2017/12/17 のログ
■チルユキ > 腹が満たされた夜に後は寝床を見付けて眠るだけ。
ちらちらと舞い落ちる雪に唇開けて食べる素振りをしていたが。
何時もはもう少し賑わっているような気がする酒場の閑散っぷりに道を行く足が止まる。
――注文を受けた店の主人は、「お客さんが景気よく楽しんでくれれば、百人力ですよ」等返しながら、やはり客が少ない故の素早さで、注文を受けた酒と、つまみの芋揚げをオマケにつけてカウンターへ戻っていく。
―――――ぺたり、と。酒場の窓に掌を付けて、男の前に置かれた酒と芋揚げを凝視する、通行人の鬼一人。
■イグナス > こういうときは、人の少なさを祝えて良い。
さっと素早くやってきた酒とおまけのつまみにさっそく手を伸ばした、そのときに。
「―――――は。」
じ、っと視線を、正確には食料の方へと向けられてるそれにぱちくり瞬き。
物乞いだとか腹を減らした子供、という風情でも、年齢でもない。
じっと見られて、だけどもそれじゃあ、やりにくい。少し迷って、ああ、と呻いた後に窓を開けた。
「なあ、おい。そんなとこで見られてッとやりにくいだろ。
腹減ってンなら、中入って来いよ、寒いだろ、外。」
むしろこっちが寒いんだ、と言いたげな僅かな客の視線は無視しつつ。
言い切ったならば、入ってくるならよし、そうでないならそれはそれとぱたり、男は窓を閉めなおした。
■チルユキ > あ、という貌をする。
芋揚げと酒の行方を凝視していたら、持ち主が窓に近づいてくる。
観客の視線を一身に受けているだろう背が、高い。影の中に隠れてしまえそうだった。
硝子玉のような双眸が丸々と見開かれて見上げていく。
開かれた窓から室内の温かな空気が流れ出てくれば、凍えていたとふと自覚した。
「……つい…………。金、余り持っていない。栄養にならないし、食い逃げに、なる。………けど」
気になる。ぐずぐずしていたら、窓が閉じられた。また、室内と空気が遮られて寒い。ぺたりと窓硝子に手形をつける。――――窓を開けて、窓枠を乗り越え―――やりかけるが、其処から入らないだけの理性はあった。
きょろと見回して、窓から消える。ギィと軋む扉を押し開けて男が座るテーブルに歩み寄る。
「奢って。」 強請った。
■イグナス > 「やかましい、良いから早く。空けてたら寒いんだ。」
問答をするつもりはないとばかりに言い切れば、またイスの方へと戻る。
もぐり、口に運ぶツマミはなかなか良い味だ。
ついでに暖炉の熱と酒がエールがあるならば、寒さも気にならない。
寒いからって今日ここに来てない連中は、損をしているやつらだ。
そんなことを思考する間に――開かれる扉と、やってくる女性。
そして目の前にまで歩み寄ってくるならば、
「―――………。」
ねだる言葉に、ぱちくりと瞬きした。
金は持ってないといっていたか、確か食い逃げがどうとか。
入ってきたならどうやって食べるつもりかとも思ったら、そうきたか。
少しだけ驚いたけれどすぐに、にんまりと笑って。
「良いぞ。ほら、すわれ。」
何、誘った手前というやつだ。ばんばん、と乱暴に傍らの椅子を叩いて座るを促して。
後、大声で酒場の親父に、適当に、たくさんもってこい、と声を張り上げた。ついでに酒も追加で。
■チルユキ > 「開けたのはお前だ…!? は、早く…って…」
素で小さい声が男に届いたか如何か。
驚きから、笑みに変わる男の口元をじっと見て、
強請った此方が驚いて目を見開く
「有難う、…気前が、良いね。いい収入が、あったの」
びりびり。床も一緒に振動するような気さえした。
勧めて貰った椅子を引いて腰を下ろす。
少しだけ落ち着かない。酒場に入ったのはいったいいつ振りか、年単位で空いているのは屹度間違いない、だろう。
暖炉のぬくもりに蕩けそうになる。辛うじてまともに座ってる態
「…あの。あんまり多くは、食べな……」
酒場の親父の威勢の良い返事が語尾にがっつり被さった、
■イグナス > 彼女の反論が届く前にばたん、と閉じられている窓。
ようやっと中に入ってきて、なんだかんだと奢ることに。
でもそれはそれとして、決まったことには満足そうだ。ぐびー、と大ジョッキの中身を喉に流し込んで。
けふり。
「んー?んー、そうだなあ、ぼちぼち。
だけどあンま気持ちい稼ぎじゃあねエからな、ぱあっと使うにゃ問題ないんだよ。」
男のジョッキがでかいから、ごとん、と置いた音も大きかった。
ふむ、と改めて彼女を見下ろす。やっぱり言葉は半端にしか聞かぬままに。
「ちっこいなあ。まあ、よく食べろ、食べろ。今日は遠慮しなくていいぞう。
なあ、オヤジ、いいからたっぷり出して来いって。腐らせるよっかマシだろ。」
酒場の親父に声を掛けつつ、割と際限なしに注文を。
あっちはあっちで暇してた上にアテのない食材もあったもんだから、これ幸いにどかどかと。
気付けば机の上は、なんとも豪華な食事の山だ。それを前に、ほら喰え良し喰え、といった有様で。
ついでに酒も飲めと、同じような大サイズのジョッキをごとんと押し付けたり。
■チルユキ > 「ふうん、どんな、仕事」
後味が悪かったんだろうか。テーブルの振動が、乗せた手に伝わってくる。
「そんなにちっこい方じゃあ、無いと思う。お前の背は、…とびぬけて大きいけど。
あの、…注文しても、余らせたら、もったいな……」
言葉が一寸とろい。
魚類を素揚げしてパリパリの皮に包んだものや、野菜をぶつ切りにして煮込んだもの
主食から副菜まで所せましと並べられ、量の豪華さにちかちかと目眩すらしそうになる。
人の血を貰い、適当な塒にて野宿、が日常の身にはいっそこれが夢なんじゃないかと思えてくる勢い。
手を無造作に伸ばし――――抓もうとするのは男の頬。
「夢………? 頂き、ます」
食べ物に口を付けるより先にそんなことしてたらジョッキが目の前に。
特に興味を惹かれたのは酒の方だったため、目が少し輝いた。
頬を摘みに行ってるのと逆の手で器用にジョッキを掴み、口を付けた。一口、二口三口。
■イグナス > 「――傭兵。戦争の手伝いだな。
……戦いが嫌でも殺しが嫌でもねンだが、弱いモン虐めの殺しはな。」
それでもせねばならんのが、戦争だとかいうやつなのだけど。
やれやれと、少しだけ陰鬱げにため息をついて、振り払うように、ぶちりっとでっかい鶏肉から肉をむしり食べる。
「っくく、そりゃそうだ。俺は大抵のやつよっかでかいけどな。
――あほ、余るわけないだろこれくらいで。」
むしろ彼女が全然食べなかったとしても余りはしない、そんな物言いだ。
実際男の食べるペースは速くて、むしゃ、ぼり、ばく、とひとさら、ふたさら。どんどん消えてく。
からん。奇麗に肉を剥ぎ取られた骨が、空のお皿の上に落とされた。
それで次をまた食べようとする、が。
「……イヤ夢か確かめたいなら自分のほっぺ摘まむもんだろ、なあ。」
あっさりとほっぺつねられつつ、半目で文句。
それでも食事に手を付け始めるのならば満足げ。にま、と口元笑みに。
てい、と片手でほっぺから指先を振り払ったならば、こっちもぐびぐび、酒を喉に流し込み始めた。
だれかとこういう風に酒を飲むのは久しい、なかなか楽しいものだと。ペースも早まり。
■チルユキ > 「どう違う、の。命を毟り取ることには変わりがない、でしょう」
殺しも、支配も、己がわざわざするほど興味が無いが。
命の価値については人間とはかけ離れがちに。
肉を食いちぎる様は、其の侭男の振るう、割り切れなさにも見えた。
「全部食べられそう…だ…」
ぺん、と指が頬から払われた。少しそこに留まろうとしたのがが割合あっさりと。
手持無沙汰になりかけた手がジョッキを包み
「自分の頬を抓んだら痛いから、お前の頬を抓む」
最初は舐める程度の傾け方だったジョッキが大きく揺れる。ぐびぐびぐび。
「抓んだ時の反応が面白そうだったから、お前の頬を抓みたい」
たん、とジョッキをテーブルの上に置く。次のジョッキに手を伸ばす
「からだがかたそうだったから、頬も固いのかなあと思って………。」
男が平らげた皿を、暇を持て余した店主が片づけていく。あいたスペースにぺたりと上半身を伏す。
手の中のジョッキは二つ目も空に。もう一つを探して
「おかわりー。」
■イグナス > 「命を毟り取る、側の心持の問題だ。正道じゃあねンだ。
――ま、なんだ。要するに弱いものイジメはつまンねエってことだよ。」
若干茶化すような物言い。戦慣れもしていそうな男で、けれどもそれはそれとしての意思はある様。
またぶち、ぶち、肉を剥いで、次の肉。この巨躯を維持する意味でもあるだろう。
たっぷり食べるし、たっぷり飲む。それはもう、がつがつと。
全部食べれそうって言葉に、当たり前よ、と言わんばかりにふふんと鼻を鳴らして。
「意味がわかンねえ。――ほっぺはともかく、やわっこくはねェなあ。
ほれ、……たぶん巨人のほうの性質なンだろうけど、割と硬い。」
ほっぺはともかくとして、ぐいと腕を伸ばして見せる。
ジョッキを一度おいて己でぐにとつまんで見せた。
筋肉もしっかりとあるけれど、それ以上になかなか硬質な雰囲気の肌。
金属とは言わぬけれど、刃物に対しても丈夫そうだった。
――案外飲むペースが速い。負けじとこっちも。
「おかわり。…あ、それとさっきの鶏肉のやつも一個。…なに、もう無い?
ンじゃあ、豚のほら、あれ、煮たやつ。味噌ベースの。あれも。」
■チルユキ > 「戦争よりも、個別の依頼が向いていそうだね……。こころと違うことをするのは、ややこしいよ…」
一方的な屠りよりも、理由等見定め選ぶことが出来るなら、そういう類の仕事。
戦争ならば屹度否応なしだ。
殆ど本能だけで生きているような鬼がぽそぽそと。
案外アルコールに強くなかったようで、酒場の隅っこでくだをまくような態になってしまう。
「鍛え上げた人でも 目玉はやわっこいでしょう…? んー」
示されると、さわって確かめるとばかり手を伸ばす。
何時もより大分あたたかくなっている指先が腕の質感をぺたぺたと触る。
温かな岩を触っているような感触がして、皮膚の表面を一寸抓もうとしてみる
少し身を起こしてジョッキの四杯目を呑み込み
――――ぺたん、とテーブルに今度こそ伏してしまう。
そして物も言わずに、すとんと眠った。
酒場の親父に交渉して身を置かせてもらうか
外に蹴り出すか その他かの選択肢が 何故か男のもとにというとばっちり。
■イグナス > 「オカネなかったからなァ。
いやもう、己の信念より金、せちがらい。」
うんうん、と酒が入ってちょっと気分が良くなってきたか。
ごはんも入って暖炉の熱もあって、話し相手もいる。
ともなればちょっとばかしうつうつとした気持ちも吹っ飛んでご機嫌のよう。
ぐびー、ってまだたっぷりの飲んでいたけど、先にダウン気味の彼女に、ククと一つ笑い。
「実は割と目も硬いんだな、コレが。正確には被膜がちょい硬いンだけども。
――おう、ほれほれ、触ってみろ、みろ。」
ぺたりと触れられれば、確かに硬い。
温かい岩、摘ままれれば、でもぐにょと伸びた。
硬質だけど柔らかい、相反するものでできているような肌だった。
で、好きに触らせていたら。
「………いやおまえな。」
ぼそりとしたツッコミも聞く相手はいなかった。
仕方あるまい、寝入った彼女は2Fに部屋でも借りて放り込もう。
奢るのは飯代だけのつもりだったんだがなあ、ってひとりごちたとて誰も聞いておらず。
ひとまずはしばし、もしゃもしゃ、と残りの食事を、でっかい胃袋にかっ込んでいき――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からチルユキさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクウさんが現れました。
■クウ > 平民地区の一角にある酒場の一つ、賑わいを見せる店内でベテランのウェイトレスに混じり給仕をする新人の姿。
不慣れな動きで注文を受ければそれを運び、時折に客にぶつかったりしては謝り、セクハラを受ければトレイで問答無用でぶん殴って叱られたりとして。
そんなこんなで業務を行いながらもパタパタと店内を歩き回り。
一つのテーブルに注文を届け終えれば次はどこかなと店内に視線を巡らせて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクウさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルーカスさんが現れました。
■ルーカス > この街にやってきて最初に入った酒場。
賑わいが大きな店を選んだ訳だが賑やかな客層と見ていて目の保養になるようなウェイトレス。
これは当たりを引いたと見れば早速開いた席に腰を落として注文を頼む。
簡単な串焼きと酒を頼めば暖炉が置かれる方に足をを向けて。
「やっと一息つける。寒い中歩くのはもう勘弁だ」
冷えた末端から暖炉の熱でゆっくりと料理が来るまでの間と手足を温める。
■ルーカス > 「お、やっと来た。そんじゃいただきますか」
脚からじんわりと温まった頃に運ばれてきた注文。
早速酒を一口の飲めば料理に手を伸ばして食べ。
その美味しさに舌包みを打ちながらゆっくりと味わう。
■ルーカス > 「そんじゃごちそうさん」
ゆっくりと料理と酒を平らげてしまえば代金を支払い。
夜の街へと繰り出していく…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルーカスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にボブさんが現れました。
■ボブ > (一軒の酒場で軽く一杯引っ掛けた後、その酒場を出て酔い覚ましがてらに冬の冷たい風が吹きすさむ街の道を歩き、
次なる飲みの場…酒場を捜してうろついている褐色の肌の男)
「ふぅ~~、やっぱり風が冷たいな。酒が入って身体が火照っていたが、外に出ると少し酒が抜けてくるな」
(コートのポケットに両手を突っ込みながら、肩を竦め気味にしながら夜の街の道を歩いていて)