特に気後れした。
もう何度同じところを行ったり来たりしただろう。暗い色をした木材に高級感のある彫刻を施した門構えの前を、さっきからずっと右往左往していた。
自分のように地味な者が入ってもいい店なのか。単身の客は嫌がられたりしないか。後ろ向きに考えてしまうほど足も重くなる気がする。
「……誰か誘えばよかった」
孤児院時の仲間と一緒なら、すこしくらいは入りやすかったかもしれない。もちろん連れてくる人にもよるけれど。