2017/12/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区・公園」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 広場よりは、人が憩うのに適した環境。
歩くに疲れた人々も思い思いに休憩をとることができるこの公園。
通りから少し外れにあるここは、年の瀬の祭りで賑わう王都平民地区の穴場であった。
少年は長椅子に座り、一息ついていた。
「あと一日…」
今日がおわれば、明日には依頼達成。
結構な報酬が手に入る。簡単だと思っていたが、ただ酒を試飲するだけという5日間は
波乱に満ちていたような気がしないでもない。
報酬が手に入ったら、どうするか。ひとまず恩返しでもするか…。
新しく買った紐付き財布を握りしめ頷く。
■ブレイド > 今日のぶんの食事は終えて、今は休憩時間。
風は多少冷たいものの、喧騒から外れたこの場所を吹くそれは心地よい。
冬の空らしく、高くすんだ青空を見上げつつ、差し込む陽の光に目を細める。
「くぁ…あふ……」
人がいないのをいいことに、大きなあくび。
絶好に昼寝日和ではあるが、仮にも冬だし、何しろ寝たら仕事の再会までには起きれないだろう。
我慢我慢。
■ブレイド > こうやってのんびりしているのは、わりと嫌いじゃない。
人の声が少し遠くに聞こえる。
冬じゃなく春ならばもっとよかったが、この際贅沢は言わない。
冬だからこそ日差しの暖かさは感じやすいし、この時期だからこそ、ここいらは閑散としているのだから
むしろ、今だからちょうどいいというべきか。
■ブレイド > 純粋に『友人』と言える存在はいることはいるが、正直少ない。
故郷の里ならば、そう言えるものもいたが。
王都にでてからも、様々な人達と出会ってきたし、良い関係も多い。
それはそれとして、独りのんびりと体を休め
時間の過ぎゆくままにぼーっとしている時間。
それはそれでいいものだ。
「ふいぃ…」
大きく深呼吸。冷えた空気が身体に満ちれば、少し目がさめるような気持ち。
■ブレイド > さすがに人気はないと言っても屋外。
フードを取ることはできないが、それでも大きく伸びをして
フードの中で耳をぱたりと動かす。
前にフードの中の耳の動きのせいでミレー族だとバレたこともあり
最近はずっと耳を伏せているのだが、意外と神経を使う。
「んく…帰ったらちょっと揉むか…」
頭に手をのせ、フードの上から耳のある辺りを軽く撫でる。
最近買った厚手のフードのおかげで目立ちはしないだろうが…。
■ブレイド > 「ん、ぅーーーーっ……」
立ち上がり、体を伸ばして軽くストレッチ。
そろそろ行こう。酒気も抜けたし、太陽の高さも頃合いだ。
最後に大きく息をついて、通りの方へと歩きだす。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・公園」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > この季節になるとお酒を飲む人が増える。飲む人が増えると犯罪も増える。そこで、人手の足りない衛兵詰所から冒険者ギルドへ衛兵募集がかかった。物珍しさでその募集に応募した、その半日後……。
「このあたりも異常なし……と。
歩いてるだけでお金貰えるなんて、楽なお仕事だなあ」
急あつらえの制服。誰か女性の衛兵が着用していたらしいその服はサイズがぶかぶかで、袖の手先や裾がだいぶ余っている。服に着られるよな格好で歩く遊牧民は、その身分を示す槍を片手に、もう片手にカンテラを持って夜の平民地区を見回り中。路地の角を曲がり。
■タピオカ > どこか遠くで野良犬が吠える。がさがさ、重いコートの衣擦れをさせて大きな荷物を背負った男が足早に歩いて行く。寒空の夜は澄んでいて、星がよく見える。遅い夕食のスープが鍋の中で煮えるよな良い匂いがする。営業時間を過ぎた商店の軒先で丸まっている猫が居る。酔っ払って音痴もたいがい酷い歌声と、仕方なしにやってる感じの手拍子。普段出歩かない時間の平民地区は、自分の知っている場所とは何か違う気がする。
そんな小さな発見をしつつも、定められた時間まで見回りを続け。
詰め所から聞かされていたような暴行事件やいさかいが無かった事に感謝しつつ。翌日の昼に報酬を受取るのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタピオカさんが去りました。