2017/07/12 のログ
エインセル > どうにか目当ての店にたどり着けば、少女は依頼されていた物を渡す。
代わりに報酬を受け取れば、あとは家に帰るだけ。
足取り軽やかに、少女の姿は闇に紛れて――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地裏」からエインセルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルテアさんが現れました。
アルテア > 王都の平民地区、武器屋や薬屋等冒険者向けの施設に並んで立つ建物。冒険者支援を謳うその施設の地下からは祭りの期間中、連日のように光が漏れ出していた。

光の漏れ出る先……本来は訓練用のスペースとして結界にて擬似的に拡張されたその空間は今はきらびやかに飾られ、無数の人が押し寄せている。
冒険者が汗を流し、己を磨くその場はギルドの職員達の手により今は地下カジノの機能を果たしていて。

アルテア > 賭け好きの貴族らを巻き込んで祭り期間中違法に運営されるこのカジノは夜になると未だに絶える事なく人が訪れる。

ダイラスへ行くことが出来ない者、賭け事に狂ってしまった者から単に刺激を求め足を踏み入れる者。
それら全てをこのカジノは受け入れ飲み込んでいく。
最低限の所持金とカジノの存在を秘密に出来るだけの口の固さがあれば他には無いも必要ない。

「さて…次のゲームはどうかしら…」
 
建物の主たる女はテーブルの向こう、チップ片手に持った客達の前でそういうと口角を吊り上げて見せて。

アルテア > 女の手によって回されたルーレットがカラカラと音を立てそして盤上を転がっていた玉がやがて1つの数字を示す。
わっという歓声とそれに相反したどよめきが卓の周囲で巻き起こり、その一方で積み上げられたチップは粛々と整理されていく。

その中で軍資金が尽きた者が席を立ち、代わりに観客の1人が間を詰めるように空席へ腰を下ろす。全てはこの繰り返しで

アルテア > これが“飢え”なのだろう、と女はその光景を見ながら考える。
ここへ至る者は殆どが飢えた者だ。祭りの祝賀に充足を得て、有り余る肉と酒を貪り食り、それでもなをスリルに飢えて危険な橋を渡る。


――たいして自分はどうだ。時折出目を操作しながらこの場を収めていればいずれかねは積み上がっていくだろう。しかしそれはスリルとは程遠い、対極に位置する代物

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアルテアさんが去りました。