2017/03/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエズラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエズラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にエズラさんが現れました。
エズラ > 平民地区の一角、表通りからは一本裏に入った、隠れ家的な酒場。薄暗い店内は、騒がしい客でごった返して――いるわけではなかった。カウンター席の他にはテーブルが数席という狭いその酒場は、どちらかといえばバーと呼んだ方がいいかもしれない。幾人か客は入っていたが、誰も彼も、一人客である。ともかく、そんな怪しげな酒場のカウンターの隅――そこに男は居た。

「……フーッ。」

グラスに注がれた度数の高い蒸留酒をわずかばかり舐めるように喉に流し込み、一息。店主と会話するでもなく、ボンヤリとランプの明かりを眺めながら、美味そうに吐息を。

エズラ > 今日は日がな一日荷運びをやらされた――思いの外日当ははずんでくれたが、流石に身体はくたくたで。しかし不思議なもので、こうして酒をやっていると腹の奥底からじんわりと熱く滾る何かが溢れてくる。一日の疲れが一気に身体の外へ逃げていくような、そんな錯覚。グラスに残った少しばかりの酒をあおると、カウンターを立ち――

「親父、勘定はここに置くぜ。」

そのままぶらりと、夜の街へ溶け込むように消えていく――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からエズラさんが去りました。