2017/01/10 のログ
ご案内:「奴隷市場」にレンファさんが現れました。
レンファ > いつ訪れても陰鬱な活気に溢れる市場だと思う。
ローブの下、僅かに苦い顔を浮かべて思考を巡らせる。
時折混じる怒号に、普段から冷ややかだと称される顔から更に数度程温度を下げ、往路で文字通り叩き売られている商品達へと視線を遣る。

(駄目。駄目。駄目。―――論外。)

思わず、小さな溜め息が洩れる。
今回は外れだろうか。
本来の職務である幼い令嬢の世話係兼護衛を離れ、旦那様から受けた指示は新しい奴隷――否、使用人の下見だ。
本当に良さそうなら、その場で引き取ってきなさい、とも言われているが、今の所目ぼしい者はいない模様。