2017/09/28 のログ
ジェイル > 「だからと言って、私は裏切り者だぞ?
 まぁ、手柄になってはやらんがな」

自分なら喜んで捕まえる、と言いながら最後の一口を煽る。
感謝しろと言われれば、これが礼だなどと冗談めかして返して。

「なんだ、もうやったのか。
 余程指揮官が無能だったと見えるな」

人海戦術で想定以上の被害が出るなど、当て方を間違えるか相手の戦力を見誤るかくらいだろうと。
おかわりをオーダーしようとした矢先に先を越されれば、気怠げにテーブルに頬杖をついて。

「しかし、冒険者というのも思ったようにいかんものだな。
 朝から仕事の奪い合いをしないといけないとは」

ザイケル > 「俺の担当じゃないから放ってるだけだよ。
探してるやつは熱心にさがしてるぜ、今頃は貧民地区でも浚ってるだろうな。
追っての情報が欲しいなら売ってやるぞ?」

捕まえれば手柄にはなるだろうが女の逃げの上手さを知る身。
今ここで捕まえようとしても逃げられるのは判るだけに、礼だというエールを口にして。

「いや、人間の軍が一枚上手だったんだよ。
数で押して新兵器ってやつで逆にやられたそうだぞ」

そこは生き残った知り合いから聞いた話だと先に告げ、
人海戦術を新兵器の火力で押し切られたんだと肩を竦める。
けだるげに頬杖をつく女にエールを進めていく。

「ジェイルの腕なら指名依頼でもくるだろ?
腕は良いって噂は耳にしてるぞ」

どうなんだ?と笑みを見せて問いかけ。
正面から隣の席へと移動しようとする。

ジェイル > 「ご苦労なことだな。
 私があんな露骨に隠れますよーと言うような場所に隠れる必要があると思っているうちは見つけられんだろうさ」

そんな連中の情報なぞいらん、と手を軽く振ってみせる。
木を隠すなら森の中、女の考えはこちらの方なのだから。
万が一見つかった所で、物理的に捕まらない自信もある。

「新兵器。
 …よく考えるとどっちもどっちだな。
 住み分けてしまえば何の問題もなかろうに」

ふと極論に行き着いた。
そもそも争わなきゃいいじゃないかと。
もっともそれが出来ていたらこうなっていないのだが…。
進められた新しいエールを遠慮なく受け取ると、再び口をつけ。

「来ないことはないが、毎日毎日仕事できるほどは来ないからな。
 こうして暇を貪る日もある」

隣に来られても、特に拒むでもなく。
むしろ壁の方に寄って場所を空けてやる。

ザイケル > 「追手をやってるのは頭の固いのが多いんだよ。
だからあんないるはずのない場所を探してるんだよな。
俺が追手になったらすぐに見つけてやるから安心しときな」

断られればそりゃ残念と全く残念そうになく笑って返し。
あんな場所ほど探しやすく、人が多いほど探しにくいに気が付かない追手では女を捕まえるのは無理だろうと。
そんな連中では見つけたとしても結果は判り切り

「どっちかが新兵器や新戦術を出せば片方もだぞ。
そうだからあの砦で遊んでるんだろうな。
お互いにその意識がないなら無理だろ」

お互いがすみ分けるつもりがないから無理だろと言い切り。
もっともそれができないおかげでこうして仕事があるので困った顔になり。

「そんなもんんか。まあ、食うに困らない程度にあるならそれでよくないか?」

拒まれなければ遠慮なく隣に、女を壁に追いやるように座り。
エールを飲む女の様子を時折見てはエールを飲み進める。

ジェイル > 「それでよく追手が務まるものだ。
 そんな事を言っていると本当にそのうち回ってくるぞ?」

にやり、と笑いながら男を見上げて。
残り少なくなってきたつまみの皿を引き寄せると、生ハムを口に運んだ。

「完全なイタチごっこだな。
 もう放っておけばいいんじゃないか?」

こうなっているのではもう終わらないだろうと。
いつまででもお互い殴り合って遊んでいればいい、と他人事のように言って

「まぁな。
 宿もそこまで必要ではないが…人間のふりというのもなかなか面倒だ。」

人間には食事と睡眠が必要で、それには金が必要なわけで。
その金がなければ人間のふりもままならない。
時間を見ると、もう宿を探すのは大分厳しそうな時間になっていた。

ザイケル > 「追手を名乗り出てる連中は戦争で役に立たないくせに功名心だけのがほとんどだしな。
俺にその役が回ってきたら捕まえて従順になるまで可愛がってやるよ」

笑いながら見上げる女に笑い返して答え。
残り少ない生ハムを一つ口にしてエールを飲む。

「それに気が付いてるのと気が付いてないのが上でもめてる。
その内に別の奴らが横から割り込んで変わるんじゃないか?」

人間の国同士でも揉めてるだろと呆れて見せて。
他人事のようにいう女にそうだよなと相打ちを打って。

「そりゃ確かにな。でもまあ人間の振りは暇潰しにはなるだろ?」

何をするにも金はかかるが魔族にはない娯楽もあり。
そう言うのも悪くはないだろと、むしろ情報収集という名目でそれを楽しんでいる男。
時計見る女にどうした?と視線で問いかけて。

ジェイル > 「私は一攫千金の宝扱いか?
 なんだ、軍に突き出せばもっといい女をいくらでも貰えるんじゃないか?」

サキュバスとかいいのがたくさんいるだろう、とか口にして。
ちなみに私はしぶといぞ、とやはり口の端を吊り上げて挑発するように笑ってみせ

「まぁ、どうなった所で私は戻るつもりはないがな。
 お使いにはもう飽きた」

国の道具のままで生き続けるなんてごめんだ、と。
軍人にあるまじき思考だが、そもそもまず軍人に向いていなかったのだろう。

「まぁな。
 人間の食事というのもなかなか悪くはないしな」

服のセンスもそれなりだ、とか。
何だかんだお洒落と食事が好きなあたりは女性である。

「ああ…いや。
 特に決まった宿を取っていないからな、宿を探さないといけないんだが…流石に埋まりきったかと思ってな」

普通の宿ではない宿なら空いているんだろうが、と何の気なしに付け加えた

ザイケル > 「捕まえればそれなりな報酬があるからな、追手にはそうなんだろうな。
突き出してもらえる女はな…」

サキュバスは面倒なんだよと経験でもあるように肩を落とし。
挑発するように笑う女に、だからこそだと楽し気に笑い。

「別に戻れって言わないから安心しとけ。
ジェイルはつかいっ走りには向かないわな」

現状道具として生きているだけにその言葉は耳に痛く。
そもそもそれならなんで一時でも軍に居たんだと突っ込みそうになり。

「だろ?人間の食事はうまいもんが多いからな」

完全に職権乱用でそういう情報も集めている男。
もし機会があれば女にもおすすめの店を教えるかもしれず。

「そういう事か。そんならこれから宿にいくか」

女の言葉に少し考え、それなら普通でない宿に行こうと肩に腕を回していく。

ジェイル > 「真面目に働けと言ってやれ。聞きやしないんだろうがな。
 なんだ、もう殺されかけたのか?」

くくっと面白そうに笑ってみせるその様子は既に大分酔っている。

「軍がもっと賢かったらやりがいもあったんだがな。
 まぁ…そっちのほうが大きいか」

ぼんやりと正面を見ながらそう漏らして。
食事のことにはうんうん、と相槌を打とうか。

「影になって休むのも味気ないからな…。
 ベッドというのもなかなか悪くない」

完全にそういう対象として今は見ていない上、警戒もしていないようすで。
されるままに肩に腕を回されれば上半身を起こした

ザイケル > 「働くようなのが追手なんかしてるかって。
いんや、ヤりすぎて逃げられたんだよな」

酔ってやがるなとその様子に、どうせ忘れるだろうと教えて。

「軍なんてのはえらいさんの玩具みたいなもんだよ」

ぼんやりとしている姿に大丈夫かと顔の前で手を振り。
未だに軍に入るは仕事は半ば趣味になっている男で。

「ベッドは人間の街にいるなら使いたいもんだ。
アレで寝ると色々と楽だからな」

対象と見られていないのか無警戒な様子の女。
それならと肩を組んだままテーブルに代金を置き、
女が抵抗しなければそういう宿に連れ込んでいくことに。

ジェイル > 「そんなにしたのか……」

ちょっと意外。という顔を向けた。
でも明日には忘れていそうだけれど。
続けて語られた言葉や、どちらが代金を払ったのか等はきっと記憶にはなく。
連れられるまま、夜の街に消えていく。
その後どうなったのかは、本人たちのみが知るところ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジェイルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からザイケルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区「冒険者酒場」」にミケ・ファムトさんが現れました。
ミケ・ファムト > 宅配を終え店の前に戻ってきた少年。
息が上がっているのは走って戻ってきた為。

「はぁ…はぁ…
ふぁぁ…流石に疲れたー。
でも治安の悪いところで怖かったー。」

今思いだしてもため息がこぼれる。
料金を受け取っていたところを見られていたせいか、戻ろうとした矢先の事。
囲まれそうになったために、その囲いが完成する前に少年は自慢の脚で駆け抜け、今この場所に。

「ちょっと息を整えてから…」
店の前、少年は荒い息を整え始める。
浅く、深く繰り返される呼吸。

ミケ・ファムト > 元々体を鍛えていた少年。
直に普段通り呼吸ができる様になれば、
店の扉を開ける。

「戻りましたー♪」

そして、カウンターへ戻ると受け取った代金を渡して、少年は代わりにタオルを受け取り汗を拭ってから。

前掛けをつけて今度は店に。

「いらっしゃいませー♪」

元気な声が冒険者たちの喧騒の中でも響き渡った。
そして少年は、注文を取ったり配膳したりと忙しく店を動き回る。

ミケ・ファムト > 自分よりも年上の女性の店員が、
時折冒険者と消えていけば不思議そうに首をかしげる。

だがそんな疑問もさておき、
目の前の仕事に集中してしまえば頭の片隅に。

男の子が好きな男の客に出会ったことがないのが、
少年にとって幸運である等という事は露とも知らず。

笑顔を振りまきながら注文を取り、エールやおいしそうな食事を配っていく。
少年はその美味しそうな匂いと、量にちょっと涎がこぼれそうになる。

ミケ・ファムト > いけないいけない…
少年はフルフルと首を振り。
雑念を払うと、配膳を終え一息。

店長に休憩していいと許可を貰えば、夕ご飯のサンドイッチと、ホットミルクを受け取り。店の外の路地へ。

手近な椅子に腰かけると、袋から取り出したサンドイッチ。
一口。
もぐもぐと食べ始める。

「美味しい。」
切れ端の肉が入っていればパンに少し染み込む肉汁。
いつの間にか幸せそうな表情をうかべた。

ミケ・ファムト > そんなことをよぎりながらもこの間
自分以外の人と食べた時のご飯の方が美味しかったなぁ等と考えつつ。

ふと村での生活を思い出しそうになる。
貧しかったが、穏やかな生活。
畑を耕したり、家畜の世話をしたり。
「兄ちゃんたちも出稼ぎって大変だったんだ…」
兄達の苦労に思いをはせながら、
未だ慣れない街での生活にため息と、じくじくとした痛みが胸を痛める…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区「冒険者酒場」」にラシェルさんが現れました。
ラシェル > 簡単な仕事のはずがギルドで手続きに手間取りこんな時間にとなり。
閉まる前に向かわなければと早足に最近常連になると決めた酒場への道を歩く。

酒場が見えて来、扉に手を伸ばそうとしたときに微かな声が聞こえ手を止め。
誰か…?と周囲を見回し路地を覗き込む。

「ミケ君?何をしているの?」

そこにいた先日に知り合った少年を見つければ思わず声をかけ。
周囲を見回してから路地へと足を踏み入れる。

ミケ・ファムト > 冒険者たちの集まる酒場の裏通り。
時折店員たちが休憩する場所にぽつんと佇む少年。

夜食のサンドイッチを時折口にしながら。
手の中のホットミルクをチビチビと味わっていた。

胸の痛みで滲みそうになる涙。

そんな時にかけられた声。
驚いたのか小さな体がびくっと揺れる。
一瞬顔を逸らして、前掛けで目のあたりをごしごし。

声の方へと顔を向ければ、見知った相手。
「ラシェルお姉さん? 今は休憩中だったんだ。」
恥ずかしいところを見られてしまったかもと思えば、
照れ笑いを浮かべてから歩み寄る相手に少年も近づき、

手を広げ相手を抱きしめようと。
「おかえりなさい。 ラシェルお姉さん。」

ラシェル > 食事を食べている少年の姿。
それが泣いているようにと見えて声をかけ。

声に驚いたのか身体を揺らし驚き、前掛けで顔を拭くのを見て。

「えぇ、私よ。休憩中だったのね」

こんな場所で休憩をしてるのかと路地に入ってつい見まわして。
大通りこそよく使うが路地はあまり気にしたことがないだけに興味本位で見て。

知った少年と言う事もあり警戒などもなく無防備。
気が付けば少年に抱きしめれられしまい。

「ただいま、ミケ君」

しかしそれも悪い気はせずに抱きしめ返し、
少年の顔を豊満な胸で受け止めて。