2017/09/19 のログ
■イグナス > 「はン。まあなあ、――。
確かにお嬢ちゃんみたいにちんまいのじゃ、絡まれて面倒か。」
これくらいのサイズ感になれば絡まれることはないし、絡まれたってむしろそれを楽しんでだってやるが。
彼女の場合はそうもいくまい、ようやくちょっと納得したように、そうか、と頷いた。
「いやあ、でもこれ結構腰にくるぞ…。
俺が腰に来る分のおすそ分け?だ。ウン、あれだ、まあ、適当な八つ当たり的な。」
物言いはだいぶ粗雑だった。適当感あふれる。
強める語尾に、けらけらと笑い。結局回避されたなら、残念、とばかりに肩を竦める。
掌わきわきしてて、いつでも次のチャンス7を狙ってそうでもあったが。
■レヴィ > 「絡まれる前に逃げるッスよ、殴り倒しても面倒ごとッス
それに酔っ払いが知った顔なら余計に面倒ッス」
冒険者としての仕事やその他のアルバイトもやるために変な所で知り合いが多く。
それゆえに酔っ払いが知り合いだと面倒だと肩を落として。
「男ならそのぐらい我慢するッス。腰は鍛えて損がないッスよ。
デカいッスからそれぐらいは我慢するッス。八つ当たりで頭を掴まれたらたまらないッスよ」
適当間の溢れる粗雑な言う事につい言葉が荒くなり。
伸ばされた手を回避して残念そうにする男に舌を出して。
しかし動く手にまた来そうだと警戒は解かずに。
■イグナス > 「おう、そりゃあめんどうくさい。
俺なんかだと、絡まれないかはったおすかのどっちかだから、楽なんだけどなー?」
そりゃあこっちだって人付き合いの一つや二つもあるけれど、腕っぷしで解決できる程度の自信はある。
体躯的もその自信を支えてる。
我慢しロッテ言葉には、ちぇーってそっぽを向いてみる。半分冗談めいてたけど。
「じゅーぶん鍛えてるって。むしろこれで腰痛めねェかのが、大事なんだけどな。
なんだよ逃げんな、八つ当たりさせろー。」
冗談めいてくくくと笑う。荒い言葉もひとつとて気にした様子はない。
彼女にひょいと向けるふりをして、手のひらを引っ込めて。ぐいと立ち上がった。
「ってか、いいのか?俺が言うのもなンだけど、結局引き留めちまった。」
■レヴィ > 「特にお客だと更に面倒ッス。
振り切っておかないと家がばれたら面倒すぎるッスし」
腕っぷしで解決をすれば問題にしかならない知り合いが多い。
それだけに解決策がほとんど逃げるしかない事に溜息を吐き。
それだけの体格があれば確かにトラブルは逃げそうだと羨ましそうにみて。
「そこを更に鍛えるッスよ。どう鍛えてるか気になるッスけど…。
その手で八つ当たりされたら私の頭がミシミシいうッス!」
言葉を荒げてしまうが気にする様子のない事に器が身体と同じように大きいのだと見て。
まだ来るかと警戒をすれば手は引っ込められて立ち上がる男。
「……そうだったっス。でも楽しかったからいいッスよ
今度お店に来たらサービスするッス。
最後に名前だけ聞いとくっスよ。私はレヴィっス」
男の言葉に急いでいたのを思い出して慌てて。
でも話して楽しかったのでこれぐらいは良いと落ち着きを取り戻し。
楽しい時間だったお礼にと務めている店、一軒は大通りにある酒場、もう一軒は貧民地区にある娼館を教えて。
■イグナス > 客商売だろうか。かくりと首を傾ける。
それ以上は彼女と己では事情が違いすぎる。彼女なりの大変さというやつが、あるんだろう。
そんなもんか、と頷いて。
「そりゃあもう、こう……いろいろとヤりまくり的な?
ち。お前こそ鍛えろ、お前こそ。」
ちょっと下ネタも絡めつつ、まあ、確かにほんとにがっちりつかんだらどうなるやら。
われはしないだろう。たぶん。
後、急いでいたのに、引き留めていたことにさすがに、ちょっとだけ気になるようで。
「おう、そうか、ならよかった――…んん?…おー。
……レヴィだな、俺は、イグナスだ。
店、行かせてもらう。」
どちらも名前は知っている店。両方に訪れてみよう、そういうつもり。
ぐいと立ち上がりなおせばやっぱりデカk杖、そんな姿勢で、引き留めて悪かったな、って改めて。
■レヴィ > 個人的には殴ってしまえばと考えはする。
しかしバイト先に迷惑をかけるわけにはいかないと首を振り。
「その大きさでヤりまくってたら相手がガバガバにならないッスか?
これでも鍛えてるッス、冒険者ッスよ」
絡められた下ネタに下ネタで返せば笑みを見せ。
ふと感じた嫌な予感に一歩二歩と下がって。
「イグナスッスね、覚えておくッス。
来てくれたら少しはサービスできるッスから。
それじゃまたッスよ」
立ち上がった男に笑いかければ気にしなくていいと告げて。
そして背を向ければ路地裏へと入って姿を消す。
■イグナス > 去っていく姿に視線を向けて。
ふむ、とすこし思考。――さっきの姿を思い出して、お店、いってみようか。
またひとつ楽しみができた、ってにやりと口元を緩めて。
男も振り返って歩き出す。そのままのんびりと路地裏の方へと、消えていき――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からレヴィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/墓地」にオデットさんが現れました。
■オデット > 薄暗くなってきた墓地に1人の女が立つ。
墓前に供えた花束が時折風に靡いてカサカサを音を立てる隙間に、消えそうに か細い女の声がこぼれ落ちていた。
女は普段東洋の着物を着ているが、今日は黒檀のドレスに身を包み、帽子から垂れたベールに貌を隠していた。
髪も下ろしているため、知人であっても一見では気付かれないかもしれない。
「ごめんなさい。今月は色々あって…。そう、……色々。
でもだいぶ慣れてきたのよ。優しいお客さまもいらっしゃるし…」
月命日にここを訪れることができなかったのは初めてだった。
その日、己は夫ではない人に一晩中抱かれた疲れで眠ってしまったことすら、予定表を確認せねば思い出せなかった。
申し訳なさにベールの奥の貌を歪め―――立ち尽くす。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/墓地」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 「ハズレだったか……――」
剣を帯びたまま墓地を歩く男の手には、一枚の手配書。
この周辺を根城にしていると噂の死霊術師の捜索に来ていたが、隠れ家はもぬけのカラ。
既に逃げたのか倒されたのか――いずれにしても、この仕事は振り出し。
さて、どうしたものかと思っていると、墓参中の婦人とすれ違う。
己の腰のものを背後に隠し、そそくさと通り過ぎるつもりであったが――
「んっ……?」
ふとその足を止め、さり気なくヴェールの奥を覗く――
■オデット > 訪れる者は少ない場所である。
また、訪れた者がいたとしても己を含めて感傷に浸っていることが多く、閑談するような場ではない。
そのため女は己の傍を通る誰かの気配に対し、振り返ることはなかった。
むしろ もしその誰かも墓参りなのだとしたら、死者と2人になりたいかもしれない。
そう考えると夫との会話を終え、最後に墓石を指先で触れる程度に撫でてからその場を去ろうとする。
――――そこで、不意に流れた視線が男とかち合った。
よもや“誰か”が己の方を見ているとは思わなかったため、ベールで揺らぐ貌は驚きを含んでいた。
「………っ、……?」
身なりは普段と違っていても、紅く彩った くちびるの色はいつもと同じ。
それが少しだけ間を置いて、彼の名を呼ぶ。
「…エズラさま…?」
■エズラ > 「驚いたな――こんなところで遇うとはよ」
思った通り――そこには見知った者の顔。
いつもと出で立ちは異なっていたが、それは間違いなく――自身がよく利用する宿の仲居。
漆黒の姿でこの場所に居る以上、その目的は明白。
先程まで相手が目線を向けていた墓石を横目で見る。
「……邪魔しちまったな」
互いの関係は客と仲居――その氏素性はもとより、過去についても詮索し合うことなどなかった。
しかし、相手がその身に纏う雰囲気から、おぼろげながらそこに眠る者のことを察す。
普通なら、そこでそのまま別れるのであろう――
しかし、思わずいつもと違う相手の姿を、じぃっと見つめてしまうのである――
■オデット > 普段なら自然とこぼれる微笑みも、今は翳りを帯びて。
それは亡くした夫を想ってだけのことではないのだろう。
夫の前で今対面している彼と肉体関係を結んだことがあるという事実が、後ろめたい。
仕事だったとしても―――それを越えたような乱れぶりは自覚がある。
上手く言葉を紡ぐことができず、まごまごしているうちに
気遣われるような言葉を受ければ、やはり上手く反応できず、
「…いえ、…」
などという返事しかできない。
ところが彼の視線が己から外れることなく注がれ続けていることに気付くと、女は俯きがちだった視線を上げた。
そして急に頬が熱くなるのを感じ、片手でその熱い頬を撫で、何かを探すのである。
「わ…私…何か付いております…?」
■エズラ > 「……そういう格好を見るのは、初めてだったもんでよ――」
頬を染める相手と視線が合う――男自身も、不謹慎であるとは感じていた。
そこに眠るのは、おそらく――でも。
気付けば墓石と相手の間に身を滑り込ませ、変わらず視線を送り続け――
「……今日はこれから、仕事に戻んのか?」
とう、問うていた。
■オデット > 「…そ、…そうですね。違和感がありますでしょうね」
貶されたわけでも褒められたわけでもないが、やはり何だか気恥ずかしかった。
本来東洋の出身でもない己にしてみれば、こちらの方が
着慣れているはずなのだが、毎日着ていれば己とてしっくりきてしまう。
火照った頬はなかなか冷めず、ベールで顔が隠れていることをありがたく思うほどだ。
急に問いかけられた質問に、女は首を横に振る。
「いいえ。今夜は…その、…お休みを戴いております」
夫に逢う為だけの自由な時間。
借金に追われる女にとってはそう頻繁に味わうことのできない自由である。
彼の体で一旦夫の視線が遮られたこともあり、女は少しだけ緊張や戸惑いを忘れたように ふと笑い。
「とは申しましても、帰る場所があるわけではございませんから
どちらにしても旅篭に戻るしかないのですけれど。
…エズラさまは?」
もし墓参りなら己は邪魔ではなかろうかと。
しかし直接そう訊ねるのは気が引けて。
■エズラ > 「そうか……オレの方は、今日の仕事が急になくなっちまったっつうか……ま、暇なわけだ」
その身のすべてを黒で覆い隠す姿は、けれど相手の肢体の線を隠すことまではできていない。
きゅっと締まった腰に、不釣り合いな胸元。
それに加え、表情を窺うことのできないヴェールが、ミステリアスな雰囲気を醸し出している。
「宿に戻るってンなら、オレも同行しようかね――何かと物騒な世の中だしよう」
そして、男はもう一歩距離を詰めると、その耳元へ口を寄せる。
「――ついでに、一泊していくとすっか――」
その言葉には、言外にあることを要求するものであった。
つまり、休みの相手を独占したい、というあまりにも生々しい――
■オデット > てっきり相手の目的が墓参りだと勘違いしていたため、そうではなかったことに
拍子抜けするところもあったが おかげでしんみりした空気も少し和らいだ。
それが愛する夫にとってよいことなのかどうかは別として。
「まぁ…。何だかお気を遣わせてしまいまして申し訳ありませんわ…。
――――…」
護衛を買って出てくれるような言葉に恐縮する、が。
夫には聞こえぬ距離での囁きに動揺が奔った。
つい、墓石へと視線を送るような仕草を見せて それから一刻も早くその場から去りたいとばかりに歩き出す。
足首まで覆うドレスの裾が、ふわりふわりと揺れ動くほどには焦った速度で。
構わない、とも、嫌だ、とも返答をしないままに。
ただ夫の前ではっきりと拒否しなかった時点で、その答えは出ているも同然だろう。
■エズラ > 焦る相手の視線、そして何も答えぬままに歩き出す姿――
それらを確認してから、男もまた一度墓石へと視線を移す。
その口元には、仄かな笑みすら浮かべていた。
「おおい、ちょっと待ちなって――」
そして、自分もその後を追いかけて――
ご案内:「王都マグメール 平民地区/墓地」からエズラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/墓地」からオデットさんが去りました。