2018/06/20 のログ
イグナス > そういうわけで、それなりに楽しめたゆえに、今日は満足して、帰っていったとさ――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 市場通りの端の方。小さな露店が集まる場所に敷き布を広げて、商品を並べてみた。準備中は日中の日差しがつらいかと思ったけれど、隣の露店から大きな傘を傾けてもらって、暑さも少しはましになっている。
いつもならお店でお客を待つか、出張依頼を受けて出向くかだったから、こうやって外で商売をするのは初めて。売れるかどうか不安だったけれど、一風変わったマジックアイテムは足を止めて見ていってくれる人も多く、売れ行きも悪くない。

しかしマジックアイテムの在庫が一つ減り、二つ減り、残った品物が古い陶器ばかりになると、客足もぱったり途絶えてしまった。
デザインがいいものを選んで持ってきたつもりだけど、値打ち物でもない壺や花瓶をわざわざ路上で買おうと思う人も少ないのか。
そろそろ引き上げようかなと考えて小首を傾げながら、氷飴を咥える。

ミンティ > 氷飴を食べきって涼む手段も減り、このままでは商品が売れるより先に暑さでばててしまいそう。
諦めて荷物をまとめ、抱えて立ち上がる。半分くらいは売れ残ってしまったけれど、売れやすい傾向もわかったのは収穫だった。
マジックアイテムなんて在庫があまりないから、陶器や雑貨も売らないといけないのに変わりはないけれど、次はもうちょっと考えて商品を選ぼう。
考え事をしていても、立ち去る前に隣の露店主への挨拶は忘れずに…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にハクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアッシェさんが現れました。
ハク > 「では、それがしはこの……紅茶と、レモンタルトを」

店内に入り、公園側のテラス席に案内してもらった狐娘が一人、ウェイトレスの少女に注文をする。
その内容はこのお店でオススメ、とされているセットであり、それを待ちながら友人である女性を待つつもりでいて。

「んんー、久しぶりでござるなぁ。アッシェ殿、場所わかるにござろうか……?」

そこまでメジャー、という訳でもないお店。店名と場所のついた地図も以前手紙に忍ばせておいたが……

アッシェ > 平民地区なら場所は差し当たって問題はなかった。
何かとじめじめとしてきたこの季節柄、露出度の高くなった服装のまま地図を片手に歩く少女風な見てくれの女。
そろそろな場所な筈だ、公園近くにあるカフェを見つけたのはそれほど遅くはない時間。

店へと普通に入り、普通に待ち合わせであることを店員に告げ、案内をされてハクがいるテラス席へと行く。
近づき、向かいの席に椅子を引いて貰いながらその席に付こう。

「久方振りや、ハクはん。何ヵ月ぶりやろな?」

地図は…邪魔にならないポケットに折りたたんで仕舞っちゃおう。

ハク > 「おー!アッシェ殿、お久しぶりにござるー!」

声をかけられると耳をピンとたて、尾を機嫌よく振りながら相席についた竜の少女――少女でいい、はず、多分――に笑顔で挨拶をする。
実際、相当に久しぶりであるのは間違いない。以前に手合わせをした時から数えると、半年近く経過しているのは確かで。
――半年。逆にいえば、もうほぼ完全にこの街に居着いてしまったのだなぁ、などとほんの少しだけ感傷を覚えつつ。

「むー、しっかりと腰を据えてお話する、というのは本当に数ヶ月ぶりでござるなぁ。
 アッシェ殿とはもっと頻繁に声を交わしたくもあるにござるが」

なんともなんとも、とお互いのタイミングの合わなさに少しだけ寂しそうに笑みを見せる。
実際、町中ですれ違う程度なら何度かあった。ただお互いに用事を抱えていたりして手をふり会釈し、という程度であったので、こう会話するタイミングは取れていない。
とは言え、出会えて会話できるのは楽しい。すぐに喜色の笑みにかえ。

「まぁ、まずはお茶でも。そうそう、この店の緑茶と団子は美味しかったにござる。きなことあんこのお団子は、久しぶりでござった。
 ……まぁ、今日はそれがしは知人の勧めもあって、この店自慢の紅茶とレモンタルトにしたのでござるが!」

テーブルに備え付けの小さなメニューボードを差し出し、最後のページにある和系のスイーツも見せつつ。
自分は最初のページにあるレモンたっぷりのタルトを指さして期待に尾をそわそわと揺らし。

アッシェ > 本来の姿が竜の巨大さだが、ヒトの姿を取ってしまうと大体4形態あるが、
一番馴染みがある顔なのが今親友に見せている少女姿なのだ。かれこれ半年くらいこの姿代わっていない。
何か月ぶりの交流だろう、久方振りすぎて前回の事は―子どもはいたっけ?

「まともに会話をきちんとしはるのは久方振りやろな。
 うちも。でもここ一か月は富裕地区と平民地区の狭間にあるトゥルネソル商会と、
 本拠地の一つな酒造とのピストン移動しかしてないわー。
 もう暫く忙しいのは続くんから、それ以降ならちろちろ逢えそうやろな」

此処最近の事?そもそも彼女―ハクに結婚している事は伝えているのか。
伝えていたのなら子供が既に3人になっており、もう子持ちとして、
母として嫁として充実過ぎる生活を送っている事も話しておきたい。
挨拶程度でそこまで会話が出来ているとは到底思えない。そもそも子供ほぼ全員 自分に似ているとは思えない色であるし。
少なからず 怪しい笑顔や腹黒い笑顔ではなく 純粋に嬉しそうな笑みを浮かべ

「ほな 一献。舌の肥えた知人おるん?
 日替わり紅茶とタルトなん…うちは和菓子以外余り詳しくないから、すまへんけど色々とたのんます」

和系の茶菓子や飲み物ならまだしも、それ以外の知識が足りていない。
結婚して既に年単位なのにまだまだであった。メニューページのスイーツ…美味しそうなのだが、どれがいいのやら。

(…うん、無理や、もうハクはんに丸投げしよか!)

ハク > 以前出会った時にも子ができたという話は聞いている。
その時は見た目の自分の年齢より少し上なのに、という理由か驚きが強かったものの――
翌々考えてみれば故郷であればその程度の時には嫁入りしているのだし、そんなものかとも思ってしまった。
というか、正直ちょっとうらやましい。自分も愛する人と子供を、なんて思う事も最近増えている。

「富裕地区でござるか……うーむ、それがしは所詮流れてきたものであるし。
 特にその場所に通うような知己はアッシェ殿くらいしかおらぬ故、行くこともないでござるからなぁ。
 ……とゆか、酒蔵にござるか?」

ちらりとここからは木に隠れて見えない王城方面をちらりと見る。
もちろん見える事もなく、かわりに公園で遊ぶ子どもたちの姿が見えて……
そんな所で酒造、と聞けば久しぶりに酒も飲んでみたい、という気持ちが湧いて尾がぷるりと震える。
ただ、酒にはめっぽう弱く飲めばすぐにへべれけになって笑い上戸の口吸い上戸になってしまうのだが。
記憶も飛んでしまう事が多く、それ故あまり酒は飲まないものの……それでも、好きといえば好きであり。

「それがしは相変わらず冒険者の仕事などで糊口をしのぐ口である故なぁ。
 まぁ、であればアッシェ殿が暇ができた時にでも、声をかけてもらえば嬉しいにござるよ!」

仕事の話をすれば、こちらは基本的に自由にできる時間が多い。
独身であるが故に、という所もあるが……
こういう交流に飢えている所もあるので、少々前のめりに欲求を見せていき。

「……っと、んむぅ、そうでござるか?んー……
 であれば、エッグタルト、というのも前に食べてみて美味しかったにござる。
 いわゆるカスタードクリームの乗った……卵黄の味がしっかり乗ったクリームで、頬が蕩ける感じでござった!」

和菓子以外が詳しくない、となるととりあえず食べやすい所から一つ、選んでみる。
メニューのページをめくり、『新鮮卵とミルクのエッグタルト』というメニューを指さして。
合わせる飲み物としては、見た目からするとアッシェ殿はコーヒーが似合いそう、と思いつつも無難に自分と同じ紅茶を勧めて。

アッシェ > 既に子供が三人。それも竜と人との間に生まれた子供。
あれから2人互いに生んで家族が増えている。どれもこれも半人前だが戦力には為っている。
いや、この姿はあくまでも仮初なので、見た目以上に中身はげふんげふん。

「ちょうど中間にあるん。商会は王都の他に本店があるんけど これは場所が違うからええか。
 そ、酒造地は魔族の国にあるんや、そこから直送して商会で売っとる。
 酒造れればええなぁて思って酒造り始めたん。」

酒造地直送で商会で実際に売り始めたのはここ半年の間。
最初は米仕込みの酒だけだった、焼酎やワイン、洋酒 発泡酒等々。
竜が好き好んで作り始めた酒造、親友が酒に弱いのは知らないが、ただ単に甘い子供用の酒として発泡酒を作ったのは記憶に新しい。
いや、ノンアルコールの酒造れよ、と突っ込まれればそれまでだが。

「冒険者は…うちの娘であれば 次女の竜胆か、最近躾けた三女ラファルやろな。
 どっちも気配が竜やから分かるかも知れへんけど、逢ったら宜しゅう。
 多分一度会っているかもしれんけど、長女の竜雪は冒険者やないから商会でも会えるかも知れん。
 無論 時間作って 今度は うちが酒飲ませよか?」

これは次回 商会に彼女を招待して ちびちびと飲ませるに限る。
酒度の高い酒以外にも楽しめるものがたくさんある、飲ませてどうこうするつもりはないが、ともに楽しめればと思う。
交流。最近 妙な交流しかない様な気が…。

「じゃあ…それで。正直横文字がさっぱりわからへん。
 茶葉とかは酒造地で作ってないんけど、微妙に寒いし…。
 味噌と醤油と豆腐が出来ないか試行錯誤はしとる。」
 
店員さんを呼んで彼女お薦めのエッグタルトと日代わりの紅茶セットを注文。
コーヒーは飲めるけど、酒造地にはコーヒーノキがない。あれは暖かい場所じゃないと生えもしない。
どっちにしろ、酒造地はあくまでもやれるものが限られていたりする。

ハク > 見た目と実年齢に差異がある、といえばそれはこちらも。
ただ、正直こちらはアッシェ殿にくらべたら本当に10年少々程度なので誤差の範囲に収まるかもしれない。
お互いに実年齢に関しては1度も話題に出して居ないため、ではあるもの。
会話の節々でそういう様子には気づいている。気づいているが、詳細までは踏み込んでいないだけで。

「なるほどにござる……と、魔族の国、にござるか?
 んー、確か、北方、東方よりの隣接国であったか……斯様な場所に?」

酒造り以上にそのある場所に驚きを見せる。
というのも、あまり魔族という相手にいい思い出がない。
たまーーーに。本当にたまーーーーーーに気のいい魔族などがいることもあるが……
たまに、であるが故に大多数は相容れない相手だと思っているので正直気が引ける場所ではある。
とはいえ、目の前のアッシェ殿に何かしら負や穢れの気配は感じない。
であれば問題はないのだろう、と内心胸をなでおろして。

「……む、む?いや、少し待つにござる。
 アッシェ殿、竜雪殿はわかるが……竜胆殿に、ラファル殿?
 ……というか、娘ばかり3人も子がいるにござるか!?」

酒を飲ませてくれる、という言葉が一瞬耳から突き抜ける程にはその言葉に驚きを隠せない。
半年前には1人だった気がする。気がする……のだが……
実はもうその時には孕んでいたのか、それとも実は生まれていたのか。
その事に気づかなかった事にも驚きが隠せず尾を震わせてしまいつつ。

「お、おおぅ、酒に関してはご相伴預かりたいにござる。
 竜雪殿にもまた、挨拶をせねばなぁ……竜胆殿とラファル殿は冒険者、ということはアッシェ殿くらいの見た目なのでござろうか。
 流石にそれがしより若い見た目であれば、あらくれ相手にナメられるにござろうが……」

気を取り直し、うむ、と酒の誘いにうなずいて。
であれば土産も必要だろうか、どういうものがいいか、と考えている間にレモンタルトとエッグタルト。そして紅茶がやってくる。
一緒に添えられた砂糖は好みの量、ということで小さい瓶に入っていて。
少々甘めを好むハクは、角になっている砂糖を3つばかり自分のティーカップに入れていき。

「それがしも最初は難しかったにござるが、この国に来るまでに大分慣れてなぁ。
 以前いた国には縦書きもなかった故、苦労した……
 と、味噌に醤油に豆腐……アッシェ殿、酒もよいが、大豆を味わいたいにござる、よ?」

横文字苦手同盟、とでも言うのか親近感を覚えつつ頷き。
続く、懐かしい食品の名前には目を輝かせて。

アッシェ > お互い中身の年齢について不問にしている筈。
聞いてどうする、年齢で上下決める積りか!年齢でどうこういう下らない事よりも、
もっと大切な事があるだろうと自分で突っ込んで聞かないでいる。

「竜の棲み処がたまたまそこにあるん。人間の国じゃ竜も迫害されるで。
 世界の辺境地散らばる我が同胞の棲み処は人間の国以外にいるしかないのだ。
 此処まで言えば 分かるかな?ハクはん」

ニヤリ、と後半の喋りが何処となく威厳に満ちたどこぞの族長の如き声の張りと立ち振る舞いになる、が、
それはすぐに四散した、何時もの様ににこにこした普通の笑みに戻り
魔族の地に敢て酒造をやっているのは、あくまでも竜の棲み処を庇護下に置き、
其の住処を魔族の国の隅っこに置いたのは何のためか。双方の争いから中立であるために、だった。
何かしら双方から攻められても薙ぎ払うだけなのだが、今の所全く何もしていない。

負と穢れ…それは抱えた事はない、まだ。

「うん。娘が三人に妻が一人。さて、常識的にメスとメスが子供をなすことは出来へん。
そうやろな、一寸儀式を経て子供を産んだんや。真面やないが、愛と情熱と夢と実行で出来たん。」

酒は商会にも在庫としてあるし、試作品も適当に運んでいる。
そう、半年の間に子供が出来ちゃっていたのだ、ごく最近に出来たのはラファルだが、
ヒトの姿と中身が食い違っているので実際の年は長女から三女に至るまで…まだ若い。

「では追々。竜雪は黒髪に紅目か黒目、見た目は17歳。ゴスやろな。
 竜胆は紅い髪に青瞳 見た目は16歳、巫女みたいな恰好しとる。
 ラファルは金髪ツインテールで金瞳、見た目は13歳やけどこの子だけ異様にエロいから分かると思う。
 あと、長女竜雪は大剣か大きい刀をぶん回すし、竜胆は鉄扇 ラファル…あのこ何使ってたっけ…短刀やろか。
 そこそこ冒険者紛いな事したら そこそこ強かやろから、ナめられへんやろ」

顔絵はないけど 特徴ある外見を話しておこう。どれもこれも見た目は人だが気配は竜だと。
紅茶には砂糖を入れるのが定番だと思うが、一寸見た砂糖は入れずに素の味を舌で楽しもう。
少し息を吹きかけーまともに吹くとブレスになってしまうのは避けながら、一口啜る。

「ああ、竜雪も横文字苦手だからその辺は見分けがつくかも。
 大豆商品な、中々 醤油と味噌の入り口にしか入ってない。
 完成が程遠い、味と深みの深淵に届いていないからぶっちゃけ難しい。
 でも大豆が元の飲み物は作れたから先は見えているやろな」

横文字苦手同盟作れそう。
豆腐は今の所 凝固してくれない、液体豆腐もどきなら出来ている…。

ハク > 大事なのは、目の前の気のおけない友人とこのように楽しく語らう時間がある、という事。
それ以上に必要な事はこの場にはない。だから、笑顔で気も緩ませながら会話を楽しみ。

「――ふ、む。なるほど、なるほど。
 うぅむ、竜種に対する知識も少々足りぬでござるな……
 ほら、それがしにとって『りゅう』とは守護神、ないしアッシェ殿のような存在。
 迫害、と言われて一瞬首をかしげそうにもなったにござるが……
 確かに、冒険者の依頼には竜を狩る、というものもあるにござるな……」

ほんの僅かな時間だけ放たれた『龍の長』とでも言うべき気配。
ちらりと流した視線の先、他の客や子供たちには影響がない事から的確に自分だけ相手に出した事を察して舌を巻きつつ。
そうしながら思い起こすのは『割の良い』仕事。
ただ、自分にとっては友であるアッシェ殿が居るためにそのような仕事を受ける気になれなかった。
――尤も、聞けばその『割の良いはずだった』仕事は上澄みをかすめ取る上級冒険者の盾になる仕事だったらしく、過半数は胃袋に消えたらしいが。

「……その儀式とやらを行えば、それがしも子を得る事ができるにござろうか……
 ううむ、いや、しかし斯様な御業は流石にそれがしの手にあまるか」

伴侶が女性、という話は僅かに聞いていたためにあまり驚かなかったが、実際にそう言われれば『子作り』に対する疑念は湧く。
ただそれもあっさり儀式と情熱と愛と夢、と言われれば楽しく笑うしかない。

「ふむ、ふむ。なるほど……
 竜胆殿の青い瞳、とは『竜胆』のような色なのであろうな。ふむ。
 ラファル殿は、伴侶似、なのでござろうなぁ……?」

娘たちの特徴を聞き、なるほどと理解しながら頭に絵を思い浮かべる。
竜雪殿、竜胆殿はともかく、名前の通りにラファル殿は大分雰囲気も違いそうだと思いつつ。
眼の前で紅茶に口をつける友人をみながら、レモンタルトを一口。
――うん、美味しい。

「相変わらず、竜雪殿は母親似でござるなぁ。
 と、豆乳でござるか?であれば後はにがり……幸いにも海は近くにあるにござるし、道はそう遠くなさそうにござるな」

横文字苦手同盟、3人目に彼女の娘が入るのだろうか。
そう思ってくすくすと笑いながら進展を聞けばなるほど、と。
ただ、自分も『そういうものがあればできる』という断片情報しか持ち得ないため、後はアッシェ殿の腕にかかってくると考えて目を輝かせて応援をして。

アッシェ > 考えたらまともな友人は少ないのでは?
片指で足りる友人関係、狭く濃密に、な気がする。

「竜も色々といるやから。カムイ ドラゴン 竜 辰 等々。
 竜は捨てる所がない位の使用度の高い物体やから。脱いだ鱗とか皮とか角とか素材になるし。
 あ、その狩るのはワイバーンとかの雑魚…下級ドラゴンもどきな。」

冒険者の逆に立場になり 討伐者である冒険者を文字通り屠った事はザラ。
それ位狙われもする古竜、が、大きさも大きさで大体お帰りして貰っている。
命のやり取りよりまともに名乗ってくれれば人の姿でやらんわけでもない。
過去そんな事をして何度か仕合をしているのだから。

「どっちかが人じゃないのに限る。
 出来なくもないけど、色々と副作用が出るで。うちは…嫁はんにそれが出てもーてな、
 ぶっちゃけ言えば 人じゃなくなってしまって。」

あれはリスクありきの儀式や、でもそうじゃないと出来そうにも結ばれなかった。
愛と信頼が無いと紡げないのだ、比翼連理の元に行ったのだから後悔はない!

「んにゃ、リス…嫁はんの外見な、蜂蜜色の髪に空色の瞳や。
 全く誰にも似てへん、しいて言えば 竜胆だけや…。

 にがりは海のそばで酒造っているからあるで 腐る位に。
 あれか、水があかんのか、でも深みの味が出てこないで、味噌。
 うっすい味噌と淡い醤油しか出来てない…あかん過ぎる」

その後も他愛のない話は続き その後 彼女に商会への行き方を描いた地図を渡したり、割引券を渡したり、
楽しい楽しい会話はその後しばらく続いたという。

ハク > 会話は盛り上がり、二人で談笑しながら紅茶とタルトを堪能する。
結婚の相手の話ともなれば、羨ましさも湧くが――それ以上に祝福したい、という気持ちもより強まり。
何かしらの礼をしないと、と思いながらカフェを出ると、二人で買い物にもでかけたりなどして――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアッシェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からハクさんが去りました。