2018/02/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にナナカマドさんが現れました。
ナナカマド > 「まぁすごい……!」

王都について一応住む部屋も仕事も見つかったその翌日、
ナナカマドは王都を見て回ろうとまずは平民地区の商店街に赴いた。
そろそろ夕飯時だという頃合い、数々の屋台が立ち並ぶ通りを
物珍しげに歩いて見て回る。

人々の喧騒やいい匂い、街の明かりなどエルフのナナカマドにはどれも珍しく
大きな瞳をキラキラと輝かせていちいち驚いてみせる。
時折向かい側からやってきた人にぶつかりそうになりながら、それでもめげずにあちこちへふらふらと見物し。

ナナカマド > くんくんと匂いをかいでみると、それぞれの屋台からいい匂いが漂ってきて
何の匂いなのかを確かめたくて覗き込めばどうやら食べ物を商っている様子。
そこにはナナカマドが見たことも食べたこともない食べ物が並べられていて。
思わずため息をついて、うっとりと物欲しげに見てしまうのだが
慌ててはしたないと自身の気を引き締めると咳払いを一つ。

ざっと屋台を見渡し、本当に食べたいものを見定めると緊張した面持ちで
店員に声をかけるナナカマド。

「この、カンノーロ? というのを一つくださいな」

同時に財布代わりの革袋からゴルド金貨を取り出して手渡すのを忘れない。
このナナカマドはエルフの中でも出来るナナカマドなのです。
金銭のやり取りだって事前に教えられた通りしっかり出来るところを周りに示せば満足げに微笑んで
商品を手にお釣りを受け取るのでした。

ナナカマド > 屋台で買った菓子を片手に、商店街の道端にあるベンチに座れば
少し恥ずかしそうに口を開け、クリームとパイの菓子にかぶりつく。
その甘味の味といったら、ナナカマドが舐めたことのあるはちみつよりも上品で奥ゆかしい味わい。
すっかり菓子のとりこになってしまったナナカマドは
口元にクリームがついたのも気づかないままもぐもぐと菓子を頬張る。
幸せそうな笑顔と、お腹が満たされる幸福感。
ベンチの周りに何故か花が咲き乱れそうな光景である。

ナナカマド > 菓子一つでお腹がいっぱいになれば、幸せそうにベンチから立ち上がり再び屋台巡りをして散策を楽しんだとさ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からナナカマドさんが去りました。