2017/08/05 のログ
ウィルバー > どうやら、彼女は自分の魅力に気づいていないのか。
せっかく居るのにおあづけを食らった僕の気持ちは察してもらえなかったようだ。

「じゃあ、まずはこれから。」
僕は全身に魔力を漲らせると、左手を頭上に掲げる。
次の瞬間、周囲を眩いばかりの光が包み込む。
所謂メクラましだ。

同時に、右手からはハリの先程の小さな魔力の塊が飛んでいく。
威力は無に等しく、単純に速さのみの当てることだけを狙った攻撃だ。

今のは恐らく2カウントになるだろうが、ここで済めば良し。
これを凌がれても更に3カウント分攻撃のチャンスは残っている。

さて、どうなることか。

サヨ・カシマ > 目を狙われるのは慣れていた。
異国の娘の技を見た者はその人間離れした速度、技の正確さ、そして、目の良さを脅威と考える。
しかし、目潰しが成功したことは一度もなかった。
何故なら……光は彼女にとって最も遅いモノだから。
放たれた光が瞳に届く一瞬前、光に対して左手を翳す。
光に目をやられて呻き声を上げる観衆にはいつ彼女が手を翳したかなどわからないだろう。
そして、光の中、迫る魔力の塊。
目にも止まらぬそれを軽く右手で払いのける。
小さすぎて見えずとも、意が籠められた物には神気が反応する。
そもそも、速いが故に彼女には対応する時間が十分すぎるほどにあるのだから。

ウィルバー > 「ああ、やっぱりね。」
こうなることは予想が出来ていたが、いざその通りとなると悔しい。
悔しすぎて唇を噛んでしまう。

速さを狙った僕の攻撃はいともたやすく払いのけられてしまう。
それもせっかくの目つぶしすら簡単に遮られる始末だ。
実戦経験を豊富に積んでいる彼女にこのような手が通用するとは思っていなかったが、これで2カウントの消費は痛い。

ならばと、僕は両手を翳し人位の大きさの人魂を浮遊させる。
ふよふよよ不規則且つ緩慢でとろくさい動きをする人魂だが、僕なりに複数の魔術を組み合わせた自信作だ。
掠っただけでも呪いが発動し、一時的とはいえ全身が痺れてしまう。
そして、人魂は術者の意思により、狙った方角へ動きを変えることも出来る。
単純に速さを狙った攻撃は通用しないので、今度は早くはないが避けにくい攻撃にすることにした。

サヨ・カシマ > ゆっくりと迫る人魂に娘の視線は向かない。
ぼーっとただ佇むその姿は避ける必要もないと言っているよう。
そして、それが顔の傍まで寄ってきた所でその動きに合わせたようにゆっくりと右手が動き始める。
遅いが故に速い――。
長い冒険の旅の最中には何度か経験があった。
大体は仲間が助けてくれた。
が、それだけの経験は彼女に対応する術を身に着けさせていた。
体感速度が逆転する世界の中、正確に捉えることを諦め瞳を閉じる。
そして、五つ六つと闇雲に拳を振るう。
目にも止まらぬ速度のモノへとゆっくりゆっくりと……。
己の特性を理解した上での行動……とは言え、本能に逆らうような判断に頬に汗が流れる。
そして……幸運にも右拳が人魂を捉え――身体が痺れた。

ウィルバー > 彼女の使っている力の原理は未だ理解できていないが、搦め手に切り替えたことは功を奏したようだ。
人魂に触れた右拳から呪いが蔓延し、彼女の全身は通常ならば身動きすら怪しくなるほどに動きにくくなることだろう。
ただ、彼女は同様の経験を何度か体験しているような気がする。

今回もあっさりと対応されたらどうしようか。

とはいえ、折角のヒットだ。
僕はこれが有効かどうかを確かめるべく彼女の元へと近づいていく。

「どう? これって当たり判定になるのかな?」
通常、僕の呪いが効果を発揮している場合会話をすることすら難しくなる。
その場合の対応もきちんと考えていた。
実はこの呪いはある行動を行うことで即座に解除されるようになっている。

それを今から行おうとしている。
…つまり、術者からの口づけである。

サヨ・カシマ > 「……。」

呪いが効いているのかいないのか……近付いてくる男を眺めたまま一言も発さず、身動きもしない。
もっとも……それはいつものことであるが。

ウィルバー > 「…じゃあ、遠慮なく。」
彼女の真意はまるで分からないが、とにかく動いていないのだ。
僕は念のため解除させる意味も兼ねて唇を重ねた。
首を動かし、恋人がするような熱烈な口づけを数度繰り返した後舌を入れようと。
唇が触れた時点で解呪は成功していはず。
後は突き飛ばすのも彼女の自由だ。

「ここだと人目があるし、場所を変えないかい?」
そろそろめくらましの魔法も効果が薄れる頃だろう。
流石に衆人環視の中手を出すつもりはない。

サヨ・カシマ > 唇を重ねられ、ぴちゃぴちゃと音を立てて舌を絡め取られる。
唇の端からよだれが溢れ、唇が離れるとほぉっと熱い吐息が漏れる。
キスは嫌いではない。
不思議と幸せな気持ちになる。
が、故に――。

「………?」

何か終わったような空気を醸し出す主へと不思議そうに小首を傾げて見せる。

ウィルバー > 「いや、だからさ…。 一応今のは僕の勝ちでいいんじゃないの?
金貨100枚の代わりに今すぐキス以上のことをしようって思ってるんだけど。
で、流石に人目のない場所へ行きたいんだけど。
駄目かい?」
不思議そうな表情の彼女の口から溢れている涎を舌で舐めとり、口の端や頬へと口づけを繰り返しながら問いかける。

サヨ・カシマ > 「………?」

主の言葉に不思議そうに逆の向きに小首を傾げた。

「……。」

勝ち?

「………?」

当たった?

「…………?」

何が?

「…………?」

攻撃?

「…………?」

不思議そうに腕を上げて身体を眺める。
どこも傷んでいないし痛くもない。

「……………?」

殊更不思議そうに首を傾げた。

ウィルバー > 「ええぇぇ…。
さっき身体が痺れたじゃない。
あれ、僕の攻撃が当たったにならないのかい?
当たったら金貨100枚でしょ?
で、さっき術者である僕がキスしたことで解呪したんだけど。
それとも、残ってるあと一回分で攻撃しないと納得してくれないのかい?」
首を傾げてこられると、僕は再び肩を落としていた。

まさかあれが攻撃されたと思ってくれていないとは…。
はぁ、どうしたものだろうか。

サヨ・カシマ > ざわざわとざわめく観衆。
一体何があったのかと騒ぐもののようやく目が慣れ始めた観衆は誰も見ていない。
ただ、不思議そうに小首を傾げる娘と何から主張する男の姿だけ。

「………?」

説明を受けてもよくわからない。

「…………?」

どうしてこんなに必死なのだろう?

「……………。」

あ、もしかして……。」

「………夜まで……我慢できないのですか?……せっくす。」

無口な異国の装束の娘の言葉に観衆がざわめく、先程までとは違う意味で。
ぼーっとした娘は何か納得したとばかりにぽやんと主を見つめる。
この時から、攻撃を当てたらヤらせてくれる……そんな噂が立ち、さらに見世物に行列が出来るようになるのだった。

ウィルバー > そろそろ周囲にも見えるようになってきたようだ。
これ以上目立つことをするのは流石に気が引ける。

「そりゃそうだろう。
小夜を相手に我慢できるわけないだろう?
小夜がもう少し大人しかったら今頃襲ってるところだよ。
何せ僕は小夜が大好きだからね。」
漸く僕の意図を理解してくれた彼女に僕は溜息を吐くも、素直に言っていることを認めて。

今後どのような噂が広まろうとそれ目当てに挑戦者が増えれば彼女も潤うだろう。
何せ並大抵の相手では手が出せないのだから。

僕は彼女に手を伸ばした。
彼女がそれを取ってくれれば金貨が2枚だけ入った缶を回収し、人目のつかない場所へと連れて行こうとするだろう。

サヨ・カシマ > 熱く語る主の前でぼーっとしたままその顔を眺める。
早口でよくわからないが、やはり我慢出来ないようだ。
一応雇い主が困っているのなら放っておくわけにもいかない。

「……。」

こくんと小さく頷くと手を引かれ物陰へと連れ込まれるのだった。
残された観衆はその様子をぽかんと見送り、そして、あの異国の娘が一体どんな声で啼くのだろうと想像するのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からサヨ・カシマさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からウィルバーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場どおり」にシャルレさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場どおり」にスヴェンさんが現れました。
シャルレ > 広い毛並みの猫が、塀や屋根の上を慣れた足取りで歩く。

夜だし、屋根の温度も下がってるから暑くない、久しぶりに人間観察にと酒場通りの屋根の上、
いつもの居場所に着けば、座って前足を舐める。

眼下に見える人の賑わう酒場通りには、今夜も酔っ払いがいる。
酔い方は人それぞれで、見ていても飽きない。

今夜、うちの隊長さんは、どこで飲んでるのだろう…人がそこそこいてわからない。
ジーっと屋根の上から人を探すけど見つけられず、店の奥にいるのなら屋根から見えないし、地面に降りてみようと
くるっと向きをかえて空家の裏から降りてくる、その姿は人へと変えたもの。
地面で猫では視線が低すぎて足しか探せないことになりそうだから。

スヴェン > 今日も今日とて酒場の酒を全て飲み尽くしそうな部下たちを置いて夜の街をポツポツと歩く
暑気払い、と言うのを名目に暇そうにしている部下たちを引き連れて酒場へ繰り出すが、
そこまで酒の強くない自分は早々にギブアップ。金だけを置いて乱痴気騒ぎの始まりそうな
酒場から撤退の最中であった

「…とはいえ、やっぱり暑いな…」

平民地区の繁華街は夜になっても活気にあふれている
人熱れのしそうな道からなるべく人通りの少ない方へと隊舎へは遠回りになる道を選べば
空き家から降りてきた見覚えのある猫がパーッと人の姿になり変わる

「シャル…、夜遊びも程々にしておけよ」

わし、とフードを被った頭を背後から捕まえれば半分は驚かすつもりでそんなふうに声を掛けた

シャルレ > 「にゃわ…」

背後から突然頭を捕まれて、びっくりして声をあげる。
振り返ると、探してた人がそこにいて、驚き顔からパァァと明るく嬉しそうに表情がかわって
向きを変えたまま両手を広げて距離はないので、そのままガチっと抱きつこうとする。

「スヴェンみつけたっ、もう…隊舎、人いなくて…」

つまんない、寂しい。そう言いかけたけど、今はそんなのも飛んでいったというようにご機嫌に笑顔を浮かべて。

スヴェン > 変な声が出た、と頭を掴めば驚いて声を上げる彼女に笑ってしまう
してやったり、の表情でニヤニヤしていれば彼女が此方へ振り返り、ガチッ、と抱きついてきた
酒やらつまみやらで膨らんだ胃に、少々ダメージが入ったが普段の助走が今日はなく、ほぼゼロ距離であったから、
す、と彼女を支えるように腕を伸ばすことが出来て

「ん…ぞろぞろ連れ立って飲みに行ってたからな…
 寂しくて探しに来てくれたのか…?よしよし、ういやつ、ういやつ…」

わしゃわしゃ、と少し乱暴に彼女の頭を撫でてやる
フードの中の彼女の白い髪がすこしわしゃりと乱れる程度に撫でてやれば手を引っ込めて

「…暑いしちょっと屋台の方でも見ていくか
 肇国節とやらも終わって、売れ残るよりは、なんて大盤振る舞いしてる店もあるかもしれん」

逸れないよう腕をつかむよう彼女に促せば、また人通りの多い屋台や露店の並ぶ通りに向かって歩き出そうとし

シャルレ > 「はぎゅ―・・・。スヴェン、頭うしゃうしゃなる」

正面から、ぎゅっと抱きつくことができたのに、頭がそのまま揺れる。
白い髪がサラサラとフードから落ちてくる、嫌そうにしながらも笑って楽しそうに。

「屋台みるー、あのね、カキ氷食べよ?」

スカートの下で尻尾が動きそうになるのを手で抑えながら。もう片手は彼の手とつないで、
並んで歩く。酒場通りは少し狭いけど人を避けながら、軽い足取りで。

スヴェン > 「そうなるようにしてるからなあ」

笑いながらわしゃわしゃ、と彼女の頭を撫でては揺らす
ようやく満足したのか達成感を感じながらふーっ、と吐息を零せば、ん、と彼女の手を取り歩き始める
相変わらず人通りは多いが日中に比べれば陽も照っていないし、風もあるから幾分かはマシな気もする

「…そういえば、そんな話したっけな…
 それじゃあ、氷屋探すか…カットフルーツも乗せてもらおう」

以前、そんな話をしたこと思い出しつつ彼女と歩幅をあわせるようにしてい進んでいく
ちらちら、と横目に屋台や露店を見たり、彼女が人とぶつかりそうになれば緩く手を引いてやったり
そんな具合で露店の並ぶ通りまで来れば、思った通りと言うかなんというか、商魂たくましい者たちが
声を張り上げており、看板の値段の部分に横線を入れて価格を下げたり、サービスとか書かれていたり、
商人も商人なりの努力をしているようで…

「…シャル、何味が良い?」

少し大きめの露店を見つける
かき氷だけでなく、色々な料理やアルコールも提供する店のようで大きめの天幕の横には
椅子やテーブルなどが並んでいて客たちは一杯引っ掛けたり、涼みに来ていたり、と繁盛しているようであった

シャルレ > 頬を膨らますように不満を口にしても、目の前で楽しげに撫でてくる彼を見てしまえば、
自分も楽しげに笑って返してた。

手を繋ぎながら、キョロキョロと店先を眺めてたら、手を引かれたり、人を避けながら進む。

「カキ氷に果物も?すごーい」

フードの下で三角の耳が興味深そうにピンと立ってくるくる動くから、頭の上でフードが妙に盛り上がる。
空いてる手のほうで抑えながら笑って誤魔化し。

「んとね、あれ、赤いの苺かな」

指をさしたのは赤い蜜のいちご、自分の目当てはかき氷だけだから、初めて食べるのに楽しみに繋いでる手を揺らしたりして。

スヴェン > 社会勉強の一環、なんてことはまるで考えていないが
隣でキョロキョロと店先を眺める事もまた何かしら彼女のためになるはずである
時々、じーっ、と眺めていて人にぶつかりそうになるので心配だけども

「いつもちゃんと仕事してるご褒美だ
 判った、苺な…じゃあ、苺にカットフルーツ全部のせ1つ…俺には冷たいお茶をくれ」

はいよ、と威勢のよい返事が帰ってしばらく…かき氷に色々なカットフルーツが突き刺さっ…添えられた
赤いシロップの掛かったかき氷が1つ運ばれてくる
それを見れば、気安く全部のせ、などというのではなかった…と少し思ったかもしれない

「…それじゃ、これ代金な
 シャル、あそこのテーブルまで行くぞ」

かき氷と冷たいハーブティーを手に持って、手は繋ぐことが出来ないから彼女に付いてきてもらう
向かい合うように席に付けば、かき氷を彼女の目の前に置いてやる
自分は良いざましにハーブティーをちびちび飲みながら、彼女がかき氷を食べる様子を眺めて

シャルレ > 「全部??……」

赤い氷を楽しみにしてたら、果物を全部乗せるとの言葉に、ちょっと驚いて、出てくるのを楽しみに待ってると。
けっこうなボリュームになったのが出てきた、驚きに見とれながら、彼の後ろをついて歩く。
先ほど言われたテーブルまで、少しの距離、椅子に座ると目の前に置かれて…。

「わー…」

白い氷に赤い蜜と果物がいっぱい、長いスプーンを持って、果物を口にいれると
冷たくて、少し氷もついてシャリシャリと…口の中が冷たくなったのを楽しげに最初は食べ進める。

「つめたーい、甘い、すごいね」

初めて食べたから、嬉しそうに金色の瞳が細くなって、ずっと笑顔を浮かべたまま、
しゃくしゃく食べてて…急に止まる、そんなに量は減ってないのだけど。

スヴェン > 自分が驚いたように彼女もまた全部のせに驚いているらしい
それでも、自分たち以外にも同じように注文していく客がいるのでそれ程、珍しいものでもないようであったが

「…そりゃあ、冷たいし甘いだろうな
 ゆっくり食べていいからな…?そうでないと…」

くぴ、と軽くグラスを傾けてハーブティーを一口する
ニコニコと嬉しそうに食べていた彼女の手が止まれば、嗚呼…と遠い目をした
これはよくあるキーン、と来たってやつなのではないだろうか…猫?でもどうやらなるらしい

「言わんこっちゃない…大丈夫か?」

テーブル越しにそっと手を伸ばして彼女に触れる
自分の手は暖かいだろうから多少、症状が緩和するかもしれない、と額の辺りに触れて

シャルレ > 「……うー……つめたい」

冷たいカキ氷を食べてるのだから当然だけど、スプーン握ったまま少し待つ、頬を手で覆って、眉を寄せてたら。
正面から手が伸びてくると額に触れた。

「スヴェンの手あったかい」

自分のような氷は食べてなかったから、その手は暖かく感じ、
両頬と額とに手を置いて顔を温めてる、少し変な格好。

「かき氷食べると、お腹タプンタプンの前に、頭キューてなるのね」

少し休憩し…食べ始める、今度は少しずつスプーンに乗せて。

スヴェン > 「暑い時期に食うものだしなあ」

顔を温めて果たしてキーンとくる感覚が薄れるのかどうか、それは自分には判らないのだが
彼女の額に触れた手がす、と離れ際に少し下がって彼女の鼻をきゅむ、と緩くつまむ
そんなちょっとした悪戯をしてから手を引っ込めればまた彼女がスプーンでさく、と氷を掬う

「そうか、初めて食べるんだったものな…
 かき氷はゆっくり食べないとそうなるんだよ、俺も何でだか知らないけどな
 ま、夜は長いし、ゆっくり食べてくれ…」

そうしてまた彼女がかき氷を食べるのを眺める
彼女が笑顔を浮かべたりすれば、美味いか?なんて尋ねたりしながら自分もハーブティーを飲みつつ
テーブルに頬杖を突くようにして時折、吹いてくる夜風に眼を細めながらのんびりした様子で

シャルレ > 「冬に食べたら、凍っちゃうね」

これだけ口の中が冷えてるのだから、冬場に食べないことは納得。

少しの間、顔を体温で温めると、キューとなったのは消えた。
鼻を摘まれると、妙な声をあげてもご機嫌なので、ちょっとづつ食べ進め、向き合う彼の髪が夜風に揺れるのが見えて。
溶け始めてるから、ストローで吸い上げて甘いジュースを飲んでるよう。
見たことはあるけど初めて食べる発見はいろいろ、キューとくる、甘いなどニコニコしたまま、

「はい、スヴェンも1口あげる」

おいしいよ、と
スプーンに赤い蜜のかかった氷のとこを掬い差し出して。