2017/11/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にゼナさんが現れました。
■ゼナ > 「いらっしゃいませ~♪ はい、3名様ですねっ。 それではこちらのテーブルにどうぞ~。 ご注文お決まりになりましたらお呼びくださいませっ♪」
貧困な農村などではこうは行かぬだろうが、稼ぎの多い王都においては平民であっても昼食を取る者が多く、味と量に定評のあるこの店は旅人や肉体労働者、商人や家族連れなど、雑多な客で戦場の如き賑わいを見せていた。
そんな喧騒の中、両手に山と料理の皿を満載し、すいすいと危なげなく人波を泳ぎ、新たに入店した客の案内も愛想よくこなすウェイトレス。
年の頃は成人を迎えてしばらく経った、まさに食べごろな18歳。
扇情的なデザインの衣装にむっちりと強調された豊乳は、健康的な小麦肌に薄く浮かべた珠の汗を深い谷間に伝わせて、若い娘のフェロモンを周囲に惜しげもなく香らせる。
丈の短いスカートから露出した太腿は、柔肉に食い込むストッキングにてむっちりとした印象を強め、純白レースの精緻な飾りと小麦肌とのコントラストでフェティシズム溢れる色気を振りまいていた。
そんな娘の首の上、活動的に揺れる金の短髪に彩られた笑顔もまた、ぱっちりと大きな蒼眼の印象的な愛嬌たっぷりな物ともなれば、男性客の、時には女性客の目にも止まってあれこれとちょっかいを掛けられるのも宿命である。
「ひぁんっ、ちょ、お、お客様っ、わたしのお尻はおさわり禁止ですっ、そ、そういうお仕事は受け付けておりませんので……って、やぁぁあんっ、ちょ、ちょっと、スカートめくるのはダメっ、ダメですぅっ!」
なでりとスカート越しに尻を撫でられ、赤く染まった顔をスケベな中年客へと向ければ、突き出したお尻の先にいた子供にぺろんとスカートを捲られて、ガーターストッキングと揃いのデザインの純白ショーツに包まれた尻肉が衆目に晒される。
■ゼナ > 客席の合間の狭い空間、丸いお尻を振って悪ガキのスカートめくりから逃れようとするものの、意外なしつこさを発揮する少年は、ウェディングベールを捧げ持つベールボーイの様についてきて、ゼナのパンツを晒し者にし続ける。
スカートを下ろしたくとも料理で塞がった両手ではいかんともしがたく、ゼナは真っ赤な顔でぷりんっとしたお尻を晒したまま、配膳を優先することにした。
「―――ぉ、お待っ、お待たせ、しましたぁっ。こちら、白身魚のムニエルのホワイトソース掛けと、魚介とほうれん草のパスタでございますっ。」
純白ショーツの食い込む股の切れ込みに、無遠慮に向けられる卑猥な視線。
林檎の様に頬を染めたまま、しかし、若干強張り気味の笑顔は維持したままで、丁寧に配膳をこなすプロ意識。
空いた片手で大慌てにスカートを押さえつける頃には、悪戯坊主はしゃがみ込んでテーブルの下に退避済み。
くすくす笑いを零す周囲には、たっぷり数秒の間下着とお尻を晒す無様を見られた後である。
ぬぐぐぐぐ…っといたたまれない気恥ずかしさに表情を歪めるも、厨房からの威勢の良い声音を聞けばいつまでも佇んではいられない。
羞恥の尻尾を振り切って、逆手の料理も手際よく配膳し、帰り道には空の皿を回収し、小走りの挙動で豊乳をたわませながら厨房カウンターへと舞い戻る。
『お疲れ様。』『大変だったねぇ。』なんて声を掛けてくれる同僚達に、困った様な笑顔を向けて、新たに出てきた大皿を片腕に4枚も5枚も器用に並べて再び戦場へ。
■ゼナ > そんな修羅場が落ち着いたのは、それからたっぷり一刻半も経った頃。
合戦場じみて殺気立っていた厨房も、夕食の仕込みまでの僅かな休憩時間でまかないを取り、ぐったりと疲れ切ったウェイトレス達も、入り口から見られる事のないカウンター席にて突っ伏している。
そんな中、幾多の客の暴虐なるセクハラに晒され続けたウェイトレスはと言えば
「―――ふぅ……、今日もようやく落ち着きました、よね? それじゃあマスター、わたし、ちょっと買い出しに行ってきますっ。 買い出しメモは……あ、こちらですね。 はい、大丈夫です、今日も一人で問題ありませんので、みなさんは休憩なさっていてくださいっ。」
額に浮いた汗をハンカチで軽く押さえ、エプロンを解きつつ快活に申し出る。
疲れ知らずのタフネスぶりに、他のウェイトレス達が驚きと感謝の混ざった視線を向けるのに、にっこり笑って頭を下げると、金髪と小麦肌の残像を残して軽やかに店を出る。
「ん……、今日はお魚の注文が多いのね。じゃあ、お野菜、お肉、お魚の順番で市場を回って……あ、ハーブも少し仕入れておいた方がいいかも。コックさんがそろそろ足りなくなるって言ってたし。」
呟きと共に歩む背筋はぴんと伸び、柳腰を揺らして進める脚線に疲れは無い。
過酷な峠越えを終えた直後に襲い掛かってくる追い剥ぎの集団を蹴散らすなんて事も少なくない、冒険者としての日々を日常としていたゼナである。
この程度の労働は心地よい火照りを生むレクリエーションの様な物なのだ。
苛烈なセクハラ攻撃だって、多少胸やらお尻やら触られる程度の物。
恥ずかしくはあるけれど、何が減ると言った物でもないのだから問題ない。
「よぉし、今日もまだまだ稼ぐぞぉ~っ!」
むんっと小さく握った拳で気合を入れて、本職戦士のウェイトレスは市場の人混みにその身を滑り込ませるのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からゼナさんが去りました。