2017/04/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルスさんが現れました。
アルス > 日も暮れた時間帯の平民地区の広場、そのベンチで腰を下ろしてどこかの露店で買ったのか軽食を食べる。
人の少ない時間帯ともなれば人目もあまり気にしなくて良いだけに気を抜いて。
小さな口で一口二口と食べればセットで買った飲み物を口にと運び。

「こういう時間も良いものだね」

ふぅ、と一息吐けば食べるのを再開をする。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にゼノビアさんが現れました。
ゼノビア > 生きる為には執事以外の仕事をするのも大事である。
大事ではあるが好ましくは無い、好ましくは無いけどプライドでお腹は一杯にならないし、寒さをしのぐ事はできない、だから働く、給仕として右に左に忙しく。

今夜はそんな生きるための仕事を終えて思い切り疲れた表情でそれでも縁とコネとツテを探しに日課となっている散歩をしている。
そんな時少し休憩しようと思って立ち寄った広場、其処に一歩足を踏み込めば直ぐに視界に見えるのは見知った顔。
それはお試し執事として仮ではあるが日雇いで働かせて頂いている仮執事ゼノビアの仮主人のアルス様の姿、それも何か食事をしているようで、なるべく音も消して、抜き足差し足と静かに無駄にすり足の要領でスススっと横から回りこみ、背後に回りこんで何時ぞやのアレを実行してみようと……。


――食事中に脅かしたらどうなるか、である。

アルス > 近頃は街を出る討伐や採取といった依頼ではなく荷運びやウェイトレスと言った仕事をしているのである意味気のゆるみは仕方なく。
それなりには安全と言える町中、しかも不審者がいればすぐにわかるという時間帯なだけに。
後は帰り休むだけもあり簡単な食事を終えれば後は……そう考えればゆっくりと食事をして。

その為にまさか知った顔の少年が音を消して回り込んでいるなど想像もせず。
その無防備な背中を見せたまま食事を続けている。

ゼノビア > ――執事として主人の邪魔にならぬように音も無く行動する技術がある。
執事として主人の体調管理の為に肌に触れる事もある。
執事として主人の疲れた身体を解す為に身体を揉み解す必要があり術を持っている。

背後からそっと音も無く近づく事が出来れば、視界に入るのは無防備な背中、と食事する後姿。
その後姿に肉薄すると迷うのは「どうやって脅かすか」その方法だ。
肩をとんとんっと叩くもよし、そっと視界を覆って誰だ?と問うのも有り、がばーっと両腕であすなろ抱きの要領で引っ付き、胸元に手を突っ込んで弄るのもよし、自分に言い訳など幾らでも出来る。

これが通常の知り合いであれば最後の答が導き出されるのだが、残念ながら……残念ながら仮にでも主従であった間柄を無かった事には出来ず、クッ、と本当に一瞬だけ悔しそうな表情を素で浮べるが、直ぐにするっと何時もの澄ました笑みへと戻すと、伸ばした両手の行く先はトンっとアルス様の両肩へ。
で、本命の口元はその耳の傍へと運び、少しオレンジの果汁の香りのする吐息を噴きかけながらそっと一言、耳穴に問いの言葉を滑り込ませよと囁きかける。

「……アルス様。そのお夜食の栄養は矢張りそのりっぱなお胸に?」

アルス > 時折に買う軽食ではあるが中々に気に入っているのか食べる姿はご機嫌そのもの。
気配は感じるが音がしない、なので猫か何かなのだろうとさほど気にもせず。
まさかその気配が何度か狩りの契約をした執事の少年だとは微塵とも思わず。
もう少しで食べ終わりそうと残念そうに思い飲み物を口にしたタイミングで両肩に軽く触れられ驚き飲み物と軽食はどうにか死守するが飲みかけていた飲み物でむせてしまいせき込んで。

「けほ……けほ。その声はゼノだな?いきなり驚かせるな…。
そしていきなり何を聞いている」

耳元で聞こえる声をかすかなオレンジの香りに誰かと判れば緊張もすぐに解け少し困ったような呆れたような顔で振り返り。
問われた言葉に思わず頬を赤らめて胸をかばう様に腕で抱きしめて

ゼノビア > 何とも言えない想像以上の驚き方にアルス様の両肩にポンとのせた両手をするっと持ち上げて、思わず片手を自分の口元にそえ、もう片方の手でその腕の肘を支えるような仕草を取ると、クスクスとあまり人には聞かせない笑い声を小さくだが上げて笑って見せて……。

「……以前食べている時は脅かさない方がよい、と言われましたので、ゼノビアとしてはどうしてダメなのか確認しておきたく……勿論その先の質問の答えもですが……。」

今宵は仮の主従の心算はあまり無く、何時もよりも砕けた様子で笑み零しながら振り返る主の瞳を覗きこむ。
その瞳に映る思わず愛らしく感じる態度と頬を染める相貌に意地悪いものを本の少しだけ唇の隅に乗せて、その唇を重ねなくとも吐息が香る距離までアルス様と自分の相貌を近づけていく。

アルス > 「……普通に声を掛けようとは思わなかったのか?全く……驚かせるなと言ったはずだが?」

両肩に触れていた手で口元を、その口元を抑える腕の肘を抑えるしぐさを取る少年の姿をややきつめの視線を向けて苦言を言い。
執事としてではなさそうな笑い声を上げる姿に毒を抜かれてしまう。

「覚えているなら驚かせるな。落としては勿体ないだろう?…ふぅ、ならば確認はできたな?なら次からはもうしないことだ……
残念ながら翌日の仕事で全部エネルギーに消えてどこにも回らんぞ」

主従が結ばれていない今にだけ見れる砕けた様子にそう告げるのだが瞳を覗き込まれて思わず息を忘れる。
瞳を覗き込まれることにたじろぎ顔を離そうとするがそうすればベンチから落ちてしまいそうになるだけにほとんど距離は取れず。
吐息が触れるほどの距離に近づく少年の顔に息を飲んで見つめ返して。

ゼノビア > 仮の主人、今は仮契約も無くその仮の主人では無く、年上の少女として見ているアルス様の一つ目の問いは笑い声と共に誤魔化してしまおう、まるで聞いていませんと言わんばかりに聞き流し、口元に添えていた己の手を退けて、その両手はあの酒場での一夜の時のように有無を言わさず振り向くアルス様の頬をふわりと捉えて包んで。

「………えぇ、確認は出来ましたとも、それに何処にも回らない……と言う割にはその……ね?」
執事ではない滅多に見せぬ素の顔は自分で言うのも何だが意地悪い。
一つ返せばそれ以上は入り込まない話題ではあるが、今宵はずるともう一歩踏み込んで品に欠ける話題に絡みつきながら、息を呑み見つめ返すアルス様の唇に吐息が触れる少しの距離をするりと縮め、しっとりと甘い香りで濡れる唇を押し付け、今宵だけは尋ねる前に美味しそうな唇を奪ってしまおうか……。

唇と唇の距離が縮まれば瞳と瞳の距離は縮み、澄ました笑みの中に目一杯年相応に好奇心に溢れる悪戯な色合いを輝かせ、その瞳に映る全てを自分のそんな表情で埋め尽くしてしまおうとも。

アルス > こうして見ていれば気が付くのだが仮契約をしていない少年は悪戯が好きなように見えてしまい。言っていたことも笑いと共に誤魔化す姿に執事としての姿とのギャップに驚いてしまい。そしてあの日の酒場でのように両の頬を包み込み捉えられて。

「ならば次からはもうするな?その割にはなんだ……ん」

執事としてではない少年はこうも意地悪なのかと、これは気をつけねばと僅かに考え。
まさかそんなことを聞かれるとは思っていなかっただけに動揺は隠せず、本当に近い距離になったしまった少年から離れようとするが…その前に唇を押し付けられて。

唇が振れ瞳が少年を本当に直ぐ近くに見て、悪戯な好奇心に溢れる色合いを少年、その表情が視界一杯に広がって。

ゼノビア > ゼイスブルーの大きめな瞳は黒い瞳で
その唇は薄らと濡れたオレンジの香りが残る唇で
薄紅に染まった頬は絹手袋に包まれた両手で

見える限りの全てを己で埋め尽くし、重なり触れる唇の弾力を十分に押し付けて堪能してから、今度は唇を触れ重ね合わせたままに滑り下らせ、下唇から顎先までたっぷりと唇でなぞり触れてから、ゆっくりと唇をアルスの相貌から離していく……。

「……デザートのオレンジ味の唇は如何でした?もう少し味わっておきます?」

吐息も唇から紡がれた次からもうするな?と言う言葉を飲み込んだ唇で出会ってから一番の意地悪な笑みを浮かべて、もう少しキスでも、その先も如何ですか?見たいな言葉をオブラートに包んで紡いで尋ねてみる。

アルス > 視界に映る黒い瞳、そこに自分の姿が微かに移れば思わず息を飲み。
触れる唇からはオレンジの香りが微かに香り、頬を両手で包まれて顔を逸らすこともできずに。

完全に不意打ちで唇を奪われてその弾力を感じ、離れるのかと思えば触れたまま滑り下唇から顎先までも唇が進んで。

「いきなりのデザートに唇は驚いたぞ……そうだな、前に言っていたマッサージも頼むのいいかもしれんな」

唇を開放されて目の前の意地悪な笑み、恐らくは今までの中で一番で。
そうしてもう少しという少年から目を泳がせるようにして逸らせそう告げる事に。

ゼノビア > 「……ゼノビアは執事ですから。求められる前に主人に応えるのが勤めですから、なんて言ってみます。」
瞳を泳がせるアルス様に合わせて、すっと普段の執事の表情を凛と浮べると今の意地悪がなかったかの如く、大げさなくらい恭しく左手に己の胸に添えて軽い会釈をしてみせた。

「……マッサージ、承りました。丁度今宵は良い香油もありますし、良いタイミングと言えばよいタイミングで……。さてこの場でマッサージ始めましょうか。」
勿論その心算は毛頭ない、でもアルス様の態度が楽しくて、ついつい意地悪な言葉を止めるタイミングが見当たらず、執事の顔も素の顔もどちらの顔も見せながら、楽しげにアルス様の返答を待つとして……。

アルス > 「そう聞けば有能と取れるが……私には今のゼノは意地悪な年相応に見えるぞ」

すっかりとペースに乗せられて動揺を隠せず、それでも執事だからと告げる少年に今はそう見えないとどうにか表情を取り繕って返し、今だけは恭しく手を胸元に添えて会釈をする姿もわざとらしく見えてしまう。

「最近は肩の凝る仕事が多くてな。確か出来るといっていただろう?準備は万端という訳か。ば、バカ者!こんな所で香油を使ったマッサージが出来る訳がないだろう。少しは場所を考えろ」

この場という言葉に大慌てでそれは駄目だと告げ、かといって今の言葉で再び動揺してどこがいいかなど全く浮かばずに。

ゼノビア > 脅かしても、からかっても面白い相手に悪戯心止むこと知らず。
動揺を隠せない姿が、大慌ての拒否が、動揺がどれもが楽しすぎるのだが、此処は一度落ち着かせない事には先に進まないと思い、恭しい挨拶をする為に自らの胸元に手を重ねた姿のまま深く大きく深呼吸をしてから、足先はベンチの背面からぐるりと脇を抜けて、アルス様の正面の方へと移動する。

先程まで唇の感触を堪能していた唇で絹手袋を加えて脱ぎ、両手を素手に変えてから、正面より片手を自分の腰の後ろに沿え、もう片方の手をベンチに腰掛けたままのアルス様にそっと差し出して……言葉は笑いを堪えた風な弾んだ声で紡ぎだす。

「今夜は特に主従契約をしていませんから、素のゼノビアです。では、普段お見せしない顔を一杯見せて、見させていただく為に参りましょうか……もちろんアルス様のお部屋に。」
自分の借りている宿だといかんせん壁が薄い。
香油に関しては今も持ち歩いているので場所は何処でも構わない、ならばアルス様の部屋が一番色々と安心できそうだと、お誘いを向ける。

アルス > 凛々しく冷静に努めようとするのだが少年の言葉や態度にそれもできずに慌て。
どうにか落ち着かねばと少年から視線を逸らして何度も深呼吸を繰り返し、そうして入れないつの間にか少年は後ろではなく正面にと移動をしていて。

目の前に来た少年が今度は何をするのかと警戒をしていれば手袋を外し差し出された手、それと顔を交互に見れば笑いを耐えるような表情と声で。

「今の姿が素のゼノか。これは気をつけねばいかんな…。全く……こうなれば食らわば皿までだ。いくぞ」

自分の宿と言われれば少し困った顔をするが壁の厚さとセキュリティは一級品と考え、そうしようと先を歩くように宿へと向かいだして。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアルスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からゼノビアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にゼノビアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からゼノビアさんが去りました。