2017/06/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルティアさんが現れました。
■シャルティア > 平民地区の公園。そのベンチに紙袋を膝においた少年が座ってる。
ちっちゃな体躯をした、天使だ。栗色の髪が月明かりに照らされサラサラと光っている。背にはちっちゃな羽根一対。
鼻歌交じりに袋をあさると、出てくるのは小さな菓子パン。チョコレートがたっぷり乗ったパンを一口。嬉しそうに翼がぱたたっと揺れる。
■シャルティア > 菓子パンを食べ終えると、少年はベンチから飛び降りて、街へと向かう。今日の宿を探すために
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノアさんが現れました。
■ノア > 大小様々な商店が立ち並ぶ市場を、 ふらりふらりと見て回る女が一人。目当ては美味しいパンや新鮮な果物、 それから.. よく効く傷薬。
「 えっ、 と.. これと... あと、 これ頂戴。甘くて美味しいやつね♡ 」
果物屋の店主に数種類、 好みの果実を指差して。食べ頃を見極める知識も自信もないから、 選ぶのは店主にお任せ。店主が一つ一つ手に取り選んでくれた果実を袋に詰めて貰い、 代金を支払った。手には長いパンが頭を出している紙袋と、 果実の詰まった紙袋。残るは
「 .........さて、 と... 」
薬屋。診療院に見せれるような傷じゃないから、 自分にも扱えて、 尚且つよく効く傷薬が欲しい。欲を言えば.. 傷跡も目立たなくなるくらい、 美肌成分なんかが入っていると尚嬉しいけれど..... そんな我儘も言ってられない、 とにかく今は薬屋を探そう。
■ノア > 襟を きゅ.. と引き上げつつ、 荷物を抱え直して歩き出す。大通りの商店街とは違い、 この辺りに並ぶ店は日々変化する。割と気に入っていた茶葉を取り扱うあの露店も、 立ち退いてしまったか場所を移したか..... いつの間にか、 なくなっていた。代わりに、 其処に並んでいたのは..
「 ......... ? 」
一口大にカットされたフルーツが串に刺さり凍っている、 何とも涼やかな氷菓子。興味を惹かれ脚を止めれば、 つい.. 買い食い。
「 ひとつ、 頂戴。」
両手に紙袋を抱えているというのに、 どうにも計画性のない女。案の定、 手はいっぱいだけれど..... 待ちきれず一口、 ぺろ と舐めた。冷たくて、 甘酸っぱくて、 とても美味しい。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルインさんが現れました。
■ノア > ( んま.........♡ )
心の声が口から漏れる事はないけれど、 至福の表情はただ漏れ。市場の隅に ちょこんとしゃがみ込み、 氷菓子を食べながら休憩中。露店の屋根のおかげで丁度日陰になっている、 涼しいベストポジション..... とはいえ気温は高く、 悠長にしていれば氷菓子も.. 次第に、 溶け始めていて
「 .....っ、 」
垂れてしまう前に、 下から掬うように舐め食べ進める。
■ルイン > 物陰から じーっと見つめる小さい影が一つ。
市場の木箱の影から小さい影が とある人物の手に握られている氷菓子に注がれている。
食い入るようにじっくりと 例え獲物を狙う目ではなく単に美味しそう、という視線を真っすぐ向けてる。
「……」
小さい影が物陰から見つめている
小さい影は見つめているだけ
小さい影は動かない
…日光さんさんの市場なのに 暑がっている風はない。
深紅の瞳は時折 木箱に隠れながらも またそっと木箱の隅から出てくるという謎行動をしてる。
■ノア > 本来の目的も忘れ... 誘惑に負け買い食い、 そして現在 氷菓子と格闘中。冷たくて目を細めつつも、 どうにかして綺麗に完食したいところ。年端もいかぬ愛くるしい少女ならまだしも成人した女が、 氷菓子をとろとろ垂らして食べるなど恥ずかしい。そもそも..... 買い食いなどしなければ、 こんな事にはなっていないのだけれど..
「 .........ん、 」
美味しくて幸せ、 の筈が.. 次第に難しい表情。あと少し、 あと少し... 此方へ向けられている無垢な視線には、 未だ気付きそうもない。
■ルイン > そして その深紅の無垢?な瞳を持つ小さい影は意を決して
神速を超えた移動方法を駆使して―この恐怖 普通のヒトからすると、
瞬きしたら 今までいなかった人影が 即現れるという 暗殺者顔負けの現れよう。
くいくいくい。
女性(ノア)の食べている至近距離 すぐ真横につけると、
気づいてほしいと言わんばかりに、服を小さい指で掴んで強請ろうと動く。
「おいしそう」
唐突に何を言っているんだろう、いきなり声をかけて 無垢な瞳を向けるのだから。
■ノア > このペースなら、 何とかみっともない大人にならず済みそうだった。頭は.. ちょっぴり痛む、 けれど。そうして絶え間なく、 ぺろ と垂れそうな雫を舐めていた ── 其の時だった
「 ───── っ、 な.. 何っ ?! 」
くいくい.. くい、 と。衣服を引かれる感覚に慌てて顔を向けると、 其処には綺麗な少女の顔が..... かなりの、 どアップ。いつの間に ?! と戸惑う女を置いてきぼりに、 少女は淡々とたった5文字の感想を口にした。
「 おいし そぅ、 って... まぁ.. 美味しい、 けど..... どーしたの、 迷子 ? 親とはぐれた ? 」
まさかこんな食べかけの溶けかけをあげる気にも、 かと言って見ず知らずの少女に買ってあげる気にもならず。取り敢えず無難に、 質問を返した。
■ルイン > 距離を考えなさい―そんなおとうさんの助言を無視って接近してしまった。
美味しそうに氷菓子を美味しく召し上がっている女性の真横にいる。
服をひいていたが気づいてくれた―そこまで接近すればだれも気付くだろう―ツッコミが不在。
気づいてくれたので 小さい指は女性の服から手を放すだけだ。
女性が戸惑うだろうが何だろうが 幼女は 視線が女性と氷菓子に注いでいる。
「つめたそう。んん? んー…さんぽしてた。」
おとうさんはでかけたの、と見た目は幼女な子供は質問に対して答えるだけ。
その舌たらずな喋り口調で、若干 羨ましそうな瞳をじっと。
■ノア > 近い......... やたらと、 近い。まるで悪気などなさそうな少女、 先に距離を取ったのは女の方だった。先客だった筈、 なのに... 何だか不服だけれど。然程広いスペースもない為に、 しゃがんだまま じり.. と半歩後退り。少女の視線は、 尚も女の手元に向けられていて
「 うん.. 冷たい、 けど... 食べたい、 の ? 」
もしかして、 ひょっとして、 多分、 恐らく.. 氷菓子を狙っているらしい、 散歩少女。この子の父親は一体何処で何をしているんだと、 心の中で毒吐きながら。大して高価な訳でもない、 この視線から逃れられるのなら買ってあげようか と。
■ルイン > 女性が動けば幼女もその分動く。
食い物に視線を送って接近して距離を取られつつもお菓子を強請る。
そして今 露天の日陰の部分まで譲られ…いやそこまでは。
でも視線はあくまでも 氷菓子6割、女性4割 そんな割り振り。
「ちょっとだけ。たべたい」
父親は女性にとっては縁のある人、母親はその父親が復讐を目標に掲げる存在。
どちらにしろ 聞かれれば答えるだろうけど 今もっか 気になるのは氷菓子と女性。
おとうさんの事を散歩と称したが 実際は分からない。
■ノア > 何とも掴みどころのない不思議な少女に真隣まで接近され、 戸惑い呆気に取られる女。傷薬を買うという本来の目的も、 今にも氷菓子が溶け落ちてしまいそうな状況も忘れ
「 氷菓子くらい、 別にいい けど.. 」
流石に食べかけは、 ちょっと。ぎゃあぎゃあと他人に物を強請る、 THEガキんちょ が相手なら「 うるさいわね、 あっち行って 」くらいには言えそうだけれど.. 幼いながら何処か神秘的で、 品性すら感じる少女の場合 ── 取り扱い方が、 いまいちよくわからない。
( こんな子.. こんな人混みで放ったらかしてんじゃないわよ、 バカ親父。)
其れがよく知る人物などとは、 露知らず。紙袋だけを残して立ち上がり、 すぐ傍の店で同じものを購入、 冷えた新品を手に戻り。
「 ほら、 あげる..... もしお父さんに聞かれたら、 ちゃんと "優しくて美人なオネーサンが買ってくれた" って言うのよ。」
余計な戯れ言もしっかりと付け足して、 少女に其れを差し出した。
■ルイン > じーっと視線を送って ただ欲しいとか直接的な言葉よりも主に視線で訴える幼女。
これがある種の暗殺者とかだったら とっくにお仕事としてお仕舞だが、幼女は見た目手ぶらだった。
「わーい、つめたいのたべられる」
嬉しそうにちょっとだけ口元が弧を描く。それもほんの少しというのがミソ。
見た目は幼女だが立ち振る舞いとか 距離を除けば見た目とは中身が違う位に見えるか?
どう思われているかは女性の心は読めないので 女性が氷菓子を買いに少し離れて戻ってくる様を待ち、氷菓子を嬉しそうに頂くのだ。
「ん、ありがと。 おとうさん…ん。
やさしくてびじんなおねえさん。おぼえた。 …ちめたい」
早速だが 食べ始めるのだ。氷菓子 勢いよく食べれば頭がキーンとする筈。
たがこの幼女 キーンにもならないのか 一定の速度で氷菓子を食べている。それはまるで氷菓子は飲み物です、と言わんばかりに。
「ん、でも おとうさん いま おねえさんになってるかな?」
…なんかツッコミあるセリフが ぽろっと出た。
■ノア > 「 ......... ぁ、 」
少女に新品を差し出し、 再び元の位置にしゃがみ込むと.. ぽたり。この数分の間にすっかり溶けてしまった氷菓子は垂れて、 一つ、 また一つと石畳に染みを作り始めた。もう間に合わないと思えば 頭痛覚悟で一口、 残り全てを頬張って。まぁ 予想通り... きん、 と頭が痛む。
「 ご馳走さま、 っと... ん、 入った♡ ふーん..... おとーさん今、 おねーさんなんだ.. 」
串は露店の前に設置されたゴミ箱へ、 ぽいと放り投げ。見事一発で入った、 とはいえ.. 良い子は真似しちゃいけません。氷菓子を食べ終えた女は、 しゃくしゃくと平気な顔して食べ進める少女を眺めていた。子供ってすごい.. くらいに、 感心。すぐに立ち去る事もなく、 何気ない会話を続け。何気ない、 会話を..... 否。少女の一言は、 何気ない内容などではない。特に今の女にとって、 決して聞き流せないものだった。
「 .........ぇ、 ─── お父さん、 今、 お姉さん.. って言った ? ふは... 何それ、 女装趣味..... 的な ? 」
子供へ向ける口調は其のままに、 表情は僅かに引きつらせて。頭に浮かぶのは..... 随分と可愛らしい姿にさせられてしまった、 愛する人。
■ルイン > 氷菓子 順調に 食べて居ります。
頭痛?なりません。冷たい?そりゃあ氷菓子なので冷たいです美味しく頂きます。
むしゃむしゃカリカリごくごく。…ん、おねえさん 屑籠に投げ捨てた。
入った所は見ていないが 女性が動かなかったので入ったのだろうと。
何気ない会話のどこに女性のきになる部分が合ったのか 食べながらだが視線が 女性へと向く。
「ん。いった。…んん、ちめたい。んーとね、おとこのこじゃないかな、
こころはおとこのこ からだはなんだろ、いいにくい。」
おとうさんは女装趣味ではなく男の娘と言った方がいい外見です。
けもみみのついたおと…おねえさんです。何か気になるのだろうか?
この女性 やけに食いついてくる気がする。
「しりあい??」
…氷菓子 本当に食べきった。綺麗にきっちり食べきってしまった…
■ノア > 視線は少女を見詰めていても、 心ここにあらず。其の瞳に思い浮かべるのは.. 鋭い目元や意地の悪い笑みが印象的な男性の姿と、 そして ── 人の物ではない耳や尻尾を震わせる、 愛らしい幼女の姿。どちらも同一人物であると知った今でも、 上手く整理出来てはいない事実。
「 心は男で、 見た目は......... 」
認めたくないのは、 この少女のせいもある。もし仮に、 少女の話す人物と女が思い浮かべた人物が同じだとしたら.. 彼は、 この子の父親という事になるから...
「 見た目、 は.. 耳とか、 尻尾..... とか。ミレーみたい な、 女の子... ? 」
聞くのが怖い癖に、 唇は更なる質問を重ねていた。知り合いかと問う少女に、 極力穏やかに見えるよう.. しかしながら実際には、 だいぶ引きつった笑みを向けた。
「 いや、 まさか..... ね。そんなこと ない、 と... 思ぅ んだけど。うん.. 」
■ルイン > 氷菓子は食べてしまった 空になった容器を持ってはいたが、
捨てに行こうと 行きは普通に「歩いて」屑籠にきちんと捨てに行った。
帰りは…残像も残さず 先ほどまで座っていた場所にちょこんと移動をして座り直した所。
父親が仮に女性の想い人であるのなら、母親はまさかの因縁高い魔王…これは黙っておこう。
だって女性とは先程出会い続けて氷菓子を頂いた方 無用な悩みになる元は差し出さない。
「みため、うん きつねみみときつねしっぽの みれーぞくなおんあのこ。なんだ しりあいなんだ。」
そう、嫌な認めたくない事実が此処に。女性の想い人の子供が此処に。
無垢な瞳を持つ幼女はまさしく それは引き攣った笑顔の女性に対して幼女は
「どうしたの? おねえさん。そんなかおで。」
無垢な視線を向けるのだ。
■ノア > さて、 人間離れした移動速度に女が気付いたかといえば.. 今は、 それどころではない様子。捨てに行った事さえも気付かず、 返ってくる肯定の言葉に身構えていた。
「 あ、 そぅ..... やっぱり、 そー くる.. 」
子供という生き物は、 何て残酷な生き物なのだろう。こうも残酷な事実を、 さらっと言ってくれる。あぁ、 間違いない..... この子は、 あの人の子だ.. と。人波の絶えない賑やかな市場の隅で女は、 晴天が嘘のような日陰感を醸し出していた。
「 .........っ、 ううん.. 何でもないっ.. 慌てて食べたから、 ちょっと頭痛くなっちゃった。」
本当に頭が痛いとしたら其れはもう、 女の許容を越えた数々の悩み事が原因。けれど..... 目の前に居るのは、 こんなにも無垢な視線を向ける少女。この子の父親に想いを寄せているなどと、 話す必要は全くない。話してはいけない、 そんな気がしたから.. 無理矢理にでも、 笑顔で振る舞うよう努めた。
■ルイン > 行動の前に此方がぽろっと出した精神攻撃の口上に悩んでいたらしい。
神速の移動速度には言及されなかったので 幼女は暫く女性の様子を観察し始めた。
ある意味 直撃の残酷的な言葉を女性に浴びせているとは自覚もせずに
ただ 女性の様子がどんどんよろしくない方に行く様を見てる。
腹黒いのではない 単に そこまで分かっていない 計算高くはない。
「ん、むりしないでね? あたまきーんになったら やすむのがいい。」
でも幼女は思っている。お父さんは確か魔王と結婚している。他に女好きであり浮気は許されていると。
愛人っていうのか 妾さんがいるらしいのも知っている。…この女性も??
よくわからない 帰ったら おとうさんに この女性の事を聞かなければならない!!
「おとうさんのしりあいにこおりかし、ごちそうになったことつたえる。
これでいいかな?おねえさん おとうさんのしりあいであってる?」
何の確認なんだろう。よいしょ、としゃがんで座っていたけど、
徐に腰を上げて立ち上がり始め さりげなく帰り支度をし始めてる。
■ノア > 「 ん、 ありがと。」
表面上は にこりと、 優しい大人の笑顔を作る。内心は、 穏やかな筈もなく..... がくりと項垂れたくなる程。母親はきっと、 魔王という存在だろうと 推測していた。しかしながら其れは、 彼の妻だと。他に魔王と呼ばれる存在が、 彼の周りに居るなどとは考えもせず。異国風の衣装を、 ぼんやりと見詰めて
( みんな一緒に、 住んでるのかな.. )
確認しようもない家族事情に、 ぐるぐると思考巡らせ。とにかく少女にとって一番良いのは、 自分の事など忘れてもらう事。立ち上がる少女を見て、 長いような短いような時間が終わろうとしていると.. 安堵の吐息、 漏らしかけるも
「 ─── 待って.. ! それは、 ダメ..... うん、 よくない... 色々と。」
去り際の一言には、 慌てて異国風の衣装を掴み制止訴え。
「 知らない人に氷菓子買ってもらった なんて、 ほら..... 怒られちゃう、 かも.. でしょ ? これは、 あたしとあなただけの秘密。」
人差し指を唇に添え、 それっぽい理由をこじつけた。
■ルイン > 色々と複雑な家族なんです。口に出して言えたのならどんな楽な事か!
だって 父親はセイン=ディバン 母親は魔王リュウセン、その間の子。
彼の本妻は別の魔王です確か。一昨日位から住んでいるけど、あの家、
おとうさんとメイドさん二人とじぶんとしか住んでいないけど??
見られている事に気づけば こてりと首を傾げて不思議そうに見つめ返します。
そろそろ帰らないと、おとうさんは分からないけどメイドさんが心配しているかも知れない。
「んん。だめなん? いろいろ。いろいろ…。
しらないっておとうさんのしりあいなのはわかったけど。
ひみつにしたい? ひみつ… ん、ん。ひみつにする。
あと、おとうさんのしりあいだから なまえいう。わたしは るいん でぃばん てらし。」
ミドルネーム?は女性の想い人の偽名だか苗字だった。名前を名乗っておこう。
秘密にどうしてもしたいらしいので じゃあ 秘密と飲まれてしまった。
■ノア > 「 ルイン......... ディ、 バン.. 」
"テラシ" に至るまでの気力はもたず、 完璧な復唱は出来なかった。少女の無自覚な攻撃に、 女はもうKO寸前。名乗り返す事に、 妙な罪悪感を感じながらも.. 秘密にしてくれるなら、 と
「 .....あたし は、 ノア。約束だよ、 二人だけの秘密ね。」
再度釘を刺しながら、 己の名を教えた。関係ない、 と割り切りたくても.. 何故だか目の前の少女には、 嫌な思いなどしてほしくなくて。最後まで気を抜かず、 作りものの笑顔を整える。
■ルイン > 「ん、るいんで いいの。」
“テラシ”は女性の想い人が復讐を目標に掲げる魔王の苗字。
両方の苗字を受け継ぐ幼女は 自覚無しに女性を精神攻撃でほぼ陥落寸前まで落としたと。
自覚はしていない、計算高いのは主に両親です。本当に秘密にしてほしいので、頷く。
「のあおねえさん。おぼえた。 ひみつ。 じゃあ またね!」
わたしかえるね!と笑顔を振りまいて? 普通に 小走りに走ってその場を去っていった―。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルインさんが去りました。
■ノア > 「 ん.. じゃあね、 ルイン。」
走り去る少女の背を、 ひらひらと指先揺らし見送った。少女が見えなくなったのを確認すると.. 途端に、 女の表情は情けないものへと変わり。はぁ、 と弱々しい溜め息漏らし
「 何が "これから先も" よ.....
あの、 バカ親父っ.. 」
活気溢れる市場の隅で、 ぽつり.. 呟いた。視線は、 左手の薬指へ。日陰とはいえ、 周囲の柔らかな光を受けて跳ね返すペリドットの輝きに..... つんと、 唇尖らせて。
「 ...............っ、 よし.. 」
項垂れていても、 しゃがみ込んでいても、 立ち止まっていても.. 時間は何一つ、 解決してはくれない。今出来る事を探しながら、 生きていくしかできないのだから。そうして漸く思い出す、 首筋の痛み。傷薬を買い求めに来たのだった と、 立ち上がり。無理をしてでも、 俯いたりしない。前を見て、 歩き出した ──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルティアさんが現れました。
■シャルティア > 平民地区―――その街の外れの方、閑散とした商店街の路地裏。ひび割れた石畳を歩く小さな影一つ。
栗色の髪、背には翼、青い瞳をした天使だ。手には小さな缶詰を持って、人気の全くない路地裏へとやってくる。
きょろきょろ、と周囲を見渡す。まるで何かを探してるみたいに。
「あ、いたー」
にゃぁ、と鳴き声が一つ。ほっそりとした黒猫だ。その後ろには小さな仔猫が数匹。どうやら母子らしい。少年は缶詰をトントン、と叩いて
「おいしー物持ってきたよ、今開けるね」
と、缶詰を開く。魚の匂いが漂い、黒猫の尻尾がぴーんと立つ
■シャルティア > 仔猫に乳を与えてるせいか、やせ細った黒猫は、夢中で缶詰の中身に食らいつく。後ろで仔猫がニャーニャーと鳴いてるのを見て、少年はうずうずと触りたい衝動にかられ、でも母猫の事を考えたらと思って我慢。しゃがんで、黒猫をぽんぽんっとなでる
「ゆっくりでいいんだよー、誰もとらないからね」
優しく、優しく、そう言い聞かせる。嬉しそうに背中の羽が揺れて
■シャルティア > 「それじゃばいばいっ!」
すっかり缶詰を平らげ満足そうに喉を鳴らす黒猫に手を振って、少年は踵を返す。
そしてそのままとたたたっと少年は路地裏を後にして
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
■ピング > 昼下がり。本来ならば外の道では、大通りから外れているとは言えそれなりの人通りがある筈だった。
けれども本日は生憎の空模様。
雨が降れば自然、人の通りは少なくなる。
つまりは、暇な店が余計に暇になる訳だ。
逆に雨宿りに飛び込んでくる、なんてことはあるかもしれないが。
今はそれを期待しても仕方がない。
カウンターの上に置かれたカップを掴み、中の茶を啜り。
茶請けの様に置かれているチョコの数々には手を伸ばさない。
何しろ、媚薬と利尿剤入りのトラップお菓子なのだから。
暇な昼下がり、とばかりに。
ずるずると茶を啜り、雨足の強い外を、店の中からぼんやりと眺めていた。
■ピング > そうしてぼんやりと雨の降る外を眺める時間が過ぎる。
結局本日は、何も起きぬまま閉店時間を迎えたんだとか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。