2017/08/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 平民地区、その中の公園の一つに少女は居た。
日の光が当たらなさそうな、葉の茂る大きな木の根元だ。
そこで、転がって寝ていた。
別に何かしていた訳ではない、今日もまた暑い日で、動き回るのも嫌気が差して涼しそうなこの場所で寝転がっただけである。
悪くはなかった、日が当たらなければ、それなりに風は吹いていたので…まぁ、ぎりぎり涼しい感じか?

今、日は沈み掛け、空は橙色に染まっている。
遊んでいた子供達も家に帰ってゆき、人気も疎らになった。

タマモ > この時間になると、気温もそれなりに下がってはくる。
日もほぼ沈み、辺りも薄暗くなれば………まぁ、うん、まだ少し暑い。
ただ、外だけに風のお陰で寝苦しいまではいかない。
だから、まだ気持ち良さそうに寝ている訳なのだが。
危機感?そんなもの、必要なし。
むしろ、何かしようとする者が居るならば、その者こそが危険な可能性も…
何がどう危険なのかは、秘密だ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 買い物を終え、荷物を家に転送呪文で飛ばす。
暑さは容赦が無く、日が傾いていようと少女の身体から汗を噴出させていた。
身体を苛む呪いをなんとか誤魔化そうと、散歩などしてみるが。
その程度で発情が弱まることも無く。さぁどうしたものかな、と思いながら公園に差し掛かったとき。

「……あのー、タマモさま。
 以前も言いましたけど、こんな暑い日に外で寝てると、普通に死にますよ?
 もし、聞こえてます~?」

コレに似た風景を街中で見たような気がするな。そう思いながら、知り合いに声をかける少女。
といっても、今の少女は以前までの姿とはまったくかけ離れた見た目だ。
相手が気付けるかどうか、ではあるが。それでも無視できなかったのか。少女は寝ている大妖に向かい、声かけ、転送呪文で、家から氷菓子を取り寄せ、そのお狐さまに差し出すのであった。

タマモ > 気持ち良い眠り、それを妨げる者が不意に現われる。
ぴくり、と掛けられる声に耳を揺らせば、次に何かに反応したかのように尻尾が揺れた。
聞き覚えの無い声が、自分の名前を呼んでいる。
………と、それに反応した訳ではなく、反応をした原因は氷菓子だった。
ゆらりと上体を起こすと、差し出されている氷菓子を手に取って。

「………はっ!?」

そこで、やっと気が付いたようだ。
びくーっと耳や尻尾を立てながら、何事!?とか、そんな感じに…目の前の相手に向けられた。

「む…はて…お主、どうかしたか?と言うよりも、何者じゃ?」

手にした氷菓子は、ちゃっかりともぐもぐと食べている。
まず、それを聞けよ、とか言われそうだが気にしない。
疑問と言えば疑問だろう、なにせ自分の名前を目の前の少女は呼んだのだから。

セイン=ディバン > ぴくん。耳が震えました。ふおん。尻尾も揺れました。
状況、再認識。目の前の知人は偽物ではなく、本物の知人のようです。
むくりっ、と起きたその知り合いが、ほぼ無意識であろう動きで上半身を起こし、氷菓子を手に取るのを見て、思わず少女は微笑んだ。

「はい、おはようございます」

氷菓子を入手して、ようやっと意識が覚醒したのだろう。
相変わらずどこか呑気なお人だ、などとは心中のみにて呟きつつ。
まずは起床の挨拶をしてみる。相手の耳と尻尾はぴーん、となっていたが、それがまた可愛らしい。

「あぁ、やはりそういう反応になりますよねぇ。
 おほん。私です、タマモ様。魔王ベルフェゴールの夫。
 そして、貴女とも一度肉体の結びつきを経験した、セイン=ディバンでございますよ」

目の前で氷菓子を食し始めつつも、自身の正体に気付けていない相手に、改めて自己紹介をする。
恭しく、ドレスの裾を持ち上げてみせる一礼も添えよう。
とはいっても。以前名前を忘れられていたような気もするので。名乗っても反応があるかどうか。

タマモ > 「…うむ、おはようじゃな。………いやいやいや、というか、いつのまにか夜も近いのか!?」

もっきゅもっきゅと氷菓子をちゃっかり食べながら、今更な発言。
それはそうだ、自分が横になったのは、まだ日も昇っている頃合だったはずである。
耳と尻尾が言葉と仕草に合わせ、垂れたり、また伸びたり、揺れたりとなかなかに忙しい。

「………」

少女の言葉を聞き、なるほど、と言った感じにうんうんと頷いてみせた。
そして、改めて少女を見る…軽く考える仕草、更に少女をまた見る。

「そうかそうか、お主がセインか…って、そんな訳あるかっ!?
べるちゃんの夫と名乗るには、どこをどう見ても無理があるじゃろう?
そもそも、顔が違う、体も違う、それとも変化の術か何かでもしておるか?ん?」

大丈夫、名前を聞いた時の反応は、まさに少女の想像した通りのものだった…大丈夫とは一体。
だが、魔王の夫と聞けば、そんな相手は一人しかいない。
そして、記憶の中にある、その相手の姿とまったく一致しない。
信じろという方が、なかなかに難しいだろう。
やれやれ、と肩を竦めれば…そう言葉をまずは返す。
言葉を追うようにして尻尾が数本伸びれば、それが性別を示す部分…胸と股間辺りでも、ぺたぺたと触れてゆく。

セイン=ディバン > 「そう、ですねぇ。日もだいぶ傾きましたし。
 かといって公園でお昼寝、というのはオススメしませんよ。
 寝汗が夜風で冷えて風邪をひきますから」

良い食べっぷりで氷菓子を食す狐さま。ふむ。大通りの有名屋台の氷菓子。
どうやら大当たりのものらしい。贔屓にしよう、などと思いつつ。
目の前でゆらゆらぴょんぴょんする耳と尻尾に和みつつも、少し口うるさいことを言っておく。

「……?」

うんうん、と頷く相手に、少女もうんうん、とうなずくが。
何か、空気がおかしいな、と小首を傾げ。

「あぁ、あぁ。えぇ、えぇ。そう思われるのも無理はないのですけれども。
 私、その。少し自業自得で呪われまして。こんな身体に。はい。
 更に言うと、発情する呪いもかけられて、私、絶賛大ピンチ中でして」

がおー、とツッコミを入れる相手に、困ったように笑いながら説明する少女。
少女にとっては恥以外の何者でも無い話なのだが、説明しないことには相手も納得しないであろう。
そのままカラカラ、と笑っていれば、胸と股間を尻尾で触れられ、あん♪ などと声を漏らすが。
その尻尾であれば、感じれたことであろう。少女のドレスの下のペニスは正に今その身を硬くしており。胸の先端もまた、性的興奮を表すかの様に尖っているのを。

タマモ > 「ふむ…状況はこの際置いておくとして、まぁ、確かにそうじゃのぅ。
…そうそう風邪なんぞひかんが」

そうは言っても、油断は禁物とは分かっている。
少女の言葉には同意しておきつつも、もきゅり、最後の一口を頬張り、飲み込む。

「うん?呪い?…どれどれ…?」

少女の次の言葉に、軽く首を傾げる。
確かに少女が名乗る通りの人物であるならば、自業自得を指すものが何かは何と無く覚えていた。
こきこきと首を左右に解すように揺らすと、少女へと向ける瞳がうっすらと輝きを放ち始める。
今は力をかなり抑制している、ぱっと見では判別出来ないのだ。

「………おぉ、なるほどのぅ…確かに呪いが掛かっておる。
ひい、ふぅ、みい…五つか?…これはまた、大層な事じゃ。
なかなかに、面白い事になっておるではないか、のぅ?」

指折りながら、その呪いの数を正確に数える。
これでも、どちらかといえば術等に重きを置いているのだ、そう難しいものではない。
でも、まぁ、とりあえず…せっかくなので、その体の感触は楽しんでおこう。
まだ、服の上からで、少女にとっては焦らすようなものかもしれないが。

セイン=ディバン > 「まぁ、心配は無用とは思いますけれども。
 こんな所で無防備に寝ていては、イタズラされますわよ?」

見事に氷菓子を食し終えた相手に、更に忠言一つ。
相手がいかに強い存在でも、世の中には予想外の変態とかもいるのである。

「あ、気になります? どうぞどうぞ。
 ご確認したければ、好きなだけ」

首をかしげる、何かしようとする相手にそう言い。
少女は、両腕を広げた。
しかし、相手は何かをするではなく、その瞳に輝きを宿し。
恐らくは、『観る』だけで把握できるのだろうな、と内心舌を巻く。

「えぇ、本当に見事に、でしょう?
 いえ、元はそんなに無かったのですが。時間がたつにつれて変調をきたしておりまして。
 いえいえ、面白いのは呪った当人と周りのみ。私自身は困り果てておりますよ」

相手の観察眼、そしてその結果の報告に驚きつつ、溜息一つ。
流石の実力だな、と思うのだが。そのまま身体をさわさわと。
触られてしまえば、一気に少女の顔は赤面し、ひざが震え始めた。
女性器からはとめどなく蜜が溢れ、今にも達してしまいそうな快楽の渦に襲われる。

タマモ > 「悪戯か…人間には、なかなかに面白い事をしてくれる者達も居る。
楽しめそうな悪戯ならば、受けてみたいものじゃ、うむ」

悪戯と言えるかどうかはあれとして、何度か楽しめる経験はさせて貰っている。
それを思い出しながら、ふむ、と軽く思案してみたり。

「………本当に困っておるように見えんのは、呪いのせい…でもなさそうじゃな?
もしそうならば、妾を見た時点で真っ先にそれを問うものじゃろう…?
まぁ、今もなお少しずつ効果は削れておる、まだ少し先じゃが自然と解けるものなんじゃろうて。
呪いというものは、掛けるよりも解く方が簡単なもの、もし真剣に悩むような事があれば解いてやろう」

まぁ、幾分か自分の予想に近いものも含まれているが、そこまで大きく間違ってもいないだろう、多分。
そう言葉を紡ぎながらも、尻尾はそんな真面目な言葉とは裏腹に少女を焦らし続ける。
体の反応を確かめながら、あくまでも達しない程度の刺激を与え続ける感じに。

セイン=ディバン > 「そうですねぇ。本当に。例えば……。
 タマモ様に直接触れたら、命が無いでしょうから。
 精液をかけるだけ、とか。そういうイタズラを試みる人間もいるかもしれませんよ?」

まるで脅すように言いながらも、まぁ目の前の超越者がそのようなイタズラを許す訳はないわなぁ、とも思う。

「いや、困ってますってば。本当に。
 ……ふふふ、本当に勘の鋭いお方。改めて感服いたしますわ。
 そう、ですね。えぇその通りです。だからこそ、私は焦ったりなどしてはいないのですから。
 あら、それは頼もしいお言葉ですわね。……あら、そういえば。タマモ様に関して、何か忘れているような……」

相手の鋭い指摘に、くすくすと笑いながらも、飄々と答える少女。
実際、困ってもいるが、楽しんでいないわけでもない。
しかして、少女は目の前の相手に関して何かを忘れているということを思い出し。その忘失した事実を思い出そうとするのであるが……。
それをジャマするかのように、相手のシッポは身体を刺激し続け。
いつしか、少女は切なげな表情となり、その場にへたり込んでしまった。

タマモ > 「うん?セイン、お主は妾をそんなに恐ろしげに見ておるのか?
悪戯は、するもされるも楽しいものよ。
それがより深い深い底へと堕とすものならば、なおさらじゃ。
まぁ…それもまた、気分次第じゃがな?」

少女の言葉に、くすくすと笑いながら、そう答えて。

「本当に切羽詰っておる者の行動なんぞ、考えてそう難しいものでもないじゃろう。
………呪い自体、言われてやっと気付いておる時点で、ちと微妙なものじゃが…まぁ、良い。
ふふ…本当に呪うと言う事は、容易い事ではない。
それこそ、肌で感じる程の力を受けるのに、それを理解する事も難しい程のものじゃ。
気紛れのお遊びで掛ける呪いなんぞ、たかが知れておる。
………うん?妾に何かあったか?…はてさて…」

笑みを浮かべたまま、言葉を交わす。
己に関して何か忘れていると、それを聞けば…はて?と、こちらも浮かばない感じだ。
これに関しては、お互い、どちらか思い出すのを待つしかないかもしれない。

と、へたり込む少女、その腰に一本の尻尾が巻き付き、支えるように立ち上がらせる。
楽にはさせない、刺激も止めない、ぎりぎりの強さの刺激を何度も送り付け…それは、楽しんでいるよう。
向ける視線は、何か言葉にしないと進展はさせない、そう言っているのを感じるかもしれない。

セイン=ディバン > 「え? ……イヤですわタマモ様。どのお口でそんな戯言をおっしゃるのやら。
 あぁ、それはそうでしょうけど。……ふふ。結局、貴女様を満足させられなければ、どのような行いも許されないのでしょう?」

相手の笑みに、釣られるように笑う少女。しかして、相手の恐ろしさは十分に理解している。
超越者であるがゆえに。この大妖は、何がきっかけで変じるかも分からぬのだ。

「まぁ、それはそうかもしれませんけれども。
 そうでしょうか。普通の人間などなら、私の言葉など世迷言と切り捨てていると思います。しっかりと呪いを看破したタマモ様はやはり凄いお方ですよ。
 そうですねぇ。私は呪いの類は使えないので、よく分かりませんが。
 ……はぁ。呪い、とは業の深いものなのですね。
 ……あぁ、思い出しましたわ。以前手合わせしたときのお約束。
 私は、タマモ様に負けましたので。何か一つ、貴女様の願いを叶えなくてはいけません、よね?」

見た目こそ可愛らしいが、実力はこの世界でも上位の存在。
そのお方からの呪い講座が始まれば、ふむふむ、と頷きつつも。
以前の約束を思い出し、そう尋ねてみる。

しかして、快楽に負けへたり込むのを支えられれば、そこから更に、焦れるような刺激の攻撃。
思わず何かを。そう、いわゆるおねだりを口にしてしまいそうになるが。
そこはまず、発狂しそうなほど苦しいが、我慢する。
まずは、約束を果たす。自らの身体を楽にしてもらうのは、その後だ。
そう、案外に義理堅い少女なのであった。

タマモ > 「ふふ…満足させるかさせられないかではない、すべては妾の気紛れじゃ。
そもそも、お主とて妾としておるじゃろうに、のぅ?」

そう、言葉の通りすべては気紛れ。
気が乗ればどんな相手とも戯れるし、気が乗らなければ…まぁ、言うまでもないだろう。

「むむむ…上には上が居るだけに、何とも複雑な心境なのじゃ。
そもそも、呪いとは何ぞや?と、そこから始まるからのぅ…説明は諦めるが良かろう、妾は苦手じゃからな。
そういえば、そんな事があったか…妾の願いか、ふむ…」

少女が己を上位の存在と思おうと、その自分にとって、更に上の存在が居る事を知っている。
だからか、あれだ…こういった事に関しては、褒められて嬉しいが、何とも素直に喜べないところがあった。
そして…更に複雑な話に進みそうになっている呪いの話は、ここで打ち切った。
式達ならばともかく、自分は頭を使うのはどうとも…お前本当に術系か?と問われそうだ。
続く願い云々の話には、軽く首を捻って考え込む。

「これからも精進して、もっと強くなれ、それが妾の願いじゃ。
いずれまた、腕を上げては何度も妾に挑むが良いじゃろう。
人間の成長というものは、見ていて楽しいものでな?
………これで良いかのぅ?」

と、言葉を紡ぎ、確認するようにずぃっと少女の目の前に歩み寄り、身を屈め顔を覗き込むように見上げてみる。
自分を越える事はないだろう…だが、人の成長を見える範囲で見ていけるのは、実際に楽しいものなのだ。
まぁ…今のところ、他にこれといった願いがないのもあったりするが、それは秘密だ。

尻尾はますます少女を嬲る、しゅるりと数本がドレスの中に入り込み、肌を直接擦り始める。
もちろん、少女の感じ易い場所を探るような動きも加えて。
なのに、少女が達するまではいかない微調整は、しっかりとされていた。

セイン=ディバン > 「それ、なお悪いですよねぇ……。
 あら、それを言われると弱いですね」

相手の言葉に、頬を掻きつつ苦笑いの少女。
そのまま、激しく愛し合った日のことを思い出し、少し赤面する。

「それを遥か下から見てる者の気持ちにもなってくださいよ……。
 ふむふむ……って、えぇ? そんなぁ……。せっかくの学ぶ機会が……。
 はい。一度交わした約束は違えるな。これ、冒険者の基本です」

本当に、雲の上の実力者たちの世界。遠すぎて、眩暈がする。
そのまま授業モードに入ったものの、いきなり打ち切られれば、少女は不満そうに声を上げた。
勉学は嫌いだが、興味のあることに関しては別らしい。
そうして、少女はニコニコと笑いながら、相手の願いを待った。

「……。あぁ、それは……。
 それは、随分とまぁ、残酷なお願いですね?
 それでは……私がタマモ様に認められるまで、ずっとそのお願いに拘束されてしまいますもの。
 あぁ、貴女様は本当に酷いお方……」

相手の願いを聞き、少女は驚いたように目を見開いた。
だが、次の瞬間には困ったような笑顔になり、冗談じみた口調で相手に怨み節を投げつけていた。
無論、それが相手の願いならば、少女は全力で叶えるつもりだ。

その間も、身体の敏感な部分を攻められ、少女の呼吸は乱れる幅を大きくしていく。
目には涙が浮かび。腰はくねくねと、切なげに動いていた。
いよいよ限界。そういった時に。少女は、相手を見て、口を開いた。

「……た、タマモ様。もぅ、イジワルが過ぎますわ……。
 私、もう、切なくて……。お願いいたします。
 タマモ様、慈悲を、ください。タマモ様の中に、入れさせて下さい……」

その表情は、まるで恋する乙女が、男を求めるかのような色気があった。

タマモ > 「うん?何者にも平等で、良い事ではないか?…まぁ、別の意味では悪い事でもあるが、な?
うむ、分かってくれれば良いのじゃ」

「別に、妾はその遥か下やらを知らぬ訳でもないんじゃぞ?
今でこそ力はあるが、妾とて、下手をすればお主より下だった頃もあったんじゃからのぅ。
いや、本当に勘弁して欲しいのじゃ…また機会あれば誰かを寄越すから、その時に聞いておくれ。
ふむ…まぁ、冒険者にも、色々と居りそうじゃが…そんなものなのか」

実際に、幼き頃は力を持たない存在だった。
この世界の人間と比べれば、更に遥か下であるかもしれない。
そんな思い出は…まぁ、すぐに放置。
話を打ち切った事に不満気な少女に、こう、一応救済は出しておいた。
後の言葉には、とりあえずは納得しておこう、そんな感じだった。

「別に妾に認めさせろ、とは言わん。
お主の成長の程を見ていきたいだけじゃ、他意はない。
まぁ…しかし、そういうのもありかもしれんな?」

そこまでは、本当に考えてなかった。
だが、それも悪くは無いと思えば、そうしてしまおうか?なんて考えたりもして。

そう長い事は弄ってない、それでもここまでの反応を見せるのは、呪いの力あってのものだろう。
まぁ、何とも面白味のある呪いだが… 
少女の言葉を聞くも、軽く考え…一度視線を逸らす。
再び視線を向けるも、次に浮かべた表情は…何とも、意地悪そうな笑みに。

「その呪い、己の行動の非を償う為のものであるんじゃったな?
そう考えてみると、簡単にお主の求めるものをくれてやるのは…のぅ?
ならば、妾がどうしたら良いか…」

すぅっと細められる瞳は、それ以上語らずとも、その先の言葉が分かるかもしれない。
更に、残していた尻尾が少女の体に絡めてゆく。
少女が向けた願いが、どう返されるのか…それは、これから分かる事だろう。