2017/01/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリューゼさんが現れました。
リューゼ > 今日までの仕事が終わり、報告へとやってきた冒険者ギルド。
受け付けの美人はそろそろ仕事終わりだったと言っていたけれど、
まぁ間に合ったようで何よりだ。

装備品の各種は小さな泥や草木の汁が少々付着し、外で仕事してきたのはわかるだろうけれど。
とりあえず、完了の報告を済ませて報酬をいただけたのは運がよかった。
もうちょっと遅れてたら明日になってたし、それはそれで面倒だったな…と思いつつ、
硬貨の入った皮袋を受け取り、礼を言って辞去する。

ありがとうございましたー、という声を受けてギルドから出てくると、
少し気が抜けてしまったか、急に現れた人影にはっと気づいて―――。

運が悪ければぶつかってしまうかもしれない…?

ご案内:「王都マグメール 平民地区」に魔王リュウセンさんが現れました。
魔王リュウセン > もっふん。

歩く先をろくに見ないまま 冬毛でもこもこの九つの尾のうち 暖を取るのに幾つかの尾を体に纏っていたので
出合い頭にぶつかってしまったかもしれないが、もふもふの尾が間に挟まり
もっふんと柔らかくボリュームのある当りになったかも。

ぶつかった後に 尻餅をつくとか全くなかった。もふもふの毛で覆われた尾はダメージを追っていないし、
本人そのものも丈夫だった。寧ろ この身に当たった相手方を心配しないとならない。

視線を漸くそちらへと向ける様に 下から上へ ゆっくりと水色の瞳を向ければ
申し訳なさそうに口を開くのです。


「申し訳、ない。考え事をしていた、のだが」

リューゼ > 「っ、わっ…!?」

ぶつかった。
…と頭では反応できたが動きまでは追いつかなかった。
一応避けようとはしたように見えるかもしれない。

が、ぶつかった衝撃はえらく柔らかく人や物という感じではなかったけれど…?
そんな戸惑いの視線を向けると、美人なのだけどやたらと獣っぽいというか、もふもふした塊だった。

「あ、いえこちらこそ。ちょっと気が抜けてたようです。
…大丈夫でしたか?」

そんな相手から謝罪の言葉が出てくれば、若干困惑しながらも謝罪を述べる男。
相手は女性だから、と気遣いの言葉が自然と出てくる。
武装は外しているし、転んだりはしていないようだけど…?

魔王リュウセン > 本体より尾の方が大きいので、冬は割ともふもふだった。
その尾が総じて九つあるので かくしてもふもふなのだ。寒ければ己の尾で暖を取るという妙な事を致す。
もふもふの塊 つまり もふもふ担当魔王は纏っていた尾を後ろへと回し、
じっと彼を見つめて―身長の差があまりなさそうなので上目遣いはないが。

「わたしは問題ない。…丈夫だからな。……この先は冒険者ギルドか。
      ぬしは 冒険者か?」

ぴこぴこと狐耳も揺れるし 尾は各々もふもふもこもこゆらんゆらん揺れている。
ミレー族とは違うのは、奴隷にありがちな在り来りな首輪とかしてい無いところ。
彼の風貌を具にじっと見つめていた女は こうして出会った初対面の男に質問を向けて伺い。

リューゼ > 纏っていた尾が後方へ流れれば、姿が露わになった。
なるほど獣人か…そんな事を考えた様子。
じっと見てくる目は印象的な美しさであった。
…というより、ぶっちゃけずいぶん美人なので内心ちょっと対応に苦慮しそう。

「あぁ、そんな所です。
貴女は…冒険者って感じでもないし、ミレーって感じでもない…かな?」

何者だろう?という疑念は湧く。
こんな美人がこんな場所で何しているのだろうという事も。

青年はといえば、非武装なため冒険者とは一見ではわからないかもしれない。
が、足の置き方や纏う空気。武術の心得があるような隙のなさを感じ取れるかもしれない。

魔王リュウセン > 耳は相変わらず辺りの物音に反応してぴこぴこ揺れていたり立ったり伏せたり。
尻尾は無意識に揺れているので意識もそちらへと向けていない。表情に変化が乏しいので、
尻尾を見れば表現の代りとして察する事も出来なくもない。今の所 尻尾はこう語る【もふもふしたい】

彼の風貌を大体見ていて こやつは冒険者だな、手慣れである。初心者ではない。―と。
観察はそこまでにしておいて 彼からの問いかけに対しては少し考えた後、

「わたしは …しがない商人だな。九尾という妖怪になる。
 冒険者か…そうか。  ただものではないな??ぬし。」

表向きは商人としているが 裏の顔は初対面で言う訳がない。
その本当の正体も然り。武装は見た目では見えにくいが持ってはいる。
時と場所を考えて あからさまな物騒なものは手にしていない。
そう まだ 見た目は もふもふの女…かと。

リューゼ > 話していれば自然と揺れる耳や尻尾が目に付く。
表情はあまり動かないし、硬質な喋り方だけど…。
どっちかというと、可愛い方なのかもしれない。と、思った。
子供に人気とかありそうだ、とも。

「商人。なるほど。他の街か国からの人ですね。」

商人という答えには納得を見せる。
それならば理解できる。といった所。
とは言え…。

「取り扱いの品はどんなものを?
俺は普通の冒険者のつもりなんだけどなぁ……貴女の方もただものじゃない感じはしますけれどね。」

本当の初心者と、心得のあるものでは色々と違う事がある。
青年はそれは敏感に察した様子。

が、「歩きませんか。」と一言告げて手近な場所まで。
くるっと無防備に見える背中をあっけなく晒して歩き始める。
歩く先は酒場の窓から通行人に対して串物や飲み物などを売っている場所のようだ。

魔王リュウセン > 顔色をうかがうより 耳と尻尾を見て察した方が早い。
会話が固いというか 元々喋る事が得意ではない。目で語るとかそんな職人気質的な娘であるが為。
もふもふで歩けば昼間であれば 突撃されもふもふにされ もふもふにしてやんよ的に居れば目立つ方なので
街角に放置しておけば子供はもふもふの餌食として迷子の相手によくされる。ある意味人気なのだ。尻尾が。

「北方帝国シェンヤンより東から来ている。」

めぼしい出身地をいうより その通り道であるシェンヤンの名を口にしよう。
商人は貿易を営むと船を使う。船は海を道として使うので色々とモノを持ち運べる利点がある。
情報然り物品然り人然り。…表に言えるものから裏でこっそり危険なものまで。

「取り扱い…わたしの得意な事は、
 情報の取り扱い。耳よりな噂から貿易交渉で使える他国間情報まで。
 値段 物入りの上下価値等 商人の耳と目となり蠢く下請けかな。」

商人というより その下で動く業者の類。
ただものではない同志。彼はどこまで察したか。
然し 誘われれば 尾がゆらぁんと大きく揺れる【畏まり】。

「色々とこんな時間でも やっているのだな。」

串ものや飲食を売る屋台や酒場が軒を連ねる間を、彼の背中を追う様にゆっくりと歩いてついていく。
通行人に当たりそうだが、尻尾は硬くはない もふもふと優しく然し極力避けて歩いていく。

リューゼ > 抱き心地とか良さそうだな、とかも思う。
先ほど纏っていたのは冬のせいかな、とも。温かそうだし。
そんな風に考えながら手近な酒場まで。
女性がついてくればそれに目は向けなかった。足音か、気配を見ているのかもしれない。

「シェンヤンより東…。随分と遠い。
故郷が恋しくなったりはしませんか?」

青年は微笑を浮かべつつも足を止める。
買い物をする様子。
先ほどもらった皮袋の口を開き、硬貨を何枚か取り出す。

「商人は情報に聡いといいますしね。
情報がなければ大きな勝負にも出づらいでしょうし…良い仕事だとは思いますよ。」

エールと串焼きを。そんな風に短く注文する。
差し出された木製ジョッキと、2本の肉の串焼きを受け取る。

「そうですね。まぁこの辺りはこれからが商売でしょう。
特に酒を飲む人は今が一番飲む時間でしょうし。」

尻尾がゆれ、通行人を避けていく微笑ましい光景に笑みを浮かべつつ、
貴女はどうします?と食べ物を持ったままで問いかける。
ちょうど、軒下にはテーブルと簡素な椅子で作られた席がいくつか。
席の一つ二つは飲んでいる、あるいは酔いつぶれた冒険者風の男女で埋まっている。
空いている席に移動すると、安価であろうその椅子は按配良く背もたれがない。
一緒に飲む?という事だ。

魔王リュウセン > 体温も高い筈。もふもふの尾で暖は取れるほどだ。
冬だから寒い 寒いから 尾を纏おう もふもふだ!!
…尾の一本を彼の服にきゅっと握る感じにしても良かったが、
それは余りにも微妙な事に成りそうだったのでやらなかった。

ついていってたどり着いたのは酒場らしい。

「故郷は故郷だ。淋しくはないし 
 いつでも帰ることは出来る。私は強いからな。」

耳は一瞬伏せた。がすぐにぴこっと立った。一瞬淋しさを見せた様な。
彼は何やら買い物をしているらしい、―一連の事を見ているから。
尻尾を大きく広げていたが しゅるしゅると大きい大きさから普通の大きさへと収縮させる。これで人にはぶつかるまい。

「今は噂話とか 物価が高騰してきている。
 近々 妙な事が起きるぞ?勝負に出るのならば 控えるか大きく出るかだ。」

「今夜もガンガン稼ぐわけか。
 まぁ 酒を飲んでストレス発散というのも分からんではない。」

辺りを見渡す。色々と席は埋まっている。
酔いつぶれたモノから飲んでいる男女まで幅広い。
一緒に飲むかと言われれば 飲む、と返事をしておこう。
尻尾が一本だけ ぴこっと先っぽのみ上に揺れる―了承を示す様な動き。

リューゼ > やられてもきっと振りほどいたりはしない。
しないだろうけれど、何してるんだろ?くらいには思う。
酒場とは言え、外飲みなのでそれなりに冷える。
エールなんぞよりも強い酒の方が好まれる場所ではある。

「……。そうですか。
それなら少し飲んで今日の終わりを楽しみましょうか。」

一瞬伏せた事を見逃しはしなかったが、青年は言及しなかった。
飲みましょう飲みましょうと椅子を薦める。
縮んでいく尻尾にも微笑ましげに視線を向けるだけだ。

「なるほど。それはいい事を聞いたなぁ。
…ちなみにその情報はタダで俺に言ってよかったんで?」

少しきょとんとした表情で当然の事を尋ねる。
タダより高いものはないとはいうけれど。

(尻尾の)同意を得れば、何を飲むだろう?という風に思い…。
少し、口数の少ない彼女に代わり、「東の方の酒とかあります?」と店主に尋ねている模様。
安酒なら、という回答を得たのでそれを温めて彼女に出してもらう。
湯気をくゆらせる木製のコップには透明の液体が並々と。
彼女が席に着けば、その前に置くだろう。

魔王リュウセン > 酒は飲んでもいいが呑まれてはあかん。
エールは好むしよくは飲むが 外飲みであるのでエールでは物足りない。
尻尾は縮ませた―事により 鉈みたいな刀が鞘に入っているが姿を現すだろう。
武装はしてはいるが それ位しか持ってい無さそう。それが腰の尻尾に今まで包まれていた それだけ。

「あまり飲み過ぎると 体壊すから 程々に飲む事にする。。
 どのみち 主ら 王都にいる限り 巻き込まれ必死であろう。
 冒険者は軒並み徴兵されぬことを祈るばかりだ。王命徴兵というのが厄介でね、あれは拒否が出来ん。」

タダでいい。代わりに飲ませてくれるのなら。既に対価は支払われている。
酒が此方は飲める 彼は情報をただで手に入れる 既に対等になっていると。

…?いい香りがする。東方の酒の香がする。
湯気を薫らせる透明な液体が入った木製のコップ。
彼の向かいか 隣か 席は解らんが 席に着けば置かれるそれに
瞬きと耳を動かして。「頂いていいのか??」 飲みたい視線を彼へと注ぐ。

リューゼ > 逆に青年はよくエールを飲んでいる。
1杯目は特に、だが。
腰に佩かせた鉈のようなものが目に留まるが、強いと言っていたし武装する事もあるのだろう。
そんな風に思いつつ青年も席に着く。隣、というよりは対面の位置を陣取った。

「あぁ、それがいいと思うよ。程々にね。
つまみも好きなの頼んじゃっていいから。

じゃあ、乾杯。」

飲みたい視線を向けられて、いいよ、と笑顔で頷く。
なるほどこれが対価か、と納得しながら、こん、と木製コップの軽い音。
皿に乗った2本の串焼きを間に置き、1本どうぞ、と告げる。
味は濃い目のスパイシー。つまり、酒のつまみだ。

「王命徴兵か…。それは厄介だな。
対人は慣れているけれど、戦争に加担するつもりはないのだけどなぁ。」

こく、とエールを飲みながら、ぼやくように言う。
今の所、風の向くまま、が好ましいが…戦争へと吹く風はごめんだな、と思う。

魔王リュウセン > エールより、茶、コーヒー等の酒ではないモノをよく飲む。
ただ酒が嫌ではなく、付き合い程度に飲むし元々酒にも強い。
最近 常時酒はどうかと考えて 薬茶とか水、その他に向きつつある。
初対面で 考えたら 隣はあり得んか、と対面であればそのままに。

「 乾杯だ。 串焼きは…好きだな。」

乾杯を済ませると 串焼き一本を手に取り一口齧る。
そうしてから 木製のコップへと口へと当ててちびちびと飲むのだ。
香りを楽しみ 舌で味わい そして喉を満たす。ゆったりとした飲み方なのだ。
風情を知る そんな優雅な飲み方。外の酒場でやるにしては遅い。

「であれば 早々に王都から離れる事だ。
 近くはないが遠くもない 腕の立つ冒険者は口から手が出るほど欲しいらしい。
 私は胡散臭くなったら 王都を離れるのでな。巻き込まれるのは勘弁だ。」

うむ 旨い、と酒をゆっくりと飲みながら感想を述べる。
耳が辺りの様子を聞く様に動く。特にナニ、では無さそう。

リューゼ > 東の方の酒は強いと聞く。
それが安酒だとしても、ちびちびと飲んでいく女性に対して、
割と強いんだなぁという感想を抱いた。
不思議そうな視線をしていたかもしれない。あまり飲める女性とは付き合いがなかった様子。

「そうか。ならよかったよ。
俺もお腹減っちゃってたからなぁ。」

ゆっくりと味わっている様子を見ていると、和やかな気持ちになる。
青年はというと、そこまで急いでぐいぐいという程ではないが、
串焼きとの相性を確かめるようにぐいっと一口が大きかった。
基本的に、冒険者の酒場で飲んでいたからかもしれない。

「なるほどなぁ…。しかし困ったな。
ギルドに登録したのごく最近だからなぁ…。ここで離れるっていうのも。
…しばらく他の街に出向するのもアリかなぁ…。」

ぼやきながら、ぴこぴこと動く耳に気をとられる。
何かいい事でも聞こえるのだろうか。
と聞き耳を立てれば、カップル冒険者の愛の囁きとか聞こえてくる。
やれやれ、とため息をついた。

魔王リュウセン > 安かろうが高かろうが 味が良ければ文句はない。
然もこの一杯は彼の奢りだったから、特にいう事はない。
木製のコップと言うのが唯一の不満点だったが、仕方はあるまい。此処に朱塗りの大杯はないのだから。

「ギルドは街から街に、国を跨いで依頼もあるだろう。
 長期ならば 国を離れるのもあるだろうし ぼちぼちきな臭く成ったら 離れてしまえ。

 …良からぬ話しか聞こえん。 愛の囁きとかセクハラめいた嬌声とかな…私はもう行くよ。ごちそうになった。」

ちびちび飲んでいたとしてもコップの中身を飲み干してしまった。
そろそろ潮時か、と零すと 席を立ちまたな、と声をかけて
その場を立ち去ってしまうだろう。去る間際に尻尾が元の大きさになったのは言うまでもない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から魔王リュウセンさんが去りました。
リューゼ > エールの一杯目を飲み干し、串焼きにかぶりつく。
むぐむぐと口を動かしていると、目の前の女性は一足先に飲みきった模様。

「……忠告感謝するよ。そういう話も探そうと思う。」

はは、と冗談のような言葉に笑みを浮かべ、席を立つ女性を見送る。
もふもふと温かそうな尻尾が大きくなる姿に、便利そうだな、という思いだけを抱く。
聞こえてくる睦言を聞こえないフリで聞き流しながら、ほう、と夜の空気に白い息を吐き出した。

「探す事が増えたな。……大将。串焼きとエール追加で。」

とは言え、腹が満たされたわけではない。
追加の注文をし、そのまま気分がよくなるまでそこで食事をしていっただろう…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリューゼさんが去りました。