2018/08/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に紅月さんが現れました。
紅月 > ―――――そよそよ、そよ、しゃら…

ふあぁ…はふっ……
空に向かって大あくび。

「……、…それにしても、変な時間に起きちゃったなぁ…」

たまたまあった木箱に腰掛け、寝ぼけ眼を擦りながら。
それでも外に出てきたのは夢見が悪かったからで。

「…媚薬って夢までエロくなるのか、もー勘弁してよね……」

方膝立てて、そこに両腕を乗せ…顔を埋める。
…端から見たら、酔っ払いにも見えるやも知れない。

紅月 > 腕に顎を乗せて眺める景色には…青いそらに、もうじき起きるだろう街並み。

何か特別がある訳じゃない、日常…
…けれど。
最近変化があったばかりの自分には。
何だか、おいてけぼりを喰らったような…なんとも言えない気持ちになるのだ。

「……どこかにイイコトないかなぁ…」

なんて。
言ってから小さく自己嫌悪。
トレジャーハンターなんだから、何かを欲しいと望んだら自分から探しに行かねばならない…そう思ってはおれど、心と体は中々上手く一致してくれないらしい。

紅月 > 「……、…嗚呼、そっかぁ…
そうだよなぁ、私、トレジャーハンターだった」

ニィ…と、口許が笑みを浮かべる。
死んだ魚のようだった目には、小さな…光。
無ければ作る、嫌なら変える…己は元々そうやって独りでやってきた。
…今更、何をしょんぼりする必要があるのか。

「そうだ、遺跡に行こう…!」

なぁに…普通の日常に凹むなら、普通じゃなくしてやればいい。
ただ、其れだけの事である。

ピョコンと木箱から飛び降りて腰を伸ばし、朝市の準備風景を眺める。
まずは腹拵え、それが終われば一度家に戻り…仕度を整えたら、ステッパーズ遺跡だ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から紅月さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にソウレンさんが現れました。
ソウレン > かたん、と音を立てて棒がきちんとはまる。
暖簾を出し、それが夕暮れの風にそよそよ靡くのを見て一つ頷く。
今日も開店である。
とは言え、開店待ちがいるわけでもないからすぐに客が入ってくるわけでもない。
今日も今日とて閑古鳥…かもしれないな、と店内に戻りながら苦笑した。

静かな店内。調理場へと入っていけば、調理台に無造作に置かれた急須をとる。
そろそろいいだろう、と湯呑に中身を空ければ、緑色の茶がこぽこぽ注がれた。
湯気は上がらない。氷で出した甘い緑茶。

ず、と一口静かにすするとほうと息をつく。
店内は外の蒸し暑さと違い、どこか涼しい。
壁に掛けられた青い楕円状の物体がその原因だが、わかる者はおるまい。
そんな静かで涼しい店内で、女将は一人のんびりと来店者を待っていた。

ソウレン > そして、からりという引き戸の開く音。

「やぁ、いらっしゃい。」

すっかり馴染みとなった商人2人ご案内である。
しゅるりと白いたすきで袖を縛り上げ、今日の営業が始まる…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からソウレンさんが去りました。