2018/01/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイヌ/ネコさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からマリアージュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > どの地区でも言える事だが、いまだに道に迷ってしまう。
それはなぜかと問われれば、道を覚える気がないからだと答えるだろう。
理由は色々あるけれど、やはり一番の理由は迷った先に辿り着く意外性のある場所を求めて、だ。
案外、しっかりと道を覚えていると、意外な見落としとかがあるものなのである。

それはそれとして、今はそんな事はどうでも良いだろう。
なぜならば、少女は平民地区のある公園で寛いでいるからだ。
適当に目的も無く散歩をし、公園のベンチで休憩中である。

「ふむ…これと言って、面白味のあるものはなかったか…
誰かと寄れば楽しくもなるじゃろうが、一人ではさすがにのぅ」

ぐてーっと寝転がりながら、そこから見える公園の光景を眺めていた。

タマモ > 「仕方あるまい、何も無かった分、取り戻す為に何かを探しに…
まぁ、期待はせんで行くとしようか」

今日は裏路地を避けていた、それは、目的の方向性が違ったからだ。
が、それで行ったら何も無かった。
ならば、今度はそちらの方向性で彷徨ってやるか、と。
よいせ、と体を起こす。
視線を路地裏に通じる通りへと向け、ふむ、と一つ頷く。

では、今度はそちらも含めた暇潰しといこうか。
そう考えながら、路地裏へと歩き出した。

タマモ > しかし、その足が路地裏に入る寸前で止まる。

「………お主が出歩くとは、珍しいのぅ?
妾に何か用か?」

視線を路地裏へと向けたまま、言葉を紡ぐ。

『色々と調べてましたら、時間が掛かってしまって…終えた事のご報告ですよ』

声はすれど姿は見えず、その声は若い女のものだった。
少女はまだ言葉を発せずだ、続けろと言わんばかりに。

『異世界から持ち込まれた品々、記された情報の消去。
技術的に真似る程度ならば害は無いと判断したので、それは見逃しておきました。
どうせ、そのものを生み出す事は不可能ですので。
あの方達には悪いとは思うのですが、オーバーテクノロジーの使用は、自らの身を滅ぼす第一歩ですもの』

その言葉に、少女は苦笑を浮かべた。

「むぅ…後々、無駄な騒ぎになりそうじゃ…
その世界であるべきもの、お主も相変わらずじゃのぅ?」
『あら、見知った仲だからと、手を貸すような真似はいけませんよ?
それでは、私はもう一つだけ用事がありますので、これで…失礼しますね?』

はふん、とわざとらしく深い溜息を一つ。
こうして、まるで少女の独り言のような会話が終わり、少女が感じていた気配は消えた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリーネさんが現れました。
リーネ > ……ぼてん。

そんな何か落ちたような音が路地裏に響く。

その数瞬後、ずる、ずる、と引きずられるような音。

途中で、それは止まり……。

路地裏に目をやれば、何かが落ちているのが見えるだろう。

タマモ > 「まったく、妾とてそれくらは………うん?」

改めて、どうしようかと考えようとした、その時。
向かおうとした路地裏からの音に、ぴくん、と耳が揺れた。
明らかに、何かが落ちていた。
しかも、落ちただけでなく、動いていた。

そんなものが聞こえれば、少女が気にならない訳がない。
何事?みたいな感じに、路地裏へと入り込む。
もちろん、その何かを確かめる為にだ。

リーネ > 力尽きたように倒れ伏しているのは……。

人形? 否、それは確かにドールサイズの代物であるが。

ぴくり、と微かに動くことからして明らかに生きているもの。

ずり、と這いずる音をあげ、その人形のような影は動く。

その緩慢でかつ、弱々しい動き方ながら、表を目指している様子で。

タマモ > あぁ、何だかこう言ったものを、何度も見ている気がする。
何か微妙に姿形が違うような気もするが…別人…別妖精?だから仕方なし。
側に寄って屈むと、無遠慮に手を伸ばし、ひょいっと摘み上げた。

「お主は、またこんな場所で…何をしておるのじゃ?ん?」

と、そんな言葉を掛けながらも、摘んだ相手を見遣るのだろう。
そこで、初めて違う相手なのだと気付くのだろうが。

リーネ > 「…………誰」

ぐったりとしたまま摘み上げられて。

憮然そうな面構えのまま見やる。

「…………」

初見相手に摘み上げられたまま、見やる。

その瞳には警戒心の色が濃厚で、けれど、抵抗する力も今は失われている。

だからか、無抵抗に摘み上げられたまま。

タマモ > 「………ん?…うむ、いや、誰じゃ?」

ここまでしておきながら、首を傾げてこれだ。
まさに、お互い様に誰だ状態である。

「それはともあれ…お主、こんな場所で、これは余りにも無警戒ではないか?
このまま、あれやこれやされても仕方が無い状況じゃぞ?」

向けられた警戒心丸出しの視線に、気にした風も無く、はふ、とまた溜息を。
なんで何もしないのか、疑問に思いつつも、こんな物言いである。

リーネ > 「……いや、あなたこそ誰」

それはこちらから聞きたい事だった。

じと目じみた眼のまま吊り下げられて見やる。

「……魔力切れ。……飛ぶ魔力もない」

淡々としたまま告げれば、小さく嘆息する。

このサイズならば、猫や犬に甚振られてそのまま、と言う事もあり得るが。

「……野生の小動物程度なら、いざ知らず。あなたのような相手には現状は無意味」

もう一度大きく、ため息をついた。

タマモ > 「ふむ…お互いに初見じゃな、知らんのは当然じゃろう。
妾はタマモじゃ、ほれ、お主の名は何じゃ?」

一瞬、この妖精をどう呼ぼうか迷ったが、面倒なので名乗り名乗らせる方向にした。
とりあえず、まだ摘み上げたままだ。

「魔力切れ?…いやいやいや、待て、待つのじゃ。
あれじゃろう、魔力とやらを使って飛ぶならば、普通は飛ぶ分くらいは残すものじゃろうに?
それが、なぜ飛ぶ魔力とやらまでなくしておるのじゃ、お主」

飛行能力に限らず、最低限の能力を使う分の力は残すもの。
…じゃないのか?と思うのだが…まぁ、そこは聞いてみないと分からないだろう。

「ふむふむ…それは、抵抗する意味合いでの話しじゃろうか?
それとも、あれやこれやの方の話しじゃろうか?」

首傾げたまま、軽く摘んだ妖精を揺らしてみる。

リーネ > 「……リーネ」

摘み上げられたまま、名乗られれば名乗り返す。

翡翠の瞳は半眼のままで。

「…………飛んでたら猛禽類複数匹に」

体の良い餌だと思われたのだろう。

囲んで突かれ、撃退して、終わってみれば力尽きていた。

「…………?」

首を傾げた。何を意味しているのか、解釈しきれなかった様子で。

タマモ > 「ふむ、リーネか…一文字だけ同じじゃな」

うんうんと頷きながら、自分の知る妖精を頭に浮かべていた。
むしろ、一文字しか同じじゃないのだが、気にするな。
もちろんだが、相手の視線も気にしない。

「ほほぅ………あぁ…まぁ、何じゃ…大変じゃのぅ?」

その答えに、ふんふんと頷くが…考えた到れば、こう、どこか視線に哀れみの色が。
指先で、頭を撫でてやった。

「あぁ…何が無意味なのかと思うてな?
こんな風になっても、小動物程度ならば抵抗出来るのか、とな?
もう片方は、リーネであれやこれやするのが無意味なのかって意味じゃ。
まぁ…妾からすれば、これはこれで…悪くはないのじゃ、うむ」

何か分かってなさそうな感じだったので、自分なりに説明してみた。
これが、この妖精に伝わり切ったかは疑問である。

リーネ > 「誰と」

自分の知らない誰かと比較されて納得されてもわからない。

そう言いたげに翡翠の瞳を細めて端的に告げて。

「…………同情はいらない」

なんだってあの猛禽類は群がってくるのか。

すべて焼き鳥にしてやったけれど、そう呟きながら指先で撫でられて。

「……小動物程度なら、軽い魔法で驚かせば離れる。
 あなたはそうではない。それだけのこと。
 ……あれやこれや、の意味がわからないけれど。
 あなた、女」

外見だけで判断してはいけないのだろうけれど。

あれやこれやで遊べるようなものはないのだと、言外に含める。

タマモ > 「妾が知っておる妖精じゃ…えーっと…妖精じゃな、うむ」

どこか確信してなさげな呼び方、だが、とりあえず、そう答えておいた。

「じゃが、この形では仕方ないじゃろうな?
来るなと言って来なくなれば、苦労も無いじゃろうにのぅ」

そう言われても、分かってしまうと…こんなものである。
頭を撫でる指はそのままに、肩を竦めてみせて。

「うむ、確かに…人間でも、驚かせれば逃げる者も居るじゃろうがな。
分からないならば、教えてやろう。
あれじゃ、妾にしてみれば、女がどうとかは関係ないんじゃぞ?」

ふむ、と己を女と指す妖精の言葉にさらりと答える少女。
ふふんっ、と自慢げに胸を張れば、頭を撫でていた指をするりと下げ、頬とか、肩とか、腕とか、感触を確かめるようにぷにぷに触れて。
馴れ馴れしい?いつもの事である。

リーネ > 「何故自信なさげ」

妙に言葉がぶれたことに心底疑問そうに、半眼で見やり。

「…………」

自分がこうであることには何も言えず。

頭を撫でる指を払おうともせずに撫でられる。

「…………女じゃあ精液は出せない」

真顔で、半眼のまま、淡々と告げて。

頬や、肩、腕を撫でられれば、華奢で軟。

けれど、弾力のあるぷにぷにとした感触を指先に返す。

タマモ > 「いやはや、どうしてじゃろうな?」

単に、妖精らしく、そうでないと知っているから。
なのだが、その辺り、細かい説明は面倒なのでする気はなかった。

「妖精ならば、ほれ、姿を消してとか出来んのか?
そうすれば、見付からずに悠々と飛べると思うんじゃが…」

と、ふと思い付いた事を聞いてみた。
まぁ、それだと、悠々とと言うよりも、こそこそと言う感じかもしれないが…あえてそこは言わない。

「うん?精液?別に出せん事もないが?」

妖精の言葉に、少女はまたさらりと答えた。
細かい説明はまたも無し、であった。
ふむ、柔らかい。
そう思えば、調子に乗って胸やら背中やらお尻やら、体中に触れる少女であった。
小さくとも、この感触は良いものなのである。

リーネ > 「…………そう」

どうせ自身とは無関係な相手の事。

追求する必要もなし、とふい、と視線をそむける。

「…………できない事もない。
 けれどあまり得意でもない」

どうしても集中力を欠いてしまいがちなのだ、と告げる。

「…………。あなた、女」

再度告げたのは、彼女の性別を告げる言葉。

ふたなり、というものの存在も知ってはいるが、その気配も感じず。

調子にのってお尻やら胸やらを触っても、抵抗する素振りも見せない。

その体は、やはり女性らしくあり、女性らしい弾力。

けれど、その指が背中を這った時、小さな手でその指が叩かれる。

タマモ > 「うむ、そもそも、誰が妖精だ、そうではない、妾にしてみれば、そんなものは関係ない。
もちろん、今この時から、リーネはリーネじゃ、妾にとってはな?」

まぁ、言ってしまえば種族がどうとか、小難しいのはどうでもいいだけである。
聞き方次第では、また違う受け取り方が出来るだろうが。

「むぅ…いっそ、誰かに連れ歩いて貰えば良いじゃろう。
そういった相手が、居るならば、じゃがのぅ?」

何はともあれ、一人で飛べば、また同じ結果の可能性は大。
とりあえず、案だけは述べておいた。

「そう、じゃが、そういった物を作り出す事も出来る、と言う事じゃ」

確かに性別的には女だ、だが、そうした方法で出来るのだ、と。
おぉ…なかなかに、気持ち良い。
そんな事を伝えながら、小突いたり、撫でたり、擽ったり。
と、背中に触れた時の反応に、かくん?と不思議そうに。

「うん?ここは触れぬ方が良い何かがあるか?」

己の知る妖精っぽい者は、そういった反応は無かった。
だからなのだが、そんな反応を妖精へと見せる。
ちなみに、背中に触れるのは、今この瞬間は止めているが、背中以外は触れていたりした。

リーネ > 「…………そう。珍しい人」

端的に呟いてから、ふい、と目をそむけ。

微かに頬を赤らめたまま視線をそむける。

「……そんな相手はいない。作る気もあまりない」

この矮小な体躯を好き好む連れ合いなんていないから。

そんな案を受け入れたとしても、そんな相手自体が困難だと。

「……。…………そう」

逡巡の迷い。それが何を意味するのか。

無表情で寡黙なそこから察する事は難しい。

「……千切られたりすると流石に痛い」

その背には薄く、それこそ空気に解けそうなほど薄い羽があった。

それ以外を触れられる事はさして気にもせず。

タマモ > 「珍しい、かのぅ…?妾としては、それが普通と思うておる」

あ、何か可愛い。
妖精のその反応に、そんな事をふっと思っていた。

「ふむ…そうじゃな、居らんならば、妾を見た時は今度から寄って来るが良い。
ほれ、妾が居れば、それ以外の邪魔も入らんじゃろうしな?」

これは良案と、己の言葉に、うんうんと頷いた。

「………うん?」

さすがに、今は表層心理は読んでいない…と言うか、読めない。
その考えが分からない反応に、こう、顔を見詰めるだけだった。

「いやいやいや、さすがに、それは拙いくらいは分かるぞ?
ほれ、だから、こんな感じなら良いんじゃろう?」

どんな原理かは知らないが、これが飛ぶ為に必要なもの。
それは分かっているのだから、傷付けなんてしやしない。
…のだが、触れたいと言う好奇心はある。
なので、それに気付けば、羽は壊れ物を扱うように撫ぜる。
そして、こう、触れ具合は次第に羽以外は大胆になってくる訳で。
小さくとも、この柔らかい体を弄るのは楽しいものだ。