2017/01/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノアさんが現れました。
ノア > 「 ふは、 ぁ.. 」

寒空の下だってちっとも寒くないくらい、 頬をほんのり染めた酔っ払いが一人。華奢なヒールと石畳とで不規則な音を鳴らし、 右へ左へふらふらと揺れながら.. やがて店先で佇む貴方に近付くと、 にこりと無防備に笑み浮かべ

「 .....ん、 何してんの.. 開店待ち ? 」

自分より20cm程高いだろう相手の顔を容赦なく覗き込み、 随分と馴れ馴れしい口調で問い掛けた。

アラン > 「ん…?」

寒い夜風に吹かれながら、どうしようかと考えていると不意に横から声を掛けられる。
ふらふらと不安定な挙動で頬をほんのりと染めた女性がそこに立っていた。
顔色と僅かに匂う酒の香り、そして彼女の言動から酔っていることを察すれば、苦笑いを浮かべる。

「…開店待ちなら、一体何時間待つことになるんだろうね。
 いや…お兄さん、これからご飯食べようと思ったんだけど、常連のお店が閉まっててね。
 どうしようかなーって思ってたところだよ」

自分よりも身長が小さい彼女に顔を覗き込まれる。
馴れ馴れしい口調で問いかけてくる彼女に笑顔を浮かべて快く事情を説明する。
酔っ払いだろうが美人の女性に近づかれることは悪い気はせず、そのまま動かずに彼女の顔を直視する。

ノア > 「 50時間くらいじゃない ? .....あ、 そーゆーこと.. 」

嫌な顔一つせず酔っ払いの相手をしてくれる貴方に、 馴れ馴れしさは増すばかり。通り過ぎるどころか顔を見上げたまま、 貴方の真隣ですっかり立ち話の姿勢に。返ってきた声には、 しんと静まる通りを見渡して

「 お腹が空いて困ってるなら、 お酒を飲めばイイじゃない。飲めるお店ならぽつぽつ空いてるし♡ 」

パンがなければケーキを.. 風な口振りで、 さも正論のように言い放ち。

アラン > 「…まず時間を加速させる魔術を習得しないとね。
 うん、そういうこと。」

50時間という言葉を聞き、頭を抱えながらもそう返す。
馴れ馴れしいことは嫌とは思っておらず、寧ろ警戒されてないと好意的に捉える。
真隣に居る彼女に笑顔を返せば、彼女と同じように周りを見渡す。

「お酒は…そうだなぁ。腹の足しになるかわからないし…
 例外として美人のお姉さんが一緒に飲んでくれるなら、お腹も膨れるかもしれないけどね?」

彼女の言葉を聞けば、腕を組んで考える素振りを見せる。
正論のように言い放たれたその言葉に動揺することはなく、笑顔でそう返す。
そして、美人の女性と飲めば、腹も膨れると何の根拠もないことを言いながら、彼女の顔を覗き込む。

ノア > 「 まじゅ、つ.. 魔法使い ? なぁに、 だったら魔法でご馳走出せばイイのに。」

冗談の通じない酔っ払いは、 魔術と聞いて奇跡的に正解からそう遠くない結論に辿り着く。万能な魔法使いと勝手に信じて疑わず、 無茶苦茶な答えを導き出し。続く貴方の腕を組む仕草を不思議そうに見ていると、 不意に覗き込み返され琥珀色の瞳をぱちと瞬いて

「 .....んー、 多分.. 誰と飲んだって、 いっぱい飲まなきゃ膨れないわよ。」

相変わらず冗談の通じない返答しつつも、 酒の誘いと捉えては にこりと唇は弧を描き

「 けど.. 一人より、 誰かと一緒に飲む方が絶対美味しいと思う♡ きっと何か食べるモノもあると思うし、 行こ ? 」

アラン > 「魔法使い…はは、そんなおとぎ話のようなことは出来ないよ。多分ね。
 第一、魔法や魔術であれこれ楽するのはお兄さんの理念に反するからパス!」

彼女の言葉を聞けば、頬を掻いて苦笑いを作る。
全知全能万能の魔法使い。そんなおものおとぎ話が神話、伝説に存在する人物しかありえない。
少なくとも自分はそうではないし、そうだとしても魔法で楽はしないと彼女に伝える。

「はは、案外そこのところは冗談通じないんだね。
 というか、さっきの時間魔術の件も冗談通じてなかったような…まぁ、いいか」

冗談が通じない返答。酔ってるのに冗談が通じないとはと思いつつ、苦笑いを浮かべる。
しかし、にこりと唇で孤を描いた彼女を見れば、苦笑いは笑顔へと変わり、彼女の言葉に頷く。
ふと、特に理由もなく彼女の頭を撫でれば、開いてる店は何処かと聞きそこへ向かおうと彼女へ付いていく。

ノア > 「 そうなの ? もしあたしが魔法使えたら.. ふふ、 してみたいコトいっぱいあるけどなー 」

貴方の言葉に つんと唇尖らせつつ.. 私利私欲の為に魔術を悪用する想像めぐらせては、 思わず悪戯な笑みを浮かべて。頭に乗った手のひらは躱す事なくすんなりと受け入れ、 店へと先導すべく「 こっち 」と愉しげに貴方の斜め前を歩き出す。

「 ちょっと荒れてるけど.. こんな日だしこんな時間だし、 文句言わないでねー ? 」

そう前置きを付けて暫く路地を進めば、 小さなボロ酒場に辿り着き。扉を開けば寂れた外観を裏切らず、 薄暗い店内に最低限の席。飾り気は一切なく、 無愛想な店主が此方を睨むが.. そんな事は慣れっこと、 お構いなしに

「 小さな店だけど、 安くて美味しいの。マスター顔面凶器だけど、 結構イイヒトだし♡ 」

素直すぎる容赦のない店紹介を、 店主の前で堂々と繰り広げた。

アラン > 「…魔法とかは私利私欲でばかり使うとロクな最後を迎えないから、気を付けてね?」

彼女の意味深な笑いと言葉を聞けば、注意を入れるようにそう伝える。
躱すことなくすんなりと受け入れられた頭を撫でる行為。
何も感じてないのは慣れているのだろうと彼女の性格などが垣間見えれば、その後を付いていく。

「あぁ、大丈夫だよ。はは、お邪魔します。」

彼女の後を追えば、小さな酒場へとたどり着く。
薄暗い店内を見渡して、席も最小限。飾り気は無いのを見れば、彼にとっても寧ろ好印象だったようで注意深く周囲を見渡す。
無愛想な店長がこちらを睨んでも、慣れているのか笑顔で挨拶をする。

「それに、雰囲気もいいね。
 …いい人なのは分かったけど、当人の前でそれを言える君の精神力はとんでもないね」

素直だが容赦のない店の紹介。
店主の事を喋った彼女に対し、苦笑いでそう返しつつ、カウンター席へと座る。

ノア > 魔術など身に付けてしまえば、 間違いなくろくな最期を迎えないであろう女。貴方の隣に座りメニュー取りつつ、 元より険しい顔立ちの店主の不服そうな表情に気付くと.. 悪びれる事なく、 人懐っこい笑みを向け。

「 ん、 褒めてんの♡ 好きだから通ってるのよ ? もう、 冗談通じないんだからー 」

酔って何でも真に受けていた自分の事は棚に上げ、 調子良く店主に言ってのけた。客も少なく.. 或いは、 自分達以外に居ないか。ともかくあまり賑わってはいない店内のカウンターに、 二人並んで腰掛けて。

「 お兄さんは、 何飲む ? って言っても.. あんまり種類ないけど。」

貴方の注文も聞けば、 慣れた様子で自分の分の果実酒と纏めて頼もうか。ついでに「 お腹の膨れるモノも 」と付け足して。店主から返ってくるのは、 いつもと変わらず無言の頷きのみ。

「 てゆーか.. 今更だけど、 あたしノア。お兄さんの名前は ? 」

暖かな店内、 煩わしいファーのケープを脱いで隣の椅子に掛け。脚を組み直してから、 ゆるりと首を傾げて遅れた自己紹介を。

アラン > 不服そうにしている店主にも人懐っこい笑みを浮かべる女性。
調子の良さそうに話す彼女の人柄が見えてくれば、フフッと小さく微笑む。

冗談が通じない彼女が冗談を言ったことに驚きつつ、彼女の方を横目で見る。
先ほどまで全て真に受けていた彼女に少し呆れたように息を吐けば、メニューを一瞥する。

「そうだなぁ…エールをお願いできるかな?」

彼女、ひいては店主へ向かってエールを注文する。
お腹の膨れるモノと酔いながらも自分の目的を忘れていない彼女に少し笑顔となれば、注文が来るのを待つ。

「うん?あぁ…アラン。アラン・アークライト。…魔術師さ。
 よろしく、ノア。…ノア『ちゃん』って呼んだ方がいい?」

脚を組み直し、ゆるりと首を傾げる彼女へ自己紹介を返す。
手を差し出して握手を求めながらちゃん付けをするかどうかを彼女へ問う。

ノア > 「 アラン、 ね..... って、 ほんとに魔術師なんだ ?! 呼び捨てでイイよ、 "ノアちゃん" なんて呼ぶ人居ないから、 何だか擽ったいしっ.. 」

差し伸べられた手に手袋を外してから きゅ、 と握り返し。ちゃん付けに関しては照れ臭そうな笑みを溢し、 呼び捨てで構わないと答えた。

エールと果実酒が出されると、 そっと握手をほどいてグラスを持ち

「 初めまして と、 これからよろしく と、 新しい年に 乾杯っ。」

ごちゃごちゃと乾杯の音頭を並べてから、 グラス同士を軽く合わせよう。高らかな心地好い音を鳴らし、 本日何杯目かもわからない酒に口を付けるも..

ガチャガチャと乱闘でも起きているかのような音が厨房から聞こえ、 小さく吹き出し。危うく酒を溢してしまいそうになって、 唇の端を指先で拭っていると.. 間もなく、 大皿を持った店主が出てきて

「 ゎ、 大盛りっ.. 」

ぶつ切りの野菜とぶつ切りシーフードを豪快に炒めた、 バターの香り漂う男パスタが登場。 大食いチャレンジでもさせられるかのような量のパスタが、 ごとりと重みのある音を立てカウンターに置かれ。メニューにない即興メシに、 くすりと肩揺らしつつ。ちゃっかり片手には、 フォークを持ってスタンバイ。

「 ね、 イイヒトでしょ。てゆーか.. 超いいにおい♡ ちょっと頂戴 ? 」

アラン > 「あぁ、『召喚魔術』って言うのが得意な魔術師…というか、召喚術師、かな?
 わかった。じゃあ呼び捨てさせて貰うよ。ノア」

手袋を外せば、彼女の柔らかい手を自分の大きくて暖かい掌で包む。
呼び捨てで構わないと次げる彼女にうんと頷いて返せば、握手をほどいてこちらもエールの入ったグラスを手に取る。

「はい、乾杯。これからも縁が合ったらよろしく。」

彼女と同じように挨拶を告げれば、グラスを軽く合わせる。
ぼんやりと店内を照らす照明の光を反射するエールを見れば、それに口を付けようとした瞬間…

乱闘のような音が厨房から聞こえ、ピタッと動きが止まる。
何かと思って顔を上げれば、大皿を持った店主が厨房からぬっと出て来た。

「こ、これは…」

ぶつ切り野菜とシーフードのパスタを見れば、その量に思わず絶句する。
苦『笑い』なども含め、普段笑顔を浮かべている彼もその量には少し気圧されて真顔へと切り替わる。
隣の彼女に声を掛けられ、そちらを向けばフォークを持ってスタンバイする女性の姿。

「う、うん…一緒に食べよっか?」

彼女の言葉に頷いて、こちらもフォークを持ってパスタを啜り始める。

ノア > 「 ショウカン、 魔術.. んん、 "何か呼ぶ系魔法使い" 的な感じ ? 」

魔術に関してはまるで知識がなく、 ざっくりと解釈。とにかく貴方の名前と、 それから大きくて暖かな手のひらをバッチリ記憶した。

そうして乾杯の後.. 店主に召喚されたバケモノを目の前に二人フォークを握りしめ、 いざ勝負。

「 頂きます ! ん.. んまー♡ あ、 エビ頂戴。てゆーか全然減らない、 何この量ー 」

カウンターの奥の店主も、 相変わらず無愛想ながら何処かドヤ顔で腕を組んでいて。苦笑いも通り越し真顔になりかける貴方の隣で、 きゃっきゃと愉しげに食べ進める。豪快な見た目とは裏腹に絶妙な茹で加減と味付け、 料理屋顔負けの美味しさで。イカれてるのは、その量だけ。結果、 数十分後には ──

「 .........アラ、 ン.. あたし ギブ。」

隣の貴方に凭れて、 片手で腹を擦りながら "後は任せたぞ宣言" を。

アラン > 「あぁ…色々と便利な魔術だよ?こう、ロマンチックに決めたい時とかさ」

彼女の言葉にざっくりとしつつも的確な解釈だと認め、頷く。
自信の掌を上へと向ければ、そのサイズの小さな魔法陣を展開する。
すると、突如そこから花が喚起され、それを人差し指と親指で優しく摘まめば彼女の方へと差し出す。

「…はは、全然減らないね」

ドヤ顔の店主。きゃっきゃと嬉しそうにはしゃぐ子供っぽい女性。
途轍もない量なのに作りは上手で、食べたらほっぺたが落ちそうな程美味しいそれを食べ進める。
むしゃむしゃとそれを食べていたら、数十分後に隣から声が聞こえてくる。

「えぇ?もうかい?…わかったよ。残すのはもったいないしね」

お腹がぷっくりと膨れて、途切れ途切れに発言する彼女にそう告げる。
苦笑いしつつもフォークでパスタを包み、シーフードと野菜を突き刺し、どんどんと食していく。
さらに数十分後、あっという間にすべてを完食して、紙ナプキンを手に取って口元を拭う。

ノア > 「 ゎ..... すごい♡ 」

突如現れた魔方陣をじぃ、 っと見詰めていると.. 出てきた花に琥珀色の瞳輝かせ。受け取ったその花をくるくると指先で回せば、 相当気に入った様子で耳の後ろの髪に差し込んだり。

そこまではロマンチックで素敵な時間、 今ではお腹が苦しくて ぐだりと凭れ掛かっていて。野菜を除き、 かなりの量を食べたつもりだけれど.. まだ半分以上残っているパスタを、 残さず食べると言う貴方の勇姿を半信半疑で眺め。数十分後 ──

「 .........ほんとに完食した.. 」

ナプキンで口元を拭う貴方の腹部を凝視。一体この引き締まった身体の何処にあの量のパスタが入るのかと、 不思議そうに人差し指でつついてみたり。店主はといえば.. 決して笑みを見せる訳ではなくても、 何処か満足そうに黙って皿を下げ。

「 花も出せて、 いっぱい食べれて、 すごいのねアランって。」

心底感心した風な言葉も、待っている間それなりに飲み続けていた為か元よりほんの少し緩い口調で。

アラン > 花を出した瞬間に聞こえた声に満足そうに微笑む。
喚起した花でもそれは正しく自然界にあるものと変わらず、甘い香りを漂わせていた。

彼女が髪に差し込んだのを見れば、その直後の大食い。
野菜がやけに残っているパスタを食べ進め、数十分後についに感触をする。

「うん、お腹空いてたしね。」

ぐだりと凭れ掛かっている彼女へ笑顔を浮かべてそう返す。
腹部は少し膨れ上がったかといったレベルで突けば服越しでも分かるくらい鍛え上げられた腹筋をしていた。
満足そうにしている店長に「ご馳走さまでした」と笑顔を告げれば、彼女の言葉に耳を傾ける。

「うんうん、そうだとも!…惚れてもいいんだよ?」

彼女の言葉を聞けば、嬉しそうに胸を張る。
子供っぽく喜んだ後に彼女に身を寄せて、耳元でそう囁く。

ノア > 「 腹筋かたっ、 魔法使いもこんな鍛えるもんなの ? パスタどこ消えたの ? 」

魔法が使えたなら贅肉まで消しかねない女。つんつんと白い指先で腹筋突つきながら、 とろんと酒の回った口調で返し。

「 ご馳走さまでしたっ。今度来た時頼むから、 あたしには普通盛りで作ってねー 」

貴方に続いて店主にご馳走様と告げると 直後、 囁かれた言葉に つんと唇尖らせて

「 アラン、 酔ってんの ? 酔っ払いに口説かれても惚れないし。ふふ 」

自分が酔っている自覚もなければ、 相手が酔っているか酔っていないかもわかっていない酔っ払い。目を細め生意気な笑みを浮かべ、 寄せられた貴方の顔を真っ直ぐ見詰め返し。

「 けど.. 赤い瞳とか、 お花が出せるとことか、 素敵なヒトって事はちゃんと覚えた。」

アラン > 「うーん…どうだろ?
 お兄さん、魔術とは別に武術も使うから、その影響だね。
 普通は魔術師はこんなに鍛えないと思うよ?だって、役職的には後衛の部類だし」

彼女の問いかけに対してそう返す。
本来、魔術師は後衛の役職であるが故、ここまで鍛える必要はない。
彼のこの肉体は彼自身の武術の鍛錬から成る物だ。

「酔ってない酔ってない。酔ってるのは寧ろ君だろう?」

彼女から投げかけられた言葉にジト目でそう返す。
頬が僅かに染まっている彼女がこちらを向けば、至近距離に顔が近づく。
生意気そうな笑みと目を細める動作を見れば、微笑んで彼女から顔を離す。

「…あぁ、素敵な覚え方をしてくれてありがとう。嬉しいな。」

彼女の言葉を聞けば、嬉しそうにそう告げる。
酔っている彼女を子ども扱いするかの如く頭を撫でれば、席を立ちあがる。

「ここはお兄さんが奢るよ。いいお店を紹介してありがとう。ノア…
 また、機会があれば…その時はまた一緒に飲もう。」

そう言って、食事の料金を彼女分カウンターの上へと置く。
一足先にと言った具合に歩き出し、店を後にする。
その後、夜風が吹く寒空の中、一人で帰ったのだが全く寒さは感じず、温かい空気に包まれたまま帰っていった―――

ノア > 「 ふーん、 何でも出来ちゃうのね.. 」

武術だとか後衛だとか、 そういった言葉を聞けば感心すると同時に.. 笑みを絶やさぬ柔らかな雰囲気の貴方が、 戦場に立つ事もあるのだろうかと。何処か心配そうに語尾が弱まるも、 向けられたジト目に直ぐ様調子を取り戻し

「 酔っ払い扱いしないで、 まだ4杯目だし..... ん、 ココ来る前も.. 飲んでた、 から.. 」

もはや記憶すらあやふやになっていて、 貴方と逢う前を思い出そうとするものの.. ぽふ と乗せられた手のひらに頭撫でられては、 どうでもいいかと目の前の貴方に視線戻し。

「 ぇ、 いいの ? じゃあお言葉に甘えて.. ありがと、 ご馳走さま♡ 」

立ち上がる貴方に続き店の入り口まで ふらりふらりと歩いて、 その背中に向け緩やかに手を振りお見送りを。

「 ん.. またね、 おやすみアラン。」

── こうして素敵な出逢いがあった夜。カウンターで一人飲み続けている女が居てもお構い無しに、 店主は黙々と店を閉め始めるも.. 結局は空が白み始める頃まで、無理やり酒に付き合わされたとか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアランさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露天通り」にユークリッドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露天通り」からユークリッドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露天通り」にユークリッドさんが現れました。
ユークリッド > 年の明けたマグメールは、殊の外賑やかだった。
外に出れば、至る所で祭りの宴会が開かれている。
酒場は満員。皆が美味しい料理と酒に舌鼓を打っている。
吟遊詩人は音楽を奏でて、踊り子は妖艶な舞を見せて。
皆が各々のやり方で、新しい都市がやってきたことを祝っている。

そして、少年は祭りの喧騒の中、露店通りにやってきていた。
普段から様々な店が出ている通りだが、祭りの最中ともあれば格別だ。
人ごみにもまれながら、しかしその雰囲気すらも楽しくて。

「あ、お肉の串、2本くださいっ!」

近くの店で注文するのは、じっくりと焼かれた肉。
塩焼きの其れを、大きな葉っぱの受け皿とともに頂いて。
特設された飲食スペースへと移ると、葡萄のジュースとともに祭りの一食目を楽しみ始める。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 露天通り」にアルスさんが現れました。
アルス > 年の明けた賑やかな街中。
通りには店が並び至る所でお祭り騒ぎ、時々に聞こえる騒動も気にはならず。
こちらに来て初めての新年なだけにその楽し気な雰囲気に導かれるように露店を眺めたと思えば先へ。
吟遊詩人の音楽を聴き、どういうわけか踊りを舞う一団に巻き込まれて踊ったりとして。

そんな楽しげな空気に振り回され、さすがに疲れて騒がしい行いごとのなさそうな別の通りに移る。
人ごみにもみくちゃにされながらも歩き、先の広めのスペースが目に付けば人込みを抜けてそこへ。

「ここならば少しは休めるか…」

入って気が付くとそこは飲食スペースらしき場所。
何も購入はしていないが少し休む程度なら大丈夫だろうと思い、行き交い、または食事をしている人達の間を抜けて歩いて。

ユークリッド > 目の前、木製の机の上に置かれた串焼き肉は、こんがりとした炭火の匂いが香ばしい。
程よく脂身の白が混ざった、いかにも美味しそうなそれを眺めながら、そっと先に口をつける。
女装の時の癖が抜けきっていないからか、ちまちまと、慎ましく先の肉を一つ咥えて、口の中へ。
噛みしめれば、肉汁が多めに振られた岩塩のしょっぱさを緩和して、胡椒と混ざって美味となる。

「んむっ……ん、ふぁ……美味しいなぁ、えへへ……♪」

美味しい物を食べるだけで、人は自然と上機嫌になる。
お酒を飲めないのは残念だけれど、と葡萄ジュースも一口。
さっぱりとした酸味のある甘さは、舌の上の脂を拭い去ってくれる。
微かな渋みもアクセントとして、舌を喜ばせてくれる。
ほぅ、と堪能してもう一口――と串に手を伸ばした時の事。
ふと上げた視線の先に、見覚えのある影が見えて。

「あ……アルス姉さんっ……!」

ぱぁ、と花の咲いたような笑顔と共に、手を振って呼びかける。
気付いてくれるとよいのだけれど、なんて考えつつ。

アルス > 食べ物を持つ人にぶつかれば自分やその人にも大変なことになる。
だから気を付けて人や机にぶつからないように間を抜けて歩く。

広間を歩けば鼻に感じる食べ物や酒の匂いに気を惹かれ、眉にしわを寄せて歩き。
いくつかの人込みを超えて広間を抜けるという所まで足が進み。
通り抜けよう、そう思ったときに聞こえた名前を呼ぶ声。
足を止めて周囲を見渡せば一つの机で笑顔を見せて手を振る少年の姿を見つける。

「ユゥ君か。奇遇だな、こんな処で会うとはな」

知り合いがいれば顔に笑みが浮かび、少年のほうへと向かう。
人を避けて少年の側にとたどり着けば見下ろすような格好になり。

「食事中だったのか?……相席は構わないか?」

そこで少年が食事中だったと気が付き、立ったままでは失礼になるかと考えて相席をいいかと問いかける。
断られなければ対面の席に腰を下ろそうと考えて。

ユークリッド > 呼び掛けた先、彼女は確かに気づいてくれた。
早速手招きをして、こちらに来てもらおうとする。

立ち上がった際に感じるのは、沢山の匂いがあること。
周囲から漂う様々な香りは、どれもおいしそうなもので。
お肉を食べているのにもかかわらず、くぅ、とお腹が小さく鳴った。

やがて、少しの後に彼女がやってくる。
自分よりも背の高い、優しい姉を見上げながら。

「ん、折角のお祭りなので、遊びに来たんです。
 今はお肉の串を食べているんですけど……。」

言いかけて、お代わりも含めて2本買っていたことを思い出す。
その内の、口をつけていないほうに手を伸ばすと、持ち上げながら。

「もしよければ、姉さんもどうですか?
 一緒に食べてくれると嬉しいなぁって」

示すように見せた後で、そっと串焼き肉を差し出した。
おなかは減っているけれど、ここは我慢の時である。

アルス > 立ち上がって手招きをしてくれる少年に向けて早足に近寄っていき。
途中に感じるたくさんの香りに心を惹かれて

可愛い弟のような少年を見下ろして微笑むのだがここで邪魔になるのは自分の胸。
見下ろせばどうしても視界の一部を塞がれてしまい、身を屈めるようにして視線を合わせる。

「そうか、私と同じという訳だね。
私はここが何の広場か知らずに入ったから買って来なかったのを少し後悔しているよ」

少年の言葉に視線を移せばお肉の串が二本目にはいる。
立ったままでもあれなので座ろうと声をかけて椅子を下ろしテーブルに肘をつき、知らずに胸を強調するような格好で見つめて。

「私もか?それはうれしいが……ユゥ君は一つで足りるのか?
足りるのなら有難く頂くよ」

少年が持ち上げた串を一目見て、頂けるのならば嬉しいがいいのかと首をかしげて。
差し出された串焼き肉を受け取ればその香りに目を閉じて匂いを楽しんで。

ユークリッド > 己と視線を合わせるために、身を屈めてくれる彼女。
その様子が庇護欲と、少しだけ子供じみた反抗心を生む。
所謂、"子供じゃないんだぞ!"と主張したくなる欲求だ。
しかしそれを黙殺しつつ、少年は嬉しそうに微笑んで。

「ん、同じですねっ!お揃いです♪
 っと、一応ここは休憩スペースのようですし。
 飲食自由らしいんです、が……」

目の前、胸を強調するような姿勢に、ふるり、と背筋が甘く泡立つ。
下腹にじんわりと熱が灯ったような感覚があり、少年は恥ずかしそうに視線をそらした。
代わりに差し出すのは、お肉の櫛。照れ隠しを含んでいるからか、半ば押し付けるように差し出して。

「ぼ、ボクは、その、一つで足りるから大丈夫、です。
 アルス姉さんに、食べてほしい、ですし……!」

懸命に、胸元を見ない様に意識しながら視線を戻す。
ここ最近は、副業である酒場の店員が忙しくて、欲求不満気味。
それ故、いつもよりも正直に、体が反応してしまうのだった。

アルス > 少年が嬉しそうに微笑んでくれると嬉しくてつい手を伸ばして撫でたくはなるが我慢をする。
いくら可愛い弟のように見ていても少年も男の子、こんな事をすれば気分を悪くすると考えて。

「ルゥ君とお揃いか、それは悪くないね。
私も人ごみに酔ってここに休もうと思ってきたんだが…飲食自由とまでは知らなくてね」

少し後悔しているよと溜息を吐けば上体が沈み机で大きな胸がわずかに形を変えて。
でも少年に会えてよかったと心底喜んでいる笑みを見せ。
どうして視線が逸らされているのか問いかけようと思うも前に串焼きを押し付けられて。

「そうか?でも私も一串は少し多くてな…。
ルゥ君、半分食べてもらえるかな?」

仕事をしている最中であればこのぐらいは食べれるのだが平時では少し多いぐらい。
良ければ半分食べて欲しいと少年にわずかに身を乗り出し、周囲に迷惑をかけないようにか囁くようにお願いをする。

ユークリッド > 少年としては、甘えたい欲求と認められたい欲求が鬩ぎ合っている。
可愛い弟として扱われたいのに、一人の男性としても想われたいとも考えていて。
二律背反の感情を抱えながら、少年はそわそわと浮足立っていた。

「ん、嬉しいですよ。姉さんと一緒ですし。
 ぁー……初めてだとわからないかも、ですよね。
 ボクはもう何度か来ていたので、分かってたんですが――」

机の上で、豊満な胸元が形を変える。
それだけで、先程と同様の甘い痺れに震えてしまう。
思春期故か、彼女の魅力に反応してしまった少年は、僅かに発情の雰囲気を見せる。
瞳が潤んで、僅かに蕩けて熱っぽい視線を向けながら、彼女の提案には真っ赤になって。

「気が利かなくて、すみませんです、あぅ。
 それじゃ、ボクも半、分っ……!?」

距離が縮まり、彼女の甘い香りが混ざる。
囁き声の僅かな擦れ具合すら、今の少年には媚薬のようなもので。
思わず前屈みになってしまいながら、荒くなった呼吸を隠せなくなってしまう。
しかしそれでも、堪えようとするのは羞恥心のせい。
自分のはしたない思いがばれないように、一生懸命に隠そうとしていた。
――無論、隠しきれてなどいないのだけれど。

アルス > 「……どうかしたか?」

なぜかソワソワする少年を不思議そうに見つめ。

「この街に来て初めての年越しでな。
まさか露店で買ったものを食べられる場所まであるとは思わなくてな。
そうなのか…それならあの便箋でユゥ君に案内を頼んでもよかったな」

わずかに身を乗り出して少年を見ていれば少し雰囲気が変わり。
瞳が潤んだように見え、視線がどこか熱っぽいように感じてもっと身を乗り出して見つめて。

「いや、あの時はもっと食べていたからな。
そう思うのも仕方ない。悪いが半分頼むよ……ユゥ君?」

距離は千島れば少年の息が荒くなっていることに気が付き、どこか調子が悪いのかと心配して見つめ。
前屈みな様子にどこかに痛みでもあるのかと、赤い顔も合わさって。

「少し隣にいくぞ」

前に座っていてはわからないと席を少年の隣に移せばすぐ近くで顔を見つめ。
心配そうに上から下と少年を見る。

ユークリッド > 「い、いえ、なんでも、ありませんよ?」

不思議そうな顔に、己の羞恥が際立って。
懸命にぶどうジュースを飲み、深呼吸を連ねて落ち着こうと試みる。
しかしそれでも、一度灯った情欲は、鎮まりそうになかった。

「そ、そう、なんですか。それなら、ボクが案内したほうが良かったですね。
 そしたら、美味しい物とかも色々、教えられたかもしれないのですが……」

しゅん、と寂しげな子犬のような雰囲気を纏いながら、しかし火照りは抜けない。
そろそろ彼女にも、自分の様子がおかしいことを気づかれてしまうかもしれない。
どうしよう――焦燥が強くなり、そわそわとした無意識の動きも増えてしまう。

「あぅ、いつもはそんなに食べないんですね?
 その、覚えて、おきます。今度は、しくじりませんから!」

ぐ、と意気込み強く、彼女の言葉を胸に刻む。
刹那、前屈みになっている少年を心配したのだろうか。
彼女が言葉と共に、隣にやってくる。
それを止めようとして、しかし間に合わず。
むしろいきなり動いてバランスを崩してしまうと――。

「あ、姉さん、待って――わ、わぁっ!?」

そのまま、後ろに転んでしまい、尻餅をつく。
その下腹部、丁度股座の辺りは、小さくテントを張ったかのように盛り上がっている。
それは、少年が彼女に対して欲情している、何よりも明確な証拠だった

アルス > 「そうか……?それならいいんだが…」

どう見てもなんでもないとは見えないのだが少年がそういうのならば強くは聞けず。
懸命にジュースを飲む姿を見つめるだけで。

「実はこの国に来たのは最近なんだ。だから詳しくはなくてな。
この街に詳しいユゥ君に案内してもらえば私ももう少しは気兼ねなく歩けるようになるな」

悲しげな様子に何かしてしまったかとわずかに慌ててしまい。
もう少年の様子がおかしいことははっきりと見て取れて。
その落ち着きのない様子に本当に何があったのかと心配してしまい。

「小食なんだ。あまり食べすぎると動けなくなってな。
覚えても仕方のないことだと思うぞ?」

その意気込む姿に首をかしげてしまい。
どう見てもおかしく見える少年を心配して隣に移動をする。
が、それが困るのか慌てる少年がバランスを崩し倒れれば周囲の目を気にせずに駆け寄り

「大丈夫か、ルゥく……ん?」

尻もちをついた少年を慌てて起こそうと近づく。
そして手を差し出そうとするが……ズボンに張るテントのような膨らみを見て動きを止めてしまい。
それを見れば少年がどういう状況か気が付いて頬を赤く染めて動きを止めてしまい。
少年が見上げるならスカートの中がはっきりと見えてしまうかもしれず。

ユークリッド > 「そ、それでは今度、案内しますね?」

話を逸らそうとしても、最早手遅れとも言える程に体が熱を持っていた。
小さめの肉棒も確かに屹立しており、ズボンの中で窮屈そうに震えている。
彼女の心配そうな表情に罪悪感を覚えて、それが余計に言い出せない原因を作り出す。
自らのはしたなさに対する羞恥、心配してくれる彼女を性の対象にしてしまう罪悪感。
今の少年は、まさに雁字搦め。進むも退くもできない状態だった。

やがて、彼女が近づいてくる。優しい彼女が、己を受け止めるために。
見られてしまう。そう思うが、もう既に、どうにかできる頃合いは過ぎている。
尻餅をつき、小さな、しかし確かな発情の証拠を見つめられてしまう。
同時、目の前には彼女のスカートの中――秘されていた下着が見えて。
思わず一瞬目を奪われ、次の瞬間我に返る。頭の中はもうパニックだ。
腰元を手で隠そうとし、視線を逸らして、立ち上がろうとしてしかし足が縺れてしまって。
そして、いっぱいいっぱいになってしまった少年は、ひぐ、としゃくりあげると。

「う、ぁっ、あ、あるす、ねーさん、ごめ、ごめんな、さっ、う、ぁうっ、ぁあっ……」

どうしてかわからないのに、涙が次から次に零れて、頬を伝って落ちていく。
嫌われたくない、という一心からの謝罪をしながら、少年は縮こまって泣き続けていた。

アルス > 「今日はさすがに人が多いな。
また少ないときに改めて頼むほうがいいだろうな」

できれば早い間に案内を頼みたいと思うがしばらくは人の多い日も続くと思えば今度という言葉に頷き。
少年のその落ち着きのない姿にどうしてしまったのだと。
まだ会うのは二回目だが弟のように思っているだけに心配でしかたなく。

近づき見てしまった膨らみ、そう言った事に全く慣れておらずにそれを見ては頬を染めて目をそらせていいかどうしていいか判らずに見ているようで見ていないとなり。
まさかスカートの中を見られているなど思いもせずに目の前でパニックになりしゃくりあげる姿に慌てて身をかがめて寄り添う。

「泣かなくていい、謝らなくてもいい。
ユゥ君も男の子だ、そうなるのは仕方ないことだ」

涙を流しては謝罪を口にする少年を抱き寄せるようにして、怒っていないというように優しく撫で。
落ち着かせようとするのだがさすがに少年が泣いてしまえば人の目を集めてしまい。

「ユ、ユゥ君、どこかに人目のつかない休める場所とかはないか…?
少し目立ってきている」

周囲の視線に耐えれずに少年を慰めたい、だがここでは目立ってしまう。
だからと街に詳しい少年に、今まさにパニックな少年に声を潜めて尋ねる。

ユークリッド > 「え、ぐっ、えぅ……ねー、さんっ、うぅ……」

ぐす、ぐす、涙が零れて止まらない。
嫌われるのと恥ずかしいのとみっともないのと
貴族の子弟として躾けられているが故に、余計に衝撃が大きくて。
彼女の手で優しく撫でられると、徐々に落ち着いていくが、同時に劣情も増してしまって。
寄り添ってくれる暖かな体の、甘い匂いに疼きを覚えながら。

「う、ぁぅ……あ、あっちに、行けば、その……東屋が……」

指さす先は、人気のない路地。
祭りの明かりで僅かに見える向こうは、公園になっている。
祭りには使われていないからか、ひっそりと静かな気配が満ちている。
彼女の問いにはそう答えると、ひぐ、としゃくりあげながら、身をゆだねてしまうのだった。

アルス > 「泣かなくていい。ユゥ君は何も悪くはない」

涙を零す少年に悪くはないと何度も言い聞かせるように頭をなでて。
実の弟にもした事がないだけに如何していいかわからずに撫でるしかできず。
少しでも落ち着いて、泣き止んでと思いを込めて。

「あっちにか?ならそちらに行くか…。
このままでは衛兵を呼ばれるかもしれんしな」

少年の指す先を見れば人気のない路地、そしてその先の公園。
ここから見える様子では静かな雰囲気でここにいるよりはいいだろうと。
何より衛兵でも呼ばれてしまえば余計に大事になってしまう。
そう考えれば少年を支えるように立ち上がってそちらへと足を向けていく。

ユークリッド > 「あ、ぅぅ……ひぐっ、ぐすっ……」

少しずつ、彼女の全てによって、落ち着きを取り戻す。
撫でてもらうそれだけが、むしろ一番嬉しくて。
やがて泣き止むと、袖をくい、と引きながら、甘えるように身を寄せて。

「……人、来てしまいますから、その……
 アルス姉さんに、迷惑かけたくないですし」

だから、来てほしい。そう小さく呟いて立ち上がる。
そして、小走りにも似た早目のステップで、この場を後にする。
肉の串もジュースもそのままに、逃げるように足早に。
支えてくれる彼女を、引くようにしながら――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 露天通り」からユークリッドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露天通り」からアルスさんが去りました。