2018/03/30 のログ
■リーネ > 「……」
小さくこくん、と頷いてから。
そっと背伸びしてからその頬に小さく口づけて。
「……ブレイドが、魔力をくれた、から、です」
幸せそうに微笑んでから見上げてみせて。
■ブレイド > 「街に連れてきてまた掴まってたら
さすがにわりぃからな。ま、何事もなかったならそんでいい」
妖精の口づけ。
前も受けたけど、幸運になるんだったかなんだったか。
そこは気分の問題か。少しくすぐったい。
「ちょーっと今は腹減っててなー。てめーもなんかくうか?」
とりあえず手を前に出したままでは不便。
フードの中なり肩なりに誘導し。
■リーネ > 「……私は……その……」
小さく首を振って。
周りにあるのは人に対して施されるもの。
大きすぎて彼女には大変なものばかり。
誘導されるままに、フードの中に潜り。
「…………」
ぽふ、と言う軽い音と共に彼の首にもたれかかる。
■ブレイド > 「あー、そっか…んじゃテキトーに簡単に終わらせちまうか。
なんか用でもあったんだろ?」
フードの中にリーネをしまいつつ
てきとうな…近場の屋台でホットドッグをひとつ購入する。
もすもすと食べながら歩きはじめ。
「んー、マスタードもうちょっとかけてもらえばよかったな…」
■リーネ > 「……用は、特には、です……」
見知った人を見たから、降りてきただけ。
……と言いたげではあるが、くすんだ空色の髪に、薄れかけている妖精の羽。
魔力を与えると言う合意によって契った時は、もっと艷やかで、輪郭のある透き通るような羽だった覚えがあり。
「……マスター、ド……は、手持ち、には」
仮にあったとしてもそれは妖精サイズ。
彼の口に合うほどの量はないだろう。
■ブレイド > 「いや、べつにリーネから貰おうとは思ってねえから気にすんな。
つか…えーと、魔力、ねーのか?」
もっもっとホットドッグを消費しながら
視線をリーネのほうへ。
薄い羽、艶を失った髪。まさかとは思うが…
「街についてから、メシ…お前の場合は魔力か?まぁ、とにかく…
食ったか?なんか」
じーっと目を細めて。
■リーネ > 「……特に、は」
小さく呟いてから、ふるふる、と首を振り。
この体では、早々にお店はなく。
かと言って生ゴミなどをあさろうと思えば鳥猫犬に襲われる。
一部の人間には追われては、の繰り返し。
「…………」
細められた目から、居心地悪そうに視線をそらす。
■ブレイド > 「妖精っつっても何も食わねーとダメだろ…」
指でおでこを弾こうとするも
今やったら倒れてしまいそうだ。
少し考え
「ちょっと食いづらいかもしれねーけど…ひとまずかじれ」
半ば以上無くなったホットドッグを差し出し。
■リーネ > 「……ん……」
小さく、かぷ、とかじってから。
もきゅ、もきゅ、と咀嚼をしていき、こくん、と飲み下す。
それだけで空色の髪はじょじょに微かにはだが、艶を取り戻していき。
「……ごめん、です」
申し訳なさそうにしたまま、しゅん、とうなだれて。
■ブレイド > 「何がだよ。ちょっとかじられた程度で怒るように見えるかよ…
確かに目つきはわりーけどよ」
苦笑しつつ、もっと食えといわんばかりに
リーネの前にホットドッグを差し出したままにしておく。
「だいたい、森ん中じゃ不便だろうって連れてきちまったのは俺だしよ
むしろ街ん中で苦労してんなら、謝るのはオレの方だって」
バツが悪そうにいいつつ
「すまねーな。どっか行きたいとこつーか…
暮らしやすいとことか知ってんならつれてくくらいの埋め合わせはする…」
■リーネ > 「…………」
うなだれたまま、小さくかぷ、ともう一度ホットドッグに噛みつき。
また、小さく咀嚼してから飲み下して。
「……森は、森で、危ない、です、から……。どっちも、どっちでは、ある、ので……」
困ったように首を傾げてから。
思いついた案はあれど、それを言い出す程の欲深さはなく。
口をつぐんだまま、うつむいて。
■ブレイド > 「まー、それもそっか…」
黙ってしまった。
ちょっと困ったように眉をハの字にしながらも
とりあえずはリーネが満足するまではホットドッグを差し出したまま。
「どっか安全な住処でもありゃ別なんだろうがな」
一口、自分もホットドッグをかじり。
■リーネ > 「……」
ぎゅ、と襟を小さな手で掴み。
じ、と翡翠の瞳が見上げて。
「……あの……その……えっと……」
言い出すか、黙っているか。
迷いながら言葉を紡いでは、またの見込んでを繰り返し。
■ブレイド > 「なんだ?腹一杯か?」
掴まれた襟。
視線を再びそちらに向けて、影響を与えない程度に首かしげ。
もともと引っ込み思案なのか、なかなか言葉が出てこない様子。
とりあえず、返事を待つことに。
■リーネ > 「……好きに、"使って"、いいから……ブレイドの、家とか、は……」
恥ずかしげに、かつ、ぶしつけなことを言ってしまったからか。
バツが悪そうに視線を反らして。
微かに頬を赤くしたまま、エルフのように長い耳をたれさせて。
■ブレイド > 「む……そういう事言うんじゃねぇって。
モノ扱いしたんじゃ、てめー捕まえてた奴らとかわんねーだろ…」
呆れたように呟いて、今度こそゆるくペチッと弾く。
「使うとか使わねーとかそういうのはいいから…
っつっても、オレも一人で暮らしてるわけじゃねぇからな…」
さすがに勝手に住まわせるわけにも行くまい。
「まぁ、軒下やらに住まうんだったらいいんじゃねぇの?」
■リーネ > 「……ぁぅ……」
叩かれ、涙目で見上げながら。
うつむいてから、小さくつぶやく。
「……この体で手伝える事、少ないです、し……。
……妖精の粉の供給も、生活費といえる程になるかは、わからない、ですし……」
軒下に住まう、と聞けばまるで春告げ鳥のようだ、と想い。
小さくくす、と笑ってから、またぽふ、と身を預け。
「……それで、構わない、です」
■ブレイド > 「あー、だから…手伝うとかそういうのいいんだって…
オレはてめーの持ち主じゃねーし、主人でもねーんだ。
手伝わなくてもいいし、軒下にてめーが住んだところで、オレの懐が痛むわけでもねーだろ」
被虐的というか…嗜虐趣味をそそるような言い回しをする。
掴まったりするのはそういうところも関係してるのではないか?
「まぁ、オレ…いや、オレの住まわしてるところの軒下に
勝手に住まう分にはオレが止めることじゃねぇし、家主だって、燕が巣でも作ったようなもんっておもうだろ
燕が生活費払うかよ」
ヘラっと笑いかけて
■リーネ > 「……ん……はい、です……」
体重を預けたまま、小さくこくん、と頷いてから。
もう一度頬に軽く口づけをして。
「……たまに、魔力補給も、手伝ってくれる、ですか?」
期待を滲ませた眼差しでじっと、見つめてから。
■ブレイド > 「軒先に住まう鳥に餌をやる住人だっているだろうよ」
ややぼかすように。
だが断る事なく、少し照れたように
そしてぶっきらぼうに。
頬を赤く染めつつひらひらと手を振り答える。
■リーネ > 「……ん……はい」
嬉しそうに微笑んでから、もう一度。
お礼するように頬に口づけて。
妖精の口づけは幸運を運ぶ。
その言い伝え通りに、残ったかすかな魔力をその口づけにのせて。
「……幸運が、ありますように」
■ブレイド > 「はっ、こりゃいい。
むしろ、オレがなんか支払うべきじゃねぇのか?」
ケラケラ笑いつつ、妖精の口づけを受けて。
歩みだすは貧民地区。
おそらく帰路についたのだろうということは伝わるだろう。
「ま、なんかあったらいえよ。
毛布が欲しいとかさ。
王都につれてきちまったのはオレだし、今の分の借りもあるしな」
■リーネ > 「…………じゃあ、その……」
顔を赤らめ、耳の先まで染めながら。
もじもじ、として潤んだ瞳で、じっと見上げれば。
「……魔力、ください……」
恥ずかしげに、けれど、物欲しそうに期待をこめて、告げた。
■ブレイド > 「帰り道だから、これで我慢しろよ?」
んーっと少し考えたあと、マントの裾で唇をグシグシと拭い
リーネを手に誘導する。
誘導に従って乗っかればそのまま口元に。
小さい体にキスのお返しを。
■リーネ > 「……ん……」
手の上にのせられたらきょとん、としてから。
その口づけを受けて、頬を両手で抑えて。
紅潮するそこを隠すようにしてから。
「……はい、です。……あとで、たくさん、ください。
いっぱい、ご奉仕する、ですから……」
花咲くような笑顔を浮かべて翡翠の瞳を細めて返す。
■ブレイド > 「いちおう、家の中はダメだぞ?」
そうなると、外とか別の場所になるのだが
まぁそれはそれ。
ようやく見せてくれた眩しい笑顔に微笑んで。
「寝床づくりようにぬのっきれでもかってくかー」
■リーネ > 「……外で、する、とか……見られそう、で……」
そういうのが、好き、ですかと見上げて。
お望みなら、お答えする、ですけど、と返しながら。
「……はい、お願い、する、です」
■ブレイド > 「そうじゃねぇって、一人で暮らしてるわけじゃねぇっつーか…
そのだな…えーと…嫁さん?がいるからな、いちおう」
帰りは不定期で、正式に結婚しているわけではない
口約束ではあるものの、一緒に暮らしているものがいる。
さすがにその寝室で致す気にはならないというだけの話。
「他になんか欲しいもんあったら言っとけよ?」
■リーネ > 「……はい……」
くすり、と笑ってから、そっと頷いてから。
必要なもの、と聞かれ首を傾げてから。
「……雨風、凌げれば、程度だったので……」
割と過酷な生活を強いられていた。
■ブレイド > 「そんなんだから、縮こまっちまうんだろ
もーちょっと贅沢しろって。
あと、我儘も。
過ぎりゃ毒だが言わなすぎも毒だってのに…」
やや呆れ顔。
すでに夜も更けているが、今日のところは寝床づくりに追われそうだ。
やることのない夜よりはいくらかいい。
■リーネ > 「……贅沢、と言われて、も……。
……蜂蜜……?」
嗜好品の一つをあげてみて。
一番効率よく魔力を摂取出来るものは、精液。
次いで蜂蜜だったので、それをあげてみて。
「……だから、お願いは、した、です……?」
先程のお願いのことをあげて、小さくまた首をかしげる。
少年に連れられて、夜の街を眺め。
■ブレイド > 「んじゃー引越し祝いだ」
はちみつを瓶で買ってやろう。
布切れを買うついでに。
妖精をフードにおさめたまま夜の街を歩く。
そして、そのまま喧騒の中に消えるだろう。
帰路を行く途中で色々買ったりもして…
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリーネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカイリさんが現れました。
■カイリ > 今日は色々と忙しく、平民地区の広場へ足を運ぶのも遅くなってしまった。
この時間人々は家でのんびりしている頃だろうか。
「少し遠くにも届くように...」
いつも羽織っているケープの中から、薄く光を纏った《魔術で出来た楽器》を取り出す。
それが何に見えるかは人それぞれ。自分が一番癒しを感じるものに見えるという。
青年がす、と息を吸い込み口を開くと、癒しの魔力が込められた透き通った歌声が広場の周辺へ響き渡った。
■カイリ > 人の風貌をしているが、青年の真の姿は風の精霊。
人々に癒しを届けるため、吟遊詩人の形で歌を歌っている。
足を止めてくれなくとも、少しでも自分の歌を聞いて癒されて欲しいと暇があれば出来る限り広場に来ている。
噂で聞いたことがある、という人でも、ふと通行の際に見つけた、という人も喜んで相手をしよう。
■カイリ > 歌っているだけで、青年の表情や声色はくるくると変わっていく。まるで、歌に合わせて劇をしているようだ。
様々な変化を見せるが、深層には楽しいという感情が見て取れた。
「――――♪」
ゆったりとした曲調から、テンポの速い曲まで。次々と歌っていく。
流行りの曲は弾けるだろうか。人々に癒しと、幸福を――。