2018/05/30 のログ
ご案内:「マグメール平民地区/酒場」に紅月/アカツキさんが現れました。
■紅月/アカツキ > ーーーべん、べべん…
既に酔っ払いが出来上がり始める宵ノ内。
酒場のちょっとした楽士用の舞台…と言っても、小上がりのようなモノだが。
その段差にどかりと腰かけては、いつものように適当に…気の向くままに三味線を鳴らす紅髪の男。
傍らには水…ではなく、酒。
それも酒瓶。
時折直飲みしては、また三味線を掻き鳴らし…また稀に歌声を披露しては、お捻り代わりの『そこの兄ちゃんに一杯!』に甘えつつに。
…背後の空き瓶や空きジョッキが着々と増えて行く様は、端からみれば中々愉快かもしれない。
酔い潰れるのが先か、弾き終えるのが先か…はてさて。
■紅月/アカツキ > 「……、…ふぅ…休憩するかねぇ」
また一曲弾き終えると手を休めようと伏し目がちに方目を瞑り、うなじに片手を添えては、コキリ、コキリ…一旦三味線を酒とは反対側に置き、今度は肩を回して。
…結構いい音がしている辺り、昼間から此所で楽器と戯れていたのかもしれない。
「あっ、痛ったたたた…うおぉ、腰が……」
後ろに反ったら、ごきり…かなりイイ音が鳴った。
思わず一瞬ビクリと固まる俺に、近くの席から笑いが漏れる。
『自慢の腰は大丈夫か~?』
なんて、常連客から少々品性の欠けた心配の野次も飛ぶ。
「っはは、うっせぇやい!
こぉんぐらいで使えなくなって堪るかってぇのっ!!」
楽器と向き合う間の静寂と色香は何処へやら。
ぱちりと開いた目に人懐っこそうな笑み、…ケラケラと笑いながら顔見知りになった常連に返して。
『違ぇねぇ!』
なんて笑われつつに。
「…よっこらせ~、っと。
いやぁ、弾いた弾いた…今日はここいらで終いかねぇ?
……そろそろ食いモン欲しくなってきた」
酒瓶片手に立ち上がって楽士小上がりの隅、壁に寄りかかり縁に片足をかける様に座り直して…己の手首を労りつつ、先程まで己の背景だった空き容器達をほんのり脱力しながら眺める。
なんともまぁ、肴もなく良く飲んだものだ…我が事ながら、呆れる。
■紅月/アカツキ > 「マスター、ここカクテルもイケたっけ?」
酒場の主人に「肉食いたい肉!」と我が儘を言いながら新鮮な肉塊を貢ぎつつに、何となしに訊いてみる。
いつも米酒か奢りのエール・ミード・シードル辺りばかりで、そういった小技を効かせたモノを頼んだ事はなかった気がする。
『珍しいな…出来るぞ、何がいいんだ?』
主人も主人でこの男に慣れてしまったのか、肉塊を厨房に丸投げして簡潔に答える。
「ダージリンクーラー…選べるなら甘さ強めで」
『ティーリキュールなんてまたマイナー寄りな…お前さん、その見た目と中味のギャップは何とかならんのか』
「ならんな!
甘味は心の栄養だから、人生に必要不可欠だから」
呆れ顔の主人に胸を張って答える。
ヤレヤレと首を振りつつ手早くカクテルを完成させる主人に「おぉっ…!」と感嘆しつつ、差し出されればグラスを受け取って。
『黙ってりゃあイケメンなのにな』
「ほ っ と け !」
何とも緩いコントのようなやり取りをしつつ、たまたまそれを見ていたお客様方に笑いを提供しつつに。
またお気に入りの定位置に戻り、今度は洋酒をゆったりとあおる。
■紅月/アカツキ > 出しっぱなしの三味線をケースに収納。
山と積まれた瓶やジョッキを器用にキッチンに持っていっては、片付けを手伝ってやり。
ようやっとお待ちかね、肉の串揚げやらスープやらのお夕飯に舌鼓…残りの肉塊は手間賃やら何やらとして店に献上し。
「…ふいぃー、遊んだ遊んだ!」
ケラケラと上機嫌に笑っては、今日もホロ酔い気分で宿へと帰って行くのだろう。
ご案内:「マグメール平民地区/酒場」から紅月/アカツキさんが去りました。
ご案内:「平民地区 塀の上」にシャルレさんが現れました。
■シャルレ > 平民地区の隊舎近くの塀の上に脚を投げ出すように座ってる人影。
満月手前の、丸みのある半月の月明かりから僅かな影が落ちてて―…。
「ふーんふふふんー♪」
妙な鼻歌のようなものと一緒に、脚をプラプラ揺らし、人の頭の上くらい
2mくらいの高めの塀の上で過ごしてた。
■シャルレ > 脚を揺らして、近くを隊の人とか知り合いとか通らないかなーと眺めてたけど…。
今夜は人通りも少なくて、そんな期待も叶わず、鼻歌はいつの間にか止まってた。
塀の上からピョンと飛び降りると、猫の姿に変えて、塀の内側へ隊舎へと戻っていく。
ご案内:「平民地区 塀の上」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフラヴィアさんが現れました。
■フラヴィア > 夕暮れ時の大通りは多くの露店が並び、行き交う人々へと景気の良い言葉を投げかけている。
そんな中、人ごみにあっても目立つ髪と整った格好をした少女が立ち止まり、とある店をじっと眺めていた。
「なな、なんて香ばしい匂いをさせやがる……!」
じゅるり、思わず溢れる涎を飲み込み、ふらふらとその露店へと近づいた。
露天の主が、少々場違いな少女の姿格好に少し驚きはするも、すぐに笑顔で客を迎える。
香ばしい匂いを求めるようちらちら視線を商品に向けつつ、店主の女へと小首を傾げた。
「とってもいい香りですね。これは……焼き鳥、ですか?」