2017/10/10 のログ
ウォーターホース > (すぐに言えないと前提しておきながら、次の言葉で大体は明かしてしまっている現実。二つの違いに気が付かなかったくらいには、肌の一寸先でアリアを奏でるような相手に動転させられていた。)
その通りよ。
(サイズオーバーのことを目の前にいる人にどこまで話してよいものやら、お喋りが過ぎて人が気分を害するかどうか、そこまでの見当はつけられずにそこでいったん言葉を切り。胸からまっすぐに下りる視線が伝った瞬間に臍へきゅっと力が入って。唇は柔らかい輪郭を描いてどうしたものやらと、薄開きとなっている。)
治療を少しでもしてくれたら差し上げるわ。少ないけれど。
(見ていることが診察という考えは世間知らずの己にはこの状況でまだ浮かばず。両手塞がりなのが解けるなら万歳である。両手が動くようになったからといって何をするべきか考えがあるのでもなかったが。恥ずかしいとの考えは裸で生活する普段からあまりないものの、近くにいる人から急にじろじろ見始めたので、頭の中心に水に富む血が上ってそれが小さく弾けたように水棲の小脳に冷やっこい水がじわじわと裾を広げる感覚が齎される。放恣に開いた口から漏れる言葉はなかったが。)

ミレイ > ……品物より欲しいもの、目の前にある……けど……“今”だと色々と不都合がありそうかなぁ……
(言いつつも己の手は彼女の肌を暴き行く。流石に可憐な少女の、それも未成熟にも見える肌となれば通行人からの視線は避けられないだろう。それでも、迂闊に近寄ろうとする者が居れば己が振り向き、軽く殺気の混ざった視線で一瞥―――……それを繰り返すうちに近寄る物好きは減り、代償として好奇の視線は一際強い代物が混ざる事だろう)
じゃぁ、そだなぁ……ね、普段の寝床とか、良く居そうな場所とか教えてくれたら……今度、逢いに行くよ?その手荷物がもし重かったり辛かったりなら遠慮なく貰っちゃうけど
(言う間にも単に肌を露出させた、では終わらせるには無防備さも相まって彼女そのものに興味が沸いたのだ。裸身前面を晒させると蛮行の指は一度引っ込みマントの内側を漁る……のだが視線は手元を見る事はなく、先程は見そびれた胸の頂から、おそらく“問題点”となっているのだろう無毛の恥丘までを眺め愛でる始末。……恥丘の側は秘裂へ降り注ぐ視線のうち何割かは本題であるところの負傷を探りながらなのだが)
えーっとソレ系のだと……これ、がいいかな?……首の方は治りかけてるみたいだけど……塗っておく?
(取り出した代物は主に裂傷に効く類の軟膏瓶。応急処置も兼ねるために一回分を一瓶に纏めた代物で、霊薬の類が主成分。魔法のような即効性にこそ欠けるが一晩、十分に休息をすれば少なくとも傷が再び広がるようなコトにはならないだろう)

ウォーターホース > (夜の帳に金紗を掃いたような、一般人が殆どの通りで絵画に顕すような空気の流れを感じ取って鼻先をスンと鳴らし。好奇の視線が飛び交うさなかでそれらは必ずしも己だけに向けられたものではない。もう一人の少女が見せる殺気とも呼べる強い眼差しに心を射抜かれる者も少なからずいることは確かで。)
―――…ん。
(ちょっと不機嫌に眉をひそめながら、喉の奥で小さく曇る声。服が直されるとさっきの一巡は己から遠のいて。さきまでとはまた違った風に眺める少女の視線の矛先を探るように覗き見て。下腹の丘に外から見える傷はほぼない。まっすぐ縦に割れた目を刻む、そこは周囲の肌よりも濃い緑色に苔生して。)
お薬…?それはとても、ありがとう。宝物はあなたにあげるわ。
(手は受け取るまで不自由だったから、体ごと前傾させて頬にキスをして。)

ミレイ > ……うん?―――……服、そのままがよかった?それとも……居場所と名前は、教えるの、いや?
(声音に向けては疑問げな声色を、先程とは逆側に首を傾ける形で問いかけた。それが最後の一押しでもあったのかフードはするりと後頭部のラインを辿る形で背の側へと垂れ、紫がかった髪がすっかり覗く事になるだろう。とはいえ……苔、となれば彼女の手当て手段がそちらに傾くモノだったのか、ソレとも、の疑問は残った侭だった。……が、それよりも、と、魅力的な半裸風景の方が役得と思ってしまうあたりはゲンキンなものだろう)
そ、おくすりだよ、傷にすっごく効くの。……材料は……って、これもむつかしい話になっちゃうね
(頬への口付けにくすぐったそうにしつつ、前傾が戻らぬうちに己も彼女の頬に、あわよくば唇間近にキスを返そうとの目算だ。薬を手渡すにも荷物が嵩張るだろうと先に受け取り、それを一度、地面に置く。そうして己の手もあけると小瓶を彼女の手に握らせるつもりだ)
あ、そだ、先にボクの名前を教えておくね、ボクはミレイ。……この街の中なら、あちこち散歩してるし、外にも行くよ

ウォーターホース > 探そうとしなくても、そう言われて目はあなたを探しているから、縁があったら会えるわ。
(基本的には細やかに言葉を操ってみせる人間とは頭の構造が違い、基本的に簡単な言葉しか覚えない水の生き物はそれらを口に出して言うのに、躊躇こそないにすれ難しさを感じている様子で。少女が力を抜くとおのずから重力に従い垂れて戻ってきた単純構造の布をとても簡単に直して。長い髪が服の中にしめたとばかり忍び込むが気が付いていないのか気にした様子はない。)
ありがとう。こんなところで良い人に巡り会えて嬉しいわ。
(もう一度、お礼を言って。キスを受け取って目を少し俯けてはにかむように、心地良さげに細めて。握った小瓶を一生懸命手の中に仕舞い、ギュッと握って離さないようにして。)
わたしは、ウォーターホース。とても歩くのが好きな人なのね。

ミレイ > ……そぉ?だったら“また逢える”のを愉しみにしちゃおーっと
(彼女が言うならば、おそらくは縁も廻ってくるだろう。そんな楽観半分……先程は見るだけに留まった裸身への劣情半分、にんまりと緩めた唇のままで頷き。口付けを返したその間合いで)
“塗りにくい場所”でも、きちんと指で塗ってあげるほうが効きが早いよ?おくすりそのものが、すごーくヌルヌルしてるから指でもそんなに痛くないと思うし
(ここで己が塗る側に回れば、仮にも負傷者を前にしても自制できる自信など微塵もなかった。ならば、と、傍目には自慰めいて見えかねない“処方”を囁き込む事として)
いちおう、その瓶ひとつで一回分だけど、面積が少なかったり傷がそこまで深くなかったら、寝る前と、起きた後の2回にわけてーってしても、寝る間に塞がってきた傷の上におくすりが乗って、もっと治りがよくなるの。
―――さ、それじゃあ……って、よくなったわけじゃないんだから休む場所までいかなきゃ、かぁ……どこか送って行く?
(何せ、この場で実に美味しそうな肌を衆目に晒させたのだ。己の殺気で怯んだにせよ彼女一人ならばあるいは、なんて企てるものが居てもおかしくはないだろうと思っての事。言いつつこちらも移動準備とばかりに貰った品をひょいと―――見た目の細腕には似合わぬ力で持ち上げて)

ウォーターホース > ええ。わたしも、楽しみに。
(口の両端を緩く上げて目をゆったり細め微笑んで。楽しみを後先に回すことの喜びが、今はまだ手が届きにくいものの、実感を形で受け取るのを待ち侘びることは退屈しないことだろう。)
わかった。届きにくいところまで指で塗るわ。頑張ってヌルヌルさせる。
(躊躇うことなく頷いて、根はとても素直で言われた通りのことを守るつもりで言葉を模範にして復唱するみたいに。)
くわしく教えてくれてありがとう。あなたの説明はよくわかるわ。
(人の考えはつゆ知らず。心配をよそに、すぐにでも人に紛れ平気な顔で出歩いて行くつもりでいたから、誘いは意外だった。長い時間を夜中まで話しこんで今になってぐっと伸し掛かる疲労が、肩から背中から両足を重くして、しかしつい最初にもたれていた時よりかなり体力の回復はしている。冷や汗も今はなくしっとりと肌が湿っているのみで。)
一緒に行けるところまで。
(そう言うと小走りになりそうな空気で一歩目の足を繰り出したが、歩調を合わせて歩いて行くんだろう。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からウォーターホースさんが去りました。
ミレイ > ん、おっけー。それじゃあ、送っていくね?
(復唱の言葉に、いっそその風景を眺めてみたい、なんて思いはすれども先程の肌露出の覗き魔の一人でもあったのだろう者が勢いづいて振り向いて……それに気付いた己が睨むと、混ざる殺気に気がついたものなのかそそくさと立ち去ってしまった。―――となれば、一人でほうっておく危さも増すか―――もとより、今宵は散歩だったのだ。可愛らしい相手とならばその道行きも楽しいだろう。彼女が逗留先を定めているのであればその近くまで、町から出るのならば出口まで……時折下心の覗く声色や視線こそ混ざりはすれども、宣言通り今宵は送り届けるに留める事となる―――)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタイロンさんが現れました。
タイロン > 夕刻も迫る大通りは、それなりの人の数が歩いている。
道の端々には幾つかの屋台が並んでおり、腹が空く時間帯に客を呼び寄せようと香しい匂いを放っていた。
その店の一つ、安物だろうけれども強烈に空腹に訴える様な、濃いタレの匂いを帯びた肉串の屋台。
並ぶ程ではないけれど、先ほどからパラパラと人が来ては幾つか購入し歩きながら食べ始めて居る人が何人もいた。

「オーゥ…。ん、ンー……?」

軽装の身なれど、肌の色が明らかに浮いている一人が、それを遠目に眺め。
物欲しげな視線を向けると共に、ズボンのポケットをごそりと漁る。
取り出した硬貨は、それを購入して余りあるものであるのだが。
今一つ、値段と、購入の段取りが判らない。
直接店を構える店主に聞いても良いのだが、どうせならばと視線を周囲へと巡らせて。

「ハーイ、ちょと、スミマセン。教えて欲しいコト、アリマース。オケオケ?」

序に出会いを求めてという心算で、目に留まる女性に声をかけ。
ニコニコと笑顔一杯でカタコトな言葉。

タイロン > さて声をかけられた女性は、戸惑いながらも親切に応えてくれた模様。
買い方も教えてクダサイ、とそのまま流れで屋台へと。

問題なく購入を終えたなら、その安っぽい味に満足しながらもお礼を述べる。
折角なのでお話シマショー、とその親切なお心を引き留めて、さてさて、後は―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタイロンさんが去りました。