2018/08/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 注文された品物を届けた帰り道。それまで肌が火照りそうなくらい強かった日差しが急に弱まって、あたりが薄暗くなった。空を見上げるといつの間に迫っていたのか灰色の雲が広がっていて、先を急いだ方がよさそうだと思ったけれど、もう遅かった。バケツをひっくり返したような雨に降られて、同じように大通りを歩いていた人々が屋根のある場所を探して散っていく。
そんな騒ぎに紛れて、つい先日空き家となったばかりの店の軒下に逃げ込み、乱れた髪を整える。遠くの空は明るいから通り雨だろうけれど、いつ降り止むかはわからない。
水を吸ったブラウスが冷たくて身震いをする。急に天気が崩れるなんて思いもしなかったから、当然傘も持ち合わせていない。雨雲が早く通り過ぎてくれるのを祈って、じっと空を見る。

ミンティ > そのまま数分待っていると、雨が降る路面に光が差した。雨雲がすこしずつ流れていって太陽が覗く。あちこちから安心したような声が聞こえてきて、自分もほっと息を吐き出す。
近くで雨宿りをしていた子どもが空を指差し、虹だとはしゃいだ。そちらを見て、口元に笑みが乗る。
一時はどうなるかと思ったけれど、虹を眺めながら歩く帰り道は気持ちが踊るものだった…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミゲルさんが現れました。
ミゲル > ギルドでの仕事を終えた帰り、何か掘り出し物でもあればと露店を眺めて歩く。
国外の物やよくわからないものまで並ぶ様々な露店を眺めて歩き、時折に足を止めては商品を興味深く見たりとして。

何軒かの露店を回り、装飾品らしきものを扱う店を見つけるが一度は通りすぎ。
ふと気になる事があり、戻れば商品を眺める。

ミゲル > 眺めるが気のせいだったようでそのままいろいろな店を眺めて去っていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミゲルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にソウレンさんが現れました。
ソウレン > ごそごそ。ごそごそ。
長身の女は店内の壁に向かって何かをやっている。
木の柱に釘を打ち、紐を通したものをかける。
青、もしくは緑色に透き通った楕円状の……。

「ふむ、これでいいか。」

ぽつりそう呟く。
生え変わりとは時期が良かった。この間のお礼にも使えたし。
その楕円状の何か。余程目利きでなければわからないだろう。
自身の鱗であるそれは、魔力に似た力を帯びている。

鱗を中心にしてほんのりと気温が下がっていく。
うだるような酷暑の中ではそれは清涼感を与えてくれるだろう。
くれ、と言われて渡せるものでもないが、自分で使う分には構わない…と思う。

「まぁ、簡単なマジックアイテムという所か。」

呟けば、閑古鳥の鳴く店内を見回し、調理場へ。
ひよろ長い壺を取り出せば、中身をひしゃくで掬う。
湯呑みに空けると、そこによく冷えた井戸水を注ぐ。
ほんのりと梅の香りが漂う自家製の梅酒を、一口。はぁ、と一息ついた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 「うっへえ…アチぃわ姦しいわ…やってらんね…
空いてる?」

入口を開けて流れてくる室内の空気は少し涼しげ。
なんか紙製カンテラが灯っていたから大丈夫ではありそうだけれども
一応確認しつつ足を踏み入れる。

祭のせいで街全体の空気が悪化している今では
閑古鳥が鳴くこの店が逆にありがたい。

ソウレン > からり。戸を開ける音がした。
ん、と湯呑を持ったまま視線を向ければ幾度がやってきた少年が入ってきていた。

「あぁ、いらっしゃい。」

ことりと湯呑をカウンターに置いたまま調理場へ。
よく冷えたおしぼりを清水から取り出し、硬く絞って渡す。いつもの作業。
客を待つ間に室内の空気は外よりほんのりと冷えているだろう。
何を飲む?と少年が注文を決める間に、白いたすきで袖を縛り上げてしまう。
さて、今日は何を出そうか、と思案しつつ……。

ブレイド > 「ったく……炊き出しはいいけど…
貧民地区ではせめて護衛を付けてほしーもんだな…
やかましくて夜も眠れねぇ」

ブツクサと文句を言いつつもカウンター席。女将の前の席に腰掛ける。
おしぼりで手を拭きつつ、少しばかり冷えた空気を吸い込み
熱い吐息を漏らす。
貧民地区では炊き出しからの…まぁ、略奪強姦という流れが普通だ。
いい加減学ぶなりなんなりしてほしい。

「なに、か…東国?の酒には詳しくねーから…
同じやつでいいよ、アンタと。
つ~か、異国の酒も勉強しなきゃな…くいもんは、なんか冷たいもんあるか?」