2017/08/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にライムウェルさんが現れました。
ライムウェル >  
「さぁさぁそこ行く奥様、お嬢様!是非に、是非にお耳に届けたいお話が御座います!」

平民地区の大通り。
その一角、大きな街灯の支柱の根元、僅かに高台になっている部分に1人の男が立っていた。
注目を浴びるべく両手を広げ、通りの良い声にて語り出すは毎度の向上染みた台詞。
一部では、あぁ、また出た…という反応もあったが。
兎角、注目はそれなりに集められるだろう。
視線の集中を感じると、うんうん、と満足そうに頷き、口元だけ見える顔は笑みに緩む。

「誠に、誠に耳寄りな情報に御座います!
 人を喜ばせ、且つ、報酬も頂けるという破格の!破格のお仕事…!
 幸せな笑顔を見たくはありませんか?作りたくはありませんか?
 やりがいを感じられる、素敵で立派なお仕事に御座います。
 武芸の腕に覚えのある方でも!美貌スタイルに自信のある方でも!いやご奉仕の心ならばというお方でも!
 どんな方でも相応しい役割を宛がうことをお約束いたします。無論、ただお金が欲しい!というお方でも問題は御座いません。えぇ、御座いませんとも!」

長ったらしく勢いよく喋るその内容が、一体どれほど周囲に伝達されるものか。
一通りを喋り終えてから周囲を見渡すと、その殆どがどう反応したものかと曖昧な態度をみせていた。
それを気にも留めず、にこにこと口元を笑みの形に緩めると、ひょいと高台から身を降ろし、ある方向に向かって早足で歩く。
不幸にも、この興行師の目に留まってしまった女性が居た模様。

「…そこの貴女!如何でしょう、如何でしょうか?
 先ほど言いました通り、何が得意か、は問題ありません。私の方で判断させて頂きます。
 大事なのは、そう、大事なのは!楽しい時間を過ごしたいか、あるいは提供したいか!人を助けたいか世界をより良くしたいか!という事なのです…!」

ロックオンした女性に対し、熱弁を振るう。
その内容たるや大仰にも程があるが、大げさなだけでまるっきり嘘をついていない、というのが実に厄介。
込められた思いは本気なものだから、やけに真剣味があるのだ―――その風体が胡散臭いので、信憑性を減じているけれど。
声をかけられた女性は、果たして。あるいは、見かねた周囲の人の誰かが、助けに入ったりもするかもしれない。

ライムウェル > 「…おっと!少々長くお話をし過ぎましたね…申し訳ない!
 えぇ、えぇ、しかし、しかしですよ!それだけの熱意が私にはあるのだとご理解願いたい…!」

長々と、朗々と、熱く語り続けるのである。
たとえそれが空回りしているのだとしても。
もうどうしたら良いか判らないと、語り掛けられている女性は困惑顔。

その後、誰かが本気で止めに入るまで、興行師の語りは続いたらしい。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からライムウェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にライムウェルさんが現れました。
ライムウェル > スカウティングに時間、場所は関係ない。
フットワークの軽さとやる気が売りと勝手に自称する興行師の本日の活動場所は此処、酒場が数多くある地域。
酒場帰りの女性であれば判断力も鈍…大らかに応じてくれるだろうという狙いから。
とは言え、酔っていなかろうが声はかけて回るのだが。

「やぁやぁそこ行くお嬢様!酒場帰りですかな?それともこれから一杯ひっかけに?
 本日も素晴らしい夜です。さぞかしお酒も美味しい事でしょう…!そんな夜に彩りを添える、そんなお仕事は如何ですか?
 一仕事、一仕事だけです…!酒代なんて目じゃない程の報酬はお約束致しましょう!寧ろ一席ご用意するのも吝かでは御座いません…!
 今が帰りであろうと、これから飲むのであろうとも、損はさせませぬとも…!楽しい楽しい、宴を一緒に盛り上げていきませぬか!」

と言う訳で、目に留まった女性に早速マシンガントーク。
酒精の具合なんぞ結局見もせずに、言いたいことを言いたいだけ喋り続ける。
周囲からは胡乱気な視線を向けられてはいるものの、それは毎度の事であるので気にした様子は微塵も無かった。

ライムウェル > 朗々と続くスカウト話は終わる気配がない。
相手が頷くまでは止めまいと口は動き続けるのだ。

哀れ、声をかけられた女性の行く末は、如何に。
その続きはきっとどこかで大公開される、のやもしれず。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からライムウェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にボブさんが現れました。
ボブ > (王都への材木の輸送、商店への配達を終え、とりあえずの仕事を終えた男は宿への道を歩いていれば
通りを歩いている自分の耳に聞こえる明るい酒飲み達の声が届き、そちらに視線を向ければ、
何とも味わい深そうな酒場がそこにはあって)

「う~ん……常連客で賑わっている店って結構当たりが多いんだよな。
一見客だけど排他的にならなければいいんだけどな……」

(酒を飲むには良さそうな店を見つけ、酒場へと入っていけば一見客たる男に訝しげな視線を向けるような酔客も居らず、
内心でホッとしつつ、男は空いているカウンターの席に腰掛ければ)

「とりあえずジョッキで一杯。
それと何かこの店の一押しのツマミがあったらそれも一つ」

(カウンターの中にいる、いかにもゴツイ男店主に注文を通し、男は軽く店内を見渡していくか)