2018/05/03 のログ
マリアージュ >  
お手てを繋いでの散歩。
目を細めて、嬉しそうな、春の花が咲くような暖かい笑顔になってしまうのです。

「もちろんですわ。
 今日みたいに、きちんと案内してさしあげますわ」

この異国風の旅籠まで、まっすぐに連れてこれましたでしょ?
と、変な自信になってしまってます。

真っ赤になった顔、止まらない鼓動。
言われまして、はたっ、と。
湯あたりしたからだったのね!、と目を丸くして納得してしまいます。

「バスローブみたいな・・・ゆかた、というのがありますわ。
 ――ふひゃっ!?」

ぎゅうっと脈動しながらきつく締め付けて離そうとしない肉ですが。
それを無理矢理抜かれる感覚、抜けると、小さなお尻が少し震え。
それでもちょっとイってしまい、腰ががくがくとなって。
口元を両手の指で押さえながら小さく声が漏れまして、
一瞬、腰が抜けそうになるのですが。
少しふらっとしていましたら、すぐに普通に立てるようになります。

「あの、すぐに持ってきていただきますから・・・」

お湯から出ても、なぜかまだどきどきとする胸。
とてとて、脱いだところまで危なっかしく歩いていって、
女将さんを呼ぼうとするのでした。

ブレイド > 「お、おう…きちんとな。
絶対はぐれないでくれよ?」

変な自信をつけさせてしまったか…。
不安が一層増す。一緒に行くときはそれこそ手を離してはならない。
心に誓う。

真っ赤な顔のマリアージュに手を差し出して
大丈夫かと声をかける。
目を回してはいないようだが、ずっと繋がって…
さっきまでイキっぱなしだったのだ。
腰とか大丈夫だろうか?

「あー、いいって。オレも一緒に行くからよ」

タオルを腰に巻いて、手を取り支えるように。
さすがに女将さんには全裸姿を見せる訳にはいかない。

マリアージュ >  
くすくす、と口元を片手で隠しながら小さく笑います。

「大丈夫ですわ、わたくし、もうオトナですから迷子になりませんからっ!」

力強い?言葉です。

「はい、あの、だ、大丈夫ですわ?」

濃い精は、身体を癒すのですが。
なんとなく、ブレイド様を見るのが恥ずかしく感じてしまいます。
そんな感覚に少し首を傾げさせてしまうのです。

一緒に行く、という言葉に、ぱあっと明るい天真爛漫な笑顔で振り返るのですが。
すぐに顔を赤くして視線を外してしまうのです。
でも、お手てを取られますと。
嬉しそうにぎゅうっと握りまして。
露天風呂の建屋側の入り口から少し顔を出してきょろきょろ。
通りかかるお店の方に、着る物をお願いするのです。

ブレイド > 「迷子になんねーのもいいけど、はぐれねー様にな?
オレはほら、あれだ、方向音痴だから…目を離さねーでくれってことだ」

迷子になるのは彼女視点では一緒にいる側。
なので間違ってはいないのかもしれない。
いや、普通に迷子になってたような気もするが。
とりあえずはぐれなければそれでいい。

「?」

どうもさっきから視線をを合わせてくれない。
どうかしたのだろうか?嫌われてる…わけではないだろうが
ちょっと様子がおかしいというか。
手を握られたまま、彼女が呼び止めたお店の人に浴衣をもらう。

「……えーと、これ、どう結ぶんだ?」

着方はなんとなくわかる。わかるが、大丈夫なのかこれ?
前とかボタンなくていいのか?
帯一本ではわりと不安な作りだ。

マリアージュ >  
「ずーっと手を繋いでたら大丈夫ですの。
 わたくしにお任せくださいましです♪」

そんな不安なだけの言葉です。

ブレイド様の分の浴衣がもってこられます。
広げて見せられまして、立体的でない布だけのような服。
不思議そうに見てしまいます。

「・・・リボンは腰に巻きまして。
 その上に羽織る感じですかしら?」

不思議そうに、思ったことを口にしますが。
お店の方は、マリアージュを女将さんが呼んでいると伝えてくださいます。
首を傾げさせまして、

「でも、お兄ちゃんのお世話が・・・」

とお店の方とブレイド様を見比べますと。
もう一人、お店の方が。
着替えや部屋の場所を案内するそうです。

ブレイド > 「まぁ、そうだな。
散歩するときは任せるよ」

なんだかかんだ、散歩というものに目的はないわけだから
マリアージュの散歩道の極意とやらも間違ってはいないのだ。
道に迷わなければの話だが。

「えぇ…腰巻きって……
えーっと、どうするんだこれ…」

わちゃわちゃしてるうちにお店の人が。

「ああ、いいって。後で部屋でな。
えーと、着替えは…よろしくたのんます…」

浴衣の着付けはお店の人に教えてもらいつつ、案内に従うことに。

マリアージュ >  
時々リボンでしますように。
ブレイド様の腰に、厚手であまり可愛くないリボン?を
巻きまして。
後ろに花のように結ぼうとしたら、と思うのですが。
どうも長さが足らないのです。
困っていましたら、お店の方。

「うん・・・あの、勝手に帰ったらだめですからね?
 絶対ですわ、約束ですの」

お店の方に手を取られながら、何度も振り返って。
見捨てられた子猫のように泣きそうな顔。
そんな姿を消していきましたら、
お店の方は、浴衣をブレイド様に合わせて。
腰に帯を巻いて、きつくありませんか?、と聞いてきます。
大丈夫なら、異国風の庭が見えます縁側のある、
草で作られた床、髪で作られた扉、木と漆喰の壁と天井の部屋にと案内します。
床に直接置かれたクッション。
その前の脚の短い台が幾つかと、そこに乗せられたお酒や食事が置かれているのです。

二間となっており、隣にお布団も敷かれていることを伝えながら。
ごゆっくりと、と。
床に膝をつけて挨拶をして、お店の方が席を外すのでした。

ブレイド > 「うん、多分そうじゃねぇな」

わからないけど、マリアージュのやり方でないことは確か。
苦笑しつつも、お店の人につれられるマリアージュを見送る。

「ああ、約束するって。
むしろ、一人で帰っちまったらてめーのことが心配で眠れねぇっての」

泣きそうな顔に笑顔を返して。
お店の人には大丈夫と頷き、案内されることに。
なんだか異国じゃないのに異国にいるような…不思議な雰囲気の廊下。
歩くのに少し不便そうだけど、なんだか落ち着いた感じの庭。
通された部屋もまた異国情緒満点といったところ。
クッションに座ればいいのだろうか?
ちょっと作法がわからないが…実は結構いい宿なのではないかと心配になる。

そして一人になってしまった。

「………料理に、酒…」

とりあえず、マリアージュを待つことに。
結構なもてなしぶりに少し困惑しつつも。

マリアージュ >  
少し時間がたってから、
紙でできた扉の向こうから、

「――あ、あの。もっとゆっくり。
 転んでしまいますわ」

少し困惑したようなマリアージュの声。
そして、紙の扉が横に引かれますと。
浅黄色の異国風の服装、銀髪を少し上げて結ばれまして、
桜色のリボンを結い結ばれ。
しゃらり、と音のなる頭飾り。
目尻と唇に化粧が少し、少し光る桜色の唇になっております。
少し濃い目の太目の帯を巻いているのです。
不安そうに眉を下げた表情もあって。
儚い、異国風の姫君、という風情なのですが。
ブレイド様を見つけますと、目を大きく笑顔になりまして。

「お兄ちゃん・・・!」

とてとて、とお部屋に入るのですが。
異国風の服装は脚を動かしにくくて。
ぽてん、と草の床に倒れてしまうのです。

ブレイド > 「ん、マリアージュ………か?」

聴こえた声の方へ顔を向ける。
横引きの扉が開けばそこには…
こちらも目を大きく見開いて驚いた顔。
それもそのはず。
マリアージュが異国の服と装飾…
それどころか化粧まで。
まるで別人…というわけでもなく、マリアージュらしさを残したまま
異国の美しさを上乗せしたような。

「お、おおっ!?」

一瞬固まったが、やっぱりマリアージュはマリアージュ。
ぽてっところんだところに急いで駆け寄る。

マリアージュ >  
石や土、木といった床に比べると柔らかい草の床。
腕を伸ばしてぽてんと転びまして。
あげたお顔はちょっと涙目。

「お鼻、打っちゃっいました・・・」

くしくし、とお鼻を両手で撫でるのですが。
花は赤くもなっていないようです。
ゆっくりと動き、身体を起こしまして。脚を横に流すように座ります。
元気に動くには、脚が異国風の服装に邪魔をされるのです。

そしてブレイド様のお顔を見上げましてから。
小さく首を傾げさせまして。

「どうですかしら・・・?」

腕をちょっと広げ、服の裾を両手で少し掴んで見せるのです。
少し間を置き、また女将さんやお店の方に喜んで着せ替えされてきたのでしたので、
ちょっと心が落ち着きまして、
ブレイド様のお顔をまたまっすぐに見れるようになったのです。

ブレイド > 「大丈夫か?柔らかい床…みてぇだけど……
鼻は…潰れてねぇな、大丈夫だ。
ちゃんと可愛いマリアージュのまんまだぜ?」

鼻を撫でるマリアージュには冗談を言いながらも
大丈夫と手を貸して。
頭は…さすがに飾り立てられているので撫でるわけにもいかない。

だが、異国の服に飾り立てられたマリアージュにまっすぐ見られると
むしろこっちも顔を赤くしてしまう。

「どうって…あー……えっと、そうだな…
キレイだ、と…おもう、ぜ?」

照れくさくてはっきり言えない。
むしろこっちが動揺してどうするのか。
とりあえず、クッションの方へと戻ることにする。
マリアージュを連れて。

マリアージュ >  
涙目でお鼻をくしくしとしてましたら。
言われまして、改めて床を触るのです。

「そうですの。
 ちょっといい匂いがしますの。
 不思議ですわね?」

何度か遊びに来ていて知っていたので、
えへへ、と笑顔で床を軽く触るのです。
伸ばされました手に、ちょこんと両手を乗せまして「わんっ」と。

「ありがとうございますわ・・・」

ちょっと目じりを桜色にしまして微笑みまして。
手を掴んでゆっくりと立ち上がります。
足元を気をつけて見下ろしながら、
小幅でゆっくりと歩きまして。

「・・・この服、凄く動きにくくて・・・」

ゆっくりと腰を下ろすのです。
僅かに開いた足先の間に小さなお尻を下ろして、
背筋を伸ばしながら、両手を太ももの上に軽く重ねて乗せるのです。
目を瞑りますと、ちょっと凜としたお人形のような雰囲気にもなるのですが。
目を開けると大きくて、好奇心いっぱいのきらきらした菫色の瞳になるのでした。

ブレイド > 「そうだな、そういや床の匂いか。
なんか、変わった匂いがすると思ったけどよ。
どこの国のもんなんだろうな…」

服といい部屋といい食べ物といい…
不思議な感じがする空気だ。
なんか本当に異国に来たような感じがする。
が、犬のように手を乗せるマリアージュは変わらない。
おかげですこしふわふわとした気持ちが吹き飛んだ。

「あー、なんだ…こうしておとなしい感じだと
お嬢様っつーか、もう姫っぽい感じだな。
よく似合ってるぜ?」

いつもよりもおとなしめな動き。
まぁ、そうしないとさっきのようになってしまうだろうから仕方ないのだが。
自分はそうでもないが。

「まぁ、座ってる分には問題ねぇだろ
メシも用意してあるし、いただこうぜ?」

マリアージュ >  
「えと、この国と違いますの?遠いところ?」

小さく首を傾げさせてしまうのです。
森の家族だけの生活しか知らなかったマリアージュからしますと、
王都も異国同然。
異国風のここも、それほど不思議にまで感じてなかったのです。

「――わたくし、いつもおとなしいですわ」

ぷくっと頬が少し膨らんでしまいます。
そうしますと、いつも通りの雰囲気に戻ってしまうのですが。
ぺちぺち、抗議としてブレイド様の手をたたくのです。

楚々とした座り姿も見せましてから。
お盆を見ますと、わぁ、と両手の指を胸の前で合わせまして。
綺麗なお料理、と少し夢見心地の様な表情を浮かべます。

そして、胸の前で手を組みますと。
アイオーンの神様たちに、今日の恵みを感謝するお祈り。
古式な、今の王国では既に知られていないような作法をみせるのでした。

ブレイド > 「たぶんな。オレも見たことねーし
こういうの。少なくともこの国じゃみねー感じじゃねぇかな?」

自分の知らないところでそういう文化があるのかもしれないけれども。
王都の全部を知ってるわけでもないし、少し離れたところともなるとよくわからない。
ぶっちゃければ、ヤルダバオートとかも行ったこと無い。

「へいへい、そうだな。
おとなしくて元気も良くて、結構なことで」

くすくすと笑いながらペチペチ叩かれるものの、全く痛くない。
おとなしい娘は猫を追って迷子になるほど駆け回ったりしないのだが。

さて、料理はとなると…なるほど、マリアージュが目を輝かせるのも無理はない。
きれいに盛り付けられて実に美味しそう。それ以上に見た目で楽しませてくるような。
だが……どうやって食べるんだろう。

そんなことを悩んでいると、マリアージュが祈りを捧げている。
なににかはわからない。えーと、自分も真似するべきだろうか?
ひとまず見よう見まねでやってみる。

マリアージュ >  
やっぱり物知りさんです、と。
目を大きくしましてから、自分の事のように嬉しそうに
にこにことした表情を見せるのです。

言葉が修正されまして、「はい、それでよろしいですわ」
と、ちょっと満足。
抗議のぺしぺしもやめるのです。

目を軽く閉じ、静かにお祈り。
騎士の恰好しますよりよっぽど似合うのです。
1分ほど感謝のお祈りをしますと、
木の枝が二本あるものは何か判らないので、
王国の人用にとあるカトラリーを手に取りますと、
フォークとナイフで丁寧に、上品に。
作法に従って小さく口に運びます。

「これも、ちょっと変わったお味ですけど美味しいですの・・・。
 ――?」

幸せそうに少し食べますが、視線を感じまして。
ブレイド様の方を見ますと、少し首を傾げさせます。

ブレイド > さすがに、この手の文化やらなんやらに詳しいわけじゃない。
むしろ自分は学がないほうなのだが…。
それでもマリアージュにいいところを見せれなかったのは少し悔しい…
と思っているのだが、マリアージュはなんかにこにこ笑ってる。
まぁ、楽しんでいるようならいいか。

「うおっ…あ、なんでもねぇ」

祈りの真似事をやめて、自分も食事を始めることにする。
どれもこれも、見たこともない料理だが…
ナイフとフォークもあったようなのでそちらをつかっていただく。
少し薄味?だが、わるくはないなともぐもぐ。
確かに少し変わった味だ。

マリアージュ >  
お野菜のものを好んで、少しずつあむあむ。
一口淹れるたびに、幸せそうな表情を浮かべます。

「お兄ちゃん、これも美味しいですわ?」

甘いタレが掛かったお肉の小さなお団子が幾つも入った料理。
それを1つの半分だけ食べて味を楽しみますと、
器ごと、ブレイド様のお盆の上にと乗せるのです。
元から小食で、成人男性の1/3ぐらいしか食べないマリアージュには、
全ての料理を一人で食べますのは一目で無理、と判るぐらいです。
でもお料理は大好きですので、1つ1つ味を確かめまして。
自分だったらこう作ってみるかも・・・と想像してしまいます。
その中でも、一皿、きちんと食べたのは。
大きなお豆を鞘ごと焼かれた薄い塩味が付いたもの。
3つだけのそのお豆は、口に含むととても瑞々しく。
きちんと食べるのでした。

ブレイド > 「ふぅん…慣れると悪くないな」

マリアージュの差し出した料理。
これはなかなかに味が濃い目で美味い。
マリアージュが食べきるにはちょっと重いだろうが。
どちらかと言えば野菜多めのメニュー。
量もあまり多いわけじゃないので、マリアージュが食べきれないものは平らげていく。

「ふー…だいぶくったな。
ごちそーさん」

小さなテーブルの上の器は殆ど空。
実質二人前食べたのでほんとにお腹いっぱいだ。

マリアージュ >  
「――お兄ちゃんは、こういうお味も好きですかしら・・・?」

ちょっと顔を覗き込む様にして言います。
少し食べますと、せっせとお皿をブレイド様の盆に。
空いたお皿は引き取って自分の盆に。
ゆったりした動きですが、迷いがないので遅くはないのです。

「うん・・・お腹いっぱい・・・」

細い腰で帯が締め付けるわけではないのですが。
少し帯が重いのです。
御馳走様のお祈りを丁寧にしましてから。
これも異国風のお茶をブレイド様の前に。
自分の分もいれまして、ほっと一息なのです。

「お茶でいいですかしら・・・?」

ジュースの方がいい?と尋ねているのですが。
ひとによってはお酒、と取るかもしれません。

ブレイド > 「ん?ああ、そうだな。濃い味も好きだけど
こういうのもわるかねーっつーか…」

全部食べ終わり、ふへー、っと一息。
一息ついてると、マリアージュがお茶を淹れてくれたようで。

「おう、ありがとよ」

緑色の…少し変わった感じのお茶。
一口すするとちょっと渋い。
渋い感じだが…ちょっと甘さも感じるような。
不思議な味だ。

「そういや隣の部屋はどうなってんだろな」

布団があるときいたが…ちょっと開けてみるか?

マリアージュ >  
それでしたら、今、騎士団で作っているようなお料理よりも。
母親から習った、慣れたお料理も美味しいって言ってくださいますかしら。
そんなことを考えるのです。

ほにゃっと、お茶を飲んでリラックスした表情を浮かべますと。
飲んでいる最中に、ブレイド様がお隣の部屋を覗こうとするのを見るのです。
そのまま、なにげなく縁側の向こう、綺麗にされた庭を見るのです。
あっ、赤い花が咲いてますの・・・。
などとのんびりとしています。

お隣の部屋、紙の扉を横にひきますと。
草で出来た床の上に直接敷かれているお布団。
少し香もたかれており。
お布団には枕が二つ・・・。
なんか静かなお部屋なのです。

ブレイド > 「…………」

なんで布団がひとつなんだろう。
ふわりと漂う香りはなんとなく落ち着くようなそうでもないような…
女将が気を利かせたのかなんとなくじんわりと熱くなるような。

「あー…えっと……布団一つしかねーんだけど…」

枕が二つということは、まぁそういうことなんだろう。
風呂でもさんざんしたのに…。
いや、風呂場でのことも見透かされていたのだろうか?
ちょっと頭が痛くなる思いだ。

マリアージュ >  
お庭を見ていて、鼻が風に揺れる様子に。
心が弾んでしまいます。
何かないかしら、と見回すと。
飾られている木製の笛が目について、手に取ってみます。
と、ブレイド様のお声に、振り向て首を傾げさせます。
頭の飾りがしゃらり、と音をたてるのです。

「・・・?
 お布団は1つしかありませんわ?」

きょとん、として。首を傾げさせるのです。
1つのベッドに2つお布団が入っても、入らないと思うのですけれど・・・。
と、不思議そうな表情をしてしまいます。

「・・・何かありましたの?」

お布団以外のものがあったり、にゃんこさんが居られるのかしら。
ちょっと探検気分。
ゆっくりと立ち上がりますと、笛を後ろでに持ちまして。
ゆっくりと歩きまして。ブレイド様の後ろからお隣のお部屋を
覗いてみようとするのです。

ブレイド > 「あー…うん、いや……」

なんと言えばいいのか。添い寝前提にされていると言うか。
二人で寝るにはあの布団は少し狭いし。
そりゃー密着すると言うか重なると言うか…

「…なにか……んー…」

部屋の中を見回す。
布団以外になにか…まんなかにどんっと布団が置いてあると
他のものがあまり目立たない。
注意を部屋に向けているせいで、マリアージュには気づかない。

マリアージュ >  
「何かありますの・・・?」

言い淀まれる様子に、首をますます傾げさせるばかり。
ゆっくり歩きますと、軽い身体というのもありますが、
すり足気味で。
ほとんど音をたてずに、ブレイド様の後ろに。

「――わぁ。あれがお布団?
 ベッドありませんの?
 床に寝ますの・・・?」

ひょこっと横から顔を出してお隣の部屋拝見です。
突然に感想を言いまして、ブレイド様を見ます。
布団の横に小箱があって、何か入ってそうでもありますけど。

「お昼寝をここでしますのかしら・・・?」

ブレイド > 「うおぉっ!?
な、なんだよ後ろにいたのかよ…」

音もなかったのでさすがに驚いて転びそうになってしまった。
はーっと、息を整えつつ布団のある部屋に足を踏み入れて。

「まー、床で寝るってのは野宿とかだとよくあるしな。
この宿の…なんつーか…ともかく、そういう国もあんのかもな」

足で確認してみると、結構ふかふか。
これなら床で寝ても体を痛めることはないだろう。
そして、なんか謎の小箱。
何があるのかと手を伸ばしてみる。

マリアージュ >  
「きゃっ!?。
 え、あ、はい・・・」

びっくりする声にびっくりしてしまいます。
どきっとしました胸を、空いた手でお歩く抑えます。

「あっ、わたくしもここに来るまで、野宿しましたわっ!。
 お馬さんや狼さんたちと一緒で、ぬくぬくでしたの・・・」

ちょっと思い出して、ほわっとした楽しかった、という表情します。
一緒に中に入ってみます。
ゆっくりとまた座り膝を付けまして。
マリアージュは手でお布団をぽふぽふ。
ベッドと違いますが、寝心地よさそうな柔らかさです。
そんな手触りを楽しんでいる横、ブレイド様が手に取った箱の中は。
・・・精力剤や媚薬、玩具や、避妊薬など。
夜のお友達なお薬や道具が入っていますけど、
どれがなにだかは、異国の文字で書かれているのでした。

ブレイド > 「あ、わりぃ…
でもまぁ、オレも驚いたからおあいこだ」

自分の声に驚いたマリアージュ。
ちょっと笑ってしまう。

「ふーん、楽しかったならよかったな。
オレは歩きづめだったからな…王都についたらぶっ倒れちまったな」

思い出しつつ、我ながらむちゃしたものだと思う。
箱の中にはなにかいろいろはいっているようだ。
玩具はわかるが…後は薬やらなんやら…
文字は読めないが、まぁそういう薬なんだろう。
布団の上に座って、はぁっとため息。
完全にそっちの客だと勘違いされていると言うか、まぁ、勘違いでもないと言うか
お風呂でしてしまっている以上言い訳もできないのだが。

「なんて書いてあんだろな…」

薬を手にとって睨んでみるも、さすがに異国の文字は読めない。

マリアージュ >  
目を大きくしまして、胸を抑えています。でも、

「おあいこさんですのね」

それがちょっと嬉しくてクスクスとまた笑ってしまいます。

「白い狼さんはふわっとしてまして。
 鬣が立派な大きな猫さんはお尻尾のさきがふさってしてて。
 でも、森からはここの近くまで、角馬さんが乗せてきてくださいましたわ・・」

思い出しながら、お布団に膝まで乗ってふかふか、とさせるのです。
ふと、箱に手を伸ばしますブレイド様に気付きまして、
そちらの方にちょっと横着して四つん這い。

「これ。なんですの・・・?」

猫の様に、ブレイド様の脇から顔を出しまして。
ブレイド様のお膝の上に片手を置いてのぞいてみます。
飴玉のようになっているものや、軟膏のようなもの、色々な感じのもの。

「食べ物・・・?。お菓子かしら?」

そんな感想を呟くのです。

ブレイド > なんというか…動物にも愛されているのだろうか。
ほわっとしているからだろうか?
それこそ物語の中の少女じゃあるまいに。
だが、マリアージュならそれもあり得るかもしれないと思えてしまうのはなぜだろう。

「そんな野宿なら楽しかっただろうな。
オレはあんまいい思い出はねーや。
まー、それでも野外料理は結構得意なんだぜ?」

布団は結構ふかふか。
質問をされるも、自分でもわからないと言うか…
使い方は形状から何となく分かるものの
どういう効果があるのかわからない。
さすがにいきなり口にするってわけにも行かない。

「菓子…じゃねぇだろうけど。
これは多分なんかに塗るんだろうな。
ちょっとわかんねぇ…」

だが、店の人に聞くのも恥ずかしい。

マリアージュ >  
「お外でお料理・・・。
 どういうお料理いたしますの・・・?」

調理器具を使っての料理しかしてないので。
お外でお料理というのは少し興味を持ってしまいます。
お布団に少し寝そべりまして、
小物入れの横に、持ってきた笛を置きまして。
頬をブレイド様の太ももに乗せて、見上げるようにするのです。

「お菓子ではありませんの・・・」

あーん、と化粧でいつもより鮮やかな桜色の唇をあけたのですが。
お菓子でないときくと、ちょっと残念そうな様子を見せるのですけれど。

ブレイド > 「まー、あんま変わんねーけどな。
焚き火とかでよ」

マリアージュが寝そべるので膝枕をしたような体勢。
んー、と少し考えた顔をした後でにやりと笑って
尻尾で頬や首筋をふわふわとくすぐる。

「たぶん?いや、よくわかんねーけど…口に入れても大丈夫なもん…
みてーな形ではあるけどな」

それ以外にどう使うのかはよくわからない。
飴玉っぽい形状なので飴玉だと思うのだが…

マリアージュ >  
「焚火って、火を起こしたりするのでしょう?。
 危ないですわ・・・」

ちょっと心配そうな表情です。
お料理はしますが、火起こしはまださせてもらえないのです。
と、見上げていますと。
ニヤリとされます顔にきょとんとするのですが。
首筋を尻尾でくすぐられまして。

「きゃっ、やっ、だめっ、くす、くすくすっ。
 ひゃんっ、くすぐったいです・・・!」

身を転がしながら笑ってしまいます。
・・・激しく動いてしまいますと、折角来ました服が乱れていくのですけど。
胸元と足元が開いてしまい、白い肌がちらりと見えてしまうのです。

「おいしい、ですかしら・・・」

くすぐってちょっと体力を使ってしまったので、
息がちょっと乱れてしまうのです。
また、あーんと。小さく唇をあけながら、上目遣いでブレイド様を見るのでした。

ブレイド > 「むしろ火がねぇとあぶねぇんだけどな…
外で襲われねぇようにっていう意味でも火は必要なんだよ」

ぽんぽんとマリアージュの頭をなでてやりつつ
尻尾でくすぐるをやめて、頬や手に触れ合わせてふわりと優しく撫でるように
合わせが乱れると、肌がみえて…ちょっとどきりとさせられる。
整えるにしても、あまり良くわからない衣服だからどうしたものか。

「味…は食ってみなきゃわかんねぇな…」

まぁ、体に悪い物は置いてないとは思うが。
人の良さそうな女将だったし。

ご案内:「王都マグメール 平民地区・猫のいる風呂屋」からマリアージュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・猫のいる風呂屋」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
ピング > 真昼間。閑散とした通りとは言え、その時間帯であれば人の通りもそれなりにある。
しかし繁盛していない店ともなれば、稼ぎの時間帯だろうが関係は無く。

今日もお店は、暇だった。

しかしその暇を悲しく思うことが無い道楽店主は、カウンターの上で真面目腐った表情を浮かべ。
その視線の先には、女性の下半身が存在していた。

―――無論、作り物であるが。

女性の肢体を、臍の下から太腿の半ばまで切り取った様な、等身大の玩具。
肉感的で柔らかく、ぱっと見はまるで尻を突き出している生身の女性の下半身。

ピング > 存在感を醸し出すその作り物へと手を伸ばすと、膣口部分に指を宛がい。
にゅち、と実に柔らかな感触は正しく本物のそれ。
惜しむらくは、体温が無い事だ。

肉ビラを割り広げるとその内部を覗き込み、精巧な作りに思わず唸り声を零した。
完璧だ。完璧に過ぎる。

「しっかし精巧過ぎて逆に気味悪いわ…!」

思わず突っ込みを入れてしまう。手のひらでバチンッ、と叩くと瑞々しく波打つ尻肉。
猟奇殺人現場かと言いたくなるくらいに、下半身の状態が生々しい。
今も水槽で蠢いているスライムが形状を覚えていた事がそもそもの発端。
一部、女性器のみを用いて特製オナホを作り、販売にこぎつけたのだが。

調子に乗ってしまったのだ。
範囲を広げればもっとすごい物が出来るだろうと期待に満ち満ちたあの日。
―――しかして何事も程々が大事だと、何時だって失敗してから気づくのである。

何にせよ、カウンターで作り物の女性器を覗き、尻を叩き文句をのたまうその光景は。
控えめに言っても阿呆の所業だった。

ピング > たぱん、たっぱん、と存外触り心地の良いオナホを手慰みに叩き続ける。
今日も今日とて生産的とは言い難い時間が過ぎていくのだった――

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。