2018/06/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にソウレンさんが現れました。
ソウレン > 「…!? いや、待て主。先週はそんなに高額ではなかっただろう?」

酒を卸す問屋で着流しの女がわずかに声を荒げた。
どうやら購入する酒の事で話し合っているらしいが…。
店主の言葉にむむぅ、と難しい顔で黙ってしまう。

「……遠征だか戦争だか。物資に影響するとは言うが……。」

そして深々とため息を一つ。
わかった、と言って酒瓶を受け取り、硬貨の入った小袋を手渡す。
すまないねぇ、という謝意に、気にしないでくれ、と言葉を重ねて店に背を向けた。

「道楽とは言え、なかなか厳しいな…。」

酒瓶を籐の手提げ籠に入れ。また問屋を巡る。
この調子ならどこで買ってもそれなりに高くつくだろう。
少々気もそぞろになっているようで、軽く通行人とぶつかってしまう。

「…すまない。不注意だった。」

そう謝りながら、相手を見るだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にさんが現れました。
> 最近 大遠征だか大々的に王国軍の師団が出立していったのだが、
酒を造る者としては 巻き込まれない限り王国 魔族の国 その他に分けて酒を売っていく事に変わりがない。
売り先がどうなろうとも生産側にとっては関係が無い事と傍観しているに過ぎない。
陸に拘る種族ではないが為に 空を以て道を切り開くが為に。

少し思案をしていた、深淵に沈む意識の浮上。無意識にも近いが、
ごく普通に歩いてはいたものの、向こう側より華麗に着こなした着流しの女性?と体が触れた。

「―いや? 卿も大丈夫であるか?」

自身の髪色が少し揺らいだ、一定ではない赤の炎髪、一定に留まらない髪色、血より濃い瞳色、
相手よりは若干背の低いので ぶつかった際に軽く相手の姿を観察してしまった。

(酒瓶の藤造の籠 酒造関係者? それとも売り手先…?)

ソウレン > 見れば燃えるような赤髪が印象的な女性だった。
東方風の着物。自分のように渡ってきたのだろうか、と一瞬考えはする。
しかし、呼ばれた言葉に小さく笑みを浮かべてしまう。

「…いや、すまない。卿などと言われるのは久しくて。
君も怪我はないかな?」

誤解を与えぬよう先に謝る。見てくれは自分よりは若い。
若いようだが…微かに違和感。人ではないような、と考える。

こちらはいつもの着流し姿である。
観察をすれば、見た目以上に染みついた食材の匂いを感じるかもしれない。
酒というよりは魚、野菜、油などが混じった料理をする者特有の香りをほのかにまとっている。

> 竜の気配は…というか人に化けているがその気配そのものも薄かった気がする。
暗殺者紛いな事をつい数年前までやっていた事もあり、今はきちんとした職にも就いているのに、

(…いやいや、気配の薄さはどうにもならん)

対する相手の髪色は薄い蒼髪に、切れ長の瞳 スタイルは多分だが引き締まって無駄はないと見える。
何か武芸の一つや二つ極めていそうな風格のある女性だ。後序に若干背が高い。…あと何か東の香がする。
そんなところまで一瞬の上で見極めた上で 目を細めていたが緩めよう。

「我に 傷を負わせる輩がいたらそれは逢ってみたい。
 …酒瓶に東の香がする卿は何者だろう、…ん、ただモノではないな?
 我は料理が苦手でな、正直言えば料理が出来るものは尊敬に値する」

卿は料理が出来そうだ、と食材の香が芳醇に漂う、
彼女を僅かに見上げて 馬鹿正直に言葉を投げかけていく。
此方は 酒造をやる以外芸がないから、料理人は単に憧れに値する。

ソウレン > 視線を感じる。
とは言え一瞬だった様子。ひょっとすると見極める事に慣れているのかもしれない。
物腰も隙がない。自信たっぷりの言葉は確かなのだろう。

「私かい? 
ただ者でなければ、しがない居酒屋の店主だよ。
あー……王都で言えばBARが近いかな。料理を出して、酒を飲ませる所。」

東方の子だろうか、と思えば説明の必要はなかったかもしれない。
が、一応という風に例えて説明を。

「料理なんて慣れでどうにかなるものだよ。
私のもほぼ道楽なのだから。
君は……君もただ者じゃあない。足の運びや物腰、気配。
…それに、種族も。詳細は私にはわからないけれどね。」

そう言葉にする態度は穏やかで、笑みすら浮かべている。
何かされる、とはあまり思っていないのか。それとも余裕か。という風情。

> 竜眼というスキルを一瞬だが使っていた、だが、
アレは放置すると可能な限り対象物を見破ろうとするので適当に外見を見極める程度でやめている。

彼女もただモノではない 序に言うと 多分 人の轍を超えた存在だろう。

「居酒屋の店主 が酒瓶を持って動くのか。
 横文字的な響きは言いにくいが、大丈夫だ。小料理屋と別称は言うかも知れん。」

厳密に言えば 東方どころか 異世界からやってきた者。
だが、この世界に根を張り、魔族の国で酒造地を築き王都と帝国と魔族の国で酒などを売り捌いている。
然し現時点 酒を持っている節はない 持っているとしたら…路銀が入った小銭程度の財布。

「料理は我は苦手でな。酒造をやっているに過ぎん。
 飲みたいが為に酒を造り続けて数千年経ったが、作りたいものは増えている。
 ん、我か 種族で言ったら 古竜にしておこう。高位古代竜か。
 卿も人じゃあるまい、気配と立ち振る舞いが ちとずれて居る。」

ちとだな、とジェスチャーで両手で前ならえの仕草をしてから 其の両手を僅かに横にずらす仕草を。
薄く微笑む位だが この王都で ちょっと やらかしてしまうと警邏が来るので面倒な事はやるわけがないと
あくまでも無防備な状態を続行する、状態。

ソウレン > その赤と黒の瞳にはうっすらと微笑む表情が映っているだろう。
見破られてしまっても特に気にする事はないというような。

「あぁ。小ぢんまりした店舗だからね。仕入れも私がしている。
ついでに言えば開店閉店も割と気分だよ。従業員は閑古鳥くらいだね。」

冗談めかして言う。
道楽だから構わない、という調子だがそれほど儲けにはこだわってない様子がうかがえるだろう。

「ほう、古竜。それは、失礼な態度だっただろうか?
…と言っても気にする風でもなさそうだね。

それにしても竜の酒造か…。興味深い。話が聞けると嬉しいな。
何だったら店に寄ってくれれば酒に合う肴でも紹介するが。」

ちとか。と笑みを深くした。
バレた事はないにせよ、わかる者にはわかるという事だろう。
確かに騒ぎになって目立つ事は避けたい。それはお互い様という所だろう。

そしてよかったら寄って行かないか?と自分の店に誘うだろう。
寄るにせよ、寄らないにせよ、貴重な出会いだ、とは思うわけで。

> 今の姿は赤の姿なのでほぼ髪の色も瞳の色も赤一色の筈。
気分によって姿が大体3通りになり、その内成長した姿を取っているに過ぎない。
本質は発音や喋りが相当僻地の訛ったものと小悪魔な姿なのは今は秘密。

「道楽居酒屋か、それはそれで楽しめれば一興。
 多忙なのも困りものだが、楽しめれば良いのだろう。
 一杯の酒に肴があればよし、という具合に。」

居酒屋の店主は 酒に強くなければ務まらない気がする。
独断と偏見によるが、居酒屋の店主像はそう思っていた。
違うのだろうか、一寸分からない。

「いんや、気にせん。
 我 微妙に 今はこの姿だが 普段の姿はもっと小さくてな。
 よく舐められた態度を取らされている、って事で気にせんからな。
 陸文洞酒造という酒造地だ、ちょっと遠いので、ここで売っている卸店を口添えするが?
 んー今は大丈夫だな ではちと店に連れて行ってくれるか?」

場所が場所だ 王都は人為らず物にはうるさい土地柄 ちとにしたのは
騒ぎに為ったら即面倒な事に為る事この上ないからだ、争いには身を突っ込むような風貌に見えないからこそぼかしたまで。

誘われれば 少し考えた素振りをしつつ 行く気満々だった。
そのまま店に連れて行ってくれれば トゥルネソル商会の事も教えたかも知れず―

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からソウレンさんが去りました。