2017/08/22 のログ
■シャルティア > さて、と、少年はベンチから降りる。どこへ行こうか、と少し考えつつ。黒猫の頭を撫でる。
ばいばい、と柔らかく微笑んでから翼を広げて、空へと飛び去っていった
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノアさんが現れました。
■ノア > 夜中、 ふと 目が覚めてしまった。ほんの少し開けた寝室の窓からは心地好い夜風が吹き込み、 カーテンを ふわりと揺らしている。とりあえず身体を起こし、 二口水を飲み。また横になっても、 寝付けそうにない.. とろん と目を細めたまま何となく、 揺れるカーテンを見やると
「 ......... 」
其の隙間から、 星空が見えた。思い付いたように、 緩く唇は笑みを浮かべて
「 たまには、 童心に戻って.. と。」
二階寝室の窓を開き、 其処から野良猫みたいに屋根へと登った。ご近所さんに見られたら、 かなりイカれた隣人状態。どの家も灯りは消えているから.. 大丈夫、 な筈。
■ノア > あっという間に屋根の上まで登り、 両脚を だらりと伸ばして座った。見上げれば満天の星空.. 深酒した帰りなら、 気にも留めなかったかもしれない。
「 ............ 」
今、 この星空に気付いている人が、 何処かに居るのだろうか。こんな風に..... まぁ、 屋根には登っていなくても.. ぼんやり星空を眺めている人が、 何処かに。気付いているのが自分だけなら良いのに、 なんて。人々の寝静まっている間に星空を独り占めしているような、 ちょっぴり贅沢な気分を味わっていた。
■ノア > 「 ............ 」
夜空を眺める琥珀色の瞳に、 満天の星空が映る。うっとりと目を細める其の姿とは裏腹に、 いつしか女の脳内では..
( アレぜーんぶ、 宝石だったらなー )
( 降ってこないかなー )
( ゴルドにしたらいくらだろ.. )
なんて、 ろくでもない計算が始まっていた。其れを見破ったか、 この辺りを縄張りとする御猫様がやってきて
「 .....っ、 ちょっ.. 何すんのよ。」
ぎゅむ.. 仰向けに寝そべる女の腹を当然の如く踏みつけながら、 のそりのそりと横切った。灰色の どっぷりと肥えたボス猫に踏みつけられた女は、 不服そうに上体を起こし
「 はいはい、 退けばいいんでしょ 退けば。てゆーかココ、 あたしんちなんだけど.. 」
ぶつくさと文句を言いながら、 ゆっくり立ち上がった。立ち止まり偉そうに此方を見詰める御猫様から つんと視線を反らし、 するりするり.. 窓から寝室へ戻ると
「 .........どーゆーつもり、 」
自分の足音に続いて、 足音がもう一つ。まさかと思い振り返ると.. 御猫様、 訪問。家主より先に どっぷりとベッドの真ん中を陣取っていて
「 餌なんてやらないし、 飼う気もないから。飼い主探してんなら他当たって... て、 聞いてンの ?! 」
───────
御猫様と女の戦いがどうなったのかは、 誰も知らない ── が、 数日後。平民地区のとある商店にて、 何やら熱心に小魚を選ぶ女の姿が.. あったとか、 なかったとか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノアさんが去りました。