2018/04/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシスター・マルレーンさんが現れました。
■シスター・マルレーン > とんてんかんとんてんかん。
とんとんかんかん、かつーんかつーん。
「………はー。」
とても良い陽気の中、宿屋の屋根に上って金槌を振り下ろす系シスター。
フードこそ取っているが、きっちりと今日も修道服。
いやほんと危ないんでほんとそろそろ依頼中くらい自由な服装にさせてください。
遠い目で祈りをささげるシスター。
今日ホント暑いんです。
■シスター・マルレーン > 彼女は教会から派遣されてきた冒険者シスターである。
ダンジョンにも潜るし、討伐依頼もこなす。
ただ、冒険者として旅に出る際に示された
「どんな依頼でも人助けであれば受けること」という指示と、
「人を救うための活動は全て修道服で行うこと」という指示の二つが、
彼女をとりあえず修道服で何でもやる何でも屋さんに仕立て上げていた。
「………屋根の修理もすっかり得意になってしまいました。
ああ神よ、……とりあえずもうちょっと日差しが強くなったらこの依頼断りたいです。」
屋根の上で両手を組んで、空に向かって祈りを捧げる。
傍から見たら真っ当な修道女であろう、傍から見たら。
■シスター・マルレーン > 「……さて。早めに終わらせて、次はお洗濯をしなきゃ。」
ひとしきり神様にぼやきを入れてから、よし、っと拳を小さく握って気合を入れる。
汗をぐいっと拭って、金槌をかんかん振り下ろす。
泊まっている人の少ない古びた宿屋は、この街の司祭様の友人が経営しているらしく。
屋根の修理をしようとして大けがをしたその老人の代わりにこうやって屋根の上でどたんばたんしているわけで。
……今回の依頼は、ただの屋根の修理ではない。
怪我をした主人の代わりに、宿の業務を全部こなすのだ。一人で。
「………………」
なんかいろいろ考えると目から光が消えそうになるので、おりゃー! と気合を入れて金槌を振り下ろす。
大変な時こそ、今目の前の仕事に集中するのです。
■シスター・マルレーン > シスター渾身の気合で屋根の穴を塞げば、ふぃい、と汗を拭う。
金髪の髪が汗でぺたりと肌に張り付いて、若干気持ちが悪い。嗚呼、髪をまとめておけばよかった。
屋根に立てかけてある梯子をきょろきょろと探しながら屋根の上を歩いて、そーっとそーっと、うしろ向きに梯子に足をかけて降りていく。
いや、ここで滑り落ちて大怪我とか洒落にならないのです。
「ええと、終わったらシーツを取り換えて、後は料理でしたっけ……。」
梯子をゆっくりと折りながら、自分のやらなければいけない仕事を頭の中で指折り数え。
宿泊客が帰ってくるまでに、シーツをきっちり取り換えねばなるまい。
料理は得意のスープ料理でなんとか誤魔化すとしよう。うん。
■シスター・マルレーン > 「よし、それじゃあ…ぁぁあっ!?」
みしゃ、っと音がして、梯子の足をかける部分がへし折れる。
湿った木の崩れる感触。あ、これ腐ってたんだな……、なんて頭の片隅で思考が流れ。
バランスを崩して修道服が梯子の途中から滑り落ち、どっすん、とお尻から落ちて、んぎゃっ、と情けない声が漏れる。
「………っつ、ぅ、ぅう………っ!」
屋根からではなく、梯子の中ほどから落ちただけであるから、大怪我は確かに免れてはいるが。
お尻をしたたかに打ち付けて、思わず涙目になってしまう。
しばらく声も出ないまま、その場で唇を噛んでぷるぷると。いたーいいたーい。
■シスター・マルレーン > 「……だ、大丈夫、大丈夫………」
ふらふらと立ち上がるシスター。
すっごい痛かったけど、だからといって休むわけにはいかない。
うう、ぅう、と唸りながら立ち上がれば、シーツを取り換えるために宿屋の中へ。
つい先日、痛めた腰に効く薬を求めようとしていたのだが、どうやら自分の分を買わなければならないようだ。
お尻どころか腰も痛い。
腰どころかいろんなところがやたらめったら痛い。ああもう!
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシスター・マルレーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > カランカランというドアベルの音ともに通りに漏れる
『まいどありー』
の声。
雑貨屋から出てきたのはフードをかぶった少年。
手には生活雑貨をいくらか抱えている。
ダメージはだいぶ癒えた…と言っても焦りは禁物。
とりあえず様子見がてら、足りなくなった日用品を買いにブラブラとしているのである。
ちょうどいい散歩日和だし、日差しも眩しい。
■ブレイド > ぬるい風に雲ひとつない晴天。
自然と機嫌も良くなるものの
人目もあるため鼻歌やら口笛はおあずけだ。
上機嫌なのはもう一つ理由があって
雑貨屋の店主からオレンジを一個もらったのだ。
親戚が農家らしく、たくさんもらったからおすそ分けとのこと。
りんごのように歩きながら丸かじり…とはいかないのは残念だが。
■ブレイド > 冒険者なので刃物は持ち歩いているのだが
さすがに街中を歩きながらオレンジをカットするような奇抜さは持ち合わせていない。
手の中でも手あそびながら、足取りも軽やか。
「この様子なら、仕事に戻っても良さそうだな」
調子も上々だ。
■ブレイド > ポカポカと暖かく、昼寝でもしたらさぞ気持ちよさそうな陽気。
公園にでも足を伸ばそうか?
この街は治安は良いとは言えないが、白昼から人目の多い公園で狼藉を働くものもいないだろう。
だが、そういえば…公園で寝ていたら顔見知りに踏まれたことを思い出す。
「冬じゃねぇから…まぁ、大丈夫か…」
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイルゥさんが現れました。
■イルゥ > 「ん~、いい天気だわ、こういう日は散歩をするに限るわね」
燃えるような紅色の髪をした幼い見た目をした少女が、
んっと小さな胸を張って空を見上げている。
「あら?」
青空からフード姿に目を移せば、頭の先からつま先まですっと視線を移動させる。
「あら、ごきげんよう。それから初めまして。フードの貴方。
冒険者? 見たことない顔ね、新入りさんかしら?」
それからそんなことを口にして、にこりと品のある笑みを浮かべ、首を傾げてみせる。
■ブレイド > 空の青、街並みの色、そこに加わる焔の色。
火ではない髪の色。鮮やかな緋色の髪の少女。
空を見上げる少女は不意にこちらに視線を向けた。
「んお?」
目立つ赤に思わず視線を向けていたため、少女がこちらをみたことにも気づく。
思わず、間抜けな声が出てしまった。
「お、おう…えーと、ごきげんよう?
新入りっつっても年を跨ぐ前からいるけどな。
冒険者かっていわれりゃ、まぁそうなる」
とつぜん挨拶をされて少し戸惑うも、ぎこちなく挨拶を返す。
こんな陽気だ。おもわず声をかけてしまう気持ちもわかる。
■イルゥ > 青空と対照的な炎の色は、通行人の目を奪うには十分であったことだろう。
風に揺れる艷やかな髪は、まるで本物の炎であるかのように静かに踊っている。
「あら、そうなの? ごめんなさいね、半年くらい世界をあちこち見て回って
いたものだから……ここ最近のマグメールの事情に疎いのよね」
そう言って再び笑みを浮かべる、今度は少女らしからぬ大人っぽい、品のある笑みではない。軽い照れ笑いのような笑みであった。
「私はイルゥ。この近くにある、紅竜の舞踊亭っていう冒険者の宿。
聞いたことあるかしら? 最近はなかなか顔を出せていないけれど、
一応そこの店主をやっているの」
だから見かけたことのない冒険者には声をかけているの、と付け足しつつ。
小さな身体に似合わず、品と妖しい艶のある声がブレイドに向けられた。
■ブレイド > 通行人の多分にもれず、風に躍る焔の髪に目を奪われている。
少女らしさを漂わせる体躯。
だが、その声は涼しげでどこか心地よい。
艶のある…だが、どこか安心するような。
「へー、そりゃすげぇ。
ちっせーってのに」
見た目で実力を図ることはできないが
世界を旅して回れる程度には、胆力、財力、行動力があるのだろう。
言葉少ないが、素直に関心する。
「ん、ごてーねーにどーも。
オレはブレイドだ。冒険者の宿…は聞いてねぇな。
フリーでやってるってか、そういうのもあるんだな」
なるほど、冒険者の宿の店主。
冒険者と言えば曲者ぞろいだ。
それをまとめる宿の主人なのだから、いろんな意味での実力が伺えるというものだ。
■イルゥ > 「あらあら、確かに私は小さいわね。
これは老婆心からの言葉だけれど……
これからも冒険者を続けていくつもりなら、あまり見た目に
惑わされてはいけないわよ。
分かっているつもりでも、ふとした瞬間に気を抜いて表面だけを
見てしまうから、恐ろしいものよ」
ちっせーと言われたことは気にしていないらしい。
穏やかな口調はそのままに笑みを浮かべた後、
心底心配そうにイルゥは柳眉を下げた。
「結構昔からやってるの。細々と、だけれど。
冒険者への支援は惜しまないつもりだから、またお店に来てみてね。
酒場もやってるから、依頼や情報を手に入れるのにも困らないと思うわ」
■ブレイド > 「べつに、侮ってるわけじゃねーよ。
オレと年恰好はあんま変わんねーくらいなのにすげーなって感心しただけだって。
それに、アンタがオレを騙してどうこうしようってなら問題かもしんねーけど…
そうなのか?
ま、それは冗談として、ただもんじゃねーことは何となく分かるよ。
肝にめーじとくぜ」
心配されているようだが、こちらも浮かべるのは笑み。
それでも、『老婆心』からの忠告は受け取っておく。
「へぇ、昔から。
そんならつながりも多いだろうし、いいかもな。
機会があったら寄ってみる。どこにあんのかしらねぇけど」
■イルゥ > 「ふふ、年を取ってくると余計なおせっかいを焼いてしまうものなのよ。
冒険者なんていう職は、少し気を抜いたら終わりだもの。
砂粒ほどの油断が、取り返しのつかない事態を招くことも珍しくはない。
だから、あくまでも釘を刺す意味で、ね。
……とまぁ、老婆の忠告はひとまずこの辺りにしておこうかしら。
あらあら騙そうだなんて。
未来ある若者を騙しても、私に得はないわよ。
美味しそうだとは思うけれど……」
真面目な口調でそう語った後、これまた冗談っぽく返すイルゥ。
それから片手を腰にやり、ふぅ、と一つ息をついた。
「ええ、顔を出せば、新しい冒険者の知り合いも色々とできるんじゃないかしら。場所は……そうね、今からちょうど帰ろうと思っていたところだから、
よければ案内するわよ?」
■ブレイド > 「忠告は感謝するぜ。
まぁ、オフのときくらいは気を抜かせてもらうけどさ。
気ぃ張ってばかりじゃ、プツンって切れちまうぜ。
アンタも、店のなかで警戒されたら、いい気分はしねーだろ?
美味しそう…?こいつか?
そうだな…忠告のお礼にやるよ」
軽口を叩きつつも、イルゥの言葉はしっかりと噛み締めて。
少し前に油断から死にかけたこともあったし。
そして、意味深な言葉に首を傾げてから、なにか得心いったように手の中のオレンジをぽいっと投げ渡し。
「ん、そうだな。連れてってもらえるとありがてー
今から公園で昼寝するよか面白そうだしよ」
■イルゥ > 「……こんな世の中だから。
切り替えは大事だけれど、それでもなかなか簡単に気を抜けないのも
また事実だと私は思うわよ。だから、別に悪い気はしないわね。
今は仕方がないことだと思うわ。
それでも、うちに来るお客さん達は、まだ仲良くやってる方だとは思うけれど」
あらありがとう、とオレンジを受け取る。
それから意味ありげにブレイドの身体をちらりと見て、微笑んで首を傾げ。
「わかったわ、それじゃあついてきてね。初見さんだし、少しはサービスする
わよ?」
くるりと背を向け、ブレイドの方をちらりと振り返ると、
イルゥは先に立って歩き出した……。
■ブレイド > 「まぁ、それもそうか…。
生きづれえ世の中だな」
小さくため息。
この陽気の下で話す内容ではないなと、少しだけ空を仰ぎ
気分を切り替える。
視線を戻せばオレンジを受け取る笑顔のイルゥ
いいって。と、微笑みを返し。
「へへ、ありがとよ」
先を歩く少女。その後ろについて歩く。
それにしても……普段からこの格好なのだろうか?
■イルゥ > 「今は、ね。
この、くすんだ世の中を少しずつでも……この青空みたいに変えていくのが
今を生きる私達の仕事だと思うわ」
多くの冒険者と、それを見守る者達。簡単には変わっていかないだろうが、小さな努力でも集まれば、続ければ、必ず実を結ぶはずだ、と。イルゥは優しく微笑んだ。
「すぐにつくわ」
そう言って歩く彼女の後ろ姿。真正面に居た時はなかなか見えなかったであろう
大きな尻尾がゆらゆらと揺れている。
歩いて、歩いて、歩いて。
たどり着いたのは、少し古びた外観の店である。
大きさはそこそこで、くたくたに疲れた冒険者一行がドアを開けて入っていくところ
であった。
イルゥさん久々だね、手料理また作っておくれよ、やっぱり舞踊亭にはイルゥちゃんが居ないと……と。冒険者達のそんな声に対して軽く手を振って応えながら、ブレイドの方へ向き直った。
「さ。ようこそ紅竜の舞踊亭へ。遠慮しないでゆっくりしていってね」
■ブレイド > 「今を生きんので精一杯だろ、みんな。
でも、アンタの考え方は嫌いじゃねーな」
綺麗事ではある。
冒険者というのは必ずしも善ではない。だからこその彼女、なのだろうが。
尻尾はもちろん目に入っている。
が、ツッコむこともなく、黙ってついていく。
自分もそこにツッコめるような立場ではない。そのうえ自分はそれを隠しているのだから。
結構歩いた気がするその先には古びた酒場。
冒険者たちの言葉から、彼女が慕われているのがよく分かる。
「ん、お、おう…邪魔するぜ。
っつても、どうすりゃいいかな…」
常連客と店主しかいない店内に、間違ってはいってしまったような。
そんな表情で所在なさげに周囲を見回す。
■イルゥ > 「皆精一杯、それもまた事実ね。足元に気をつけて歩くだけで大変だもの。
でもだからこそ、霧の向こう側を見る者も必要だと思うわ。
……綺麗事に聞こえるかもしれないけれど、
この世が必要としてるのって、きっとそんな綺麗事《りそう》なんじゃ
ないかと思うの」
霧の中で皆が皆足元を見て歩いていたら、それこそ何処に進むかわかったものじゃない、と。
外観こそ古びていたが、内装は綺麗に整えられていた。
店員達がいらっしゃいませ、と一斉にブレイドへ声をかける。
珍しいことに店員は皆、女性である。
「ただいま、ちょっとカウンターに入るわよ。 さ、どうぞカウンター席へ」
イルゥは店につくなりブレイドをカウンター席へと案内する。
その間、ブレイドが周囲を見渡せば。
『何だその可愛い子は? おや坊主か? 可愛い顔してるから女の子だと思ったぜ! がっはっは!』
『なぁ酒飲めるか? 一緒に飲もうじゃねぇか~』
『……ふーん? 見かけない顔。後で誘っちゃおうかな?』
と、わいわい騒いでいる冒険者達が見える。
「あらあら、大人気じゃない? さ、なにか注文は? 初めてだし、最初はただで
良いわよ」
綺麗に磨かれたカウンターの向こうで、イルゥは嬉しそうに笑みを浮かべている。
■ブレイド > 「かもな。
綺麗事でも、綺麗に見えたり聞こえたりするだけ
今のこの国の何倍もいいぜ?」
汚い世界で汚いものにまみれて生きるのではなく
綺麗なものを見つけようとする姿勢を笑えるほど偉くはない。
自分の理想も、きっと綺麗事だろうから。
「ん、あ、おう…」
女性店員に声をかけられ少し戸惑うも、イルゥに促されカウンター席へ。
周囲の冒険者たちは興味深げに見てきたり、声をかけてきたり…
だが、これだけはいっておかねばなるまい
「ったく…どう見りゃ女に見えんだよ。酒の入り過ぎだぜ?おっさん」
女の子といった冒険者には悪い目つきをより細めて。
「とりあえず……果実酒」
フンス、と鼻息荒く。
■イルゥ > 『悪ぃ悪ぃ! 気ぃ悪くしたならすまねぇな! まぁ仲良くしようや! がっはっは!』
言い終わるか終わらないかの内に、再び大量の酒を口に流し込む冒険者。
「あの人、依頼から帰ってくるといつもああなのよ。腕は立つんだけれど……
果実酒ね、わかったわ」
手早く果実酒をカウンターに置くイルゥ。
美しい紅に染まった酒は、色も香りも美味しそうに見える。
「さっき言った通り、これはサービス。今後ともご贔屓にね。
良ければ、また依頼も受けていってくれると嬉しいわ」
見れば、カウンターの横には、依頼の書かれた紙が貼られている。
触手オークの討伐やら、サキュバスの討伐やら、人探しやら色々だ。
■ブレイド > 「ふん」
おっさんの返事には鼻を鳴らして、ひらひらと手を振る。
気を悪くしたというかなんというか
それもあるが、最初から舐められていてはやっていけない。
「ん、ありがとよ。
いただくぜ」
果実酒を一口。意外と強いか?
はぁっと熱い息を吐き。
「依頼か…今はちょうど病み上がりっつーか…
まぁ、またこんどな。えっと…」
お酒を飲んでハイさよなら…というのも味気ないが…
こういう時どうすればいいものか。あまり愛想の良い方ではないので少し悩む。
■イルゥ > 「気に入ってくれたようでよかったわ」
イルゥはカウンターに比べて身長が低すぎる為、肩辺りまでぴょこんと出ている感じになっている。
果実酒を飲み熱い息を吐くブレイドを見れば満足そうに、そして子供っぽく嬉しさを前面に出して微笑むイルゥ。
酒は甘くて美味しいが、弱くはない。
程よい刺激が脳に突き刺さるだろう。
「あらそう、またお願いね。じゃあ、そうねぇ……依頼の代わりに……ちょっと
遊んでいかない? 可愛い新顔さんには、サービスするわよ?」
最後の一言は、耳元で囁くようなものだった。
じーっと、目を細めて。妖艶な声が更に艶っぽくなる。
子供っぽい笑みは消えて、緩められた口からは、女の甘い吐息が漏れている。
■ブレイド > 「ん、昼間っから飲むには少し強いな。
おっさんのこと言えねぇぜ…」
それでもグラス一杯分。
飲み干してしまう。
強い刺激で一瞬くらっとするも、それも一瞬。
「ん、遊ぶ…む……うぇ!?」
声の調子から、仕草から…なんとなく察する。
酔いだけではあるまい。顔に赤みがまして。