2017/10/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にジェイルさんが現れました。
ジェイル > 久しぶりに訪れる行きつけの酒場。
狭い入り口を入れば、殆ど互いに顔は覚えた常連たちの視線が一斉に向けられる。
それもそうだろう、先日ここで酔っ払いに絡まれて大変な目に遭って以来顔を出していなかったのだ。
店員の一人が駆け寄ってきて、心配する言葉をかけてくれる。

「ああ…すまんな、あの時は騒がせて」

何でもない風を装いながら、軽く店内を見回して…
向かったのはお気に入りのはずの壁際のテーブルでは無く、カウンターの一番隅。
カウンターの上にはグラスが吊るされ、わざと裸のまま使われている吊り電球がヴィンテージ感を出している。
そんな席で一人、物憂げに頬杖を付く女。
絵にはなっているかもしれないが、先日のこともあってか近づいてくる者はおらず。

「…ああ。いつものでいい。」

唯一彼女に近づく男性店員が近づけば、お決まりの注文を口にした。

ジェイル > いつもと違う位置にいるからだろうか。
店自体の居心地はいいはずなのに、妙に居心地が悪い。
店中からちらちらと視線が向けられるからだということにはすぐに気がついた。
あの後、どうやって帰ったのか実際良く覚えていない。
もしかしたら2次災害があったのだろうか。
そんな疑いが浮かべば余計にイライラもしようというものだ。

ジェイル > 流石にまだ早すぎたか。
そう判断すれば、カウンター越しに出てきた注文の品をいつもよりも早いペースで口の中へと消していって。

「…すまんな、もう少し落ち着いてからまたゆっくり来る。」

店主に小さくそう告げると、勘定を置き。
事情を知る客達の視線を背中で受け止めながら、店を後にした。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からジェイルさんが去りました。