2018/01/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からセブンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 運が悪い。
いやまあ、相も変わらず”まあ大丈夫だろ”なんて適当な気持ちで出かけたのが悪くはあるのだが。
――ざあざあと降り注ぐ雨の中。
所在なさげにそのでっかい身体を小さく縮こまらせて、男は店の軒下で空を見上げていた。

「うあー、……くそう。」

既にだいぶびしょぬれ。なんとか宿まで持つだろうってのが甘い考えでした。
ああ、と呻く。都合よく誰か傘でももってきてはくれまいかと。
そうでなきゃ、ただでさえ軒下に入りきらないからだがびしょびしょになってしまう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエミリオンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエミリオンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエミリオンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエミリオンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエミリオンさんが現れました。
エミリオン > (ざぁざぁと、雨が降るなか。足が少し浮く程度の飛行で空を飛ぶ少女をその手には大きなフキの葉。傘の代わりのようで)

「……」

(そして見つけた、縮こまった男の姿。見覚えがある。正直、声をかけようかかけまいか悩んだが、その濡れた姿を放っておけなくて)

「……どうぞ」

(もうひとつ、フキの葉を出すとそっと差し出して)

イグナス > 暫くの間、ぼんやりとそこで過ごしていた。
さて、どうしたものか、なんもないけども。――いっそう、どうせ濡れてるからと走るか。
そんな思考もよぎったさなかに。

「………。」

ぱちくりと瞬き。一瞬不思議そうに、でもすぐに、おお、とわらう。

「なんだ、久しいな、エミリオン。
 ………くれるのか。」

それにしたって、男のサイズにはちょっと小さいかも。
けれど彼女が差し出してくれたフキの葉を受け取れば、へらりと笑って。

エミリオン > 「……ちょっとまって」

(こちらのサイズ感覚だったので、少し小さいフキの葉。彼女が触れるとそれが大きく膨らんで男でも濡れないくらいの葉のサイズにはなったかもしれない)


「…ひさしぶり」

(笑う男とは対照的に、少女は警戒ぎみ。葉を渡したらふわりと飛んで距離をとろうとして)

イグナス > 「―――おお。」

少し、いやだいぶ驚いた。そもそもこんなサイズのフキの葉なんて、ないし。
きっと彼女の力でそうしているのだろうけれど、やっぱりなかなか、立派なもんだ。
おー、と感嘆の息を零して、改めて彼女へ。
その様子に、かくりと首を傾けた。

「ウン、――うん?……どした?」

ぱちくりと瞬き。なんでそんな警戒してるんだって、本気で言ってそうな。
そんな感じ。

エミリオン > 「……べつに、なにもない。じゃーね」

(あり得ないくらい大きなフキの葉。植物を育てることにたけている精霊のようだ。男の反応に、色々言いたいことはあったがあったとしてもそれを言うのが恥ずかしくて。むすぅと口を尖らせるとくるりと踵を返して)

イグナス > おお、実にツレない様子だった。機嫌悪くもフキの葉をくれることに感謝をのべつつ。
でも、さすがにそのまま帰すのもなんだか。
そういう気まぐれが生まれたゆえに、腕を伸ばして――

「おうい、エミリオーン?………なンだ、この間のコトか、もしかして。」

もしかしなくてもそうだろうけれど。
無遠慮に問いかけつつ、彼女の肩を掴んでぐいぐいって引き寄せようとして

エミリオン > 「ひゃっ!?」

(そのまま何事もなく、帰ろう。そんな考えが甘かった。突然後ろから肩を捕まれて引き寄せられる。もちろん、引き剥がす力なんてなくそのまま引き寄せられて)

「そ、それ以外あるわけないじゃんっ!あ、あんなことしといて……」

(あのあと幾度となく犯され続けたであろうその事を思い出してとたんに恥ずかしくなり。わなわな震えながらも声が小さくなっていき)

イグナス > ぐいーって、あっさりと体を引き寄せる。簡単に手元に来る彼女を、ついでにこっちを向かせた。
おうおう、実にいい反応を、する。ククク、とつい、つい楽しそうに笑ってしまって。
――ちょっと、だいぶ意地悪い笑みが、にやり。

「まあ、そういうなよう。
 お前もほら、エミリオンだって結構気に入っていたようだし、なー?」

なんて、今の彼女が聞いたらなんというだろうか。
わかりつつの、そういう意地悪を放り投げるように落とした。

エミリオン > (男に向けられた少女の顔は羞恥と不服とその他色々な感情で複雑な顔をしており)

「な、な~~っ!!」

(男の意地悪に、顔を真っ赤にさせて羽を震わせて。違うとぶんぶん首をふり)

「あ、あれはイグナスのせ…い…だ、もん…私気に入ってないもん」

(視線がそれてそんな否定を呟くくらいしか反抗する手もなく。)

イグナス > 色々と複雑になる表情、なんだかそれはそれでおもしろい。く、く、と口元にやにやと意地悪くしつつ。
期待通りの反応につい、く、っくく、って喉を震わせて、笑った。

「なんだ、気に入ってなかったか?
 おれはお前のこと、気にいってたンだけどな。」

なんてわざとらしく言葉。
後、じーって顔を覗き込む。ざあと降り注ぐ雨が身体にかかるが、お構いなし。

「それに、気に入ってないって割にはだいぶ、気持ちよさそうったけども。
 俺の誤解なンかねー」

エミリオン > (男の意地悪な笑みにこちらはやっぱり不服げで。少し雨に濡れていたのか、少女の髪はぺたりとほほに引っ付いており)

「ご、誤解……だよ……っ」

(頑なに、認めようとはしない。覗き込まれて視線が右往左往と泳ぐ様子は図星だと言っているようなもので)

イグナス > 覗き込んでまた、ふうん、と笑う。
少しだけ考えるような時間を置いたあとはよしと頷いて

「それじゃあ、誤解だったのかどうか、試してみるか。」

ウン、といい考えだと頷いて、わらう。
何をするつもりか。ぐるりと周囲を見回して、あっち、と指を伸ばす。

「俺の泊ってる宿でいいだろう?」

なんてことを言い始めた。かたくなに認めようとしないのに、かたくなに認めさせようとしてた。

エミリオン > 「ふぇ…確かめ、る?」

(降り注いだ言葉に、漸く視線を男に向ける。意味が、わからなかったが…宿と聞いて理解したらしい)

「い、いい!!確かめなくてもいいの!!だから離して!!」

(この状況だ。男が無理矢理…でもなく、おそらく普通に運べるであろう非力な妖精だ。じたばた暴れるが相変わらずどうこうできるわけでもなく)

イグナス > 「そう、たしかめる。
 ッ――って、こぉーらー、あばれンんあ。なにをあばれる。」

暴れると濡れるぞー、なんて言葉はきっとたぶん届いてない。
がっしりと腕を掴んで、ぐいぐいと引っ張ればそれだけであっさりとこちらへ。
どうこうできるでもない彼女を、やっぱりしっかりと捕まえなおしたならば。

「ようし、それじゃあ、いくぞー。
 今度は、誤解だなんだいわせねエかんなー。」

フキの葉を広げながら、上機嫌に笑い、宿へと向かう道を歩いてく

エミリオン > 「暴れるもんっ、これ、誘拐!!」

(ギャーギャー喚くしかできないので、暴れるのは諦めて。体力を使うのはやめておこうとでも思ったのか)

「…絶対認めない。違う…」

(最後にそんな小言をいったが雨で聞こえなかったかもしれない。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエミリオンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にクウさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からクウさんが去りました。