2018/01/22 のログ
■トール > ドアに吊り下げた鈴が涼やかな音を立て来客を告げる。
視線を向ければ旅人然とした男性の姿。
「やあ、いらっしゃい。何かご入用かね?」
整った顔立ちに人懐っこい笑顔を浮かべ、読んでいた本に栞を挟んで閉じる。
そして、両手で軽く髪を掻き上げ、ボンネット帽の位置を直す。
「大概のモノは揃えているつもりだよ。ゆっくりと見て行ってくれ給え。」
何か探し物があればいつでも立てるようにしながら、客の動向を確認する。
■ジュン > 「あぁどうも、いや何何か面白そうなものがあるかなと入って見たんだ」
店内をきょろきょろと興味深そうに眺めながら
「むしろ何かお勧めとか面白そうなものは何かありませんかね」
そんなことを言いながら手身近にあるものを手にとっては色々観察している
■トール > 「お勧めと言っても色々あるが、どういったものが好みかね?」
スカートを抑えながら優雅な所作で立ち上がり、豊かな膨らみを如何にも柔らかそうに揺らしつつ客の傍へと歩み寄る。
「ちなみに、そっちの棚から生活用品、魔法用品、冒険用品、夜の生活用品となっているが。
見たところこの街の人ではなさそうだが、旅人かね?」
客へと微笑み掛け、棚をひとつひとつ指差して案内する。
■ジュン > 「それもそうですな……んー冒険用…夜の…生活用…」
最後だけはっきりと反応した、わかりやすい
それに近づく貴女の豊かな部分に視線が向いている、わかりやすい
「あ、あぁそんなところだ、最近はこの辺りの国にとどまってはいるけど、別の町にもよく行ったりしているよ」
なんとか視線を逸らしつつも受け答えをしていく
■トール > 「ふむ、そうだね。マッピング用品、簡単なスクロール、身代わりの宝珠、滋養強壮、精力増強、早漏対策、女性を悦ばせる母屋、男性を悦ばせる玩具、その他色々あるよ。まあ、手に取って見てくれ給え。」
客の言葉を聞き、スカートの上からでもわかる丸いお尻を向けて移動し、冒険用品と夜の生活用品の棚の前で一つ一つ指差して説明する。
「何か目的をもって旅をしているのかね?」
視線に気付いているのかいないのか、豊かな胸を持ち上げるよう腕を組み、温和な微笑みを向ける。
■ジュン > 「マッピングは便利だな…近くのダンジョン色々ありそうだし
んっんんっ…後者は最初の三つを」
冒険用のはマッピング用品を夜の生活用は滋養強壮、精力増強、候対策を手に取り色々眺めつつ
「目的…目的といえるものかはあれだけれど、色々な出会い、かなぁ
特に…女性、そう貴女みたいな」
商品から視線を貴女に向け上から下へとじっくりと見つめ
■トール > 「この石を身に着けて簡単な呪文を唱えるとその日歩いた道が羊皮紙に書き込まれるのだよ。
あくまで歩いた道だから、分岐路の先などは分からないのだがね。
まあ、分岐路では少し進んでから戻るようにすれば、後からどこに分岐路があったかがわかりやすくなるよ。」
小さな八角柱型の青白い宝石を指先に摘み、夕日に透かして見せながら説明する。
キラキラと煌く青い光が棚と店主の膨らみへと降り注ぐ。
「で、これはコップ一杯の水に一滴ほど垂らして飲めば一晩中ギンギンだよ。
それ以上は避けたほうがいい、収まらなくなってしまうからね。
で、この精力増強薬は一回一瓶、一晩十回くらいはまあ出せるようになる。
最後のこれは簡単に言えば感度を下げる薬だよ。他の薬と併用はあまりお勧めしないね。
相手の女性が大変だからね。」
薬瓶を一つずつ摘み、軽く効能を説明する。
細い指先で摘んだ瓶の中身はどれもきらきらと輝き、原材料は知らないほうが精神衛生上いいだろう。
「なるほど、随分愉しそうな旅だね。
羨ましい限りだよ、儂も優雅に旅をしたいものだ。」
客の言葉に微笑みを浮かべ、手に取った瓶を一つ一つ棚へと戻していく。
ナンパな言葉をさらりと流すあたり、いかにも言われ慣れていると言った風情。
■ジュン > 「ふむふむ確かに便利だ…分岐まで戻るのはよくあることではあるし」
こちらの説明自体は真面目に聞いており、顎に手を当てながら色々使い道を思案して
「んーこっちはかなり強力なようで…一滴でそれか…ふむふむ…」
こちらも説明自体はちゃんと聞いている
道具の使い道を間違うのは不味いとわかってはいるようで
「んー…それじゃあこれら四つとも頂けますかね
…うーむスルーされてしまった
でも旅はいいもんですよ、ちょっと離れた街に行くのとかも悪くないもんです、確か…そう港湾都市とか」
少し悩んでから紹介された商品を購入することに決め
ナンパがスルーされたのも大袈裟に肩をすくめているこちらも流されることに慣れているのだろう
「しかし、うぅむ」
■トール > 「うむ、お買上げありがとう。
では、包むので少し待ち給え。
ちなみにうちの商品は全部儂が手を加えているので、他の店では手に入らないものばかりだよ。」
客が選んだ商品を豊かな胸の上に載せるよう抱え、長い銀髪が揺れる背中を見せてカウンターへと戻っていく。
「港湾都市か、あそこも良いところだね。
舶来の珍しい掘り出し物が見つかるので、儂もたまに仕入れに行っているよ。」
微笑みを浮かべて受け答えしながら、細い指先で包装紙を折り、商品を包み込んでいく。
包み終われば手提げ用の紐を取り付け、メモ用紙に金額を書き込む。
「値段はこれくらいになるが構わないかね?」
書き込まれた金額はそれなりの額、ではあるが魔法具として見た場合、まあ、手頃な金額と言った所。
■ジュン > 「どうも…それならいくらでもお買い得ではありそうで」
そんなことを言いながら包むのを待って
「あー仕入れでいってはいましたか…でも仕入れで行ってるんじゃ旅には…いや旅のついで仕入れてるんですかね
…あ、どうも…これならまあ支障は出ないか」
提示された金額は特に問題はないようで、その分を支払い
商品を受け取る、そこでふと
「…しかし買ったはいいけれど使う予定がなかったな、まあいいか」
■トール > 「はは、そう言って貰えると嬉しいね。」
お世辞とも取れる言葉に微笑みを浮かべ、代金と引き換えに商品を手渡す。
その際、さり気なく手を触れることも忘れない。
「まあ、旅と言えば旅になるんだろうが、あくまで仕事だからね、のんびりは出来ないのだよ。
また来てくれ給え。
では、これはサービスだ。」
ドアまで付いていき、先にドアを開けて客を送り出す。
その際、馴染みの娼館のサービスチケットを握らせ、朗らかな笑顔を浮かべて手を振って見送った。
■ジュン > 「ま、そうなりますか、では…おやこれは」
店を出ようとした際手渡された券を見て
「あはは…お気遣いどうもでは今回はこれにて、また来ますよ
では、あー俺はジュンと申します以後お見知りおきを、では」
サービスチケットに苦笑いしつつ
でかけに自己紹介をしてそのまま店を後にする
ご案内:「王都マグメール 平民地区/魔法具店『ビルスキルニル』」からトールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/魔法具店『ビルスキルニル』」からジュンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイヌ/ネコさんが現れました。
■イヌ/ネコ > 【待ち合わせ待機中です】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にバルジリスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からバルジリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にバルジリスさんが現れました。
■イヌ/ネコ > 『……』
平民地区、大通り。備え付けのベンチに座り、たそがれるメイドが一人。
猫耳は元気なく、しんなり、と折れてしまっているご様子。
『……はあぁぁぁぁぁ……』
ずど~ん、と。重いため息。このメイド、ネコにしては珍しい意気消沈っぷりだ。
いつでも、それが空元気でも。演技をし、弱みを見せないのがネコの流儀なのに。
ちらり、と視線を横に向ければ。おおよそ店舗5つほど離れて、相棒たるイヌが買い物中。
その相棒を見て、更にため息。深刻に深刻な元気の無さであった。
■バルジリス > 王都、平民地区を歩くのは、執事服を着たチンピラとは誰が言ったか、緑がかった黒髪の男。バルジリス。特に理由もなく散歩をしているわけではなく、今日は、平民地区のとあるカフェテリアで新作スイーツが販売されるため、それを買い、両手に持ちながら、歩きながら食べているのだ。
「あー、甘い……」
とくに甘味が好きというわけではないのだが、自分が仕えるアルシャが甘味好きなため、こうして新作スイーツを食べ、勉強に研究をしているのだ。
「……ん?あれは……」
そして、目に入るのは、一度会ったことのある、親友…少なくとも自分はそう思っている相手…のメイドだ。だが、様子が少し変なようで。
「よぉ、ネコ。ひっさしぶりだな。」
そう挨拶をして、隣に座るだろう。
■イヌ/ネコ > 『……んあ?』
声をかけられた。隣に座られた。地面へ向いていた視線を隣に向け。
そこで知人たる執事服姿の男性を認めれば。
『あ~……。どもニャ。バルジリス様。お久しぶりにゃ』
ぺこんっ。頭を下げ会釈。うっすら笑顔を浮かべるものの、明らかに元気が無いのは見ればすぐにわかるだろう。
だが、ネコはそのまま相手の様子を見て……。
『……そういや。ご主人様が男に戻っちまったってのに。
バルジリス様は元気だニャ? もしかして、そっちの趣味に目覚めたとか?』
そんな風に。別に意識してではなく、探りを入れた。
そう、ネコの雇用主たる男は、この相手とイイ仲だったのだが。
それも呪われ、肉体が変化していたからこそ。完全な男に戻った以上、『そういう関係』では無くなったはずでは。
なのに、なぜこの人は元気なんだろうか、と。そう疑問に思ったようだ。
■バルジリス > 「ああ。久しぶり。どうしたんだ。元気ねぇじゃねぇか」
相手の明らかな元気の無さには、目を丸くしながらも、手に持つ、スイーツ……二体の仲よさそうに手を繋いだマジパン人形が乗った、白いクリームが雪を現したクレープを差し出して。
「ほら、これでも食って、少し元気出せや……そーいや、イヌの奴はどうした?」
そう言うだろう。セインとの関係について言われれば、バツが悪そうに…
「馬鹿言うんじゃねぇよ。一応男も抱けるが、アイツは射程範囲外だ……色々複雑な事情があるんだよ」
そう苦笑しながらも……少し、表情を暗くして…
「……そーだよな、セインとも、一度話をしなけりゃならねぇな…」
そう呟くだろう。そして
「……ま、言っても信じてもらえねぇだろうが、俺は……俺は、セインのメスの部分が好きだった。で、深い関係になって…色々あって、メスの部分が消えて……絶望して。で、アイツの…メスの、アイツに再び出会えたんだ」
そう言いながら、真剣な表情で。
「セインからしてみりゃ、俺は薄情と罵られても仕方ねぇだろうな…わけわからないうちに惚れられて、捨てられたんだ……だけど、よ。アイツは…俺の愛した、アイツなんだよ……記憶も、姿も……だから、テメェらの主人の事はそう言う意味では好きじゃなくなったが…セインは、今でも、男の中では、我が主人ワルセイの次に、大切な男だ」
そう言って……顔を真っ赤にし。
「何語ってんだろうな…俺、恥ずかしい。じゃ、次はテメェの番だ、なんで、そんな元気がねぇんだ。吐き出しちまえ。聞いてやるからよ…」
そう言うだろう。
■イヌ/ネコ > 『……ま。いつも元気印のネコにだって。
落ちる日もあるにゃよ』
相手にそう告げるも、差し出されたクレープを見れば。
おずおずと手を伸ばし、ちら、と相手を窺ってから食す。
もきゅ。もっきゅもっきゅ。ごっくん。
『……美味しい』
ふ、と。息が洩れ。作り笑顔でない笑顔がネコの顔に浮かんだ。
相棒はどうした、と言われれば。ぎし、と身体を固まらせ。
買い物中の相棒を指差す。
『……にゃふ? 事情っていうと……?
……え~、っと。ご主人も、急に呪いが解けた、って言ってたけど。
……それ、マジにゃ? 女のご主人に会ったって? ……むむむ?』
真剣な表情で。淡々と語る相手の言葉に、ネコは目を白黒させる。
ありえない。主人の呪いは完全に解けていた。これは、主人が色んなところで身体を確認してもらい、確定したことだ。
だが……相手はウソを言っていないようだ。これは、どういうことか?
『……まぁ。ご主人は別に、そういう器の小さい男ではにゃいとは思うけどニャ……。
……そうだにゃぁ。じゃあ、聞いてくれるかにゃ。もしもアタシの悩みを解決してくれたら、一発パコっていいにゃよ?』
主人への思いや、真っ直ぐな気持ち、言葉を聞き。ネコはこの相手なら信用できるか、と。
そう考え、口を開く。一方、イヌは買い物を終えたのか、ちょっとずつ二人に接近中であった。
『……ちょい前にさ。色々あって……。アタシの中の本音を、暴かれちゃったことがあったんだよね。
で、イヌちゃんに言っちゃったんだ。「あんたの、前向きで夢を追ってる所がうっとうしい」って。
……本当に、そう思ってるのは確かだけど。アタシ、イヌちゃんのこと嫌いじゃないのに。
……なのに。言っちゃったんだ』
いつもの語尾も消え。ネコの本性が見える様子。奴隷身分が幸せになんてなれる訳ない。
相棒への、そんな思い。見下していた気持ち。それが不意に洩れてしまった、と。相手に語るネコ。
『でも、イヌちゃんのそういう所。正直羨ましくてさ。
……羨ましい相手に、嫌味しか言えない自分が惨めでさ。
もう、どう接していいか。わっかんないの……』
■バルジリス > 「……そうか」
ネコの悩み、それを聞いて、バルジリスは少し考える……
そして、考えをまとめ、ネコを抱きよせるようにして、少しずつ、語り始めた……
「ネコ……俺は元魔物で、そーいう、感情のある生活ってのを送ってこなかったからよ…
上手く言えるかわかんねぇけど、聞いてくれ。
ネコ。生きてる奴らは、みんな仮面をかぶっている…と思う。俺だって、
ワルセイ様の前では、完璧な執事の仮面をかぶるし、どうでもいい女の前では、鬼畜な仮面をかぶる…
生きてる奴らの付き合いなんて、仮面をかぶった、仮面同士の付き合いだ……
でもよ、その仮面の内側、それを少しでも見せちゃいけないのか?」
そう問いかけながら、ネコの頭を、優しくなで始めて…
「ネコは…少し、仮面をかぶるのが上手だったんだ。で、仮面を剥がされ、素の自分が出て、
びっくりしちまったんだな。親しい相手に素の感情をぶつけちまった……
でも、それは何も悪い事でも無ければ、悩むことでもない。親しい間柄なら、仮面の下が見えることだってあるだろうさ。
あ、言っとくが、仮面を外して付き合えっていうんじゃねぇぞ。要は……
ネコ。もし、ネコがイヌのことが嫌いじゃねぇんなら、少しだけ、仮面を外して、話してみな。本音だけぶつけるのは馬鹿だが、本音を、少しだけ見せるんだ」
そう語りながら、ぽん、ポンとネコの背をあやすように叩き…
「イヌだって、テメェの事は嫌いじゃない。むしろ、好きだと思うぜ?じゃなきゃ、あの日、一緒に俺に抱かれなんてしねぇよ。
……大丈夫、テメェがイヌのことが嫌いじゃねぇように、イヌも、テメェを嫌いじゃねぇ。
だから、少し、本音をぶつけたって、テメェらの仲は、壊れねぇよ」
そして、最後に……
「……多分、テメェの心を溶かすのは、俺じゃねぇ、イヌでもねぇ、他の……テメェを愛してくれる、誰かだ。
俺は……その相手は、きっと見つかる…いや、その相手が、テメェを見付けてくれる。と思うぜ……
少し、話しすぎたかな…ま。従者仲間からのちょっとした長話だと思ってくれや。」
そう言うと、イヌに気が付くだろう……
■イヌ/ネコ > 『……』
相手のアドバイスを、黙って聞くネコ。普段のように、茶化したりなんてしない。
相手が、本気で真剣に考えてくれている。それが判るから。
そうして、優しく撫でられ、沈んでいた心を、少しずつ拾い上げてもらえば。
『……う、ん。でも……。でも、やっぱり怖いよ……。
……怖い、けど。……頑張る。頑張ってみる……』
どれだけ優しく言ってもらっても。不安は拭えない。
だけど。この相手の言葉は、とてつもなく優しくて、大きくて。
とてつもなく、正しかった。相手のアドバイスが終わるのと同時に……。
「お待たせ、ネコちゃん……。
って、バルジリス様! どうも、ご無沙汰しております!」
イヌが二人のすぐ傍にたどり着き。そして、相手に気づくと深い一礼をする。
顔を上げれば、相棒がクレープを食べていることに気づき。相手を見るが。そこでネコが立ち上がり。
『ゴメン、イヌちゃん! アタシ、イヌちゃんに酷いこと言った!
許してなんて言えない、けど、キライにならないで欲しい!』
唐突な謝罪に、きょとん、とするイヌであったが。相手の姿と相棒の姿を交互に見て、納得したように笑う。
そのまま、相手の手を引き。
「……ふふ。バルジリス様。相変わらず紳士的なんですね。
……よろしければ。ご一緒に、『休憩』しませんか?
ネコちゃんと私の仲直り。最後まで見届けていただきたいんです」
そう意味深に言いながら、ネコを見るイヌ。ネコは、驚いたような表情になるが。相手を見上げ。
まるで、処女な小娘のように、赤面し、こくん、と頷いた。
二人が二人とも。相手を見上げ、頬を紅潮させていた。
■バルジリス > 「ああ、ネコは、頑張れる子だ……っと、ほら、片割れが来たぜ」
そう言いながら、ネコを撫でていれば、イヌが現れて。
そして、ネコの謝罪の言葉を、きちんと聞き届けて……
「よく頑張ったな。ネコ」
そう言って、ネコの頭を猫耳ごと撫でるだろう。そして、続くイヌの言葉には……
「紳士的って……別に。そんなんじゃねぇよ。ただ……ただ、仲のいい二人の仲たがいなんて…見たくねぇだけだ」
そう言いながらも、休憩と言われれば…
「……イヌ。テメェ……ああ。いいぜ。ちょうど、甘味も食い終わったし。
近くに、宿屋があるからよ。そこで少し休憩しようぜ
……テメェらの仲好しの証、ちゃんと見届けるからよ……」
そう言いながら、ネコのもう片方の手を握って。
「さ、レディ。宿屋まで、エスコートいたします……」
そう言って、ネコをお嬢様にするかのように、宿屋までエスコートするであろう。
そして、鍵を借り、部屋へ向かって……
■イヌ/ネコ > 『……頑張る、けど。その、子供扱いはやめて欲しいんだけど』
相手の自分への仕草などが、どうしても子供扱いに感じてしまったのだろう。
感謝はしつつも、相手への言葉は少し拗ねたような物で。
そうして、無事に謝罪を終えれば、ネコはほう、と息を吐き。
「ふふふ。そういう風に言えるのも、紳士的な一面ですよ。
粗野な男性だったら、恩に着せようとしますもの」
口元をしっかりと隠しながら、ころころと笑うイヌ。
実にメイドとして、お淑やかな仕草が板についてきている。
「あ、そうですよ。ネコちゃんばかりクレープずるいです。
これは、たっぷりご馳走してもらわないと、ですね」
『……ま、まぁ。約束だから。一発パコらせてあげないとにゃ。
ネコは約束を守るメイドだからニャ』
相手の右腕に抱きつくイヌ。どうやらクレープを相棒だけが食べていたのが悔しいらしく。しかし、その表情は笑顔で。
ネコは、相手の左手を握り。いつもの調子で答えるものの。
相手への感謝の気持ちは、柔らかな声色に出てしまっているだろう。
そうして、二人は相手のエスコートに従い部屋に向かう。
「ふふ、バルジリスさま。最初は私ですか?」
『それとも、アタシにゃ?』
「それとも、二人同時に?』
部屋に入るなり、二人はそう言って笑う。
この時、この二人は、一時だけとはいえ、相手のためのメイドになっていた。
■バルジリス > 「ああ、すまねぇな。なんか、自分よりも年下のちいせぇ女には、どーもこんなふうに接しちまうんだよ」
子ども扱いするなと言われれば、そう苦笑して…
そして、部屋に入るなり、どちらから抱くかと問われれば……
「……はは、そりゃもちろん、二人、同時に……だ!」
そう言って、二人の体を、大きく腕を開いて抱きしめて……そのまま、まずは、ネコの唇に深く、絡まるようなキスを落として。ちゅる、じゅるると、ネコの唇に侵入した舌が、相手の小さな唇を絡め、まさに蛇同士が絡まるように、ネコの舌を味わう。
そして、イヌに回した手の方は、イヌの胸を、メイド服ごしに弄り、服の上からわしわしと揉んで……
「……つはぁ……じゃあ、二人とも、服を脱ごうぜ」
そう言えば、バルジリスは服をするすると脱いで、しなやかに鍛えられた肉体と、既に固くなり始めた肉棒が…
「じゃ、二人で、俺のモノを元気にしてくれるか?」
そう、ベッドに座ると、ダブルフェラを命じて……
■イヌ/ネコ > 『……例えば、女のご主人様とか?』
ぷく、と頬を膨らませて言うネコ。相手に比べれば若いのは確かだが。
やはり、子ども扱いされる、というのは性格的に許せないらしい。
「あら、流石バルジリス様。男らしいですわ」
『……ただエロいだけじゃにゃいかな?』
二人同時に抱く、と言われれば。イヌもネコも笑顔になるが。
抱きしめられ、キスをされればすぐさまネコはうっとりとした表情になる。
絡む舌に吸い付き、まるでお菓子をねだるかの様。
対して、イヌは胸を揉まれ、身体をくねらせる。メイド服ごしでも、そのふくよかな胸の感触は相手を楽しませることだろう。
「……ふふ、はい。かしこまりました」
『にゃふっふっふ。またアタシの身体にメロメロになるがいいにゃっ』
相手に命じられれば、当然二人とも、素直に従い、服を脱いでいく。
だが、二人とも、視線は相手の股間へと釘付けになっており……。
「はぁい……では、私はこちらで……」
『アタシはこっち、にゃ?』
さらに、口での奉仕を命じられれば、二人は膝立ちの状態になり。
イヌは、舌を伸ばし、相手の幹を舌からゆっくりと舐めあげていく。
先端まで行けば、くるくると亀頭を念入りに舐め。
ネコは、袋を口に咥え、ちゅうちゅうと吸っては、ちゅぽん、と離す。
二人共に、たっぷりと唾液を塗り、相手の物を、受け入れるやすいように、と。準備を進めていく。
■バルジリス > 「ン…………っく、ふ……はは、イヌ。今日は最初から、っふっ……飛ばすなぁ。
ネコは……っふぅ……そこは丁寧に扱えよぉ…?」
自身のペニスに奉仕する二人を見おろしながら、イヌとネコのケモミミごと頭をなでなで…
そして、高ぶっていく心地よい射精欲に身をゆだねながら…
「っくぅ……イヌ。ネコ、出すぞ……口離せ。テメェらの顔、精液で汚してやるからよ……!」
そう言えば、イヌと、ネコの顔面に、大量の精液をぶちまけて……
「あー、よかった……でも、まだたんねぇな…そうだ。イヌにネコ。お互いの顔についた俺の精、舐め合えよ…ついでに、キスも」
そう、お互いの顔を舐め合い、レズキスするように命じれば。
「その間、テメェらのおっぱいで遊んでるからよ……」
そう言って、ネコやや慎ましい胸の乳首を引っ張ったり、指でつぶすように、ぐにぐにしたり…かと思えば、イヌの胸を、ジュソソと音を立てて吸い上げ、軽く歯を立てたり、吸い引っ張ったりして…まさに、玩具のように弄って…
■イヌ/ネコ > 「……あの、えっと、それは」
『あー、イヌちゃん、最近好きな人ができてニャ。
多分、エッチな事を上達しようという心構え?』
指摘され、しどろもどろになるイヌ。だがそこにネコが横から解説を入れる。
どうやらそれは図星だったようで、イヌは赤面して黙ってしまうが。
二人ともに、撫でられ、心地良さそうにしつつ奉仕を続けていく。
イヌは幹を横から唇で甘く噛み。ネコは、相手のアナルまで舌を伸ばしていくが。
「は、はいっ……!」
『早く、早くかけてぇ♪』
相手が射精間近と知れば、二人とも奉仕を止め、口を開けてその精の迸りを受け止める。
ふるる、と身体を小さく震わせ、恍惚の表情を見せるイヌ。
嬉しそうに笑いながら、口内へ飛び込んだ精液を味わうネコ。
そのまま二人は、指示されたとおりに口付けをかわし。
「んっ、ちゅっ……んうぅ……。ネコちゃん、ごめんね。
私、今まで自分勝手だったよね」
『そ、そんなこと……はぷっ……。アタシこそ、ごめん……』
互いの顔を舐め、キスをしながら謝る二人。そのまま相手に胸を揉まれれば。
キスに夢中になりながらも、ネコは身を捩り、相手の手の感触にくすぐったそうにする。
イヌは胸を吸われれば、身体をびくり、と跳ねさせるが。相手の舌の先に触れる先端は、すでに硬く。与えられる快楽に、悦びを覚えているのは間違いなかった。
■バルジリス > 「好きな人か……そりゃいいことだな」
イヌに好きな人ができたと聞けば、ふっと笑んで、乳首を強めにカリッと噛むだろう。
そして、目の前で繰り広げられるレズキスと、お互いに謝り合うその姿を見れば、仲の良いことはいいことだと思いつつも……
「ほら、キスを命じたのは俺だがよ、二人だけの世界に浸るんじゃねぇよ」
そう言えば、二人の体をベッドに寝ころがせて…
二人の体が、重なり合うような体位になるようにして。
「ほら、二人とも、足開けや」
開脚を命じた後、二人の足と足の間に顔を近づけ……まずは、イヌの秘所をぴちゃ、ッぴちゃと舐め始めて…
「ん……いやらしい味だなぁ…ほら、膣弄ってやろう」
そう言って、膣口に舌を突っ込み、抜き差し、抜き差し……
そして。ネコの膣には、両の手の指愛撫が始まって……
片手の指がくぱぁ…と秘所を開け、指がまずは一本、ネコの膣に侵入していって…ぐしゅ、ぐしゅとネコの膣を責めて…そして、二本に増えた指は、激しく、飛沫が上がるほど激しく動かし始めて…
■イヌ/ネコ > 「あの、ちが、違うんです……」
『あはははは。バルジリス様もいずれ出会うかもしれないにゃ?』
相手のしんみりとした言葉に、それぞれまったく別の反応を返す二人。
しかし、胸を噛まれれば、イヌは大きく仰け反ってしまい。
ネコもまた、相手の言葉。好きな人、という部分に、神妙な表情になってしまう。
「あ、その……っ、ごめんなさい……!」
『む~。やれって言っておいて……』
イヌは謝り、ネコは不服そうにするが。すぐに二人とも笑い。
ベッドに寝転がされるまま、相手の動きを邪魔しないようにし。
二人で、抱き合うような格好になる。
「あっ、こ、これ……やっぱり、恥ずかしいです……」
『バルジリス様は、本当に欲張りだにゃ? アタシたち二人を同時に犯せるなんて、恵まれてるにゃよ?』
相手の言葉に従い、脚を大きく広げる二人。だが、イヌはクレパスを舐められれば、軽く達してしまったようで。
「アッ、はあぁぁぁっ!! だめ、だめですぅ……!」
『んっ……! にひ、ひっ……バルジリス様の指、おっきぃ……!』
舌と指に悶える二人のメイド。実にテクニシャンな相手の愛撫に、二人とも、挿入を待ち望むように腰が揺れてしまう。
二箇所の秘部から溢れる蜜は、既に止め処なく。潤滑剤としての働きは、十分に果たせるであろう量が溢れている。
■バルジリス > ぴちゃ、ぴちゃ、じゅぶ、じゅぶぶ……そんな水音と、ネコとイヌの喘ぎ声だけが響く部屋。
そして、バルジリスが満足するだけ蜜の味を楽しみ、喘ぎ声を楽しめば……
「ふぅ……じゃあ、入れるぞ……?」
そう言えば、まずはイヌの膣に狙いを定め…じゅぶぶ、じゅぶぶ……深くペニスを沈めていって……
「……っく、は……イヌ。久しぶりのテメェの中だが…狭くて、でも包み込んできて……気持ちいいぜ?」
そう言いながら、数回、子宮口まで突きいれれば……一回引き抜き、次は、ネコの膣に…
「……っく、ネコの膣も……いいな…精液を欲しがって…締め付けてきやがる……!」
そう言いながら、ネコの膣を、子宮まで突きあげるかのように、激しい交尾…そして…
「っふ……ふぅ……ネコ……テメェは今日頑張ったからな…中で、出すぞ…!」
そう宣言すれば、ぐいぃぃぃ…と子宮口とペニスを合わせ…びゅるるるる!と精液が、ネコの子宮へと流れ込んでいって……
「っく……ふふ…気持ちよかったぜ?ネコ……」
そう言えば、思い出したように、自分の執事服を漁って……
「そーいや、イヌにだけ形のあるプレゼントってのも不公平だと思ってな…」
そう言えば、服のポケットから出てきたのは…シンプルな首飾り。
「ほらよ。本当はアルシャ様に買ったんだが…アルシャ様に献上するには大人過ぎると思ってな、テメェにやるよ」
そう言う首飾りは、青い宝石がついたシンプルなもの。それを、ネコの首にかけて…
■イヌ/ネコ > 「あぁ、ひっ、んくうぅっ!」
『や、にゃっ、あぁっ!』
二人の女が。一人の男に翻弄されている。奏でられる声は、快感に蕩け。
まさに、メスという色を浮かべていた。そして、それを二人とも、恥ずかしいとは思っていても、間違っているとは思っていなかった。
「は、はい……んんううううううううっっ!!」
音を立て、一気に奥まで入ってくるペニス。その熱さ、太さ、感触に、イヌは大きな声をあげてしまう。
「は、はひっ! 喜んでいただけて、光栄、ですぅ!」
突かれながらも、メイドとしての言葉を忘れないイヌ。しかし、引き抜かれる直前、カリの引っ掛かりによって達してしまい。
『にゃ、うっっ!! ん~……っ! 生、チンポ、久しぶりにゃ……!』
入ってくる感触に、今度はネコが喘ぐ。そのまま突かれれば、相手の指摘通り。
ネコの膣壁は、相手に射精させようと、きつく絡みつき、蠢いていく。
そのまま犯され。相手の言葉を聞けば。
『きて、きてぇ……! ネコの中に、射精びゅるびゅるしちゃってぇ!
んっ、あっ!! あああああああああっっっ!!』
存分に高まっていたのだろう。相手の射精をねだれば、奥へと届くその熱さと勢いに。ネコもまた、同時に絶頂してしまう。
子宮内部へ注がれる精液。その事実に、連続絶頂を迎えることになるが。
『……にゃお。……これで、貸し借りなしにゃ~?』
くたり、としつつも。ネコはそう笑い。だが、目線だけで相手への感謝の気持ちを伝える。
そのまま相手が首飾りを差し出せば。困ったような表情になってしまう。
『……あー、その。いくらアタシでも、こんな高そうなもの……受け取れない、っていうか』
キラキラとした宝石のついた首飾り。かけられれば、どうお断りしたものか、と言葉を選ぶが。
その素朴にして綺麗な首飾りは。ネコから見ても良い物であり。
どうするべきなのか、なんとも決めかねる様子。
イヌはといえば、そんな困っている相棒の様子を、眠そうにしながらもニヤニヤと見ていた。
■バルジリス > 「あぁ?べっつに、値段なんて気にすんじゃねぇよ。その宝石はな、「いつかよい出会いがありますように」……そんな宝石言葉が込められているらしい。……何時かよ。テメェに、仮面を少し外して話せるような、そんな素敵な男性と出会いがあればいいなと思ってよ…」
そう言うバルジリスは、少し恥ずかしそうで……
「はは、従者仲間からの、プレゼントさ。受け取っとけよ。もし、もらうのに気が引けるなら…これは、テメェに好きな人ができるまで、テメェへ貸したことにする。で、いつか…想い人ができたら、この首飾りを、俺に返してくれればいい。な、そうしときな」
そう言って。そして、すっかり眠たそうなイヌに対して……
「ほら、何眠たそうにしてるんだよ。まだ、テメェに中出ししてねぇからな」
そう言って、イヌに再び、ペニスを突きたてて……
そして、しばらくネコとイヌを交互に喘がせた後は、仲好く眠る二人の、自分の精による汚れを拭きとってやり、布団をかけ、セインに一筆、
「二人を怒らないでほしい。」
としたため、宿を後にするのであった……
■イヌ/ネコ > 『……バルジリス様。キザすぎ』
相手の説明に、ネコはそう言うのがやっとではあったけど。
その顔は茹だったように真っ赤で、でも、笑顔は満面のそれ。
『……じゃあ、そういうことなら。
……それか、その、アルシャさん? に似合うアクセサリや小物を売ってるお店を探してあげるよ』
結局、言いくるめられるように、ネコはその首飾りを受け取る。
キラキラ輝くそれを、実に嬉しそうに指でもてあそんでいたネコだが。
その横では、イヌが相手に抱かれ始め。
「あぁぁぁぁっ! ば、バルジリスさま、タフすぎますぅ……!」
そうして、二人は何度も何度も相手に身を委ね。眠りに落ちるまで、快楽の波にたゆたうことになった。
後に、二人は相手の為に色々と小物屋などをめぐることになるが。
それはまた、別の話である。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からバルジリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイヌ/ネコさんが去りました。