2017/01/04 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > 王都マグメールのトゥルネソル商会。
 そこの店長をしている少女は、1階の事務室にいた。
 本日の売上や、利益や、商品の売れ行きなどを羽ペンでまとめあげていた。
 事務員さんもいるのだけれども、やはり自分もやっておかなければ把握できない。
 書面の数字、実際の店内の様子、その二つをしっかり把握しなければいけない。
 なんともまあ、面倒なことよねなんて思わずつぶやいてしまいそうになる。
 経営者として父親もしていることだから、自分もやらなければなるまい。

 とはいえ、書類だけだ、カリカリ書いていればすぐに終わるし、書きながら見て覚えていけば手間もかからない。
 必要な書類を終わらせて事務員さんの机に、よろしくと置いてしまえば、休憩がてら、店内に顔を出そう。

 今日もマグメール店は平常稼働しております。

 数々の奴隷が、物を、有能な自分を売り込もうと励んで。
 お客様は、欲しい物を手にして、買うかどうか悩んで。
 不埒なものがいないか、傭兵が目を光らせていた。

リス > 店内を見ていると、ふと、楽しげな女の子たちを見た。
 友達なのだろう、楽しそうに笑いながらダイラス行きの定期便の時刻を確認していた。
 ちょっと羨ましいな、と思うところがある。
 向こうから、こちらに来て友人と呼べる人が……一人、二人?
 ともかく少ないから、ああいうふうにのんびり遊んだりするのが羨ましい。

 自分には店があるし、こうやってお金稼ぐこと自体好きだから自分とか、境遇を嘆くつもりは一切ないけれど。
 ああいう事をしてみたいなという、自分にない物を羨む心というのはあるのだと再認識。
 興味が薄れたのでふい、と視線を逸らした。

 特に今は急ぎの仕事はなさそうで。
 1階の店員さんには、何も問題はなさそうだ。
 じゃあ、いつもの店内巡りでも、行いましょうか、と足を階段に向ける。

ご案内:「トゥルネソル商会マグメール店」に魔王リュウセンさんが現れました。
魔王リュウセン > 王都に久方振りに姿を現した 見た目的に一寸目立つ風貌の存在。
ミレー族にも間違えられているがただのモフい娘ではない、
が 前に訪れた際には耳にしていなかったとある店に訪れるべく来てしまった。

トゥルネソル商会マグメール店 なる 風の噂か世間様の評価の高さを確かめるべく いざ参ろう、と!
もふもふの冬毛なる尾ともこもこの耳が店内の商品などに当らない様に扉を開けていざ入店…

もっふもふ  扉の部分で微妙に引っかかってしまった。

「…ふんぬ!…出しっぱなしは駄目らしい。
 椿油と櫛があるといいな。これだけ大きければ あるだろ。」

警備の為なのか傭兵がちらほらとほかに客の姿と。が見える。
扉で少々悪戦苦闘をしたとある魔王は、要件の場所は2階と気づくまで暫しかかる。

目的の場所に直行よりも 一寸店内を見てもいいんではと
ゆっくりと店内を歩き始める。

リス > 「……?」

 階段を数段登ったところで、何やら後ろで騒がしくなっていた。
 何事かしら、と思ったが、どうやら新しい客が来ていたようだ。
 ふむ?と首をかしげて見に戻るか、それとも上に行くかと悩んでいたところ、騒ぎというほどではないが……全然変わらない。

 とりあえず見に行くことにしよう。

 降りてみれば、何やら入口の扉で悪戦苦闘している人が居る。
 そういえば、ミレー族にも大柄な存在はいるが、そうじゃないタイプは初めて見た。
 もふもふっとした毛が引っかかっているように見える。
 店員がどうしましょうという目でこちらを見ている、さもありなん。
 モフモフすぎては入れないとか、考えたこともなかったし。
 手近な店員に問いただしたところ、やっぱり引っかかって詰まっているようだ。

 ほかの人の邪魔にもなるだろうし仕方あるまいと、思ったところでなんとか入れた模様。
 あ、良かった、入れたのね。
 そんなふうに思っていたところ、ウロウロと回り始める。
 ここは一階、サービスがある場所である、品物は2階から。

「いらっしゃいませ、何か、お探しですか?」

 とりあえず、気になるから、2階に上がるのも大変そうだし、こちらから声をかけてみることにした。

魔王リュウセン > 入り口ですでに問題が生じてしまった。
尻尾出しっぱなしで生活をしてて盲点だった。九つもある尾は数的に引っかかると。考えたら主に間口が広い出入り口を利用していた。
つまりそれ以外の出入り口に尻尾出しっぱなしで突っ込むと問題が生じる事は全く考えていなかった。

次にこの店を訪れる際は耳はよくても尻尾は引っ込めようと忘れない様に記憶の片隅に刻んでおく。
勢いで走って突っ込んだら かなりの確率で入口に引っかかって事故に成りかねず。

もっふもふもふ。冬毛で何時もの毛量ではないもふもふもこもこの九尾を揺らして
店内を物色ならぬ徘徊を開始して早々 声がかけられた。と同時に狐耳がぴこんとそちらへと向いて視線もそちらへと。

「椿油とブラッシング用の櫛かブラシを所望いたします。あります??」

…九尾で階段は上がれ…なくもないが 重量的にバランス的に上がるのはちょっと難しい。
魔法を使ってもいいなら自身に重力魔法をかけて浮いてしまう手もなきもない。
でもそこまでして上がる意味はあるのだろうか?いや、受け取りが2階じゃないとダメなら考える模様。

声をかけて下さった 方を追えば視線は僅か下へ。
生半可に動くと尻尾が何かしらに引っかかりそうであるので 動かないでおこうか。

リス > 綺麗な人だなと言うのは第一印象でその美貌を保つための努力を惜しまない人なんだなという思考。
 当然とばかりに、ある存在を眺めて、笑みを深くする。綺麗な者は見るものを喜ばせるから。
 それと、ミレー族の様だが、奴隷ではなさそうだ、というか、すごく珍しい種族にも見える。
 あんなに尻尾のある狐種族っていたかしら?と思うもののお客はお客だ。
 まずは彼女の要望に応えるべく、動くことにする。

 しっぽのモフモフの誘惑を断ち切りながら。

「それでは、少々お待ち頂けますか?」

 と、彼女に言葉を放ちつつ、近くの狐のミレー種の店員に、お客様に座りやすい椅子を持ってきて、座って待ってもらうように指示をする。
 そして、生活雑貨のフロア……2階へと移動する。
 そういうことを気にする人もいるのだから、数種類の椿油、いくつかの種類の櫛とブラシを手にする。
 そして、戻ってくる。

「大変お待たせいたしました。
 数種類ずつご用意させていただきました。
 もし、お望みのブランド等があれば、在庫を確認してきますので、どうぞお話下さいませ。」

 椿油は作り元が違う品物が数点。
 櫛とブラシは、値段の違う高級品がそれぞれ数点ずつ。
 それらを彼女の前に移動用のテーブルを出してから、数点ずつ広げて置き、品定めしている間邪魔にならぬよう一歩下がって待つ事にする。

魔王リュウセン > 自身がどう見られているかは…耳と尻尾の時点で目立つ為、気にはしない。
目立つからこそ健康と美貌を如何に保つかが問題となる。ミレー族ではないし寧ろ魔族に該当するが―魔王であるし。
魔王よりもこもこもふもふの狐種族は東の地方では妖怪等に該当してしまう。
九尾族とかいう…まぁ、魔王云々よりただの狐族にしか見えないその存在は
尻尾を時折 ぶつからない程度に尻尾の先っぽを もふもふもふっと揺らす位で。

「ん、待つ…此処にすればいいんですか…助かります。尻尾がモノにぶつかって大惨事を防ぐ意味で。申し訳ない。」

同じ何の種族か ミレー族は総じて耳と尻尾とか生えている―従業員らしき方が椅子を持ってきてくれたので 
そちらにちょっこりと腰掛けて待機をする。 暫し 尻尾を揺らし 耳をを動かし待機。 そうこうしていたら 戻ってきた様だ。

「いんや、それほど待ってない。

 色々と持ってきてくれて 助かります。 どれどれ」

各々数種類ずつ 置かれている 椿油と ブラシと 櫛と。
一つ一つ手に取って 椿油は 香りなど嗅ぐ事が出来れば嗅ぎ、何処産かどうか見て、
ブラシはブラシそのものの硬さや毛の質 櫛は木の性質や形等吟味する様に確かめている。
暫しかかったが 其の後 椿油とブラシと櫛の三点セットを選んだのか 

これと これとこれを 購入する、と告げよう。
いずれも 椿油は―単に作り元で選び 櫛とブラシは値が張る品を選んだ模様。

「これとこれとこれを包んで。」

リス > 魔王とかそんな存在とは無縁に生きてきた一般人。
 魔力とかそんなものを感じる力もなければ、見た目だけの認識。
 想像上の魔王はもっと、こう、黒かったり怖かったりぐわはははと笑ったり。
 ゆえに、美しい人という認識で固定。
 あ、ついでにもふもふ。もふもふも忘れてません。

「はい、その後様子では、この施設での階段等の移動は大変でございましょう。」

 後ろのモフモフを眺めながら微笑んで言葉を放つ。
 後ろの何人か顔を青ざめさせてる気もするが知ったことじゃない。
 お客様はお客様、ミレー族とか客の中に、このお客様の正体を知った人がいても。
 それは、彼らの問題であり、リスの問題ではないのだ。

 ちゃんとお取引できるなら、お客様。
 以上QED(証明終了)

「ありがとうございます。
 では、今お包みしますので少々お待ちを。」

 香油は瓶が壊れないように中を綿のクッションで包み込んだ箱に入れて。
 櫛とブラシもそれぞれ違う小箱に入れて、革袋に詰めてお渡しする。

「この度はトゥルネソル商会にお越しいただきありがとうございます。
 私、店長のリス・トゥルネソルと申します。
 今後もよろしくお願いいたしますね?」

 にこ、と微笑みをこぼしながら、商品を包んだ革袋を手渡しして見せる。

 代金は―――――と、そんな風に普通なお買い物の風景があったそうな。

ご案内:「トゥルネソル商会マグメール店」から魔王リュウセンさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル商会マグメール店」からリスさんが去りました。