2018/06/12 のログ
■リン > 「そうかい、なら期待を裏切るわけにはいかないな」
ナプキンで口元を拭う。
ハートを作る髪の毛と幼い言い方に、思わず口端が緩む。
「なるほど、ひとたまりもなさそうだ……。
さて、ごちそうさま。
これから急ぎの用事がないなら、出てすぐに聴かせてあげるのでもいいよ」
その平和な印象から軽く悪戯しても大した抵抗はされなさそうだな、と見当をつけて。
そうして食器を置いて勘定をはじめるだろう。
■フラヴィア > こくん、と小さく喉を動かし冷たいお茶を楽しんだ後、少女もまた口元を拭い食事を終えた。
満足、浮かべた笑顔がそう語る。
「はふ。ご馳走様でした。……リン様の演奏……なんだかわくわくしちゃいます」
テーブルに硬貨を置いてから、ゆっくりと立ち上がる。
「うふふ、でしょう?
――まあっ、ではお願いします、けど……屋外で演奏するんですか?」
今まで少女、邪精の聴いてきた音楽は格式ばった、劇場やお屋敷でのもの。
酒場を出ようとしながら、彼へと首を傾げてたずねるのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者の酒場」からフラヴィアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者の酒場」にフラヴィアさんが現れました。
■リン > 連れ立って店を出る。
人差し指を唇の前に立て、内緒の仕草。
「屋外でも室内でもいいけど、君以外には聴かせたくはないからね。今夜は。
だから人気のない場所が望ましいかな」
本当は、普通の人間がこのヴァイオリンの演奏を聞けばろくなことが起こらないからである。
少女に提案がなければ、リンと名乗った少年は人気のない場所――
どこか路地の奥へと連れて行こうとするだろう。
■フラヴィア > 声を聞くに軽く耳を立てる必要があった店内と違い、その出入り口の扉をくぐっただけで、
ふ、と彼の声が鮮明になる。
冷えた夜風が、少し火照った体に心地良く目を細めた。
まだ人とすれ違う通りをゆるりと歩きながら、彼を見上げる
「あら、お上手。なんだか特別感がありますね……!」
口元に手を当て、小さく楽しそうに笑った。
そして彼に先導され、路地裏の奥まった場所などに歩いて行って――
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者の酒場」からリンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者の酒場」からフラヴィアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 小さな酒場」にフィル=クォーレンスさんが現れました。
■フィル=クォーレンス > 昼間の暖かさを拭い去る様に、吹き抜ける涼しい夜風。
過ごしやすい気温だったからか、夜遅くまで大通りにもチラホラと見られた人影。
それでも、深夜も深夜になれば静まり返り、その賑わいは酒場などが並ぶ通りへと移っていったようである。
そんな昼とは別の喧騒に包まれる通りを抜け、少し脇の小道へと入っていく少年。
ローブのフードを目深に被り、賑わう通りに面した大きい酒場ではなく、入っていった小道にある小さな酒場へとその足を進めていき。
「えっと…このセットと…持ち帰りで幾つか、お願いします」
人気は少々、静かに食事を楽しんでいる人々が席に疎らに腰を下ろしている店内。
空いている席の一つに腰を下ろし、席に供えられたメニューへと、しばらく視線を走らせ。
時折漂ってくる料理の香りに鼻を利かせながら、やがて一つのメニューを指さし。
店員へと声をかけ、注文を頼んでいけば一つ会釈を送り。
差し出されたお冷をお供に、一息つくように料理がくるのをゆっくりと待ち。
■フィル=クォーレンス > 耳を澄ませば、表通りに面した方向から聞えてくる喧騒。
それがちゃんと聞こえるほどに静かなこの店は、酒場にしては珍しいであろうか。
辺りを見れば、お酒よりも料理を嗜んでいる人の方が多くみえるものであり。
少年もまたお酒は頼まずに、料理のセットを頼んでいるのだから、料理屋として見ている客が多いのだろう。
「あ、有難う御座います。あと…お冷の御かわりください」
お冷がのどを潤し、コップの中が空になるころにやってくる店員。
食欲を誘う香りを零す、肉料理を乗せた皿がテキパキと並べられていき。
店員へとまた一つ会釈をすれば、去り際にお冷の御かわりを頼み。
早速とばかりに、ナイフトフォークを手に取れば、肉料理を切り分け始めていく少年。
切り分けたところで、スープを味わいながらも、メインはやはりお肉とばかりに、フォークで肉を口に運んでは幸せそうな顔で頬張っていくことを繰り返していき。
■フィル=クォーレンス > 運ばれてきた料理に夢中になること暫く。
段々と店内の人気も減り始め、静けさに拍車がかかってくる頃に食べ終わる少年。
再びお代わりをしたお冷を喉へと流し込み、一息零せば軽くお皿を重ねて纏めていき。
「御馳走様でした。持ち帰りも、ありがとうございます…また来ますね」
そのまま席を立ってカウンターへと進めば支払へ。
ウェストポーチから取り出した袋からお金をだし。
用意されていた、持ち帰りの食糧が入った紙袋を受け取ればしっかりと小脇に抱え。
出入り口でまた一つ、店内の店員へと挨拶と一礼を送れば、ドアを開けてそのまま店外へと進んでいく少年。
表通りの賑わいも静かになり始め、小道もより静けさに包まれている。
その中を、軽く辺りを見回し注意するようにしながらも、ゆっくりと帰路へとついていったか―
ご案内:「王都マグメール 平民地区 小さな酒場」からフィル=クォーレンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」にマイさんが現れました。
■マイ > 平民地区にある冒険者ギルドは、夜であっても賑わいを見せている。
特にこの時間は依頼を終えて報告に戻ってきた人や、明日の仕事の確認やミーティングなどをしている人などが多く、併設されている酒場にも人が賑わっていた。
「ふぅー…蒸し暑いと動きたくなくなる…」
そんなギルドの中で、ちょうど依頼の報告を終えてテーブルで一人、水を飲んで一息つく少年の姿。
宝探しの依頼であったが、今回は残念なことに先を越されていたようで、獲物は何も無し。
当然報酬も無いし疲れたしで、ぐったりとした様子を見せる。
トレジャーハンターをしていればこういうハズレ回もよくあるのだが、やっぱり悔しいもので、何か挽回できないかなと壁に貼られた依頼書を眺めてたりしていた。
■マイ > 「…よさげなの無い感じか」
依頼書を見て回ってみるも、マイの実力とスキルが活かせる依頼は目に入らなかった。
さすがに、初心者向けの依頼に手を出すのもあれだし。
今回は大人しく帰るとしよう、また次回に期待。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からマイさんが去りました。