2018/05/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にシスター・マルレーンさんが現れました。
■シスター・マルレーン > 冒険者ギルドの依頼とあれば何でもこなす、冒険者兼シスターの女。
もちろん、己の正義や人助けに繋がらぬものであれば断るが、つながるならば何でも、だ。
………今日の依頼は、冒険者ギルドの支店的な存在の酒場のお手伝いだ。
ギルドから少し離れた地区にあるこの酒場は、冒険者ギルドへの依頼を集める役割もあるのだが、店員が流行り風邪で倒れてその機能が麻痺したらしい。
故に、その手助けに、という依頼である。
■シスター・マルレーン > 日も落ちかけ、赤い日差しが青く変わり始める頃。
「はーい、すぐお持ちしますね。
……注文はもう少し待ってくださいね? ええ、今は私一人なんです!」
わいわいがやがや、騒がしい酒場の中、あくせくとテーブルを拭くシスターの姿があった。
店員が全員倒れた酒場に手伝いに来たら、まあそうなりますよね、と遠い目。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にティルニアさんが現れました。
■ティルニア > 夕焼けを背にして平民地区の広い通りを歩く。
それとなく鼻歌なんか口ずさみながら、足取りは軽く、上機嫌な顔。
今日はそれなりに薬が売れたとあって気も大きくなっていて、
ふと通りがかった酒場の前で足を止めると、少し考え込み、扉に手をかける。
「ふわあー……」
店内の盛況ぶりに感嘆しつつ、酔っ払いとぶつからないように隅の席へと移動。
店員が足りていないのか、すぐ声をかけられる範囲には見当たらず。
メニューを広げ、何を頼もうと暫く考え込む。
■シスター・マルレーン > ありがとうねぇ、と笑うマスターに文句も言えず。
はいはいわかりました、と頷いて。
「はい、これで数揃ってるか確認してくださいね!」
どん、とジョッキを山のように置いては、溜息一つ。
ああ腕が重い。 腕が重いが、やってきたお客に対応をお願いされれば、断れるわけがない。
「はい、ご注文はお決まりです、か……?」
見られたくないNo1は同業者(シスター側)
No2は知り合いである。うん。
■ティルニア > 意気揚々と酒場に乗り込んではきたとはいえ、少し稼ぎがよかったからといって無駄づかいはできない。
その上でなるべく贅沢したような気分だけでも味わうにはどうしたらいいかと、メニューを見つめる眼差しは真剣そのもの。
だから店員と思わしき気配が近くに来てからようやく顔を上げて。
「あ、ええっと、…ま、だ…………」
決まってませんと申し訳なさそうな顔で笑いかけようとして、ぴたりと思考停止した。
そばに立つ女性の姿を上から下までゆっくりと観察して、ぎぎっと首を傾げる。
「……え、何で?」
口をついたのは当然といえるかもしれない質問。
■シスター・マルレーン > 「……なんで、でしょうね」
遠い目をした。大人の世界ってとっても面倒なのよ、ええ……。
遠い目をしながら手を挙げる客が一通りいないことを確認すれば、向かい側にぎしりと座って。
「……冒険者ギルドの依頼を集めている酒場だから、手助けしてこいって。
この恰好のままで働くことになっています、って言ったんだけれどね。
それでもいいから、って。」
とほほ、と分かりやすい言葉を吐いて、ウィンク一つ。
「まあ、気にしないで。
こういう依頼も人助けのうちだしね。」
■ティルニア > 「大変なんやねえ、いろいろ……」
遠い目をする彼女につられたように、しみじみとした口調でとりあえず強引に納得しておいた。
「そいや他の店員さんおらんね。
……マリーも可愛い給仕さんみたいなかっこしてたらよかったのに」
周囲を見回し、やっぱり他に店員らしい姿は見当たらないと小首をかしげる。
とりあえず手伝いが必要な状況だというのは理解して、向かいに座った女性をじっと見つめる。
見慣れた修道服姿の彼女をからかうように言ったあと、無言になって、にへにへと笑い始める。
それっぽい姿の彼女を頭の中で想像して。
「……かわいいのに」
念を押すように言う。
■シスター・マルレーン > 「言われたのですけれど、それをやってしまうともう冒険者でもシスターでも何でもない気がして………」
あはは、と少しだけ笑う。
生まれてこの方ずーっとこの服装でいたのに、今更他の服なんて。
「………うぐ。」
笑いながらそんなことを言われると、ぅう、とわずかに揺らぐ。
あまり言われない言葉ではあるからこそ、こう、褒められるとくすぐったくもあり、照れくさくもあり。
「……そ、そうかしら…? 着替えろ、とは言われたんだけれども……」
頬を手で押さえて、うー、と悩み始める。
■ティルニア > 「そお?なに着とってもマリーはマリーだし…そんな変わらんと思うけど。
冠のせてなくても王様は王様だし、動きづらいドレス着てても冒険者は冒険者やと思うんよ」
要はその人の生き方が大事とか、多分そういう事が言いたい。
けれど思考と言葉が繋がらず、あやふやな表現にしかならなかった。
その自覚さえないから相変わらずのんきににまにまと笑った顔で。
「似合うよお」
注文するのも忘れ、メニューを置いて、悪魔の囁きみたいに繰り返す。
居候させてもらってはいるけれど、それでも修道服のイメージが一番強い彼女相手だから、ここは譲れないと思って。
「それにほら、なにかするときは相応しいかっこってゆうのもあるでしょ。
お医者さんには白くて綺麗な服着ててほしいとか。……あとぜったいかわいいし」
着替えさせるためのもっともらしいを思いつきで口にする。
それでも最後はやっぱり、可愛いという一点押しになってしまったけれど。
■シスター・マルレーン > 「……そ、そーぉ…? そんなに言うのなら、まあ、一度くらいはいいかしら、ね……
……本当に本当よね? 笑ったら怒るんだからね。」
悪魔のささやきにあっさりと屈した女。
だって、そんなに可愛いって褒められると、その、……ちょっとくらいは心も揺れる?
下心も無いのは分かっているわけだし、なおのこと。
「……じゃ、じゃあその、すぐに着替えて戻ってくるけど、それまでに注文は決めておくようにっ!
……それに、私の連れってことなんだから、少しくらい安くなるでしょう、きっとね。」
なんて、ウィンク一つ。
少し慌てた様子で、ぱたぱたと奥に引っ込む。
………しばらくして、ちょっとだけ顔が覗く。頭にベール以外のカチューシャがつくこと自体が、割と初めてで恥ずかしい。
顔を真っ赤にしたまま、物陰から出てこない。
■ティルニア > 「嘘なんて言わんよお。笑いもしないし、ぜったい。ぜったい」
そう請け負う顔は笑っているものの、彼女を馬鹿にしたものではない。
修道服も似合っているけれど、給仕の服も似合うはずという想像のせいで、顔の締まりがなくなっているだけ。
「えへ、へへへっ、やったっ。
じゃあ待っとるからねー。早くしてねえ」
要求があっさり受け入れられると入店前より上機嫌になった。
はーいと片手をあげて元気よく返事をし、奥に引っ込む彼女の背を見送る。
そして改めてメニューを広げて、暫く待つ。
彼女が消えた方へ視線をちらちら向けるのを繰り返していると、何度目かで向こうからも顔を覗かせているのに気づいた。
こっちこっち、と手招き。
■シスター・マルレーン > …………心が折れそうになる。
自分をそこまで見られているわけがないとは思いつつ、言い聞かせつつ、すーはーと深呼吸をして。
「……はい、これでどうでしょう。」
頬が僅かに赤いままであれど、のしのしと堂々と歩いて。途中で注文を取って、ジョッキを並べて。
………いろんな人にじろじろ見られて、更に心が折れそうになって。
それでも、たどり着く。
割と短めのスカートから、……分厚い修道服に護られていたせいか、出歩く割に白い太腿。
薄手のウェイトレスの衣装は、大きな胸元をくっきりと際立たせて。
どうにも、割とエロティックになってしまう。
本人はそれどころじゃないくらいに顔を赤くして、でも不安げな表情を見せぬように顔をひくひくさせながら。
■ティルニア > 「わは、やっぱかわい」
手招きからまた少しの間をおいて、ようやく彼女が姿を現した。
まずは遠目から観賞する事となって、弾むように笑って手を叩く。
普段見ない服装に身を包む姿が新鮮で、こちらへやってくるまでの間、じーっと見つめていたけれど。
「うあ……」
距離が縮まるにつれて短いスカートの裾から覗く太腿とか、大きな胸の丸さとか、女性らしさを強調したような服のデザインに目が釘付けになる。
徐々に頬が熱くなって、目のやり場に困りつつも視線が外せない。
「……あ゛ー…………」
彼女がこちらに到着する頃には、自分も同じくらい顔を真っ赤にしていた。
半開きの口から締まりのない声をこぼしつつ、完全に見惚れてしまっている。
■シスター・マルレーン > 「………こら。」
てい、とメニューで頭を小突いて。注文は? と聞いてみる。
「……あんまり見ないでよ、恥ずかしいのだからね。
………で、でも、どう? 変じゃあない?」
男の視線が突き刺さるのは慣れていると思っていたが、それでもまあ、なんというか、質が違うように感じられて。
若干居心地が悪い気もしてくる。
これ、もしかして何か変なのかしら、なんて思い始めて、ちょびっと小さい声で聴いて。
………。
恥ずかしいのか、お盆で顔を少し隠してしまう。
■ティルニア > 「わふぁっ……!
あ、えーとええと、は、蜂蜜酒っ、あんまり強くないのとー…!」
頭を小突かれただけで雷にうたれたみたいな震え方。椅子をがたっと鳴らすくらいにビクついてから我に返った。
一応事前に決めておいた注文を慌てて口にし始めたけれど、感想を問われると首をぶんぶん横に振る。
「……ぜ、ぜんぜんっ!へんじゃない、どこも変じゃない!
とってもかわいい。すっごくかわいい。えーっと、あと、あとっ」
元々多くない語彙が完全に死滅しつつある状態でも熱弁する。
確かに可愛い。可愛いけれど目のやり場に困る。
あまり意識しないようにしていても、太腿や胸元に視線がひきつけられて、
お盆で顔を隠す仕草を足される駄目押しに、理性がぷしゅーっと湯気をあげたような気分。
「あと、あと……えろかわいい」
魂を抜かれたような声と表情で、ぼけっと告げた。
修道女にいう言葉じゃないかもしれない。
■シスター・マルレーン > 「蜂蜜酒と、……簡単に摘まむものでいいかしら?」
びくっとする相手に苦笑しながら、勝手に注文を受けて…。
「……そ、そう? 本当?」
必死に可愛いと伝えてくれる少女に、にへ、と少しだけ照れて、お盆で隠しながら少し鼻歌混じりに身体を揺する。
やだもー、とばかりに照れ続けて。
「……そ、………そ、そう、なの?」
えろかわ、と言われて硬直する。
……すすす、とお盆が段々上に滑って、顔を全部隠した。恥ずかし過ぎるでしょう、ええ……。
■ティルニア > 「あ、えっと、摘みはー……」
確認されて反応はするものの、思考はやっぱりどこか遠くに飛んでいっているような状態。
照れくさそうに笑う顔や、機嫌よさそうに揺れる身体を見つめ続ける。
ちょっと嬉しそうにしていた反応の数々に、こちらも次第ににんまり笑う表情を取り戻していった。
可愛い可愛いと念を押すように首を縦に振っていたけれど、最後の感想によって完全に顔を隠されてしまって、その仕草にまた胸を鷲掴みにされる。
「あ、あの……!おつまみは、ええかな、やっぱ。蜂蜜酒、だけで!
……でね、えっと、その分、マリーに服、プレゼントしたい……!」
もっと色んな服を着た彼女を見てみたくなる。
だから注文を一品のみにして、代わりに唐突な申し出。
■シスター・マルレーン > 「だけ? ……え、いえ、待って待って。待って。
貴方は故郷に帰る費用を集めているのでしょう?」
真っ赤な顔でこちらをじぃ、っと見てくる相手に、一瞬驚いたような顔をして、その後、少し困ったような顔をして。
「………そ、それに、これ以上は恥ずかしいもの。
やっぱり私はいつもの恰好がいいわ?」
………お盆から少しだけ顔を覗かせて、……相手の真剣な視線に負ける。
「……どうしても?」
■ティルニア > 「か、帰るにしても修行が終わらなくっちゃ帰れんし、
そ、そんな急ぐようなあれじゃないから……!」
一人前になったら帰ってきてもいいとは言われたけれど、何をもって一人前とされるのかは知らない。
居候生活から独立して迷惑をかけないようにという事も考える必要はあるけれど。
「……もちろん、いつもはシスターのかっこしてた方がええと思うんやけどね。
……でもね、ほんと、今のマリーがすっごく可愛いから…もっと色んな服着たとこ見たいなあって」
今一番大事なのは服をプレゼントする事。
そう考えてしまっているから、やっぱり冷静さは欠いている。
もう一押しで折れてくれそうな彼女の視線を受け止めると、勢いよく頷いてみせて。
「どーしても!お世話にも!なってるし!」
■シスター・マルレーン > 「……そ、そーう? それなら、まあ、ええ……。
大丈夫、なのかしら………?」
そういえば、何の修行をしていたのだろう。
薬を作る修行だろうか。
元々そういう、薬学的な知識は殆どないので、詳しくは全く分からないのだけれど。
「………そ、そう……?」
ほめちぎられると、照れたまま溶けそうになる。
強烈に頷く姿を見れば、……お盆で隠したまま、こく、と小さく頷いて、はっきりと折れた。
でも、部屋で、ね? なんて、ちっちゃい声を落とすのは忘れない。
■ティルニア > 「うんうん、どうせすぐに帰ってもまた追い出されるだけやから。
あー、でも、ええっと、その代わりまだ居候しちゃうかもやけど」
プレゼントとはいっても、着替えた彼女を見たいというのは自分の願望。
そのために居候期間が延びる事に気づくと、申し訳無さそうにした。
けれど、彼女の頷く仕草を見たとたんに気まずさもどこかへ吹き飛んだ。
ぱっと明るく笑って、その場で両手を高くあげて喜びたいのをグッと我慢。
「じゃあ、約束ね!
あ、どうせなら買うとこから一緒でもええかも。
あんまり沢山は買えんから…試着だけでも……」
ぽんっと両手でテーブルを叩いて、約束だと強調する。
ついでに着せ替え人形にしようという魂胆も、溶けそうなくらい締まりをなくした顔で呟いた。
■シスター・マルレーン > 「…ん、いいのよ。
飾り気のない場所でよければ、まだしばらくね。」
なんて、申し訳なさそうにする少女の頭を撫でて、ん、っと額に顔を近づけて、優しく親愛のキス。
なんだかんだで、仕事でいない時の方が多いけれど。
帰りを待っていてくれる少女を、それなりに可愛がっていた。
「………ぇ、ええ。 約束。
一度決めたことは守ります。
でもその代わり、こちらからも一着送るわ? それで、お相子でしょう。」
■ティルニア > 「へへ……ありがと!
飾り気ないなんて、ぜんぜん。今とっても楽しいから」
迷惑になっていないかと彼女を窺い、頭を撫でられて嬉しそうに目尻が下がる。
何もかも新鮮な王都で、とりあえず衣食住の心配がない生活を送れているだけでも贅沢に思えるほど。
そのうえ綺麗な同居人までいるのだから不満なんかあるはずもない。
「へあ……」
にこにこ笑っていたら、彼女の顔が近くなる。
不意に額へ口づけられて、びしっと固まった。
ようやく落ち着きかけていた顔色も、また真っ赤なものに戻って。
「えっ、あっ……う、うんっ。
じゃあ、贈りっこしよっか」
プレゼントは日頃のお礼のつもりでもあったけれど、ここで断ったら話がややこしくなる気もした。
だから、なんだかちょっと前屈みのような姿勢になって、こくこくと頷く。
■シスター・マルレーン > 「……本当? なら、嬉しいのだけど。
いたいだけいていいからね。……とはいえ、私が出かけている間、管理はしてもらえると助かるけれどもね。」
なんだかんだ、毎日仕事に出かける彼女は家にいないことも多い。
その間、家に何かあった時に管理してくれる人がいることは、彼女にとっても不都合ばかりではないのだ。
「………ふふ、そうね、贈りっこ?」
なんて、こちらは少しだけ落ち着いたように笑ってウィンク一つ。
「あ、でも………その、そんなに恥ずかしいのは、だーめ、よ?」
ちょっとだけ釘をさしておく。……いやまあ、言われれば着ちゃうし、すぐ押し切られてしまうのだけれど。
■ティルニア > 「うん。掃除も留守番も、…ご飯は、あんまり上手じゃないけどね。
ほんとはマリーのお仕事の手伝いもできたらなって思うんやけど」
困っているところを親切にしてもらった。
それだけでも感謝するに足りるけれど、そのうえ彼女はいつも優しくしてくれるから、すっかり懐ききっている。
忠犬のように、できる事ならなんでもとアピールは欠かさず。
「は……?や、そんな、そんなのっ……だいじょうぶ、普通のにするから!」
ウインクのあとに釘を刺され、慌てふためいた。
主張どおり普通の可愛い服をと考えていたけれど、念押しされたせいで邪念が生まれてしまう。
浮かびかけた妄想を思考から追い出そうと、頭をぶんぶん振って。
■シスター・マルレーン > 「ん……そうね、あはは、このお仕事なら一緒してもよかったかもね。」
はいはい、と素直に仕事をこなしては戻ってくる。
本当は左腕はちょいと痛むが、ま、この程度は気にならない。
付近でカウンターを拭いて、ジョッキを運んで、皿を片付けて。
「………本当よ? まあ、……ふふ、お部屋でなら何だっていいけれど。
貴方には何が似合うかしらねー?」
なんて、邪念を追い出そうとする相手を無自覚に煽りつつ。
そうねぇ、と能天気に考える。
■ティルニア > 「んー……どうかなあ。
うちそそっかしいから、グラスとか何個も割っちゃうかも」
薬の調合が本業なのにそそっかしいというのも致命的な気がする。
そんな自覚もあって、へらりと笑う表情はちょっと情けないものになった。
彼女が立ち上がって仕事をする間、その働きぶりを感心したように目で追う。
短いスカートが揺れるたび、どきっとしては視線を斜めに逸らしたり、なんて事もしつつ。
「……う、うん。だいじょぶ、だいじょぶ……と、思う。
うちは…動きやすいのならええよ。あんまり可愛いのも似合わんと思うし」
いけない妄想を追い払おうと頭を振るそばから、彼女が燃料を加えていく。
変な服を選ばないという主張も語気を弱めつつ、自分の事については適当にと訴えて。
■シスター・マルレーン > 「それは……困ったわねぇ。
じゃ、家で練習からかしら?」
なんて伝えながら、きびきびと働く。
割とアクティブに働きながら、一仕事終えたら戻ってくる。
チラチラ見られている、なんて夢にも思わず。
……よく見れば、他の男の視線まで集めているのだけれども、気が付いた様子も無い。
無自覚なせいで、おりゃ、と片足上げたり。
修道服では大丈夫なシーンが多過ぎて、感覚が掴めないようだ。
「……何言ってるのよ。
私より、よっぽど可愛いのにしてあげるんだから。
ふわふわがいいかしらねぇ。」
なんて、んぅー、と幸せそうに眼を閉じて想像する。
■ティルニア > 「……性格から直さんといけん気もする。
でもマリーが練習付き合うてくれるなら、ちょっとは身につくかなあ」
故郷では小猿呼ばわりされたりもしたから、機敏に動く事と体力面だけなら自信がある。
そそっかしさの理由を考えると矯正の道は遠そうだと思ったけれど、彼女が付き合ってくれるならと前向きに考えて。
無防備に足を上げたりもする彼女には、自分の方があわあわとうろたえた。
よく働く彼女を視線で追っているうちに、同じように視線を向ける男性客とも目が合うようになる。
そのたび威嚇するように睨みつけたり、番犬みたいな真似をして。
「スカートは…あんまり履き慣れんから……
てゆかね、あのね、マリー……もちょっと、静かに動いた方がええかも、ね。
見えちゃうかも……やからね」
放っておくと少女っぽさの強い服を着せられそうだと危惧して、控えめに注文をつける。
ついでにぼそっと小さな声で忠告も忘れない。
■シスター・マルレーン > 「大丈夫よ、私だってそそっかしいし、何より無駄に力があるから壊してばかりだったもの。 今はほら、それなりに加減も覚えたし……」
言いながら、すいすいと動く。
元からきびきび、速度を持って動く彼女ではあったから、あぶなっかしいことこの上ない。
「……そう? 履き慣れないのもいいじゃない。
何より、私に履かせているんだもの………………。
………あ、あはは、そう?
……駄目だった?」
もう見えてた? と、耳まで赤くしながらスカートをぎゅ、っと手で押さえつけて、冷や汗がたらりと流れ落ちる。
………ぷしゅう、と湯気が出た。
■ティルニア > 「……そーなん?うちの目には、しっかりしてるように見えてたから…
へへ、でもマリーもそうやったんなら、うちもどうにかなりそうな気がする」
現状では、しっかり者の印象もちょっと危うくなってきているとは言わないでおく。
それでも彼女のように機敏かつ器用に動き回れるならと、将来に対する希望も生まれ。
「……えーっと、多分、だいじょぶ。こっちちの方向からは……だけど。
見えてたら、うち、こんな余裕ないし……たぶん」
こちらからも見えていたら、今の比じゃないくらい動揺していただろう。
と、自覚してくれた様子に安堵しつつ、ぼそぼそと答える。
目の前でまた恥ずかしさがパンクしたような姿を見せる彼女を前にすると、胸の奥がうずうずして、それを誤魔化すようににへらと笑った。
■シスター・マルレーン > 「ええ、見えるでしょう、見えるでしょうとも。
辛く長い修行の成果です。」
えへん、と胸を張る。
そりゃあ、休みほぼ無しで何らかの仕事を続けていれば、そこそこ身につくという物。
……とほー、と言いながら遠い目になってしまうが。
「あ、あはは、そう? そうよね、ええ、大丈夫。
まだ貴方なら女同士だからいいかもしれないけれど………ねぇ?」
にへら、と笑顔を向けられれば、こちらもにへ、と照れたような顔で笑い返して。
「はい、蜂蜜酒。
飲み終わったら、一緒に帰りましょうか。」
■ティルニア > 「……修行かー。うちも、もうちょっとしっかりせんと」
修行の身であるのは自分も同じ。
新鮮な環境に浮かれていたけれど、ちゃんと学ぶようにもしないと、と彼女を見て考えさせられた。
自らの頬を両手でぱちんと叩き、気合いを入れなおす。
「……え゛。あっ……う、うん……そーね!」
女同士。そんな言葉に一瞬ぎくりとした。
確かに九割以上は同性といっていいだろうけれど、身体の事についてはまだ詳しく話せていないまま。
気まずさもあり、騙しているような申し訳なさもあり、笑う顔がぎこちなくなる。
近いうちに、きちんと説明しないと……と心に決めて。
「……ありがとー。マリーも、もうちょっとでお仕事終わり?
そしたら一緒に帰ろうね。うち、ここで待っとるから」
蜂蜜酒が届くころには、表情の硬さも少しは和らいでいたかもしれない。
渡された器を両手で受け取り、喉を潤して。
■シスター・マルレーン > 「強制的に修行みたいな環境にいると、いつの間にか慣れるわ……。」
遠い目をした。
もっとのんびりしたいときだって、ある……!
「…?」
きょとん、と首を傾げながら、どうかしたの? なんてぽやっとした言葉。
大丈夫大丈夫、もう隠すから、なんて、笑顔で親指を立てて。
金色の髪をんしょ、と頭の後ろでもう一度まとめて、食器を片付け始める。
「ええ、後は片付けたらおしまい。
それじゃあ待っていてね、さっさと終わらせて……ああ、あと着替えてくるから。」
戻ってくる頃には、いつもの穏やかな、濃い色合いの修道服。
手を握って、一緒に帰りましょう。
■ティルニア > 「シスターさんも大変なんやね……」
彼女の計り知れない苦労に小さく苦笑い。
もう少し力になれたらという点でも、自分もしっかりしなくちゃと思わされ。
「……ううん…なんでもない」
できるだけ早く話しておくべきだとは思いながらも、さすがにここでは場所が悪すぎる。
誤魔化すように笑って、手を軽く振ってみせて、
髪をかきあげた彼女の仕草には、またどきりとさせられた。
「お疲れさま。帰ったら薬草茶でも飲む?元気出るよお……苦いけど」
今の時点で彼女にできる事を考えて、ぽんぽんと鞄を叩いてみた。
そのあとは、またしばらく後片付けに奔走する彼女を眺めて過ごす。
帰り道で手を握られたら、以前よりもどぎまぎしていたかもしれない……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からティルニアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からシスター・マルレーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 「今日のご飯は……クリームリゾットと、ポトフスープ。あとはポテトサラダ……っと。買い忘れは無いかな」
ある夕方。市場にほど近い平民地区の通りを、遊牧民が歩いている。抱える紙袋には食材がいっぱい。ひとつひとつ確かめながら夕飯のメニュー呟く。泊まっている安宿に食堂はなく、自炊用に炊事場を貸してもらっているのだった。
「ん……、んっ……、……はぁ……っ。
だ……だめ……。やっぱり……お腹に響く……」
その足取りが、やや危うくなってくる。歩くたびに、衣服の下で乳首や股座を飾るアクセがじん、と甘く響いて。歩くたびに、足元からちりん、と鈴の音が小さく鳴る。呪いで外れないというわけではないのに、なぜか外せない淫靡な飾り。人の多い場所なら鈴の音はまぎれるが、安宿方面へ向かう道となると音が響いて、時たま振り返る人も居て、思わず膝をすり合わせてしまう。
……見た目には具合の悪い人、と映るかもしれない。
とうとう息も苦しそうに、通りの端でしゃがみこんでしまった遊牧民。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 平民地区の通りの一角で、細巻きを吸いながら人々の流れを見ている男一人。
どこか退屈そうにしながらも、表情は穏やかそのものだ。
「最近は仕事ばっかりだったし。たまにはのんびりってのもいいもんだ」
連日様々な場所で仕事をしていたので、今日は自発的にオフにした男は。
細巻きをぴこぴこと口だけで動かしつつ、人の波の雰囲気に浸っていた。
だが、視界の端で、何か。見覚えのある人物の姿を認めれば。
おや? という表情のまま、男はその人物へと近づいていく。
「おいタピオカ。大丈夫か?」
その人影を追いかければ、目の前で相手がしゃがみこんでしまい。
男は思わず声をかけながら、その背中を撫でる。
体調でも崩したか? と思いながら。各種ポーションを自宅から転送し、床へと並べていく。
■タピオカ > バトラーコート姿の細面は、細巻きの煙をくゆらす姿がよく似合う。
彼のくつろぐその横顔をちらちら、気になったように視線を伺わせる街娘の姿が数人。
「はあっ……、ぁ……、ぁ……。揺れ……るぅ……っ
どうしよう……、どうしよう……。
――!、……セインっ!……しばらくぶり……」
そして、彼が追った先で遊牧民は顔を青ざめていた。
顔色は悪いのに、身体がひどく熱をもち。
少し動くと、胸にも股座にも艶めかしい刺激が広がって身動きがとれない。
そこへかけられた涼やかな声に驚きつつ、以前2人で依頼をこなしてから見ていなかった見知った顔に顔色を少し取り戻した。
「あり……がと……。セイン……。
ふ……ぅっ……、ぁ……、はぁ……。
セイン……。お願いしたいことがあるの……。
これからのこと……、誰にも……内緒にしてほしいんだ……。そんな、僕のお願いなんだけど……聞いて……くれる……?」
彼らしい手際の良さで床に並ぶポーション類にお礼呟くと、
少し思い悩んだ表情。信頼できる彼に頼みたい事があるものの、とてもおおっぴらにできない。困った風に眉根下げつつ、彼を伺い。
■セイン=ディバン > 男は一部の界隈では有名である。女遊びが過ぎる、いいところ中堅レベルの若くも無い冒険者。
自分が確実にこなせる仕事を優先して請け負う為、金回りは良い。故に、割と女に困らない男。
その噂のせいなのかどうなのかは不明だが。男性女性正と負の感情入り混じった視線に晒されるが。男は特に気にした様子もなく、知人の少女を追いかける。
「っと。こりゃあ、だいぶ酷い状況っぽいな?
あぁ、久しぶり。盗賊討伐以来か?
落ち着け、タピオカ。薬いるか?」
相手が自分に気づけば、笑顔を向け安心させようとする男。
地面に転がした数種類のポーションを指差し、飲むか? と尋ねるが。
地面にあるのは、回復、解毒、解呪、麻痺除去のポーションだ。
今の相手の様子に、効果があるかは正直疑問だろう。
「うん? お願い?
……なんだよ改まって。水臭ぇな。オレとお前の仲だろ。
俺にできることなら手を貸すさ。もちろん、内緒にだってしておく。
……人目が無い場所がいいなら移動するが、どうする?」
明らかに緊急であろう、切羽詰った様子での言葉に男は苦笑する。
そのまま、相手に言葉の続きを促すが、内緒にして欲しいと言われ、状況の確認をする。
相手が人払いを望むなら、相手を抱きかかえ、すぐにでも人気の無い場所へと向かうつもりだ。
■タピオカ > 彼の名声はあらゆる分野に轟く。恐れられたり、敬われたり。
遊牧民としては、敬いと好意を持っている。そこに、信頼も親しみも感じている。
そして、振り返って彼を盗み見る街娘は通りすがりだった。
雰囲気のある彼の佇まいに気が惹かれたらしい。彼が動けば、少し残念そうにその背を見送り。
「あは……。その……、うん。ちょっと……。
セインは……、相変わらず元気そうだね……。
……ん、……、ううん……。ありがと、……、お薬は、また後でだいじょうぶ……」
人好きのする朗らかな笑顔に、気弱そうに少し笑う。
さすがどんな状況にでも対応できる彼だ、ポーションの揃えも隙がない。けれど、ゆっくりと首を振って。
「ありがとね……セイン……。
セインは口が堅いから、安心できるよ……。
えっと……、ぁっ!……、はぁ……、
その……、その曲がり角へ……」
息吹きもやや苦しげな様子で、頼りがいのある彼の言葉にほっと表情緩める。
どうにか立ち上がったとき、甘い声が一瞬浮き。恥ずかしそうにうつむいて。彼に身体を寄せては抱いてもらい、通りの脇道へと連れて行ってもらい。
……その短い道中、遊牧民のスカート奥からちりん、ちりん、と鈴の音がするのだった。
「詳しいお話は……聞かないでほしいんだ……。
僕の身体……、今……こんななの……。
――お胸も……ここも……、歩くたびにとっても切ないの……。
お願い……セイン……。
飾り、外さなくていいから……。僕のお胸も……あそこも……、いっぱい触って、指で弾いて……、火照った僕の身体……、静めてほしいの……っ!」
脇道でそれなりの物陰ではあるけれど、すぐ近くに人通りがある、そんな場所にて。降ろしてもらうと彼に向き直り。
恥ずかしそうにめくりあげた、胸元、股座。
乳房には花飾りのついた針金が乳首を締め、
股座にはガラス玉と金色の鈴がついたクリップが陰核を締めて。
顔を真っ赤にしながらそれらを晒すと、雌の高ぶりを彼に鎮めてほしい、と淫らなお強請り。
彼にそう求める、物欲しげな目尻を下げた瞳。
■セイン=ディバン > 男曰く。名声は不要だし、名はそんなに売りたくも無い。
だけど中堅扱いが長いのは正直不服でもある。が、自分の実力も分かっているから甘んじている。
そんな矛盾した男は、通行人の視線を振り切って歩く。
自身の興味の無い人間へは、微かな感情すら向けないタイプの人間だ。
「あ~。無理して喋んなくっていいぞ?
あぁ、まぁな。ボチボチ、だ。
……そうか。分かった」
いつもの様子とは違う相手の仕草に、男は微かに目を細める。
詳細は未だ不明だが、どうやら予断を許さない状況だぞ、と判断し。
男は、一度ポーションの類を家へと転送しなおす。
「礼を言われるこっちゃねぇ。まだ何もしてないしな。
……あぁ、わかった。ちょっと待ってろ」
切れ切れの息でも、必死に礼を言う少女にそう言い返すと。
男は、相手の要求に応え、相手の身体を抱き上げ、小走りで曲がり角を曲がり、脇道へと入る。
その途中耳に飛び込む鈴の音には、首を傾げるが。何かアクセサリでも身に着けているのか、くらいにしか考えない。
「……あぁいや。そりゃあ構わないが。
……はあぁぁぁぁぁあ?
いや、お前……お前ほどの実力者が、なんでこんなことに……。
……あぁ、詳しく聞かない約束、だな?」
ゆっくりと相手を降ろし、言葉を聞いていた男だったが。
相手が顕にした身体を見れば、アゴが外れるのではないか、というほど口を開け、驚愕の構え。
相手の実力は知っている。少なくとも近接戦闘ならヘタな冒険者など相手にならないほどの強者なのに。
なんで? どうして? とは思うものの、相手の要望を思い出し、口をつむぐ男。
そうして、男は相手の胸へと右手を、女性器へと左手を伸ばし、指先でそこへと触れ始める。
「とにかく、お前さんを満足させればとりあえずは大丈夫。
そういうことだな?」
■タピオカ > 「セインが……そう言って頷いてくれるのが、とってもありがたくて……だから。
うん……、お願い……。ん……、ふっ……、ふうぅっ……ッ」
礼を言われるこっちゃねえ、と告げる彼に顔色の悪いまま、そっと微笑んだ。手を貸すさ、と助ける姿勢を示してくれただけで嬉しかったのだった。
そして彼の腕の中に身を埋めながら、鈴の音がりんりんと。
相手の腕の中から妖しく響く。小走りに揺られ、遊牧民の呼気があがって、小さく輪の形に唇を尖らせて熱い息をしてしまうのだった。
「あ……ぅぅ……、セイン……。
うん……、ごめんね、聞かないでくれたら助かるよ……。
――この飾りで、ずっと気が高ぶってとまらないんだ……。
自分でいくら触っても……、物足りなくて……。
でも、我慢も……できないの……。
だから……セインにしてほしい……。
……あ!……はっ!……、ふあぁぁぁぁ……っ……!」
顎も落ちかける彼なんて、よほど驚かせてしまったらしく。
羞恥で目元赤らめて、褐色の肌をめくって見せたままうつむき加減で事情を話したくないワガママを謝り。
かすかに潤む目つきでそう訴えた。
彼の手が胸に触れると、飾りで尖らせられてしまっている桃色の乳首が大きく上下に悶え。女性器のそれがりん、と甘く鳴って内腿が強張る。
「うん……、でも……セインにも……、気持ちよくなってほしいから……、後でお礼……させて……?」
壁に背をつけ、背筋くねらせながら。
自分だけじゃなく、彼も満足させたいと上目遣いになる。
■セイン=ディバン > 「あーあー、もういいもういい。まず、呼吸を落ち着けろ」
相手の顔色を見ながら、男はしゃべるな、と促す。
この少女は、どこまでもまっすぐだ。それ故に、真面目が過ぎる部分も多く思う。
抱き上げた少女の体は軽くて。だからこそ、助けたいと思った。
耳に飛び込む鈴の音は軽やかなくせに、イヤに癪に触った。
「……いや、いいんだけどよぉ。こりゃ別の意味で心配になるぜ。
……詳しく聞かない、ってもな? お前さんの実力を知ってるからこそ……な?
……まぁ、今はそんなこと言ってる場合でもねぇか。
ん……こりゃ、ツライだろ……」
うつむく相手の頭を撫で、気にするな、と言う男。だが、当然心配は心配らしい。
事情を聞き、少女をこんな目に遭わせた人物やら事象やらに一発かましてやりたいとも思うのだが。
まずは目の前の問題を片付けるか、と頭を切り替える男。
触れた胸の先端は既に硬く。女性器もまた、熱を帯びているのが分かった。
「……バァカ。変な気ぃ使うなっての。
まぁ、その申し出はありがたく頂戴するけどな?」
自身にそんなに余裕も無いだろうに。律儀にも礼をするという少女の頭を、ぺち、と軽く叩く男。
だが、当然もらえる感謝の気持ちは貰うタイプの人間なので。それはそれとしていただきます、の精神。
そうして、男は相手の唇を荒々しく奪うと、ぐい、と相手の小柄な身体を壁に押し付けるようにし、愛撫を続けていく。
無骨な指で、胸の先端を摘み、小刻みな振動を与えたり引っ張ったり。
左手は、中指でクレパスをなぞりつつも親指で淫芽を潰し、震わせ。
さらに、舌は相手の口内を犯すように動かし、三点を同時に攻略していく。
当然、その最中に男の股間は一気に臨戦態勢、であった。
■タピオカ > 呼吸を落ち着けろと告げられ、顎先を小揺らしで頷かせると睫毛を伏せ。彼の腕に包まれる安堵で双肩の力がやや抜ける。けれど、りん、りん、と繰り返す淫らなベルが、
下半身をぴく、ぴく、と痙攣に導いてしまうのだった。
それがまた下腹部ごと快楽にさらされて、ぐっと額を彼の胸に押し付けて耐えようとする。
「ん……っ、はぅ……。……セイン……。
――ぁ……、ひ……っ、いぁ、……ん……っ!
はぁ……はぁ……、はぁ……。
お胸も……、お股も……、ずっと……、ずっとぴりぴりするの……。
今にも、焼けそうで……、火がついちゃいそうなのに……、ぎりぎりで……、くすぶってるの……」
頭を撫でてもらえると、汗ばんだ額のままでほぅと心地よさそうに甘く呻いて。右手でスカートを、左手で上衣をたくしあげたまま、熱の帯びた呼吸、お臍を上下させるようにしてどうにか告げ知らせる。彼の手先の力にひどく敏感で、両方の肩をしならせてしまい。
「あぃっ……た……っ……、え……へへ……。
うん……、セイン……。
――んっ……!む……、ぅ、……っ、
っは、は、は……っ!ぁぁ……!ぁあっ……!」
頭を叩かれて、首を軽くすくませた。
こんな風にバカ、と自分を諭してくれる人なんてあまり居ないから。どこか嬉しそうに、苦悶ながらも少し笑って。
唇が彼の中でぷるぷる、気持ちよさそうに縮こまった。
後ろを壁に、前を彼にはさまれて、うずうず背筋が揺れ。
彼に愛撫される胸が、淫芽が、口が、ああ、気持ちいい。
目尻がとろんと落ちて、熱っぽく彼を見つめる。
足元に愛液を、口端から愉悦の唾液を泡立たせ。
身体の熱が満足げにたゆたっていく。揺れる鈴の音が、りんっ、りん、りんっ!
性感を示すように高く鳴り続け。
「ぁ……あぁ……っ!セインの……、熱い、……はっ、……はあっ……!」
キスの合間に感じた、彼の股間の高ぶり。自分の身体にそれが触れて、興奮気味に上擦った声をあげ。口内を犯してくれる舌の根へと、自らも舌を絡ませ。
■セイン=ディバン > 男もソロで冒険することが多い以上、様々なバッドステータスに直面した経験はある。
だが、他人のそういった症状を治した経験は少ないため、内心僅かに焦りもあった。
自身の胸に頭を押し付けてくる相手の姿に、男は急ぎ脇道へと向かう。
「……タピオカ、体。力抜いとけ。
ここまで昂ぶっちまって……よく我慢したな。
……~~~~~~っっっ。
タピオカ、それ。ズリィ……」
相手の様子を観察し、相当な状況だと判断した男は、リラックスするように命じる。
自身がイかせることでどれだけ効果があるかは分からないが。まずは早急に相手を落ち着かせなくてはいけないと思った。
だが、相手が身体を見せつけながら肉体の状況を説明して来れば。
男はうつむき、ぷるぷると小刻みに震え始めてしまう。
いわゆる、クリーンヒット、だったらしい。
「は、ぁ。……タピオカ……。
相変わらず、お前かわいいなぁ……。
ん……っちゅ……」
触れた唇は、柔らかいが。漏れる息はかなり熱い。
いや、息だけではない。触れた胸だってヤケドするくらいに熱いし。
女性器から伝わる体内の熱は……本当に、心配になるほどで。
このままでは良くない。篭った熱は人の身体を壊してしまうことを知っている男としては。焦りが増してしまう。
手に触れた愛液や、相手の瞳は男を興奮させるものの。
未だに耳を叩く鈴の音には、苛立ちが強くなるばかりで。
この少女をこんな目に遭わせた何かを、許せなくなり、怒りで気が狂いそうだと思うのに。
「ん、っくっ……タピオカ……。
お前、よく……」
自身の物を熱いと言う相手。だが、男からすれば相手の熱のほうが高く感じてしまう。
よく、ここまでの状況で我慢できたな。そう思う。並みの人間なら狂ってしまってもおかしくないのではないか。
そう思いながら、絡む舌、交わる唾液の味に男も目を細める。
そのまま、ぐりぐりと相手の腹部に股間のふくらみを押し付けつつ思う。
怒りで気が狂いそうだと、確かにそう思っているのに。
心のどこかで、この少女をこうして犯せると喜んでいる自分が確かに居る。
それが、酷く惨めで、また腹が立って。男は、相手の身体を貪る愛撫を、強めてしまった。
■タピオカ > 「う……んっ……、っはあっ……、はあっ……。
お胸もお股もつらかったの……、だから……、セインがきてくれて……、
ほんと……、うれしくて……ほっとして……。
セイン……セイン……」
細くもどこか甘い声で告げる、その声音もどこか揺れている。
力を抜こうと努めて、胸を大きく上下させた。
それでまた、こすれた乳首の先がじんじんと甘く痛み、涙の膜がうっすらと広がる。
そんな有様のまま、彼の名を呼び。
震える彼にぎゅっと身を寄せ。
「ん、ふ、んっ……、はぅ……はぅぅ……っ!
こ……こんなときに……、照れ……ちゃう……、でも……、んっ……、うれしい……。
は……っ!……ぁ……っ!……んっ、んちゅ……ううぅ、ちるっ……ううっ」
甘く鼻息吹き散らしながら、褐色の直肌が胸元まで朱色へ染まっていく。
乳房の先は尖りきってつーんと上を向き、彼の指先でころころと喜び転げ回る。
上部が飾られた縦筋に深む指先を、蜜汁まじりにちゅぷ、ちゅぷ。
飴玉しゃぶる子供のように甘く吸い上げていく。
香る甘い雌の汗の匂いが首筋から、彼の鼻腔をくすぐって。
盛んに鳴る鈴の音のたびに、彼に感じた身体から愛液が溢れて内股を濡らしていく。
とうとう激しく、唇をすすりたてて。
「あ、あっあ、……ッ!セイン……っ、はっ、はっ、はっ、……気持ちいい、気持ちいいよおっ……!
お胸もお股も、んうううううぅぅ、もう、っ、もうっ、……だ……め……っ
がまんできないぃ、がまんできないぃぃ……っ!
ん、んっ……んうううっ……セインの……、セインのも熱くて……、あ、あ、硬いの、硬いっ……、
あ……っ、あっ……、ああぁ、っ、ひっ、いい……んっ、~~~~っふあああああああ!」
彼に身体ごとくっつけながら、彼の巧みな愛撫に身体の芯が燃えてしまいそう。
発情に潤む瞳を揺らしながら、踵が浮き上がる。声音が大きく弾む。
彼のものが腹部に触れると、肉膜ごしに子宮がきゅぅと蠢いて。身体中が揺れて軋んでいく。
強められたその愛撫が、迎えかけた絶頂の崖から一気に自分を天へ放ってしまう。
震える鈴の音が鳴り響くなか、よがり声が溢れ。彼に抱きついて、ぴく……ぴく……!と膣口ごとすくみあがった褐色の身体。
「あああっ……、はあっ……、はあっ、……はぁ……っ。
とっても……、あぁ……、はあっ……、いい……気分になっちゃった……。
ふわふわ……夢……見てるみたい……。
――ねえ……、ねえ……。セイン……。僕……まだ、熱が引かないの……。
僕のここに……セインのこと……ちょうだい……?」
身震い交じりに肩で息を続ければ、赤ら顔の表情は夢見心地。
そのまま、彼の腕を柔く手で握って。股座を濡らした雌が求めるのは、彼の肉棒。
熱っぽく上目遣いをしながら、ぐ……。股間の熱を、衣服ごしに。押し付けた下腹部の肉で柔く包んで。
■セイン=ディバン > 「そらあそうだろうよ。愛し合う時だって、ここまでの状態にはならんぞ。
……げぽっ。タピオカ、タピオカっ! タピオカさんっ!
それ禁止、以後禁止!!」
少しずつ体の力を抜いていく相手に、男もようやくいつもの調子を取り戻した声を出せた。のだが。
名を呼ばれたり、うれしいだとか言われれば、男は思わず咳き込み。
相手にそう重ねて命じる。なんというか、気恥ずかしさと誇らしさが混じって膨れ上がって。
その気持ちだけで凄く全身がむず痒かったのだ。
「ん、ん、ん~っ……。あぁ、照れるお前も可愛いぜ、タピオカ。
はむっ……るっ……んぅ……ちゅ、ぁっ……」
目の前で照れてしまう少女に、更に可愛いという男。この少女はいつもそうだ。
美少女なのに、そう言われ慣れていないから。ついついその反応を見たくなってしまう。
既に限界まで昂ぶっていたのだろう。ほんの僅かな時間の愛撫にもかかわらず、少女の体はいい蕩け具合を晒していた。
更に、唇に吸い付かれれば、男も目を閉じ。その熱いヴェーゼの感覚に身を落とした。
「そりゃあよかった。こんなテクでも、磨いておいて損は無い訳だな。
……いいぜ、一回イっとけ。つか、我慢なんてしなくていいんだよ。
そうしねぇとお前さん落ち着けないだろ。ほら……。
イけ、イっちまえって……」
感極まった声出しつつ激しく抱き合った形の相手を更に追い詰めていく。
なんにせよ、一度絶頂へと導かないと治療、というか、手伝いの意味も無い。
一度でも達せば、少しは楽になれるだろうと男は予想し。相手の身体を抱きしめると、腰を布越しに押し付けた。
同時に、相手が明確にイったのを確認し、倒れたりしないように支える男。
そうしている間にも、肉槍が相手の体の痙攣をキャッチしてしまっていて。男自身興奮を抑えることが出来ない。
「……ふぅ。なんとか、だな。いや間に合ってよかったぜ。
喜んでもらえたなら何よりだが。……タピオカって、イった後ってエロ可愛いよな。
……んん、ん~。まぁ、そう言われたら、なぁ。
オレだって良くなりたいわけではあるし?」
一つ、事を達成したぞ、と。男はここでようやっと安堵の息を吐けた。
ぱっと見だが、相手の精神や肉体に異常など出ていないようで。ふいぃ、と額の汗を拭う男だったが。
更なる行為を求められてしまえば、自然、鼻の下が伸びてしまう。
事実、男もかなり我慢していたわけだし。この申し出を受けない理由はない。
男は、ズボンの中から猛る自分の分身を取り出すと、相手の腹部へとぐりぐりと押し付けていく。
先端から溢れていたカウパーで、つるつるな相手のお腹を汚すようにしつつ、相手の耳を甘く噛み。これから、抱くぞ、と無言で伝える。
■タピオカ > 「あうぅぅ、そんな言っちゃ、あ、ぁ……、恥ずかしいよ……ぅっ、
んむっ、ちるぅうっ、は、はっ……ぁああっ……、胸が、とくんっ、って熱くなるよおっ……、セイン……、んっ、んーっ……!」
弱ったよに眦下げると、ふるふるっと首がすくんで前髪が揺れた。
密着している彼に、褐色肌の熱がかあっと赤らむのがよく伝わる。
いっそう欲情のこもった口づけ。お互いの唾液をうつしあい、ひっきりなしに喉を鳴らして美味しそうに飲み干していく。
「あはあぁぁあぁ……!ぁぁぁぁぁーっ!
セインの手えぇっ、セインの指が……気持ちいいぃぃっ……!
そんなぁぎゅうってされたらあっ、ああっ、ああっ、ああっ……!
僕もうおかしくなっちゃうよ……おっ……!
んぁ……、はっ、はっ、はっ、……あ!……ぁあっ!ぁあ!あ、あ、……
~~~~~~!!……ッッ……!」
彼の絶妙な手業で性感の炉に火を投げ入れられてしまったみたい。
それは激しく燃え、褐色の肌の内側を愉悦に焦がしていく。
肉の器に我慢の許容量をこえた快楽が相手からもたらされて、舌の根もぶれて危うい嬌声。
腰裏を波打たせて絶頂を迎えたら、頬を彼の胸元におしつけて。
そのまま、はぁはぁ、はぁはぁ、と息をつなごうと努める。
「うん……、ありがと……セイン……。
え、ぁ……あぅ……、また、……、また、……そんなこと……言われたら……、うぅ、うぅ……。
――セイン……、じゃあ……言い換えるけど……、
僕を助けてくれたお礼がしたいな……。僕のお礼……受け取って欲しいの……。
ああ……っ!セインの……、はっ、……ぁ、ぐりぐりされたら……、感じちゃう……ぅぅ!」
未だ燃えたままの身体だけれど。むずむずするよな発情の辛さは去った様子。
少ししおらしげに頷くとにっこり笑って。
エロ可愛い、なんて言われると弱ってしまい、頬紅が丸まって狼狽に視線がさまよった。
――言い直すお強請りを戯れながら、瞳を細くして彼の背に手を回し、襟元にキスをする戯れ。
彼の分身が腹部へおされて、褐色の肌がカウパーに染められる。その心地よさになよなよ小尻が動き、耳を食まれてびく!と上向きにはずんだ。無言で伝えられる言葉に、ゆっくりと頷いて。抱いて……、と甘く応じる。
■セイン=ディバン > 「ははは、タピオカが可愛いのが悪い。ついつい困らせたくなるんだ。
……ん、あぁ、ふぅっ……タピオカ、可愛い。それにエロい」
男の振る舞いに反応を返す。その少女の様子がまた可愛らしくて。
男は言葉通り、ついついその言葉を繰り返してしまうのだ。
熱く、溶け合うような口付け。相手がするように男も唾液を飲んでいく。
頭の奥がじりじりじんじん、痺れるような甘さを感じた。
「ん……あぁ、そうだった。そういや、約束してたな。
そら、よっとぉ! ……よし、タピオカ。
もう声気にしなくていいぞ? 結界張ったからよ。
おう、おかしくなれなれ。タピオカのそういう姿が見たいんだ、オレは」
相手の声が強まったのをきっかけに、男は脳裏に眠っていた記憶を引き出せた。
瞬時に自宅から光る球体を転送し、地面へと勢いよく叩き付ける。
球体は砕け、光の粒子になると男と少女の周りに漂い始めた。
男が以前冗談交じりに言った。外からは内部を見えなくし、かつ人払いをする結界だ。
今回用意したものはそれの更に上位版。通行人は二人の姿を近くできないのだが……。なぜか、視線が無意識に結界へと惹き付けられる効果がある。
要するに、青姦時、人に見られるという羞恥を愉しみながらも身を隠せるものなのだ。
「……いや、実際危なかったぜ。快感も蓄積すれば拷問に使えるくらいだしな。
……カハハハハ。その照れる仕草が可愛いんだよなぁ。
……前も言ったけど、そういう言葉は男を勘違いさせちゃうぞ、っと。
あぁ、でも。もうオレも我慢できないわ」
腕の中の少女が、照れたり、微笑んだり。それはとても幸せな空気を作り出してくれる。
襟元に唇が触れようものなら、男の心の奥に欲望の炎が燃え上がり。
自身が抱きしめている少女の肉体の反応は、嗜虐心をとにかく刺激してくる。
男は、猛る肉槍を手で押さえつけ、少女の太股の間へと差し込むと、クレパスをなぞるようににゅるにゅると。
いわゆるスマタをして、愛液と言う潤滑液を幹へと塗りつけ……。
そうして、一気に少女の中を貫いた。
「くおおぉっ!? これ、タピオカ……。
中、めっちゃくちゃ熱いぞ……!?」
その進入した少女の体内は、今まで抱いた中でも一番ではないかというほどに熱く蕩けていて。
気持ちいい、いや、気持ちよすぎるくらいなのだが。同時に、心配もまた蘇る。
辛いだろうな、と思った男は。自慢の巨根を一気に奥まで突き入れ、少しでも早く相手に快楽を与えようとする。
■タピオカ > 「えへ……、覚えててくれたんだ。……嬉しいな。
セイン……。
わあ……!前も見たけど……セインの魔法は不思議な力だね……!
……ふふっ……、ちょっと……恥ずかしいけど……。
セインには……いっぱい見せちゃうね……」
件の話を覚えててくれた彼へ、そっと笑いかけて。その手をきゅ、と柔く握り。
自分には使えない転送や結界の魔力に目を見張った。
瞳を丸くしながら、頬を綻ばせ、その場でくるくる、外の様子を見る。
人通りの姿が普通に見える。けれど、自分たちは見えていない様子。
そして、なぜか自分たちのほうへちらちらと目線を寄せるのだった。
見えていないはずなのに、これからの自分たちを眺めるその観客たちの前で
少し気恥ずかしそうに微笑めば、悪戯っぽく彼を見上げて。
「ええと……、そ、……そうかな……。
そういうの……よくわからないよ。
セインは僕の、人生としても冒険者としても先輩だから……、また色々教えてほしいな。
――ふふっ、……いいよ、我慢、しないで……。僕のこと……好きにして……?
はぁ……、はあっ……、あ、……あっ……、――んっ!あああーっ!」
からからと笑う彼の元で、落ち着きなく前髪いじったり彼の服の裾にふれたり。
どうにも気遣いが苦手な自分だから、人生経験のある彼を頼って学ぼうとし。
口づけをした襟元をすりすり頬寄せながら彼を見つめて唇も三日月に笑む。
ぽってりとした肉厚なクレパスが、むちゅくちゅ、愛液まじりに肉棒を抱く。
自分も潤滑液なじませおうと、太腿をぐっと内側に引き締めて刺激を送った。
熱呼吸のまま、一気に姦通されて甘い悲鳴がひとこえ鳴いた。
同時に、りんっ、と鈴の音。
「はあっ、はあっ、はあっ、ああっ、いいのっ、お股、すてき……、
セインとっ、繋がって、あぁ、あぁ、気持ちいいぃ、気持ちいいぃ、
……だって、だって、……、ほしかったもの……、セインのこと……っ。
うっ、ううっ……、みんな、見てるよおっ、セイン……見られちゃってる……、
あっ、あっ、……、だめえっ、……だめえ……恥ずかしいぃ、こんなの、っはああっ、はあっ、恥ずかしい……っ!」
繋がりあったとたん、呼気が元の興奮状態に戻ってしまう。
甘い割れ肉がめくれ、奥づまりから濡れた雌肉が押し寄せて亀頭をこねた。
身悶えによがれば、熱い理由を潤む瞳で彼に伝えて。
……そのうちも、まるで人前で交尾しているような結界の視界に耳の裏まで赤くなる。
集団の目に晒されて首を振るのに、身体は逆に性感を高め。
見られてる、と弱った小声で繰り返しながらも男根をきゅむ、きゅむ。甘く扱きあげる膣穴。
■セイン=ディバン > 「そりゃ覚えてます。だってまぁ、お前さんとエロエロい事をする約束だしな。
まぁ、ソロだとな。色々と覚えたり、買ったりするもんさ。
とはいえ……なかなかスキルとしちゃ身につかないものも多かったけどな。
……あ~。だから、そういうこと言うと……」
歯止めが利かなくなるじゃないか。なんては言わないけど。
男は少し参ったような苦笑を相手に見せた。
本来であれば、こんな特殊な結界を使用して……変態的なプレイを行うとして。女性は難色を示すことも多い。
だが、目の前の少女は受け入れるだけではなく、大胆にも男を滾らせるようなことまで言ってくれたのだ。
欲に正直な男としては、嬉しくもあり、恥ずかしさもあり、だ。
「ふぅ。やっぱりまだまだ可愛いって言われ慣れてないみたいだな?
なら分かるまで何度でも言いましょう?
あぁ、オレでよければ、スキルも知識も教授するさ。
……ん。それなら、お言葉に甘えるかね」
落ち着かないのだろう。髪に触れたり服に触れたりする少女に、にやり、と笑顔を見せ。
男は、相手の耳元で、可愛い、好きだ、愛おしい、なんて囁いてみせる。
互いに微笑みつつも、進行する行為は、その笑顔の意味を変える。
太股を締められれば、擬似挿入のようで。快楽が男を襲うが。
本当に互いに良くなるのはこれからだ、と。男は少女の中を味わった。
「く、はぁぁぁ……っ。これ……っ。
何度経験しても、な。女性の中に入るこの感覚は……っ。
ははは、それを言ったら。オレだってタピオカを抱きたかったさ……。
うん? おぉ。初めて使ったけど……これ、恥ずかしいな!?
あぁでも……タピオカ、今までで一番、ひくついてる……」
どろどろと、うねうねと。淫らなる熱を伝えてくるそのクレパスの中。
包まれる感触に、男もまた息を切らしつつも笑う。
気持ちいい、気持ちいい。やっぱり、セックスは気持ちいいと。思考が溶ける。
相手の潤む瞳に吸い込まれそうになりながらも、ちら、と結界の外を見れば。
通行人が自分たちを見て、立ち止まってはまた歩き始める。
正直、恥ずかしかった。だが、結合部から相手の体内の律動感じてしまえば。
男は気恥ずかしさを意識して吹き飛ばし。腰を振り、細いこの道に肉のぶつかる音を響かせようとする。
締め付けの感触は甘く。男は、ついつい。このセックスを愉しんでしまいそうになる。