2018/08/06 のログ
■紅月 > 「…ふ、あぁ……はふっ。
嗚呼しまった、うとついた」
木の上でのびをひとつ、あくびひとつ。
くしくしと目を擦り、広場に視線を向ければスッカリ人の気配は無くなっているらしい。
それならば、と、木を降りて…落ちてた手袋を拾いつつ戻ってみる。
古びた噴水に古びたベンチ…いつもの、夜の広場だ。
「次は何して遊ぼうか…悩むなぁ」
適当なベンチに腰掛けながら、のほほんと宣う。
迷惑はかけていない、が、人騒がせなことである。
ご案内:「マグメール 平民地区」から紅月さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキュリオさんが現れました。
■キュリオ > 人の通りも多く賑やかな日中の大通り。
権力を誇示するかのような下品な程に豪奢な馬車が一角に停まり、その周囲には距離を広げて人だかりが出来ていた。
ほんの数十分前の事だ。
とある青年が切り盛りする商店に税収官が訪れた。
脱税の疑いがあると碌な証拠も提示せずに、税を正しく納めよと強欲に押し入ったのが事の発端。
その店には、店主の若者の恋人が遊びに来ている所だった。
謂れの無い脱税の罪に対し、どうかお目こぼしを、と願い出たのが間違いだったのだろう。
一目でその関係性を察したその男が取った行動は、その恋人の体を差し出させる事だった。
健気にも、恋人は青年に対し『大丈夫だから』と笑顔を見せて馬車の中へとその姿を消し。
その出来事を見ていた周囲の民衆が遠巻きに事の推移を見守って今に至る
■キュリオ >
――はひぃんっ♥♥
馬車の揺れと共に、甲高い、雌犬の如き鳴き声が鳴り響く。
素朴で純粋そうな女が出したとは思えぬ様な嬌声は、一瞬、皆がその声の出所を探した程だ。
如何な手管を使ったものか、引き続き響く声は確かに馬車から聞こえるもの。
―――それらめっ♥ らめでしゅっ♥♥ あ、あぁあ゛っっ♥♥♥
否定の声なれども、甘さをたっぷりと孕んだ声が響く。
見えぬ馬車の中の光景がありありと想像出来る状況に、恋人の青年は耳を塞ぎ店の中へと逃げる様に引っ込んだ。
■キュリオ > そんな中、一人の女性が馬車へと近づいていく。
それを見た周囲の人々が止めておけ、と止めるものの。
『あんなの我慢できない!』と向こう見ずな態度で突撃だ。
相変わらず、甘い声が響き、定期的に揺れを見せる馬車へと上がり込むと問答らしき声が僅かに漏れ聞こえていた、のだが。
如何なやり取りがあったのか、また10分程度は静けさを見せていた馬車から、声が鳴り響く。
――待ってっ、待ってっ、こんなの知らにゃっひぃんっ♥♥♥
直訴に参った女性と思われる、先の女性とはまた違った声色の嬌声。
ひっ♥ ひっ♥ ひぃっ♥ と比較しても高く大きな声が、先ほどよりもより良く響き、手籠めにされてしまっている状況が容易に想像出来る状態となっていた。
■キュリオ > 雌の声が鳴り響く。
最早誰もが無理矢理とも思えぬ声は、高く高く、響き続けるのだった―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキュリオさんが去りました。