2017/07/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは平民地区、どちらかと言えば地区の端の方にある公園の中。
適当な樹木に背を預けるようにして、ぐったりと座り込んでいた。
手にした扇子をぱたぱたと扇ぎ、少しでも涼を得る。

「時期と言うのは分かる、分かるのじゃが…こうも暑くては…」

今日も今日とて、そこかしこでやっていた宴に参加をしていた。
好きなものを好きなだけ食べ、適当にそこらでやってる催し物やらを眺める。
やはり、あれだ…やっているからには、参加をせねばもったいない。

そして、こうして終わってみれば、それまで感じていなかった暑さが一気に襲ってきた。
考えてみれば、自分の身に付けている着物は黒を主体としたものだ。
黒は熱を吸収しやすい…分かってるのだが、気に入ったものなのだから仕方がない。

タマモ > 「楽しき一時の熱気ならともかく、のんびりしておる時の熱気は要らん。
日が沈んでも暑いとは、一体どういう事なのか…!?」

ぼすんぼすんっと地面を空いた手で叩く、だが、それもすぐ止まった。
無駄に動いて、余計に暑くなったのだ。
そう、今この時間は日も沈んでいる、公園に居るのは多分、自分一人だろう。
まだ離れたところから、宴の声は聞こえている。
いやはや、元気な連中が多い事だ、そう思う。

…とりあえず、もう少しのんびりしてから帰ろう。
そう考えてはいるも、きっと途中で宴を見付けたら、また参加してしまうのは明らかだ。

タマモ > ふむ…と、軽く考える仕草。
辺りは点々と灯りは見えるが、はっきりと見える程の明るさではない。
そこらの物影に、適当に隠れて動けば、誰か来ても見える事はないだろう。
つまりは…うん、悪戯にもってこいと言う事だ。
もう少し、マシな事を考えたらどうだと言われそうだが、いつもの事だ、気にするな、である。

もそもそと起き上がると、ぱしん、と扇子を閉じて袖の中。
代わりに、ずるずると棒が中から引っ張り出されてくる…中がどうなっているか、それは謎としておこう。
取り出した棒の先に、ぷつん、と髪の毛を一本抜いて結ぶ。
その先に、更に取り出したるはこんにゃく一切れ、それを結んで完成だ。
先でぶらぶらとこんにゃくが揺れる棒を手に、どこか誇らしげな少女だった。

それはさて置き、さっそくと、少女は闇に紛れて公園の中で身を潜める。

タマモ > 場所的に、こんな所に誰か来るのだろうか?
ふと、そんな考えが頭を過ぎった。
考えてみれば、ここは地区でも端の方のはずだ。
付近に家とかない限り、来る訳がない。

「………ふ、不覚じゃ…」

物陰に隠れたまま、かくん、と肩を落とす。
手にした棒の先にあるこんにゃくは、まだぷらぷら揺れていた。

タマモ > 「こうなれば…意地でも、これを一回は使ってやるのじゃ…!」

ぎゅっと棒を力強く握りしめ、方向性の変わった目標を立てた。
だが、それをやるには、まずここに居ては駄目だろう。
かといって、下手に動けば使う前に見付かってしまう。
見付かっても良いのは、このこんにゃくをぶつけた後だ。
…非常に相手にとって、迷惑この上ないものである。

こそこそと、物陰から物陰へと移動し、公園の入り口を目指す。
今のところは…まだ、付近に誰もいないだろうか?

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にガリアさんが現れました。
ガリア > (街中は随分とにぎわっているが、そんな中でも変わらないのが騎士の業務
騒がしい中にこそ問題の火種は隠れているし、こうして人気の無くなった場所にも
何かしらの問題が隠れている…なんて事も、まぁ、偶には在る。
もう少し見回れば己の担当時間は終わりで、今宵は目立った騒ぎも起こる事無く一安心
最後に此処を一回り程度かと、公園の中へと脚を踏み入れれば――

さて、流石に誰ぞが潜んでいるとまでは、まだ)。

タマモ > ぴくり、少女の耳が揺れた。
期待どころか、もはや諦めしかなかった何者かの存在、それがやってきたのだ。
それがどういった存在なのか、そんな事は少女にとってどうでも良かった。

ふっ…笑みを浮かべ、こそりこそりとその相手の側へと寄って行く。
そして…

棒がぶんっ、と振られ、その勢いによって、こんにゃくが足を踏み入れた相手へと襲い掛かる。
まぁ、襲い掛かるといっても、ぺちゃりと顔面を叩く程度であるが。

ガリア > (何も人影の見当たらない公園、基本的に余り問題が起こる様な場所ではないのだが
其れでも念の為、と言う事は在り得る故に、最低限の警戒はしていたけれど
其れでも、一見して目立った異変がなければ、其れも多少なり緩む
やれやれ、と一息吐いては、大きく両腕を上に掲げて伸びをし
のんびりとした足取りで、殆ど散歩感覚に公園内を巡ろうとしていた

其の、矢先――ふと、過ぎる何か嫌な予感は
何だか誰かの匂いと共に、其れとは違う不可思議な匂いを感じた為で。)

―――……あ…? 何だこの匂い…なんか妙にこう…アレな感じがすぶふぁ!

(ちょっと今までに嗅いだ感じじゃない匂いが急速に近づいてくる
其れに対する警戒に構え、ふと、背後を振り向いたきっと其の瞬間
丁度目の前に飛来した何か良く判らない柔らかく弾力の在る感触に顔面を襲撃された
思わず顔面仰け反らせては、何が当たったのかと後退り
そいでもって顔を指で拭きながら、空中に揺れる其れを眺めては

――物凄く怪訝な目で、揺れるこんにゃくを見詰めたか)。

タマモ > 振り切った棒の先に感じる、確かな手応え。
物陰から見える、こんにゃくの被害にあった何者かのシルエットが、仰け反っているのが見て取れた。
よし…!と、ガッツポーズを取っているものの、棒を引くのを忘れてしまっている少女。
何者か…その男の目の前で、ぷらりぷらりとこんにゃくが揺れていた。

髪の毛は細い、それが見えるかどうかは別として、こんにゃくから視線を上にすれば、棒の先が見えるだろう。
そして、その棒を辿ってゆけば…その先が物陰から伸びているのも分かるだろう。
そこを目を凝らしてよく見れば、ゆらりゆらりと揺らめく尻尾が物陰から僅かに見え隠れしているのが…

ガリア > (――一瞬、何が起こって居るのか理解出来なかった
目の前を揺れている不可思議な物体は、空中を浮遊している様に見える
何かの魔物か、はたまた魔術か、其れとも己の肖り知らぬ罠なのか
見慣れぬ物には最大限の警戒を示す戦士としての性分で、暫し観察をしていたが
――ふと、其れが何かで縛られており、そして吊られているのだと気づく
細い紐の様な何かが頭上に続き、其の先を辿れば長い棒
其の棒を辿れば物影へと続き――そして、其の物影から一瞬揺れた、尻尾の形

一寸、視線が恐ろしく三白眼を強めたなら、取り敢えず目の前のこんにゃくは放置
其の物影へと、軽やかな加速で距離を詰めたなら――角から、顔を覗かせて)

――――――………。

(――もし、彼女が其処にまだ居るのならば、其の姿を確かめる事叶うだろうか
何時ぞやに飯を食わせた狐娘、其の姿が其処に在るなら。)

―――――……お前かァ!

(若干の四つ角を額に浮かべつつ――其の首根っこ辺り捕獲しようと腕を延ばす、か)。

タマモ > 悪戯成功の余韻に浸っていた為か、相手の存在をすっかり忘れていた。
伸ばしたままの棒の事も、すっかりと忘れていた。
男が物陰の元へと移動し、角からこちらへと顔を覗かせてみれば…
こう、ぷーくすくす、と馬鹿にした笑いを浮かべている少女の姿が見えるだろう。

「………っ!?にゅあああぁっ!?」

完璧に油断をしていた。
そこまで簡単に、自分の位置なんてばれやしないだろうと、そう思っていたからだ。
だが、その相手は物陰に隠れていた自分のすぐ側に現れた。
びくーっ!?と耳と尻尾を立て、びっくりする少女は、伸びてくる手を避けようと慌てて飛び退る、が…

がごんっ!ここは入り口付近の物影だ、すぐ横に壁があるのを失念していた。
思いっ切り壁に向かい、後頭部を打ち付ける。
男の捕獲は避けたのに、ぱたり、その男の目の前で少女は倒れた。

ガリア > (響く悲鳴、素っ頓狂な驚き顔、やはりどう考えても何時ぞやの娘だ
何してんだコイツ、と言うジト目で相手を見やったけれど
生憎ながら捕まえようとした手は空を切る
ただ、直後妙に痛そうな衝撃音と共に、地面へと倒れる狐娘
其の向こう側が、思い切り行き止まりになって居る事が明らかと為っては

―――……一週廻って、呆れた様な視線を、伏した相手へと落としたか。)

……マジかよ…ガキの悪戯じゃねーンだから御前…、……おーい、おら、狐っ娘ォ、生きてるかー?

(――取り敢えず屈み込んでは、其の首根っこ掴んで身体を起こさせ様か
顔を覗きこみ、そもそも先ず意識が在るかを確認しようとしつつに)。