2017/08/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロイさんが現れました。
■ロイ > 雨が降っている。
風も強くなってきたが、さて、どうしたものか。
懐は寒い、ここ暫く名誉探しの旅に熱中しており職にありつけなかったのだ。
おかげで石蜥蜴の角飾りを作る程度には狩ることができたが、売物に出来るようなモノでもない。
せめてにぎやかな酒場の灯りを背中に浴びながら、軒下でぬれた体を休めようとため息をついて…石畳を打つ雨を眺めている。
■ロイ > せめて、拾ってきた鉱石が売れればよかったのだが…。
質の悪い金鉱石を袋一杯に詰めてきたところで叩き売りされるのがオチだ。
今回の冒険エリアだと面白い魔法鉱石が出るという話だったのでとりあえず手を付けてきたのだが、質屋に鑑定を頼んだところクズ石だと言われたのだ。
嘘である可能性も考え、売らずに引き下がったが…今となっては肩に食い込む重りとしか感じられない、せめて1週間程度の宿賃で売れれば文句もないのだが。
いずれにせよ、趣味レベルの小細工品にクズ鉱石、疲れた体、ぼんやり下頭。
どれをとっても良いとは言えぬコンディションで、唯雨が止むのを待っている…というわけだ。
その雨も酷くなるばかリだが。
■ロイ > その場に座り込む、胡坐をかき、地面がぬれているのも構わず。
ため息をつけば目を瞑り、少しでも体を休めようと力を抜く。
耳だけに集中し、雨音に交じって身の危険につながる音だけに気を払う。
そうして、今という時間が過ぎるのを、ただ待とう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
■ピング > 昼も過ぎた時間帯、相変わらず客の入りが寂しいとある雑貨屋である。
暑さの所為か熱気の籠る店内は、座しているだけでも汗が肌に浮かんでしまう。
ぱたぱたと手で顔を仰ぎながら、何をするでもなくカウンターにて店番をするその顔には普段見慣れぬ眼鏡があった。
丸くて黒縁のその眼鏡は、お洒落とは程遠く、かといって実用性がありそうにも見えずに非常に胡散臭い様相を演出していた。
無論、普通の眼鏡の訳も無い。
指で眼鏡のブリッジ部分の位置を整え、ふふり、と笑っているが格好良くは決してない。
■ピング > この眼鏡、実は特殊な魔導具の類で――服を透かして見せる効果がある。
どこぞの護衛や入国審査に非常に役立ちそうな代物ではあるものの、当然の様にこの男が用いる目的はただ一つ。
「さぁ、さぁさぁ、来い来い女の子…!」
と言う訳で、邪な目的一直線だった。
尚、本日の成果は誤爆が2回。やって来た客はどちらも男で、目が腐る思いをした。
透過の効果は調整可能で、下着の確認や、或いは更に下の肢体の確認まで出来る優れものであるという事は蛇足のお話。
■ピング > 果たして眼鏡がその効力を最大限発揮する事態が起きるのだろうか。
今日も今日とて暇な店の一日が過ぎていくのだった―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。