2018/06/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 人の多く行き交う平民地区の大通りを豪奢な馬車が闊歩している。
見目に装飾過多なその様相は、悪趣味と評しても差し支えが無い。
兎角、目立つその馬車は、今はとある理由で更に衆目を集めることとなっていた。

「そらっ、折角儂が広告の機会を与えてやったんだ!
 もっと声を張って喧伝せぬか!儂の厚意をっ、無下にする気かっ!」

馬車の覗き窓から顔を突き出すようにしているのは、1人の女性。
顔は上気しており、目元が蕩けて舌を垂らし悶えている。
その背後から叱咤するような声と共、ばちんっ、と肌と肌のぶつかる音が鳴り響き。
びくんっ、と女性は仰け反り、甘さ孕む悲鳴を零しながらも何とか口を開き。
呂律が回らないながらも、とある店の名前と、取り扱う品に、その他のアピールポイントを周囲の市井へと伝えていた。

キュリオ > 事の発端は、例の如く監査という名の追加徴税だ。
無慈悲な取り立てに対し、それでは暮らしていけないと懇願してきた店主に向かい「ならば宣伝をさせてやる」と手を差し伸べた。
目を付けられたのはその店で働く、まだ歳若い妻。
強引に馬車へとその妻を引っ張り込むと、見世物にするように顔だけを覗かせた状態で犯し始めたのだ。

存分に宣伝せよ、というのは無論建前。
その状況を愉しませる事こそがこの税収官に対するお目こぼしに繋がるのだ。
屈辱と、抗えぬ快楽とに頭の中をぐちゃぐちゃにしながらも、妻は懸命に店の宣伝を行っている。
その内容は支離滅裂で、何処か滑稽さすら見せていたが。

明らかに無理矢理に晒し者へとされているこの状況。
腫れものには触れぬと、大多数の姿勢は遠目にそれを見ているばかり。
中には義憤に駆られている輩も存在するかもしれないが、さて。

キュリオ > 喘ぎ交じりの宣伝は、続く。
見世物と化したその光景を見て、認知度は確かに上がったのだろう。
その日を境に訪れる客が、何を目的としているかは知れないが。

満足行くまで市井の前で犯しぬき、悪徳税収官は今日も不和を撒き散らし一人満足感を得るのであった―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキュリオさんが去りました。