2017/01/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にガリアさんが現れました。
ガリア > 『―――――よーい……はじめぇい!!!』


(瞬間、木のテーブルはめきめきと音を立てた。
向き合って片腕同士を組んでいるのは二人の男、いわゆる腕相撲
威勢の良い開始の号令が鳴り響いた直後は、互いに平然とした顔を浮かべていたが
次第に、片方の男の顔が歪み、真っ赤になり、そして歯を食いしばり始めては
ニヤ、ともう片方の男は、歯を見せて悪そうに嗤った

次の瞬間、ひょい、とまるで子供相手みたいに、相手の手の甲を机面に叩き付けては
其の儘ゆうらりと立ち上がって、片腕を掲げ)

――――ハッハー! 俺様に挑むとか十年早いんじゃね!?


(超、相手を煽る台詞吐きながら勝ち名乗りを上げては
けれど若干肘を気にしてる男の其の肩を、ぽむぽむと叩いて親指立てて見せ
そして、勝負の商品たる山盛りの厚切り肉が、テーブルへと運ばれてくれば、満足気に着席した
――一日の終わりには、喰うに限る。 健康的な生活の秘訣だ、個人的には)。

ガリア > (既に切り分けられた肉の一切れにフォークを刺し、喰らい付く
野生の獣かって位に思い切り噛り付いては、もっしゃもっしゃと豪快に咀嚼し
其れだけでマァ幸せそうな表情を一回浮かべては、其の直後から
まるで今から殺し合いでもするかの様な目つきで喰らう事に集中する
豪快に食いちぎり、噛み千切り、咀嚼し、飲み込んで――2人前の肉が皿から消失するのに、約3分)

―――おっす、もう一皿追加でェ!! あ、ソース別のに替えてくれよおっさん!
こないだの…何あれ、ビーグル? ビートル? アレ美味かったからアレなァ!

(――多分、グレイビーソースの事。 料理番の男が一瞬頭上に疑問符を浮かべたが
依然この男に出した肉料理を直ぐに思い出して、納得した様に調理を始めた
流石、自分が常連に為っただけ在って、話の判る男である、満足。)

ガリア > (程なくして、追加された肉皿一枚、山盛りドン
目をキラッキラさせてフォークを手にしたなら、最初の一口を又先刻の様に
其れは其れは元気に美味そうに噛り付いて、満足気な表情を浮かべ
やっぱり次の瞬間、獲物に在りついた狼みたいに
御前を殺してやると言わんばかりの勢いで平らげて行く

其の様子を、あーあ又やってるよ的な視線で見ている奴は常連だ
其の様子を、呆気に取られた顔で眺めている奴は、新参だ。)


――――――――――      やーやっぱアレだよな、肉って最高だわ。
おっさん次御代払うからローストの方なー!


(――まだ食うのかよコイツ、と、絶対に店内の半数は思った筈だ
こんな調子で食っているから、給金の殆どが食費で消える
其れで良い、其れが良い、食えるならば幸せなのだ、まる)。

ガリア > (そして、最終的に注文したローストを平らげた後に
更にパンと果物を腹に収め、存分に本日の『夜食』を堪能した男
すっかり満足した様子で御代を払い、帰って行ったとさ

――詰る所、此れが本日4食目だった訳である)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からガリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にハクさんが現れました。
ハク > (時は日が沈み喫茶店にも明かりのランプがともされて冒険帰りの男たちがジョッキを打ち鳴らすような時間。
オープンテラスではふぅ、と少し垂れながらちびちびと安いエールを口にする見た目は10歳少々にしか見えない狐系の獣人少女。)

「ぬぅ………」

(今日『は』無事に冒険ができた。それでお金を稼ぐ事ができた。
そこまではいい。
パーティを組んだ男も紳士的に『夜』を誘ってきたので、お断りさせてもらった。
男は残念そうにしたがそのまま娼婦通りに消えていったので問題はないだろう。)

「むぐぐー」

(問題は、最近の――こう、性の乱れ、というやつか。
なんだか3回に1回くらいは冒険者ギルドに行っても冒険せずに男たちに捕まって宿に連れ込まれ、たっぷりとセックスしてお別れ……なんて事がある。
この前なんてギルドに入る直前に『ハクっていうチョロいロリがヤりやすい』なんて噂されているのも聞いた始末だ。
――まぁ、実際、自分もオナニーするよりは男に抱かれるほうが気持ちいいというのを自覚してしまったので抵抗が薄いというのもあるが……)

「しかし、うむぅ、それがしの目的は仇討ちでござってなぁ……
別に色事に耽溺するつもりではないはずでござるが……」

(青い羽織には、男に『プレゼント』された尿道用とアナル用のディルドーもなぜか入っている。
捨てれず、なぜか持ち歩いてしまうのも……
という悩みから、どうにもこうにも頭がイマイチ回らない。
どうすればよいか、と思いながらエールをぐい、っと傾けて……)

ハク > 「む、大丈夫でござる。それがし、ちゃーんと大人にござる」

(追加のエールを注文しようとした所、ウェイトレスに子供が飲みすぎじゃないの、と忠告されてしまって頬を膨らませて反論する。
しかし、どうも信じてくれない様子でおかわりに出されたのは――葡萄の搾り汁で。どうもワインを作る際のあまりで出来た薄いアルコールのモノらしいのだが……)

「葡萄にござるか……」

(むぐぅ、と少しだけ躊躇うようにしてから口に含む。
うまい。うまいのだが――少しだけ尿意の錯覚を覚えて頭を指先でぐりぐりともみほぐす。
この液体に害はないし悪意もない。なのだが……どうにも、淫魔に改造されてしまった肉体のせいで葡萄の匂いには少しばかり、感じるものがある。)

「……まぁ、安くしてくれるならいいでござるかぁ」

(悩んだあげくにあきらめた声を出して、ぐいっと葡萄汁を飲みつつぼけー、っと冒険者ギルドの入り口に出入りする人影を見る。
特に目的も何もない。なんとなく黄昏たいような気分なだけだ。
もしかしたらギルドで出来た顔見知りでも通りがかったりしないだろうか……という願望もないでもないが。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアリウムさんが現れました。
アリウム > (平民地区の宿は、富裕地区の宿とは違い非常に安価で寝泊まりができる場所が多い。
冒険者たちに仕事を斡旋し、その報酬の1割を徴収しているという理由でだ。
冒険者たちも、そのことを理解したうえで宿に身を置き、冒険に勤しんでいる。

だが、なにも冒険者の宿を利用するものは、冒険者や一般市民だけではない。
時折、貴族がお忍びで依頼を行うこともあるし、人には言えない職業のものの情報源にも。

アリウムもまた、後者の人間であった。
冒険者に依頼を出し、時折裏の仕事を引き受けてもらっていることもある。
奴隷少女の調査、ミレー族集落のありか、そしてなにより奴隷そのものを。
もちろん、顔が割れないようにフードをかぶることもあるのだが、今日はしっかりと顔をさらしていた。
真っ赤な髪に白いタキシード、この場所にはまず間違いなく、場違いな人間である。)

「…失礼、黒の執事が渡った荒野の話を聞きたいんだけど?」

(カウンターに足を運んだアリウムは、一言二言店員と話を進めた。
まるで物語のような話をするのは、周りには聞かれたくない話だということだ。
周囲の人間も、そのことがわかっているため口出しする者はいない。
まるで、そこにアリウムがいないかのように、時間が過ぎていく。)

「そうか…残念だ。
途中で枯葉になってしまうなんてね……。」

(首を横に振りながら、アリウムは笑みを暗くした。
謝る店員に、その必要はないとゆっくりと首を振る。
踵を返し、アリウムはゆっくり店の出口へと歩き始めた。

ハクに、気づいている様子もなく。)

ハク > 「今日は特に知り合いも通らぬし……ぬぅ、宿に帰って明日に備えるで――」

(両足をぶらぶらさせながら葡萄汁を飲み干して。
もう卓に乗った食べ物は全て空になったなら食事代を袖から取り出しテーブルに置いた所で、声に気付く。)

「――あいつ。」

(自分の仇である淫魔が、のこのこと。何をして何を話しているのかまでは理解できないものの……
一瞬だけ沸いてしまった殺気を直ぐに抑え、男の、アリウムの同行を見る。
動きから察するに自分に気付いてはいない様子で――)

「……好機でござるか?」

(呟き、確認してから刀を背負いゆっくりと自然体でアリウムの後を追う。)

アリウム > (アリウムは、今日は一人であった。
そばには、玩具の存在もないし一人で平民地区の宿屋にいる。
冒険者の宿に何の用があるのか、それは本人と店員しかあずかり知らぬところであった。

冒険者の宿を後にしたアリウムは、人込みを避けるような道を通っていく。
少し路地のような場所を通り、人通りが少ない道を通っていく。
平民と同じような場所を歩けない、そういう志向が働いているわけではない。

ただ一言、人間と同じように人混みが苦手なだけなのだ。
そこに向かって、ハクをおびき出そうと思っているわけでもない。
本当に、ただ一言――人込みを通るのを避けた、だけなのだ。)

「…………さて、かえってお茶としようか。」

(アリウムの後姿は、非常に無防備なものだった。
鼻歌なんか歌いながら、少しずつ暗くなっていく路地を、我が物顔で歩いていく。
その先は、富豪地区のとある一角にたどり着く。
ハクの気配は、ほぼ完ぺきに消えていた。
そうなると、アリウムですらやはり気づくことはできない。

おまけに、ハクの服は魔力を閉じ込める性質を持つ。
魔力探知はできるが、人の気配を読める技術はアリウムにはない―――。
つまり、闇討ちの格好の餌食なのだ、今のこの男は。)

ハク > (幸いにもこの国の『靴』とは違う草履は歩く時に音をほとんど立てない。男の進む道を、気配を殺してただついていく。
殺す、その絶好の機会を探り。)

「――。」

(やがて、それは訪れる。
人込みを避けて、避けて、避けて――路地裏で完全に人気のない区画に踏み込んだならば、目の前の男の呟きに合わせ、重ねるように足を踏み込み一刀を抜き。)

「――っっ!」

(技も何もない、声も出さない横一文字。
それは男の首を背後からすっぱりと薙ぎ払い切り落とす、断魔の一刀――!)

アリウム > (その抜刀は、まさに刹那の見切りであった。
寸分違わぬ一閃は、アリウムの首を間違いなく切り飛ばせる。
ほんの一瞬だけ、足音が聞こえたアリウムは後ろをゆっくりと振り返る。)

「……………え…」

(その一言は、断末魔の叫びというにはあまりにも間抜けで、あまりにも短かった。
ヒュン――という一刀のきらめきの下、アリウムの首は一瞬で掻き消える。
首のなくなった胴体は、ゆっくり――ゆっくり時間を掛けながら、倒れ伏していく。

けいれんも何もない。
胴体が掻き消えたその体は、まるで雲のように。
風に紛れ、白いタキシードもその赤い髪も。
すべてが、まるで夢であったかのように消えていく。

しかし――――)

「…あーあ、危ないところだった…。
ほんの一瞬だけ気が付けたからよかったけど…今のは本当に危なかったよ。
さすがハク、見事な太刀筋だったね。」

(声だけは、ただそこに居続けた。)

ハク > 「――し、っっ……!?」

(完全に殺った。と考えたのだが……首がない。
普通に考えれば先ほどの一閃により跳ね飛ばしたはずの首は欠片もなく、ぐらりと倒れていく体は……)

「消えたで、ござるか……!?」

(確かな手ごたえがあったというのに、相手の体は霞のように消えてしまう。
何故だ、と考えるより早く聞こえてきた言葉に顔をあげ周囲を見回す。
……が、敵の気配も、姿も見えない。)

「何処にいるでござるか!姿を見せるにござる!!」

(尾を逆立てて耳を立たせ、完全に怒りの乗った殺気を周囲にまき散らしながらあたりを見回し。)

アリウム > (アリウムの姿は、まるで雲のように掻き消えた。
そして、一陣の風が吹き、再び雲が集まり始める。
その雲が人の姿を成し―――再びそれが、アリウムとなる。
微笑みすら浮かべ、片手はポケット、もう片手は指で口元を抑えて。)

「そんな剣幕でにらみつけなくても、ボクはここにいるよ…ハク。」

(―――クラウドエスケープ。
雲隠れのアリウムを象徴する魔法であり、アリウムの緊急回避技。
先ほど着られる一瞬前、アリウムは自身の姿を雲としたのだ。
攻撃されなくなる代わりに、攻撃できなくなる。

普段ならば、この技は逃げの一手の時に使われる。
もちろん大書されると、本当に絶命しかねないのだが、ハクがその一手を持っていただろうか。
かつて、その技を使う際――ハクは、いったいどんな状態だっただろうか。)

「いや、本当に危なかったよ…。」

(そう、本当に危なかったのは間違いないのだ。
アリウムの首には、一筋の紅がうっすらと出来上がっていた。
そこから垂れる鮮血は、ハクの一撃がもう少しでアリウムの首を跳ねていた証である。

そして、その一筋の鮮血が、アリウムの笑みを消した。)

「本当に……ね。
危ないところだったよ……ハク。」

ハク > 「――っっ!貴様、今、殺したはずでござる……!?」

(やがて集まった雲が一つ、男の姿と成る。
それは先ほど首を狩ったはずの相手であり――しかしながら、想定外に首はきちんと胴体につながっている。
その首筋に赤い線がうっすらと出来上がっているのだが――)

「仕損じたにござるか……!?くっっ!!」

(しかし、そこで手を止めるわけにはいかない。
気配を察知されているのであれば、足を引き。体内に回る気を循環させて刀に輝く退魔の力を宿していく。
恐らくこの状態であれば雲となったアリウムすら斬れるだろう。
――問題はこの煌きで、暗殺は不可能という点だが。)

「破、断っっ!!」

(次の一撃で必ず殺す。その意思を乗せ跳躍し、そして自身の体ごと大太刀を回転させて全体重を乗せた一撃を男に向けてたたきつける――!)

アリウム > (確かに、あの一撃はアリウムを殺せるものだった。
一瞬、ほんの一瞬だけ足音を立てて姿を見られたのが、致命的だった。
気配も読めない、魔力がなければ察知もできない男だが、唯一反射神経だけは鋭い。
だが、その反射神経であってもほんの一瞬だけ反応できなかった。
その結果が、鮮血滴る赤い一筋の傷である。

アリウムも、その腕に黒い靄を作り出していく。
ダークガントレット、アリウムが得意としている接近戦用の装備魔法。
肘ほどまで覆いつくすその黒い靄を作り出せば、飛び上がるハクの姿を確認した。)

「…………。」

(その顔に笑みはなかった。
油断ができない相手、そういう思いはどこにもない。
思いは一つ―――怒り、である。

彼女に傷つけられた薄い傷、そこから走る鋭い痛み。
ゴキン、と指の関節を鳴らしながら、ゆっくりとアリウムは構えをとる。
暗殺の一撃を捨てた、力任せの一撃。
遠心力と体重、その軌道を見切り――ゆらりと体が揺れた。)

「……っ。」

(呼吸は、ほんの一瞬だけ。
短く息を吸い込むと、そのこぶしを一度引く。
回転しているハクが、自分のそばで刀を振りながら降りてくる。
まっすぐにくるその一撃を、体を翻して躱し――その脇腹へ、強烈な右ストレートを突き出した。)

ハク > (攻撃力に特化した、相手が魔のものであれば当たれば必ず殺す必殺技である破断。
そう――
『当たれば』、殺す技だ。
ハクの技量も高く、大抵の魔物であれば刃を見切れず一刀の元に両断される技であるが――)

「っが、っふ―――っっっ!!」

(刃がアリウムの髪に触れるや否やその体がゆらりと揺れて横に動き、致死圏からその身が外れる。
そして攻撃に特化しすぎて回避など、二の太刀など考えていない動きの胴体を殴り飛ばされれば……ごぎり、と何かが折れる音を立てて吹き飛ぶのも当然の末路か。
――最も、その胴体部に攻撃を当てるにも途方もない技量が必要なはず、なのだが。)

「っが――は……」

(壁にぶつかり破砕音を響かせて路上に崩れ落ちる。
その口からは、内臓を傷つけたか唾液と共に血液がびしゃりと撒かれてしまう……
最も、再生の呪いがかかった身。あと数分もすればその傷は癒える事だろう。)

アリウム > (はらり、と数本の髪の毛がふわふわと地面に舞い落ちた。
体を翻し一の太刀を避けたアリウムは、その体を回転させながらわき腹にこぶしを入れた。
何かをへし折る感触、そして幼い体を吹き飛ばす一撃。
地面に激突したハクへと近寄るその顔にも、笑みはなかった。

傷をつけられた怒り。
今までならば、その体に傷をつけられる人間など一人もいなかった。
地面に倒れ付し、血反吐を吐き出すハクの刀。
その刀を持っている手を、アリウムは踏みしめる。
手首を踏みしめ、それ以上刀が触れないように――。)

「…………何か、言うことがあるんじゃないかな?」

(ごきん、と指の関節を鳴らせる。
ゴキン、ゴキンと何度も断続的にならせるのは、次に何をするのかを予感させるためか。

冷たく光る、赤い瞳。
いつもならば優しく笑っているはずの顔にも、笑みはない。
ハクに一言、謝罪がなければ――今宵もまた、一人の少女がこの男の生贄になる。)

ハク > 「っは、っふ、っぐ――
あ、っぎゅ、っっ!」

(ぺっ、と血を吐き捨てながら荒い息を吐くハク。
肋骨の再生はまだ完了しておらず、非常に息苦しそうにしながら取り落としていた刀に手を伸ばし――
その手を踏みにじられ、痛みに喘ぐ声を上げる。
両手両足ともに投げ出されてアリウムの目にハクの股間のスジも隠さず見られてしまい――羽織もはだけ、勃起した乳首の形も見られてしまうだろうが、隠す余裕もない。)

「言う事――でござるか?
ふふ、早く、死ね、でござるよ……」

(ぺっ、と自分の手を踏む足に向けてツバを吐き掛けつつ、けほ、とせき込みながら男に対して敵愾心をむき出しにした視線を向ける。
その結果がどうなるかは――)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアリウムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からハクさんが去りました。