2017/07/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
ピング > 相変わらず今日も暇な雑貨店。
店内の整理をするでもなく、今日も今日とてやりたいことをやっている。

一応は、商品に関する作業ではあるけれど。

何時だったかやりかけて、途中であった写真の仕分けだ。
それは商品説明に用いる所謂『モデル』のものであったり。
この方から使用感を頂きましたという『証明』のものであったりと多種多様。
一応は、許可を得た人の物しか掲載はしないし、基本は顔も名前も――これも許可如何に因るが――判らぬ様に細工はする。

しかして今、カウンターの上に広がる写真群は無修正。
自身のコレクションとしての側面もあり、一枚一枚を懐かしみ、その行為を思い出す様に頬を緩ませながらより分けていた。
その面と言ったら、控えめに言ってもだらしのない助平面だ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にノアさんが現れました。
ノア > ─── バンッ !! と 雑貨店の扉を勢いよく開けて、 ジト.. と目を細めた女が ツカツカ店主に詰め寄り

「 レア、 って女.. 知ってる ? 」

何処かで酒でも引っ掛けて来たのか、 ほんのり果実酒の甘い匂いを漂わせ。カウンターに右手のひらを付いて、 不機嫌そうに問い詰めた。

「 てゆーか、 そもそも "あの映像"..... オリジナルが最後の一個じゃなかったわけ ? 」

物凄く不機嫌そうに眉間に皺寄せる姿は、 まるで違法な取り立てでもしているような.. そんな形相。

ピング > そんなことをしていると、大きな音を立てて開かれる扉。

「らっしゃー…い?んぁ、ノアちゃんかぇ。なんだい藪から棒に…あー…何ぞ聞き覚えが。
 あ、あー……!あの、衛兵さん呼びつけた…!」

うん?と首を傾げながら写真を置き。それが丁度相手の写真だったりするのだから火に油かもしれない。
ともあれ、思い出したように手を打つと、あぁはいはい、と頷いた。
が。何やら不機嫌そうなそのお顔。

「……あぁん?いや、その通りだが。ノアちゃんに泣く泣く渡したのが最後の………そう、最後の一個だったんだ…」

いや本当に惜しいことをした、と言わんばかり。
はぁ、と溜息と共に大きく肩を落とし。
何やら相手の認識とずれがありそうな予感。

ノア > 「 .........っ、 じゃあ.. どーしてあの女がコレ、 持ってたわけっ... ?! 」

カウンターの上に突き出した左手は、 小さな記録媒体を摘まんでいた。どうやら店主も聞き覚えがあるらしい人物は.. 女と同じく、 盗みのプロ。もしも売ったり譲ったりした記憶が無いと言うのなら.. 恐らく、 データを盗み取られたという事か。何にせよ、 女にとって其の経緯など どうでもいい事で

「 よりにもよって、 あの女に見られるなん て..... もう、 どーしてくれんのよっ.. !! 」

両手でベストを掴み、自身の倍以上はありそうな巨体を ぶんぶん揺さぶる。其の際、 右手のひらにくっ付いていた写真が剥がれ、 ひらりひらり.. 女の目の前を舞い落ちては

「 .....って、 こんなのまでっ.. !! 」

ガシッ と空中で掴み取り、 店主の制止が間に合わなければ ビリビリに破こうとする荒くれっぷり。

ピング > 「…はぁん?いや、あの時は確か恥ずかしがって逃げ出して……ってこれアレか?
 ん?んん?いやしかし、本当に手元にゃあ残してなかった筈だがぁ、あ、あぁぁあ…っ…!?」

何がどうなっているのか、こちらもさっぱりだ。
一応お約束は守る性質故、話のついたデータは残さず相手に差し出したのだ。
写真は別だが。
ぐわんぐわんと揺さぶられる感触に目を回し、やはり油を注いだのか今ではかなり大事な写真の記録が。

破られた。

「あぁっ!?あ、あぁぁあ゛あぁぁ…………ひ、酷い…!これは、これは納得済みで撮った写真じゃあないか……!」

罰ゲームに近い形での同意ではあったのだが。
例の動画を撮る以前に、仲良く(?)2ショットで撮った事後のお写真。
さめざめと涙を浮かばせて、酷い、酷すぎる…と悲し気に突っ伏した。中年のオヤジが。

ノア > 「 どーせあの "バインバイン" に夢中で、 隙だらけだったんでしょっ.. !! 」

バインバイン とは、 彼女の豊満なボディの事。あの身体を前にして貴方が、 大人しく商売をしたとは思えない。そう考えれば、 これ以上この店に自身の恥態を残す事は許されない と.. 悲しげに突っ伏す中年を無視し 酔っ払いの小娘は、 他にも自身の写真が無いかと探して

「 何が納得済みよ、 変態っ ! あれは、 その..... なんか、 流されて ってゆー か.. その... と、 とにかく.. 納得なんてしてないっ 」

ガサゴソ、 ガサゴソ.. よくもまぁ こんなに、 コレクションしたものだ と。呆れ半分感心半分、 写真の山を漁り始めた。