2017/07/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノアさんが現れました。
ノア > 王都中が肇国節の祝賀ムード。王城のみならず城下にも、 様々な屋台が並び 飾り付けがなされ、 何処もかしこもお祭り騒ぎ。実際に心から肇国を祝う者が どれくらい居るのかは、 ともかく..

「 セールって、 素敵な響き♡ 」

両肩から紙袋をいっぱい掛けてご機嫌に通りを歩く この女もまた、 存分に肇国節を楽しんでいた。欲しいモノを片っ端から買い込んで、 そろそろ喉が渇いてきた頃.. 絞った果汁をたっぷりのクラッシュアイスに注ぐ、 小さな屋台の前で脚を止め

「 コレと、 コレ..... あと、 コレ。」

柑橘系をベースに数種類の果実を選び、 フレッシュジュースを注文した。

ノア > 大通りから広場へ出ると、 噴水の見えるベンチに腰を下ろして。左右を紙袋に囲まれて、 冷たいフレッシュジュース片手に脚を組んで座り

「 ...............♡ 」

木陰で一休み。キン と冷たいジュースを飲みながら、 賑わう人々の流れを ぼんやりと眺めていた。

ノア > 暫く木陰のベンチで休憩をして、 ジュースを飲み干すと立ち上がり

「 .........よし。」

いざ、 セール巡り後半戦へ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノアさんが現れました。
ノア > 日中は、 肇国節による洋品店のセールを巡り。早速 新調した濃紺色のドレスを纏い 白珊瑚のブレスレットを身に付け、 夜の街へと繰り出して

「 ♪ ───── 」

ゆったりと、 鼻唄混じりに歓楽街を歩く。どの店からも楽しげな話し声や音楽が聴こえ、 いつも以上に賑わっていた。

さて、 どの店にしようか。ふらりふらり と宛もなく、 長い髪とドレスの裾を靡かせて..

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエズラさんが現れました。
エズラ > 「よう、そこ行くお嬢さん――」

鼻唄混じりに歩く女の背に声がかかる。
それなりに品のある店のオープンテラス――片隅に陣取っているのは、赤ワインを傾ける男。
恐らく一目では判別がつかないであろう――それ程に、普段の装いとは違っていた。
いつもくたびれたシャツやブーツを身に着けているだけに、ジャケットやネクタイをつけた――とはいえ着崩されてはいたが――姿は、珍しいもの。

「お一人なら、ご一緒しちゃくれませんか――?」

しかし、その顔ばかりは、いつものように軽薄そうな笑みをたたえているのであった――

ノア > 「 ─── ?? 」

ふと、 掛けられた声に脚を止め。"お嬢さん" という不特定多数に当て嵌まる呼び方だった為に、 少し控えめな動作で辺りを見渡すと..

「 .........っ、 エズラ ? 」

オープンテラスの片隅に座るのは間違いなく、 女の知る人物..... だ、 けれど ── 其の装いは、 多少着崩してはいるものの紳士の其れで。いつもより一段と大人の色気漂う貴方に、 ドレスの裾を摘まんで ゆるりと会釈した。

「 えぇ、 喜んで♡ 」

女も女で気取った挨拶をしてみるけれど、 表情は普段と変わらぬ生意気な笑みを浮かべていて。其のまま貴方の元へと歩み寄れば、 向かいの席に腰を下ろし

「 で、 そんなに素敵なカッコして..... わかった、 彼女にデートすっぽかされたとか ? 」

エズラ > 「相変わらず美人だな、ノアちゃん――」

振り返った相手が慣れた様子で会釈するのに、短く口笛を鳴らす。
ウェイターを呼んでグラスを追加させる間、向かいの席に腰を下ろす相手に、事の次第を話し始める――

「ま、そうだったら嬉しいんだが――あいにく一人だぜ。この季節は、オレのようなゴロツキでも、ナリさえ整えりゃこういう店にも入れてくれるもんでよ――たまにゃいいかとイイ酒飲んでんのさ」

程なくグラスと簡単な料理が届く。
相手のグラスへ――次いで自分のグラスへ酒を注ぎ。

「さ、ともかく乾杯といこうぜ――」

そう言ってグラスを掲げる。
酒は男のはったり程度には、上等な味わいである――

ノア > 口笛が鳴ると上機嫌でテーブルに着き、 脚を組んで座り。珍しい姿をじっくり眺め、 思う存分堪能しつつ

「 なぁに、 こんなイイ男が一人 ? 」

着崩したシャツの襟元から覗く肌を、 人差し指で悪戯になぞった。自身をゴロツキなどと評するけれど、 長身の貴方は何を着たって似合うだろう。いつもこうしていれば、 季節に関係なくどの店だって受け入れる筈だと.. 頭から靴の爪先まで、 うっとりと見詰め。すっかり見入っている内に女の分もワインが注がれると、 ワイングラスを手に取って

「 ん、 乾杯♡ 」

肇国を祝う為ではなく、 素敵な姿が見れた事への乾杯を。ワインを口にすると、 上等な味と香りに目を細め

「 美味し、 っ..... 確かに、 たまにはこういうお洒落な雰囲気の中で呑むのもイイかも。」

グラスの縁を指先で拭いながら、 本日イチの至福の表情。通り過ぎる人々の中には 座っていてもわかるスラリと長い脚や、 精悍な顔付き、 襟元からチラ と覗く逞しい胸板に、 振り返る女性も居る事だろう。其れに気付くと、 ちょっぴり.. 優越感に浸ってみたり。

エズラ > 「ああ、乾杯――」

小気味良くグラスがかち合い、男も酒を口に含む。
こちらとは逆に、いつだっておしゃれに身を包む相手の姿は今日も一段と美しい。
カジュアルでいてその端々にはしっかりとラグジュアリーなコーディネート。
ワインを一口飲む姿も様になっている――

「ウルセえ酒場で飲むのも好きだが、お祭り騒ぎにも色々あるってわけだな――」

オープンテラスである故に、騒がしさ自体はそれなりなのだが、この季節はどこだってそういう有様であった――
軽めながらも酒に合う食事に舌鼓を打ちつつ、暫し他愛もない会話を楽しんでいたが――
やがて男の視線が、ある意味で「いつも」のように熱を帯びて、相手の瞳を狙い始める――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノアさんが現れました。
ノア > 「 ま.. いつだって お祭り騒ぎの安酒場も、 なかなか癖になるのよね。」

きっと今この瞬間も、 貧民街の安酒場ではボコスカお祭り騒ぎなんだろう.. くすり と肩を揺らしつつ、 美味しいワインと他愛もないお喋りを楽しんでいれば

「 ...............ん、 」

琥珀色の瞳は、 黒い瞳に捕らわれて。貴方がこんな風に熱を帯びた視線を向ける時、 どういう意味かを よく知っている女は

「 なぁに、 そんなに見詰めて。あたしの顔に、 何か付いてる ? 」

気付いているけど、 気付かないフリ。頬杖付いて態とらしく首を傾げ、 貴方の顔を覗き込み..

エズラ > お決まりと言えばお決まりの、相手の台詞――
思わず苦笑するが、居住まいを正しつつ真っ直ぐに相手を見つめて。

「――この後、予定がねぇなら――行かねぇか、二人きりになれるとこ――」

こちらも、単刀直入に。
さらりと言葉を発しつつ、ゆっくりとテーブルの上に手を伸ばし、相手の手を取る。
白くしなやかな指に太く固い指が絡み――相手の手を包み込んでいく。
決して相手の手の動きを束縛せず――それでいて、どう動いてもそれを追うような強かさも併せ持つ動き。

「――予定があっても、連れてくけどな」

そして最後に、ニッ、と笑みを深める。

ノア > 「 んー、 二人っきり ? 」

単刀直入な誘いには、 ほんの少し焦らしてやろうかと 悪戯に目を細め.. テーブルの下で絡まる指には、 逃れるような戯れを返すも..... 貴方から、 本気で逃れる気などない。意地悪でいて、 何処か少年めいた台詞と表情に、 敵わない と眉下げ笑い

「 じゃあ..... エスコートして。」

ゆるり と首を傾げながら、 テーブルの下.. 白く細い指を きゅぅ と絡めた。

エズラ > 悪戯な瞳、戯れに蠢く指――そのどちらもを楽しみながら、男は笑みを絶やさない。
やがて、相手が申し出に応じてくれたなら。
絡み合わせた手はそのままに、テーブルに勘定を置いて先に立ち上がる。

「それじゃ、行こうか――お嬢さん」

そして、男女の影が夜の街へと紛れていく――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエズラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアリアンさんが現れました。
アリアン > 劇場での稽古が終わり、一杯楽しもうかなとふらりと立ち寄った酒場は、歌と音楽と酒のむせかえるような熱気に包まれていた。
ショールを肩にかけ直し、隅の方に席を定め、手を挙げてウェイターを呼ぶ。

「ワインをお願い。それから、チーズとナッツもね」

はいよ、と威勢のいい返事に笑顔でうなずいてみせて、酒場付きのリュート弾きが奏でる音色に耳を傾ける。
細かい技巧にケチをつけようと思えばつけられるのだろうが、今は何よりこの空気を楽しみたい。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にツールさんが現れました。