2018/09/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > マーグメルの平民地区に、大きく貼られている掲示板、その目の前に一人の人竜が立ち尽くしている。
 最近の事件を大きく張り出しているその掲示板を軽く眺めながらパタリパタリと扇子で己の顔に風を送る。
 別に、そこまで暑くはないのだ、周囲の気温を操作し、自分に心地の良い気温に調節をしているから。
 それでも扇ぐのはなんとなく手持ち無沙汰だから、というのもある、背中の翼で風を起こせばもっと涼しいだろうけれど、それをすると目の前の掲示板の掲示物が飛んでいってしまう。
 ニュースだけならともかく、募集の紙とか、連絡をつけるための紙とかそういったものも貼られている。
 なので、今はとりあえず扇子で自分の顔を仰ぐ程度にしておこうと考えたのだ。

 「魔導機兵……ですか。」

 そんなものがあると言うのも知っているし、それを密輸出している輩もいるらしい。
 自分個人としての感想、は何故で、ある。
 なんの意図があってこういうことを公表しているのだろう、そんな危険なものは、秘匿したほうがいい様な気もする。
 ここに住む人々の大半は関係のない事であろう、関係あるとしたら冒険者ぐらいか。
 それなら、冒険者や関係のある所にだけ情報を流したほうがいいのでは、と。
 それを声に出すことはなく、軽く肩をすくめて、貼られている文字を目で追うだけにする。

竜胆 > そういえば、妹が調べるとかなんとか言っていたような気がする。
 なら、任せて後でどんなものか聞いてみよう、とは言っても何をどう調べるのだろう。
 魔導機兵について調べるのか、それとも密輸事件に関して調べるのか。
 両方、自分たちの家の商売と関係がないといえば関係はないし、関係があるといえば関係は発生する。
 うーん、と首をかしげながら少女はその掲示板より視線を離して、道を見ることに。
 普段と変わらぬ町並みに、行き交う人間。
 仕事をしているもの、冒険者、浮浪者、昼間から客を取ろうとしている娼婦など。
 活気に満ち溢れている道である、少女は特にすることも思い浮かばずに、さて、どうしましょうか、と悩む。

 とりあえず、掲示板から離れて、どこか休憩できる場所に移動しましょうか、と考え、歩き始める。
 どこに行こうかしら。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にユッカさんが現れました。
竜胆 > 歩いて歩いて、特に目的もなく。結局は、ぷらぷらと通りを歩くことに。
 知り合いとか友達が少ないのは……まあ、姉や妹に比べても引きこもりがちなのである。
 人と話すのが苦手とかそういうわけではなく、ただ単に家からでないだけなのだけれども。
 姉なんて引きこもりを自称しつつ自分で商売を始めて、本店の一角に店を構える始末。
 どっちがひきこもりなのかと言われるともう、何も言えなくなる。
 まあ、それを気にしているような娘ではないのですが。
 さてもさても、と。少女はそのへんにあるブティックを覗いてみたり。
 近くのパン屋に売られているケーキとかを眺めてみたり。
 やること何もありません的なムーブで街の中を歩く。

 THE・暇という奴であるのだ。
 お昼にしようにも、時間もまだあるし、さてどうしたものでしょうか。
 あふ、と軽くあくびをこぼして見せる。

ユッカ > 平民地区にてくてくと歩いている子供。
ふりふりのロリータ服で明らかに浮いているが当人は一切気にせず。
掲示板を見ても文字は読めるが内容は良く分からず。

「今の世の中はこんなことが起きていますのね、まどーへいきとかよく分から無いですの」

興味無いのかすぐに掲示板を離れてまたうろうろしていると始めて見るタイプの物に目が止まって。

「あ、あなた羽が生えておりますの!尻尾も生えてますの!始めて見ましたの!」

勝手に少女の羽と尻尾を触ろうとする。

竜胆 > 人竜というのは、まあ珍しいだろう、そもそもの話、人間の街の中に竜がいるというのも珍しいことである。
 そして、其の竜が人間と交わるというのも珍しいことなのだろう、姉や妹は見事に人の姿になることができるが、自分は………。
 この姿が気に入っていて、出来たとしても尻尾と翼を隠す気は起きない。
 そして、ゴシックロリータの服装よりも異彩を放つのが、身にまとっている服装。
 東方に伝わる着物というやつであれば、目立つことこの上なくて。

 小さな女の子が興味を持つのは仕方のないことなのであろう。
 自分のことを指しているのはすぐに把握して、その小さな手が尻尾に触れてこようとする。


  ――――ずだん、その手を避けてしっぽが地面を叩く。

 地面は、道は石畳は――――砕けて凹んでしまう。

「どこの何方かは、知りませんけれど。
 失礼ではありませんの?」

 ゆっくりと振り向く少女、幼女を見る目は冷ややかなもので。
 口元を扇子で覆っているものの、その表情は穏やかなものではないことはわかるだろう。

「貴女は、見知らぬ人に、急に触れられて喜ぶ魔族なのですか?
 なら、そういう集まりに参加してくださいまし?」

 半分といえども竜である、少女の嗅覚は目の前の少女は人ではないと見抜く。
 淡々と、冷たい言葉で人竜は言葉を放つ。

ユッカ > 大きな音がしてびっくりしたのかその場でへたり込む。
石畳は砕け、その視線は冷たく、明らかに怒っている。
生まれたばかりで、人に怒られたことの無い少女には恐怖でしかなかった。

「あ、あ…ご、ごめんなさい、ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

恐怖で腰を抜かし、涙を流してただひたすら謝罪する。
軽いパニック状態で自分でも何を言っているのかわから無い状態だった。

竜胆 > 「全く、あなたの両親はどのような教育をしているのですか。」

 ヘタリ込み、泣き出す娘に少女は嘆息の吐息を吐きだした。
 周囲は、大きな音、そして砕けた石畳に興味の視線を送る物の、近寄る気配はなくて。
 少女はさらに言い募りつつ、少女のことを観察する。その服装から、どこかの貴族、もしくは少女と同じように豪商など、お金を持つものの服装に見える。
 生地も良い物を使っているので、おそらく間違いはなかろう、これで乞食と言われたらもう、いろいろ自信なくしてしまうだろう。
 パニックになっている娘を眺め、少女はさて、どうしましょうか、と思考を這わせる。

 失礼を説いただけだし、パニックになっているのは彼女の勝手である。
 ではあるものの、反省するなら許してもいいだろう。
 見た目も幼い娘だ、いい薬となったと思ったので、視線を落とす。

 未だに狂ったように何度も謝罪の言葉を放つ相手がいた。

「判れば良いです。
 今後は相手の同意をしっかり得てから、触れることにしてくださいな。」

 言葉は放つが、彼女に手を差し伸べることはせずにいることにする。
 そもそも、彼女の親は一体何をしているのだろう。
 身形からして、攫われてもおかしくはないと思うのだけれど。
 少女は周囲を見回すことにした。

ユッカ > 「う…ぐすっ」

ようやく泣き止んで立ちあがる。
相当怒っている、確かに自分が悪いのだから怒るのは無理はない。
ただ…正直まだ怖い。

「失礼…いたしましたですの」

思いぺこりと頭を下げ、そのまま逃げるように立ち去っていく。
その日はそのまま家に帰って珍しく大人しくしていただろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からユッカさんが去りました。
竜胆 > 「ええ、ごきげんよう。」

 謝罪もあり、最後にはちゃんと頭を下げて去っていく。
 娘が頭を下げてさる頃には、少女の怒りはもう無くなった。
 次に会ったとき、失礼なことをされないのであれば、ちゃんと同意の許可を得てくるのであれば、しっぽを触らせるぐらいはさせてもいいだろう。
 先ほどの怒りは、無礼に対しての怒り、それはもう終わったことである。
 娘が去っていったのであれば、もう、そちらに視線を向けることはなく、少女はふぅ、と大きく息を吐き出した。

「……、何かをするにも中途半端、ですわね。」

 仕方がありませんわ、と少女は歩き始める。
 その方向は富裕層、自分の家がある方向で――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から竜胆さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミゲルさんが現れました。
ミゲル > 日の高い時間の露店通り。
手にはどこかで買った荷物の入る袋を持ち、今も一つの店の前に足を止めて商品を眺める。
見ているのは回復薬の瓶、それなりに値が張るだけに買うか悩んでいる様子で。

「…必要だけど……高い…」

出来れば買いたい、だが買えばしばらくは食べるに困ることになる。
その悩みからすぐに購入とはいかず、周囲に気を配るよりも買うか否かで悩み続ける。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシチューさんが現れました。
シチュー > 日の高い頃に、メイド長から買い物を頼まれてやってきた。
片手に手提げの簡素な編み籠。
尻尾を揺らしながら、黒髪で耳を覆い隠したミレー族が買い物に迷っているお店の前に立ち止まる。片手に持ったメモを確かめて。

「瓶入りの高級回復薬……っと。あった!
――えっと。お兄さんもこれ、買うところ……?」

値の張るその瓶は1つだけ陳列されている。
手を伸ばしかけたところで、悩む様子の彼に小首傾げて尋ねてみせ。

ミゲル > 「……どうしよ…」

せめてもう少し安ければ買うのだが、微妙に困る値段。
今日から苦労するか、泣く泣くあきらめるか…それを悩み続けていれば人影が視線の隅に。

「そのつもり……ただ値段が…」

声に視線を向ければ尻尾を揺らす少女の姿。
耳は隠しているようだが首輪をつけた同族の姿に目を細め。

「そっちも……それを買うのか?」

手を伸ばしかけている姿に沿う声をかけて。

シチュー > 「そだよー。お使い頼まれてて。
でも、……お兄さんは見たとこ冒険者さんだよね?
戦ったりする人のほうが、回復薬を持ってたほうがいいと思うから。
買うなら、これ譲るよー」

相手の風体を見上げたら、ふせっていたケモミミをぴこぴこ揺らしてみせ。
メモを籠になおし、てのひらを件の回復薬へ向けてみせ。

ミゲル > 「……お使い。扱いは悪くない。
確かに…冒険者、何でも屋に近い。
俺は助かるが…そっちが困らないのか?」

譲ってもらえれば助かるが買い物ならば買えないと困るのでは。
少女の言葉にそれでいいのかと、揺れるケモミミに視線をむけ、
回復薬を手に取って。

シチュー > 「うん。僕のご主人さまは、僕のこと大切にしてくれるからねー!
うん。怪我して動けなくなっちゃうより、手当できるものをもってたほうがいいよ。そういうお仕事でしょう?冒険者ってー」

命あっての冒険者とばかりにそう告げたら。
視線を受けたケモミミを、ふぁさふぁさと羽ばたかせて遊んで。

「いいよー。お使い頼んだメイド長に、
探したけどありませんでしたって言っちゃえばいいし!」

ぺろー、と舌突き出して笑った。

ミゲル > 「この国だと……それは珍しいな。いい主人でよかったな。
冒険者の仕事に詳しいのか?……確かにそうだ」

少女の言葉に驚きを見せ、しかしその通りだとうなずき。
奴隷でもミレー族としての特徴を隠す同族は多いが、こうして出すということは主人は本当にできた人間なのだろうと。

「そうか……それなら買わせてもらう。
すまない、助かる…」

舌を出して笑う少女に軽く頭を下げ、背中を押されるように回復薬を購入して。

シチュー > 「えへ。この首輪は僕の誇りなんだー」

耳も尻尾も隠さずに。首輪を逆に、誇らしげに手先で触れて笑み。

「うんー。買っていくといいよ。どういたしまして!
――それでー、お兄さん。ちょっとお願いしたい事があるんだ。冒険者ギルドにしか扱ってないっていう薬草も頼まれてるんだけど……。僕、どこにギルドがあるかわからなくて。連れて行ってくれないかな?」

彼が回復薬を買ってくるのを店先で待ってから。
お使いリストのメモの続きと、彼の顔とを交互に見る。
彼のような冒険者なら、近くのギルドへの道を知っているだろうと頼みかけ。

ミゲル > 「…誇り?……変わっているな」

首輪があるとはいえ耳も尻尾も隠さず、誇りと言える事。
正体を隠して冒険者をやっている自分には理解できないことで。

「その好意……助かる。
俺で出来る事なら構わない。…ギルドでしか扱ってない薬草?
ギルドにはこの後…行くつもりだったから…いいぞ」

回復薬を買い終え、容器を割らないように丁寧にしまい込み。
待っていた少女の言葉に、そのメモを覗き込むようにして。
どこかで見たような薬草の名前を見つつ、この後に行く予定だったからと案内を受け。
こっちだと声をかけ、先導するように歩き出して。

シチュー > 「ありがと!お兄さん。
そう。その薬草だけじゃ普通の雑草と同じだけど、他の薬草と混ぜると効果が倍になるって草らしいんだー」

高価な薬瓶を丁重に扱う彼を見上げながら、ぱあっと顔色明るくしてお礼を告げて。見せたメモには、薬師が使うよな、少し特別な薬草の名前がある。
先導する彼に従ってウキウキと楽しそうについていき。

「僕はシチュー。冒険者のお兄さんのお名前聞かせてー?」

そのついでに、自己紹介を織り交ぜ。

ミゲル > 「こっちは回復薬を譲ってもらった、礼を言うのは俺だ。
それで何かのついでに採取の依頼があるわけか……。そう使うのか」

少女に礼はこちらだと首を振り、薬草の使い道に感心したように呟く。
案内の途中に何度も足を止めてはぐれていない確認もして進み。

「シチューか、いい名前だ。
俺はミゲル、この辺りを縄張りにする冒険者だ」

話の中に自己紹介があれば名乗り、そうして露店通りを抜けて大通りに出ればギルドまであと少しだと告げて。

シチュー > 自分に歩幅合わせてくれる彼に、嬉しそうに尻尾を揺らして。

「僕のご主人様はいろんな研究もしてるからねー!」

「ありがと。ミゲルだね、よろしく!
……ミゲルは、冒険者をしてもう長いの?
どんな冒険をしてるの?」

雑談混じらせながら、露天や通りを抜けていき。
――やがてギルドにたどり着けば、お礼を言って。何か予定のあるらしい彼の脇で、ギルドの世話役に薬草を譲ってもらえるようにと交渉をする姿があるのだろう。
無事に薬草を譲ってもらえたら、「またね、ミゲル!」と笑って手を振って。ギルドを後にすることと――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシチューさんが去りました。
ミゲル > 知らない他人にはあまり気をまわしはしないが少女は同族。
あまり露骨にならない程度に気を使って案内をして。

「研究?それはすごいな…

こうしてあったのも何かの縁だ、よろしく。
それなりには長いが…腕がいいとは言えないか。
冒険ではなく…薬草採取や狩猟が多いな」

そうしてギルドに案内を終えればギルドの世話役に話をしていく少女を見送り仕事の報酬を受け取りに。
そして薬草を受け取った様子の少女に手を軽く振り返して見送り。
次の仕事を探しに掲示板へと…

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミゲルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセレーネさんが現れました。