2017/04/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にメンシス・パールさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からメンシス・パールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 平民地区の中でも、そう人の気配もなさそうな裏路地。
数人の男達が、一人の少女と対峙をしていた。
一見すれば、男達が囲い襲おうとしている場面だろう。
だがしかし…それは違うのだと、次の瞬間に理解出来る。
男達は一斉にくるりと振り返れば、少女から逃げるように駆け出し始めたのだ。
その口々からは、金色の悪魔が現れただの、そんな単語が発せられる。
その言葉に、少女の耳が…人のものではない、狐のものであるそれが、ぴくりと揺れた。
「うむ…やはり、ここに来れば現われよったようじゃのぅ?
ふ…ふふ…悪いが、お主には残って貰おうか…」
くすりと笑う少女、ぽつりと呟けば、その姿がゆらりと消える。
細い路地を駆け抜ける男達、その内の一人、少女の姿はその頭上に、消えた時と同じようにゆらりと現れる。
「………ほれ、終いじゃ」
そのまま、少女は重力によって落下をし…ごす、と男の後頭部に打ち付けるように蹴りを放つ。
堪らずバランスを崩し、地面に転がる男の一人。
当然、そんな者に構う余裕なんてない他の連中は、逃げ去っていってしまった。
■タマモ > 転んだ拍子に足を挫いたか、這いずるように後退る男。
ふわり、と華麗に着地をした少女は、その男へと視線を向け…ゆっくりと歩み寄る。
「さて、お主には聞きたい事がある…もちろん、答えるじゃろう?ん?」
じわじわと圧力を掛けるように、緩やかに近付く少女。
その姿を見上げる男の目にしっかりと映る、笑顔を浮かべる少女のその瞳は笑っていないところが。
必死に何度も頷いてみせる男、すぐ目の前まで近付いた少女の手が伸び…がしっ、と男の頭を掴む。
真っ直ぐに、瞳と瞳が向き合うように。
「では答えて貰おう。妾を金色の悪魔とか抜かしたな?
その話の出所を、分かる限り妾に教えるが良い。
もし、それが偽りと分かったら………捻り潰す」
頭を掴んだまま、声を低く脅すように問う。
言葉の最後、何を捻り潰すのか、はっきりと言わないが…意味は察したのだろう、男の手は無意識に股間を庇う。
…と、まぁ、理由はこういったものだ。
前日、とある知り合いに会った時に聞いた話。
自分がこの近辺で、そう呼ばれているのだと。
■タマモ > 震える声で、たどたどしく答える男。
その間も瞳はじっと見詰め続ける、その言葉が真実か虚偽かを見定めるように。
結局のところ、それはこの王都内で悪さを働く者達…それと、一部の女性に出回っている話だと言うのが分かっただけだった。
前者は逆に身包みを剥がされ、女性は襲われる、と。
ただ、そこまでの事は、すでに聞き及んでいる。
一体どこからその話が浮かびだしたのか、それは分からず終い。
その言葉に嘘も偽りも無い事は、己でしっかりと確認はした。
「………進展無し、か…運の悪いお主は、噂通りの目に会うが良いじゃろう」
やれやれ、と肩を竦め、そう男へと言い放つ少女。
しゅるりと伸びる数本の尻尾が男へと絡み付き、包み込み…ぽいっ、と他の男達が逃げていった大通りの方に放られる。
その時にはすでに素っ裸、情けなく地面に転がっていく。
そんな姿になったのだ、この路地から出る事に躊躇するが…
軽く脅しを掛ければ、必死の形相で逃げ去っていった。
■タマモ > 尻尾に絡ませた、男の物であった衣服や所持品、それを手元に手繰り寄せる。
ふむ…と軽く首を傾げながら、それらを確認していった。
「………この程度では、売っても二束三文か…金も大して持っておらんようじゃ。
まったく、こんな事をしておる暇があれば、真っ当な仕事でも探しておれば良かったものを…」
ごそごそと、懐から風呂敷を取り出す。
広げたそれに、今まさに奪った品々を置き、包む。
こんな事なら、全員引っ捕まえるべきだったか…そんな事を考えて。
出所を探すのは難しそうか…本当に困ったものである。
憂さ晴らしに、誰かしらに悪戯でも…そうすれば、少しでも気が晴れるかもしれない。
ふっと、そんな考えも浮かんでいた。
…いや、こんな事をしてるから、そんな噂も流れるのだと思うのだが。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリンさんが現れました。
■リン > ぼーっと歩いていたら裏通りから必死の形相で逃げてくる全裸男性という
凄まじい事案を目撃してしまった。
触らぬ神に祟りなし、という諺もあるが普段通る道でそんな面白案件を見なかったことにしたくはない。
恐る恐る、彼の飛び出してきた方向を物陰からちらりと覗いてみれば
今まさに狐耳尻尾の少女がいろいろな品々を風呂敷に包んでいるところだった。
もともとの彼女の持ち物であったようには見えない。
「え、えげつな……」
思わず口に出して言ってしまう。
あんな顔してむくつけき男から強盗していたとは。
そういえば脚が四本、腕が六本ある金髪の鬼が男女問わず狼藉を働いているという噂を聞いた。
嫌な汗が出てきた。やっぱり見なかったことにしたほうが良さそうだ。
■タマモ > すでに、逃げて行った男には興味は無い。
が、そう距離も無い場所から発せられた呟きに、その耳がぴくりと揺れる。
声の質から、先ほどの男達とは違う声なのはすぐに分かる。
包み終わった風呂敷包みを、ぽんぽん、と叩いているも…
「………さて、そこで覗いておる悪い子は…何者かのぅ?」
そう大きな声ではないが、こちらに意識をしている相手には聞こえる程度のもの。
その声が相手に向けられた途端、不可視の力が相手を包む。
それは相手を浮かせ、こちらに引き寄せるように働く。
余程の勘と反射神経があり、壁なり地面なり蹴って避ける事は何とか可能。
だが、それが出来なければ、こちらの思うように目の前まで相手を寄せてしまうだろう。
■リン > 「ひゃい」
もし覗き見している少年を更に後ろから見ているものがいたなら
ビックゥ――と背筋を跳ねさせているのが面白いようにわかっただろう。
直感も運動センスもそれほど優れているわけではないリンは
哀れにも網にかかった小魚よろしく引き寄せられてしまう。
「すすすすみませんジャマをしたかったわけではないんです。
今、目にしたことは誰にも言いませんから……お命だけは……」
初手から命乞いを打つ涙目の少年。
謎の力に抗おうと手足をばたばたさせた勢いで背負っていた青い楽器ケースが
地面にごとんと落ちた。
■タマモ > 「ほほぅ…?」
さて、誰が居るのかと引き寄せてみれば…覚えの無い少年だ。
漁夫の利を狙い、隙を窺って…等とするようなタイプには見えない。
が、引き寄せた目の前での命乞いと、抗おうとする姿に、くすりと笑う。
「ふふ…こういう場合、その言葉を本当に妾が信じると…そう思うか?
ただの口約束を、初見の者と交わすとでも…?
命だけは助けて欲しいか…ふむ…それはつまり、命さえ残せば、どうしようと構わぬと言う事じゃろうか?ん?」
楽しげな笑みを浮かべ、少年に放つ言葉は…どう聞いても不安しか感じないものかもしれない。
地面に落ちる楽器ケースに目をやる、まぁ、いくら自分だって楽器を入れるものだというくらいは分かる。
今のところはそれを気にせず、少年へと手を伸ばし、頬に触れてみる…こう、ゆっくりと、より怯えさせるように。
■リン > 近づけば可愛らしい少女だというのはわかるが眼福を味わっている余裕などはない。
噂が真実ならいつ“真の姿”を顕して白い炎を吐き出し
自分の肉体の中身を全て溶かし尽くしてからゆっくり食べ始めてもおかしくないのだ。
少女が妖しげに笑んで頬に手を触れると、
少年の顔が赤くなったり青くなったりを繰り返す。
ひきつった表情も相まって怯えを教えるには十分すぎた。
「あっ、いや~~できれば命以外の五体も助けてほしいかなって……
ぼくなんて大してお金も持ってないしおいしくないし食べたってコストパフォーマンス悪いですよ?
あなたの美容にも多分影響はあると思うんです。人間って雑食だから肉が臭くて最悪なんですって。
お互いに見なかったことにするのが現代的で洗練された考えかなって思うんですよね。
あ、よかったらお友達になりませんか? ぼくはリンって言って趣味は音楽で」
できるだけ時間と興味を稼ごうとベラベラベラベラと舌を回すが
ここに書いたセリフのうちどこまで喋ることが可能だったかはわからない。
■タマモ > なるほど、よく見てみれば悪くは無い…男子ならば、もう少し筋肉とか付けた方が良さそうだが。
いや、それこそどうでも良い事だろう。
少年が自分をどう思っているかは、思考を読んでいないので分からない。
…とは言え、ただ見ただけでこの怯えようだ、少なくとも良い方向にはまったく考えていないのは理解出来た。
相手がどんな言い訳やらを続けていくのか、少々気になった。
なので、少年の舌が回る間は静かにそれを聞いてみる。
それがすべて聞き終われば、すぅっと目を細めて見せ。
「命と、五体が助かっておれば良いんじゃな?本当じゃな?
今の内に、妾が隙を付けぬ程に必死に救いの言葉を並べねば…隙を付き、お主を壊すやもしれんのぅ?
知っておるか?聞いた事があるが、似たような食べ物を得て生きてきた者こそが、最適の食料となるらしいぞ?
それに、今落とした物ならば、先ほど手に入れた物よりも値が付くやもしれん。
…そう色々と考えると、見逃す事こそ、妾にとって損失となるのではないじゃろうか?
ふふ…妾はタマモじゃ、記憶が出来る内に覚えておくが良い」
少年の言葉を思い出しながら、その答えをゆっくりと返していく。
その次に、どんな言葉で自分を楽しませてくれるのか…そんな雰囲気を感じさせるように。
そうしている間も、向けられた笑みは変わらない。
まるで、その笑みは貼り付けられた、作り物であるかのようで。
…と、不意に、その表情が緩む。
笑みには変わらないが、悪戯っ子のような、そんな雰囲気のものだ。
「………さて、冗談はそれくらいで良いじゃろう。
とりあえず、憂さ晴らしをする前に、お主が知っておる妾の噂を聞かせて貰おうか。
聞いた限りの事を、正直に、な?
もし、嘘を付けば…先の男のようになって貰うだけじゃ」
くすくすと笑いながら問う、その瞳は…薄っすらと、鈍い輝きを放ち始めた。
■リン > 「へえタマモさんっておっしゃるんですかきれいな名前ですねえタマモさんにぴったりだと思います!
え、この楽器のことですか? やめたほうがいいと思いますよ呪われてるんで!
むしろ解呪費用のほうが高くつくやつです! これは本当に!
あははあなたほどのお方なら今ぼくを逃したってその気になれば簡単に捕まえられるでしょ?
どうせ殺めるにしたって散々利用し尽くしてからのほうがいいと思うんですよね~」
なんだか喋っていて墓穴をエンドレスかつ現在進行形で掘っている気がするが
今更止めることはできなさそうだ。
くそっ、美少年や美少女に生殺与奪を握られないと興奮できない身体にされたらどうするんだ。
死刑を止めるために作り話で延々と興味を惹こうとする王の妻のような
悲壮な気持ちになりかけたところで、タマモと名乗った狐娘の表情が変わった。
まだその眼差しには怒りめいたものが感じられはするが、少し気が緩む。
「え、えーと……黄金の髪を持った美少女だとか、
本性は脚が四本腕が六本頭が三つある恐ろしい化物だとか、
好きな色を聞かれて赤って答えると血まみれにされて殺されるとか、
男も女も構わず食っちまう、とか……ああ、聞いただけでそう思ってるわけでは毛頭ないですよ!」
何か別の都市伝説も混じっている気がする。
こんなことを正直に話すのもどうかと思うが変に隠して機嫌を損ねるのもおっかない。
まあ、殺される恐怖を思えばさっきの男のような――服をとられるだけで済むならマシかもしれないが。
■タマモ > 次の言葉に耳を傾ける。
何と言うか…よくもまぁ、こんなに色々と言葉が浮かぶものだと、ある意味感心してしまう。
さて、そろそろか、というタイミングで再び口を開く。
「むしろ、この名はこの付近においては変わった名前だと思うんじゃがのぅ…まぁ、良いか。
呪われた楽器か…九十九神、ではなさそうじゃな?
どんな呪いかは知らぬが、それはそれで面白そうじゃな…うむ。
まぁ、簡単なのは簡単だが、いちいち何度も捕まえるのは面倒でのぅ?
ふふ…そうじゃな、お主が望むならば、利用し尽くしてやろう」
と、ここまで答え、ふぅ…と深く息をつく。
いちいち長い言葉を思い出しながら、答えていくのは結構疲れるものだ。
…え、長くない?気にしないで貰いたい。
「やれやれ…妾をどう見て、そんな化け物と見ておったのじゃろうな?
それに、妾は不必要な殺生なんぞはせん、どうしようもない愚か者達だけじゃ。
男女構わず喰らうのは………あー…まぁ…意味が違えば、間違ってはおらんか。
お主ぐらいの齢ならば、分かる事じゃろう…のぅ?」
はふん、思ったよりも酷い事になっている噂に、溜息。
どうやら、少年の言葉には偽りが無いと分かっているだけに、である。
まぁ、最後の部分はあれだ…うん。
時に分かってない者も居るのだが、それを確かめるように、頬に手を添えたまま顔を寄せる。
鼻先が触れる程に、吐息が触れる程に、の距離まで。
■リン > 「うーんまあ、面白いといえば面白いかもしれないけど……」
取り立てた実力のない存在が長く生き延びると
口からでまかせを並べることばかり得意になってしまうものである。
利用とは言ってみたけど自分を利用する方法なんてそんなにないよなぁと思う。
「逆ですよ逆! 見たことがないから噂に尾ひれが重装備されるんですよ。
こんな可憐な美少女を実際に目にしたならそんなこと口が裂けても言えなくなりますって……
って、えっ」
含みの有る言葉とともに少女の顔が近づく。
それはもちろんドロドロと炎を吐いてリンを焼殺するため……ではない。
「いやまあ、考えなかったわけではないけど」
おべっかを並べていた少年の表情が神妙なものに変わる。
相変わらず手足はろくに動かせない。
可愛らしい少女に身体の自由を奪われて、存在の熱を間近で感じれば……
動悸は起こり、呼吸は乱れ……身体の一部には血も集まってくる。
■タマモ > 「うん?歯切れが悪いのぅ…ほれ、どんなものじゃ?
面白いならば、聞くしかないじゃろう?
まぁ…言いたくないならば、言わなければ良いだけじゃ。
それに…どんな存在であれ、何らかの利用価値はあるものじゃぞ?」
じーっと見詰めたまま、そう言ってみる。
それはまるで、言わなければ…なんて雰囲気を感じさせるかもしれない。
そして、なぜか思っていただけのはずの思考、その返答が返ってくる。
「………まぁ、ならば、正しき事を伝える者が一人は居らねばなるまい。
そうは思わんか?リン?」
ふふんっ、と名案とばかりに胸を張って言葉を紡ぐ。
要するに、お前がそれをやれ、と。
自分でやれ?そんな面倒な事、やる訳が無い。
「ふふ…あれじゃな、いくら恐怖をしておったとしても…
やはり反応をしてしまうのは、生きるものの性と言うものじゃろうな?」
すぐ目の前での反応だ、それに気付けない訳が無い。
目を細めたまま、少年の変化を楽しむように見詰め続ける。
薄く開く唇から舌を出し、ちろりと少年の唇を舐め、添えただけだった手が頬を撫でた。
■リン > まるで心を読んだような言葉にあれ、と首をかしげる。
しかしあまり目の前の相手に教えるのは気が進まない。
散々実験されてしまうのが怖いのだ。自分の身体で。
「は、ははあ、全くその通りでございます」
色々と納得できないことはあるが
なんだか生かして逃してくれる雰囲気のようだ。よかった。重畳。
「あ、ふぅ……」
ほんの少し触れられているだけなのに、肌の紅潮は深まり、全身がかすかに震える。
至近に近づけば、少女の豊かな胸部が少年に触れもするだろう。
恐怖はむしろ、リンの劣情を掻き立てていた。
濡らされた唇から漏れる息が熱い。
放り出されていた楽器のケースが淡く輝くと、突っ立ったままの少年の目線が少女のそれよりも低くなる。
身体が確実にひとまわり縮んでいた。
読心を働かせれば、楽器の呪いとは欲情や羞恥に応じて所有者を際限なく
小さくしてしまうもの――というのは容易にわかるだろう。
■タマモ > 「ふふ…つまり、お主は今から妾に利用をされると言う事じゃがのぅ?
良かったではないか、どんな事であれ、必要とされるのじゃ」
くすくすと笑い、それを告げる、何をもって利用をとするのかも教えずに。
まぁ、要するに、今日の不作の憂さ晴らしである。
「うん…?」
宙に少年を縛り付けたまま、まさに少年への悪戯を始めようと…その時、視線の端にあった楽器のケースの変化に気付く。
体を押し付けるように寄せていた為か、その変化は身をもって感じ取る事も出来る。
触れていた少年の体が、縮み始めている。
力は持続させたままである為に、先の呪いの効果も聴き取る事が出来た。
なるほど…そう思えが、少女の唇の端がつり上がる。
「…どうした?リン?
ふふ…意識してしもうて、体が反応したか?」
わざわざそれがばれた事を言葉にし、少年に教えてやる。
縮めば、服のサイズも合わなくなってくるのだろうか?
それも確かめるように、舌を触れさせたまま、ゆっくりと唇を奪う。
頬の手はするりと下がり、もし服が緩まってきているならば、空いた手も腰に添え、少年の体を服の上から撫で回し始めるだろう。
縮む速度が緩やかならば、もうしばらくは、その感触を楽しむように撫で続ける。
もしそれが速いのであれば、簡単に服が脱がせれる程に縮んでから服を剥いでしまうだろう。
■リン > 「う、うんうん」
噂は真実ではなかったかもしれないけど横暴であることには変わりないし
こんな罪もない美少年を捕まえていびってたらそういう評判が立つのは自業自得なんじゃないかなぁ、
などとは口に出さず心にしまう。まさかその心が覗かれ放題とは思わない。
「あ、ああっ、ああ……」
身体を動かせないのが不可視の力で抑えつけられているからか、恐怖か、あるいは別の何かか、
それはリン自身にすらわからない。
見たところ、少なくとも今回は服は縮まないらしく、徐々にぶかぶかになっていく。
唇を奪い、愛撫すれば、すぐに二人の大きさは合わなくなる。
無力に見上げる潤んだ瞳は、止めてほしいという懇願か続けてほしいという懇願か。
当初の大きさの半分程度になっても縮小は止まらない。
服は勝手にほとんど脱げ落ちて、朱を帯びた白い肌や猛りきった雄茎を晒すことになるだろう。
胸中は、身体を弄ばれる欲情、情けなさ、どこまで小さくされるのかという不安と期待でいっぱいになっている。
■タマモ > 「………うむ、お主の気持ちは良く分かった。
妾の気が収まるまで、たっぷりと相手をして貰うとしよう」
にっこりと、これ以上無い程の満面の笑みを浮かべる少女。
少年の言葉に対する回答ではない、心の声に対する回答で答えながら。
「ふぅ…さて、リンの体がどこまで縮むものなのか…
今日は、それを試してみようではないか、のぅ?」
大きさの合わなくなる前に唇を離し、耳元に唇を寄せ、ちろりと舐めながら囁く。
どうやら縮むのは体だけらしい、程無く半分程に縮んだ時点で指先が器用に服を、下着まで脱がせていった。
そうすれば、縛り付ける力を操り、少年の体勢をこちらに向かい、両足を広げさせる格好へと変えてしまう。
自然と己のものを見せ付ける格好とさせ、改めて、指先が少年の体をじかに這い始める。
白い肌を滑り、指先で陰茎摘み上げ、柔らかな圧力を掛けながら扱き始めた。
■リン > 「あ、ひぃぃ、怖いっ、おろしてっ」
小さく軽くなった身体は宙で操るのもより簡単だろう。
くるりと身体を回転させられ、尻の穴まで見える商売女のするような恥ずかしい姿勢にさせられてしまう。
見られることによってより興奮しているらしく、ひくひくと肉棒が涎を垂らして震えているのがわかる。
そこに直接指で触れられれば、電撃を流されたようにリンの身体が跳ねる。
「あっ、ゆるっ、ゆるしてぇえ。
そ、そんなおっきい指で、触られたらぁっ」
小さくなって服も脱がされ何もかも頼りなくなると、触れる少女の指がひどく熱く感じられる。
視線と指先による接触の刺激だけで、有り余る快楽となり、哀れなほど屈服してしまう。
指による慰めを続けていれば、みるみるうちに陰茎は指一本よりも細くなり、花の茎のようになる。
いまやリンは赤子よりも小さく、掌に乗せられる大きさでタマモの前に浮かんでいた。
もっともっと小さくされたことも有るし、今からそうなる可能性はあるというのは
心を読むことでわかるだろう。